“助けて”と言えない [2009年10月08日(Thu)]
“助けて”と言えないNHK クローズアップ現代10月7日(水)放送 「“助けて”と言えない 〜いま30代に何が〜」 今年4月、福岡県北九州市の住宅で39歳男性の遺体が発見された。男性は死の数日前 から何も食べず、孤独死していたとみられる。しかし、男性は、困窮する自分の生活に ついて、誰にも相談していなかった。いま、こうした命に危険を及ぼしかねない状況に 陥っても、助けを求めない30代が増えている。彼らは「家族に迷惑をかけられない」 「自分で仕事を見つけ、何とかする」と誰にも相談できずにいる。家族、友人、地域と の繋がりを断ち切り、社会から孤立する30代。番組では、厳しい雇用情勢で先行きが 見えないなか、静かに広がる「助けて」と言えない30代の実像に迫る。 助けを求めない人がいる。家族がいるのに、 支援の場所があるのに、助けてと言わずに餓死したり、自殺する人がいる。これでは、 支援組織がネットワークを構築しても支援を求めない。声をかけても、「大丈夫」とい う。言いにくい。手をさしのべようとしても、本音を言えない。支援場所があっても救えない場合がある。 一部の人は「助けて」というのは自分の負けだと思うらしい。そうしていると、つらさが長引いて、うつ病のレベル(前頭前野、HPA系の障害など)に悪化する、新しい心が出来る。無価値感、支援を求めるよりも終わりにしたい気持ち。 次の記事の中に、支援を求めないで自殺する人が多いことを述べた。 次のような記事である。
支援を求めない人たち(2) 支援を求めない人たち(3) 8割は、支援を求めないで自殺していく 支援を求めない心になってしまった子ども これは、国の自殺対策でも自治体、種々の支援団体、NPOの連携をすすめていこうとい う対策案があるのですすめられていくだろうか。 それでもなお、問題がありそうである。第一のケースは、家族にも友人にも自治体の 窓口にも本音を打ち明けていない。助けてと言えない心の傾向がある。 窓口があることを知っているのに、行ったのに、家族がいるのに、生命にかかわる状況を伝えない。 元気だった人でも助けを求めない傾向があって自殺するのは、支援があれば解決するというもの ではない。うつ病には、消えたいから、死にたいという症状がある。支援があっても自殺は起きる。自分の人格が異質になり回復不能と感じてしまう。 病気がさせる。社会的経済的思念とは次元が違う場合がある。実存、生きる意味の問題である。 とにかく、自殺念慮のうつ病、うつ状態を改善させる必要があるが、そいういう支援の窓口はほと んどない。うつ病の支援は精神科医、心療内科医のみしかない地域が多い。 ひどく内向的な性格の人がうつ病がひどくなった場合には、頭脳の回転が渋滞して行動力が衰え、気が小さ くなり、コミュニケーションできなくなり、支援機関があることを知っていても「助け て」という行動をしないおそれがある。声をかけても応じない。そのうちに、気力が衰 えていく。うつが深まると家族や外部との接触を断つ。 追い込まれない時から、内向的 、家族、友人などとのつきあいがない、本音を言わない傾向があると、経済的、その他 、困っても、同じ態度をとって助けを求めないかもしれない。途中で、うつになるとな おさらである。自殺、餓死が起こる。うつになると、治療以外の支援組織があっても助 けを求めないことも考えられる。実存的な問題である。生きる意味の喪失である。家族に助けてといい、家族が気づいて家族が支援を求めないと動けない。 |