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NHK/あらゆる治療法が選択できるように制度を整えておく必要が [2009年09月25日(Fri)]

あらゆる治療法が選択できるように制度を整えておく必要が ・
NHK「うつ病治療 常識が変わる」

=(8)プロローグ(7)
 =うつ病の薬物療法の問題点、限界、今後の新しい治療法と新しい支援の方向のまと め

 NHK取材班による「うつ病治療 常識が変わる」(宝島社)から、日本のうつ病治 療の現状をみます。

「プロローグ」(7)

 最初に「プロローグ」がある。これは、本書の要約になっている。 この記事は、「プロローグ」を紹介する最後である。

あらゆる治療法が選択できるように制度を整えておく必要が

 NHKのテレビ報道の影響は大きかった。

NHK取材班の言葉(本より、要約と引用)

 うつ病の35%は、4種類の抗うつ薬を変えて治療しても治らないというアメリカの 長期間の追跡調査の結果わかった。
< 薬物療法だけでは治らない人が多いから>
 「これをどう読み解くか……。3人に2人は治るのだから、抗うつ薬の効果が高いの は間違いない。一方、3人に1人が効かないというのは、放置できる状況ではまったく ない。だから、今必要なのは、抗うつ薬については不適切な処方が相次ぐ現状を改善す ると同時に、薬そのものが持つ”作用”と”副作用”についての正しい知識をみんなが 共有する仕組みを構築することである。また、それと同時に抗うつ薬だけに頼るのでは なく、心理療法など、あらゆる治療法が選択できるように制度を整えておく必要がある のではないだろうか。それも待ったなしに。
 この本が、1人でも多くの人を救うことに寄与できればと、心より願う次第である。

       NHK製作局 経済・社会情報番組 チーフ・プロデューサー 小堺正記」 (P8)

(ここから大田のコメントです)
 20年ほど前に自らうつ病となり、これは容易ならざる病だとわかって、15年前か ら、こうしたことを主張し活動してきた。こういうまさに同じことをマスコミが指摘したのは始め てである。これまで、マスコミからも専門家からも無視、傍観、放置、嫌悪(家族からさえも嫌悪され離婚、家庭崩壊)されてきた病。うつ病を悪化させ、治せない医療、カウンセリングの問題もあった。心理療 法も遅れている。 始めてマスコミが指摘した。うつ病に効果のある心理療法を誰が育成するか、誰がセラ ピストになるか、どこで提供するか、入院方式、往診方式は。 うつ病の人は、支援を求めない傾向がある、沈黙する傾向がある、場を作れば受けてく ださるのだろうか。健康保険の対象にできるのか。既存のカウンセラーのうちどれを認 定するのか。具体化するのは難しい。 すべては、これからである。

(続く)
NHK「うつ病治療 常識が変わる」
  • <目次>序節=テレビ報道の内容とほかの情報を加えた本が出版された
     これまで、うつ病の啓蒙本やマスコミで紹介されたものはうつ病の”真実”ではなかった。隠さ れていた情報が公開され、これからは、これがうつ病の”常識”となる。
  • (1)本の目次から=医者、カウンセラーだけではうつ病を治せない
     ”不適切”な投薬 、クリニック乱立の闇 、抗うつ薬の死角 、心理療法の壁 、うつ からの生還、うつ病治療の新しい”常識”
  • (2)プロローグ(1)=抗うつ薬治療は5割が再発、3割が効果なし
     =うつ病の薬物療法の問題点、限界、今後の新しい治療法と新しい支援の方向のまと め。そのうち、長期間の追跡調査で、抗うつ薬で軽くなっても5割が再発、効果のない のが35%
  • (3)プロローグ(2)=薬が多すぎて薬の副作用が加わりかえって長引くケースも
  • (4)プロローグ(3)=医者だけに頼らない体制の開始
  • (5)プロローグ(4)=うつ病患者100万人、そのうち80万人が治らないのか
  • (6)プロローグ(5)= 薬物療法を否定しているのではない
  • (7)プロローグ(6)= マスコミが問題点を指摘しないのは正しくない
  • (8)プロローグ(7)= あらゆる治療法が選択できるように制度を整えておく必要が
  • (続)

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Posted by MF総研/大田 at 17:54 | 自殺防止対策 | この記事のURL