【国際シンポジウム】報告書『社会統合の課題と挑戦』発行 [2010年04月13日(Tue)]
国際会議 報告書
社会統合政策の課題と挑戦― 新たな理念と役割を求めて 2010年1月14日開催しました同タイトルの国際シンポジウムの報告書を発行しました。 人の移動が一層自由化する中で、私たちは移民排斥や人権侵害といった摩擦や、移民をめぐる教育・雇用・福祉の課題に直面しています。「人口変動の新潮流への対処」研究事業2年目の企画として、社会統合政策が進む欧州や、結婚移民やその子どもを対象とした社会統合政策が始まりつつあるアジアの各国の経験から学ぶ会議を持ちました。 14日の公開シンポジウムでは、欧州から国際機関、自治体、労働組合の代表4名、アジアから3名の研究者をお招きし、各地域における社会統合政策の現状と問題点をご紹介いただきました。日本からは美濃加茂市より地域における取り組みの発表もありました。2日目にはクローズドでセッションをもち、私たちの研究成果や日本国内からの意見を発表し、コメントやアドバイスをいただき、共通の課題について議論を深めました。 本報告書では1日目の全登壇者からの寄稿と、2日目の発表の一部を収録しています。 なお日本語版の冊子は品切れです。 PDFファイルを、こちらからダウンロードしてご覧ください。 国際シンポジウム報告書PDF版(2.8MB) *英語版の案内はこちら 【お問い合わせ先】 笹川平和財団「人口変動の新潮流への対処」事業 事務局 〒107-8523 東京都港区赤坂1-2-2 日本財団ビル4階 TEL:03-6229-5443 FAX:03-6229-5473 E-mail:jinkou@spf.or.jp 目 次 1.日本における社会統合政策の可能性 安里 和晃 (あさと わこう) 京都大学文学研究科 2.インターカルチュラル・シティ ―インターカルチュラルな統合のモデルに向けて イレナ ギディコバ (Irena GUIDIKOVA) 欧州評議会 3.国際労働移動に関するリクルートと労働市場統合政策に対する含意 ジョナサン シャロフ (Jonathan CHALOFF) OECD 国際移民部 4.行政によるダイバーシティマネジメントの可能性 田村 太郎 (たむら たろう) ダイバーシティ研究所 5.シンガポールの多文化主義と社会統合: 背景、アプローチと諸問題 ライ アーエン (LAI Ah-Eng) シンガポール大学アジアリサーチ研究所 6.飼いならされる外国人女性 ―台湾における結婚移民の社会統合政策の展望と課題 ツェン イェン フェン(TSENG Yen Fen) 小宮有紀子(こみや ゆきこ)国立台湾大学社会科学院 7.韓国における社会統合政策 イ へギョン(LEE Hae Gyong) 韓国・パイチャイ大学社会学・メディア情報学研究科 8.デュースブルク市における統合施策 レイラ ウツマル (Leyla OEZMAL)ドイツ・デュースブルク市統合局 9.オランダの医療部門における移住労働者とのあゆみ マルコ ボルスブーム(Marco BORSBOOM)オランダ・アバカボ労働組合連盟 10.美濃加茂市における多文化共生について 坂井 嘉巳 (さかい よしみ) 美濃加茂市市民協働部生涯学習課/中央公民館 11.経済成長戦略と社会統合のビジョン 〜自治体の役割と限界・課題〜浜松の実践より 堀 永乃 (ほり ひさの) 財団法人浜松国際交流協会 |