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【国際シンポジウム】「社会統合政策の課題と挑戦」 [2009年12月18日(Fri)]
笹川平和財団主催 人口変動の新潮流への対処事業 2009年度国際シンポジウム
社会統合政策の課題と挑戦―新たな理念と役割を求めて


 
 国境を越えた人の移動が加速化し、多様な人々が暮らす社会にあって、いかなる社会統合政策の理念が求められているのか、また、政府や自治体、非政府組織などの多様な主体が果たすべき役割は何か―世界各地のさまざまな社会統合政策の実践から、どのように「ともに生きていくか」を考えます。

 人の移動が一層自由化する中で、受け入れ国では移民排斥や人権侵害といった摩擦や、移民をめぐる教育・雇用・福祉の課題に直面しています。しかし、社会統合政策が進む欧州や、結婚移民やその子どもを対象とした社会統合政策が始まりつつあるアジアでは、人道的観点や人口構成の変化、送り出し国との互恵的関係構築、また経済のグローバル化に対処するため、移民に国境を閉ざすよりも、むしろホスト社会への受け入れや積極的な統合が図られており、同時に必要とされる社会統合政策のあり方が再検討されています。

 日本においては、自治体やNGOが様々な施策を実施していますが、法令が十分整備されていないことが問題となっています。日本社会全体における移民の位置づけの明確化や、社会統合政策に関する法令整備なしにこの問題が放置されれば、社会的コストは将来、深刻なものになると懸念されます。

 このシンポジウムは、世界各地の経験や実践に学びながら、日本の社会統合政策の将来像を考える、一つの契機となることを目指しています。


【日 時】  2010年1月14日(木) 10:00〜17:30

【場 所】  日本財団ビル2F

【参加費】 無料

【参加申込・問合先】笹川平和財団「人口変動の新潮流への対処」事業 事務局
             TEL:03-6229-5434 E-mail: jinkou@spf.or.jp



10:00〜10:30  開会挨拶

10:30〜12:00
  第1部 多様な展開を見せる社会統合政策―EUにおけるダイナミズム

  Irena Guidikova氏(欧州評議会文化政策・多様性・対話部長)
  Jonathan Chaloff 氏(OECD国際移民部政策アナリスト)
  安里和晃 氏(京都大学大学院文学研究科特定准教授、笹川平和財団特別研究員)

  ファシリテーター:石弘之 氏 (東京農業大学教授)

13:30〜15:00
  第2部 アジアにおける社会統合政策の胎動

  Lai, Ah-Eng氏(シンガポール大学アジアリサーチ研究所シニアリサーチフェロー)
  Tseng, Yen-Fen氏(台湾大学社会学部教授)
  Lee, Hye-kyung氏(韓国培材大学社会学部教授)

  ファシリテーター:明石純一 氏 (筑波大学人文社会科学研究科助教)

15:15〜16:45
  第3部 多様な主体が推進する地域の社会統合

  Leyla Oezmal 氏(ドイツ・デュースブルク市統合局長)
  Marco Borsboom 氏(オランダ・アバカボ労働組合連盟政策アドバイザー)
  坂井嘉巳 氏(美濃加茂市市民協働部生涯学習課課長兼中央公民館長)

  ファシリテーター:田村太郎 氏 (ダイバーシティ研究所代表)

17:00〜17:30  総括討論 
  司会 小川全夫 氏(山口県立大学大学院健康福祉学研究科教授)

(18:00〜 レセプション)


ぜひ、ご参加ください。