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<目次>違法薬物依存 [2009年08月05日(Wed)]
◆配偶者、子ども、子どもの配偶者、孫などを
 薬物依存症、心の病気、犯罪者にしないために
 知っておくほうがいいこと、自分を変える方法のこと。

薬物の乱用は犯罪です。ダメ。ゼッタイ。
埼玉県の薬物乱用防止啓発サイト。

違法薬物依存
 =治療法の開発が望まれる

 覚醒剤や違法薬物に関する事件が多くなっているようです。心理的ストレスを感じる時に、建設的 な対策で克服せずに、違法な薬物によって、つらさをまぎらそうとする。そういうことで解決するは ずがなく、心理的ストレスに加えて、依存症という新しい病気をもたらし、犯罪をおかす(違法薬物使用)ことから名誉・仕事の喪失、場合によっては莫大な損害賠償を負うこと、家庭の崩壊、子供を苦悩させる、というもっ と重大なストレスをひきよせていく。
 薬物依存は、繰り返されやすく、治しにくい。アメリカでは、マインドフルネス心理療法を治療に適用す ることが研究されている。  更生に関わる専門家によって日本でもマインドフルネス心理療法による薬物依存の治療を研究して いただきたい。
 また、違法ではないが、依存という点で摂食障害、アルコール依存が類似している。これも、マイ ンドフルネス心理療法が有効である。  日本でも、こうした心理療法が今後開発されることを期待できるが、そもそも、薬物や食べ物、アルコールに手を出す前に、 心理的ストレスの克服法を学んでおくべ、きである。人生には多くのストレスがあるのだから、 青年期に、心理的ストレスの克服法を習得しておくべきだ。認知療法やマインドフルネス心理療法が 高校、大学のころ、すべての人によって習得されることを希望する。 このような年頃に、後にストレスが強くなった時に耐えきれないかもしれないかもしれない兆候があるのだから。すなわち、イライラ、怒りっぽい、緊張、あがり、不安過敏、人の評価の気にしすぎ、不登校気味、過呼吸、家が緊張の場、甘やかしの親などである。こういうふうにして形成されている情緒不安は、心のトレーニングで改善できるのだ。治しておかないと、社会に出てから、心の病気になりやすい。つらさをまぎらしうとして非行犯罪に至ることもある。ストレスが強いからだ。
 社会に出ていく前に、自分を見直すことが求められる。一時的なストレスを薬物、アル コール、食べ物によってまぎらすのは、恒久的な解決策にならず、もっとひどい状況になっていく、 悲惨な結果を招くことをよくよく教育する。そして、説明だけでは、強いストレスが現実となった時 、無力であることも多い。現実に活かされるスキルとなって習得されておくべきだ。
 子ども間のいじめ、親による子どもの虐待、パートナー間の暴力(DV)も多い。日本人の心が壊れ ている。 ある意味で他の学科の授業時間数を減らしてもいいから、心理的ストレスの克服法は、学校で通年、教育さ れるべきだ。毎週1時間でいい。
 そして、心理的ストレスがある時に、気軽に相談できて、ストレス克服法をトレーニングできる場をたくさん作ればいいのだが。相談機関は多いが、強いストレスをかかえた人には、スキルトレーニングにつながらない1,2回の相談だけでは限界がある。違法なもの、アルコールが、だめなのはわかっている。だが、抑制するスキルがない。だめと言われても、止められない。 ストレス克服トレーニングを気軽に受けられる制度を作れないものか。道路、経済、環境など他のことに重点がおかれて、メンタルな問題は、優先順位が低いとして退けられてきたが、これでいいのだろうか。
(続く)
Posted by MF総研/大田 at 06:17 | 非行犯罪 | この記事のURL