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中東TODAY  3月31A日 『トルコビジネス協会は政府の対応に不満』 [2021年03月31日(Wed)]
エルドアン大統領が頻繁に同国の金融当局を含む、主要政府機関で揺さぶりをかけているため、トルコの経済発展の前提条件として、政治的安定に加えて、制度的安定の重要性を、イタリア出身のトルコ人実業家であるシモーネ・カルロスキーは、トルコ産業実業家協会
(TÜSİAD)の会長を務めた人物だ。

彼は、「私たちの政府は経済パッケージを通じて市場に肯定的なメッセージを送ろうとしました。我々はそれに積極的に対応する」と発言している。通常の総会で、政府がトルコ統計研究所
(TurkStat)の所長を、過去2年半で、3回置き換えたと指摘している。

過去3
年間に発表された、他の経済計画のように、失敗しないようにするために、この改革プロセスにおいて説明責任を、「必須」とみなすべきだと付け加えた。彼らに対して早急に措置が講じなければ、食料価格のインフレと、失業率の緩やかな上昇は、我々の社会に大きな損害を与えるだろう、と彼は警告している。

トルコは、前年比19.75%、年間平均インフレ率16.16%で、食料インフレ率で経済協力開発機構(OECD)
諸国のなかでも目立っている、それはアルゼンチンに次いで世界第2位なのだ。

TÜSİADの諮問委員会の代表である、トゥンパイ・オジルハンも、トルコの制度構造に関する予測不可能性を批判し、
「私たちがどこに向かっているのかという答えがない場合、どのように計画を立てることができますか?
制度構造が予測通り機能すると仮定することなく、明日何が起こるかを知るには、どうすればよいでしょうか。もし、発表されたルールが明日変わるなら、明日に向けてどう決断できるのか」と
トゥンパイ・オジルハンは尋ねている。

「パンデミックによって引き起こされる経済的困難は、本質的に既存の構造的な困難を増大する性質がある。道路の片側には不安定さがあり、経済の収縮、失業、財政難が他方にありという情況は、我々は皆同じボートに乗っている不安がある」と
トゥンパイ・オジルハンは強調した。3月初めに発表された野党SOL(左)党の報告書によると、昨年トルコで72万8000人が失業した。

他方。トルコの中央銀行副総裁の首が伝えられている。政府はこの首の理由について、何も説明していないようだ。これではトルコの実業界も庶民も、先行きに対する不安を拭い去れまい。
Posted by 佐々木 良昭 at 09:58 | この記事のURL
中東TODAY  3月31日 『アルホール・キャンプでISをSDFが逮捕』 [2021年03月31日(Wed)]
シリアのアルホール・キャンプで、クルド人勢力(SDF)は火曜日、反デーシュ治安作戦を行い、シリア北東部のキャンプで、53
人のデーシュ・グループメンバーを、逮捕したと発表した。このあるホール・キャンプには、62000人が居住しており、IS(ISIL)のメンバーが難民に隠れて、居住しているということだ。


シリアのクルド・ミリシアSDFは「収容所で暴力的なテロ攻撃を行った、IS(ISIL)スリーパー・セルの指導者5人を含む、53
人のメンバーを拘束した、ということだ。アルホール・キャプには主にイラク人と、シリア人が収容されており、その中にIS(ISIL)
のメンバーと彼らの家族が、混じっているのだ。

これまでに、IS(ISIL)によって起こされた殺人事件は、40件にも及んでいる、と報告されている。問題はIS(ISIL)の支持者たちが、IS(ISIL)
の背後にいるということだ。そのため、なかなか犯罪が明らかにならなかったのだ。

*
つまり、アルホ−ル・キャンプの内外にいる、部族のメンバーが殺人に協力している、ということだ。シリアを始めとしたアラブ世界では、部族間のトラブルは多く、処置のしようがきわめて困難だ、ということだ。*
Posted by 佐々木 良昭 at 09:23 | この記事のURL
中東TODAY  3月30日 『スエズのエバー・グリーン解決各国の損得』 [2021年03月30日(Tue)]
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6日ほど前に日本所有で台湾の企業が使っている大型油商戦エバーグリーンがスエズ運河を航行中に選手を陸に独鈷身動けなくなった。その救出にはスエズ運河が海上輸送の大同客でもあるため各国が協力に乗り出した。*

*
最初に参ったろうと思われるのは、海運保険会社だ。待船一日で兆単位の保険料を、支払う状況になったからだ。台湾の船会社は今ことに驚き、日本に責任があると言い出していた。だが、海運保険がかかっていたのであれば、それをかぶるのは保険会社であろう。*

*
各国別では、最初にあわてたのはスエズ運河の持ち主の、エジプトであろう。しかし、これは保証されるであろうから大きな問題にはなるまい。日本、台湾の企業が織り保険会社も補償してくれるからだ。*

*
次いでシリアだが、イランからの石油はスエズ運河を通って運ばれているわけであり、受け取れなくなる、しかもアメリカがシリアの石器湯を盗んでいるために完全にお手上げであろう。*

*
トルコの場合はロシアや中央アジアから、石油が送られてくるし、パイプ・ラインで繋がっているために、今回の事故で被害が出ることは、ほとんど有るまい。あえて言えば、東南アジア向け貨物の輸送に、支障が出るということぐらいだ。*

* ヨルダンには悪影響が及んだものと思われる。確か湾岸とヨルダンは、パイプラ・インでは繋がっていないはずだからだ。*

*
イランはというと、イランは何の影響も受けない、と鼻高々だ。イランはペルシャ湾の外に、大型のバンダル・アッバース港を建設しており、そこから何不自由なく石油や絨毯を積み出すことが出来る。その事に加え、陸上のパイプラインが出来ており、影響はほとんど受けまい。*

*
しかし、日本や韓国台湾などは、北アフリカとヨーロッパへの、貨物輸送に支障が出ると心配していたろう。だが、案外あっさりとエバーグリーン船は救出された、不幸中の幸いということか。それでも今後にも問題はあるということがエジプト政府によって発表されている。何とか一日も早く元通りに、なって欲しいものだ。*
Posted by 佐々木 良昭 at 09:09 | この記事のURL
中東TODAY  3月29日『ダハラーンはパレスチナに選挙で戻れるか』 [2021年03月29日(Mon)]
*
一時期ガザの統治者としてナを高めたダハラーンという人物がいた。彼はその後ガザから逃亡し現在ではアラブh巣長国連邦に移動しムハンマド,ビン・ザーイド皇太子の顧問に納まっている。*

*
彼は今では民主化威嚇の流れという組織を立ち上げ、権力の座を狙っている・この組織を支持する者はガザでは数千人、西岸には数百人がいるといわれている。実数はそれよりも多いだろうと思われるがアッバース議長の統治する現状では、ダハラーン支持者が少なく発表されるのは当然であろう。*

* 現状では*「ダーランは有罪判決を受けた犯罪者であり、従って、彼は選挙に参加することは許されまい」と、PA
当局者が言っている。「もし彼がラマッラーに入ったら、彼はすぐに逮捕され、刑務所に投げ込まれるだろう」ということだ。

パレスチナ人の過半数は、アッバース議長とダーランとハマスの指導者イスマイリエをめぐって支持が分かれている。第2
インティファーダのテロ攻撃でイスラエルの刑務所で5
期の終身刑に服している投獄された、ファタハの指導者マルワン・バルグーティを支持する者が多い。次期大統領として誰が相応しいか尋ねたところ、回答者の22%
がバルグーティ、14%ハニエ、9%アッバ^ス、だがわずか3%のダーランを選んでいる。

ダハラーンはガザの統治者であったが、2002
年にアラファト議長によって、解任されている。それはダハラーンがイスラエルやCIAと関係が深かったことに対する、疑念からだった。彼はそのため3
年の刑期が、言い渡されていた。

*
アメリカやイスラエルはダハラーンを、パレスチナPLOの指導に据えることを望んでいたのだ。そのアメリカトイスラエルの立場は今でも変わらないだろうと思われる。彼は英語に堪能なだけではなくヘブライ語も堪能なのだ。*

*
PLO側の主張ではダハラーンはハマースのイスマイルハニヤを暗殺しようとしていたということも罪状の一つになっている。だが、いまではハマースとダハラーンの組織の関係は修復している。*

*
ダハラーンはアラブ首長国連邦からコロナのワクチン、をガザに持ち込むことを画策している。彼はまたエジプトのシーシ大統領との関係もよく、サウジアライアを含む多くの支持者を得るに至っている。*

* こうしたことから、パレスチナの幹部たち*ジブリル・ラジューブ、フセイン・アル=シェイク、アザム・アル=アハマドを含むファタハ指導部の一部のメンバーも
*、一様にダハラーンを恐れているのだ。*

* 7月31日にはパレスチナの大統領選挙が行われるが、ダハラーンが立候補できるかどうかは間の段階では不明だ。*
Posted by 佐々木 良昭 at 09:08 | この記事のURL
中東TODAY  3月28日『イスラエルがシリア盗掘石油をクルドから安価で買う』 [2021年03月28日(Sun)]
*
イスラエルはシリアの北東部で採掘した、盗掘石油をクルド・ミリシアから安価な価格で、購入している。これはアメリカ軍の支援を受けた、クルド・ミリシアが取引相手であり、アメリカはその結果、クルド・ミリシアとイスラエルを支援する、結果となっている。*

* 現在、クルド・ミリシアはアメリカ軍の支援を受け、シリアの領土の4分の1を、支配下に置いている。*

シリア政府軍は、かつてテロのクルド・ミリシアによって支配された、多くの地域を奪還し、北西部イドリブ県と近隣のアレッポ県の地域で、最後の要塞で武装勢力との戦いを進めていた。

イスラエルの報告書によれば、シリア危機の開始は、イスラエルにシリアのバッシャール・アル・アサド大統領の政府を、打倒する機会を与えていたが、イスラエルはチャンスを逃したと述べた。イスラエルに加えて、米国はダマスカスの許可なしに、米国の支援を受けたクルド・ミリシアと署名した協定の下で、シリアの石油を略奪している。ということだ。

この問題について、元シリアのバッシャール・アル=
ジャファリ国連大使は昨年、デラウェア州に本拠を置く、デルタ・クレセント・エナジー社が「シリアの石油を盗み、シリア国家からシリア国民のいる、人道状況を改善し、生活のニーズと復興を、提供することを目的として、クルド・ミリシアと契約を結んだ」と述べている。

また、シリアのバッサム・トーメ石油・鉱物資源大臣は3月18
日、米国とその同盟組織タクフイール・テロリスト集団が、戦争に苦しむアラブ諸国で、石油を略奪していると述べ、アメリカ政府は石油が豊富なシリア北東部の、原油埋蔵量の
90%を支配していることを明らかにした。

バッサム・トーメ石油・鉱物資源大臣は、シリアの石油セクターへの、直接的および間接的な損害のコストは、920
億ドル以上に達していると述べた。これではシリアは相当経済的に、苦しくなって当然であろう、何処にアメリカの正義があるというのか。
Posted by 佐々木 良昭 at 09:36 | この記事のURL
中東TODAY  3月27日 『アメリカの泥棒行為は石油から小麦まで拡大』 [2021年03月27日(Sat)]
*
シリアの北東部ハサカ県から、数十トンのアメリカ軍車両が、小麦を積んでイラクのクルド地域に移動した、というニュースが伝えられている。18台の車両に小麦が積まれ、イラクのクルド地域に向かったという話だ。
*

*
他方、300台のタンクローリーが石油を積んで、アル・マハムーデーヤの国境を越えてもいる。シリアのバッサーム・トーメ石油大臣は、アメリカがアラブの石油を略奪していると非難している。*

*
アメリカがシリアに軍事進出したのは、IS(ISIL)を打倒するためだと語っていた。しかし、現在ではシリア北東部の石油、90パーセント支配するに至っている。その事により、シリアは920億ドル相等の石油を、アメリカによって奪われているのだ。*

*
それと交換するように、アメリカはイラクのクルド地区から、軍事物資やそれに関連する物資を、シリアに運びこんでいるのだ。それはシリアの北東部でSDFを使い、アメリカの石油会社に石油を盗み出させるためだということだ。*

*
このようなことからか、ハサカ県ではトルコの支援するFSA(トルコの作ったスンニー派軍団)と、アメリカの支援するSDF(アメリカが創ったクルド軍団)が、戦闘を激化させている。その中心地はテル・タムールだ。トルコ軍はSDFの軍事基地のある、ラッカを空爆し初めてもいる。*

*
シリアの石油大臣はアメリカが人道支援という名目で、シリアの石油のほとんどを支配するに至っている、と非難している。同じように、ハサカ県のガッサーン・ハリール知事もアメリカが同地域から、14万バーレルの石油を奪った、とレバノンのアル・アフバール紙とのインタビューで語っている。*

* アメリカはオバマ大統領の時代から、トランプ大統領の時代にかけて、シリアのジハード勢力(IS等)を支援し、アサド政権を打倒しようとしてきているのだ。*

*軍事大国による他国への軍事侵攻が、人道支援を名目に行なわれ、その国の富を奪うことが、何の責めもなく行なわれているのは、どう考えても理屈に合うまい。その事に被害者側のシリアが怒るのはA、当然であろう。*

* こうした情況、アメリカの暴挙に非難の言葉を向ける、先進国は日本を含め、一つも無いのだ。お金持ち仲良しクラブなのであろうか。*
Posted by 佐々木 良昭 at 10:25 | この記事のURL
中東TODAY  3月26日 『トルコの傭兵リビアを離れる』 [2021年03月26日(Fri)]
*
トルコがリビアにシリア人傭兵を送り込んでいたことは、以前から知られていた。シリアでトルコが設立した、FSA(自由シリア軍)というスンニー派国民を集めて、結成したミリシアだ。*

*
その一部をトルコはリビアに派兵し、傭兵として使っていたのだ。もちろん、トルコ兵もリビアに送り込まれており、彼らは戦闘機も持ち込んでいた。これはリビアの西側政府GNAのセラジ首相との、合意によるものだった。*

*
このセラジ首相は国連が認めた、正当なリビア政府の首相であり、トルコに言わせれば、何の問題も無いはずだった。だがリビアの東側のLNA政府を支持する、フランスやロシア、エジプトなどは、これを認めなかった*
* そのためフランス政府は以前から、GNAを支持する外国軍は出て行け、と主張していた。*
フランス外交筋は「我々のメッセージは、シリアの傭兵だけでなく、すべての外国軍と共に、これを続けなければならない」と主張していた。

フランス政府はリビアの新しい暫定首相アブドゥル・ハミド・ドベイバと、トルコ側との間でこの問題に関する、議論があったと語った。情報源は、トルコ側の声明は、シリアの戦闘機が国外に飛ばされた可能性を示しているが、これは「指定され、確認された」必要があると付け加えた。つまりこれはトルコがシリアの傭兵を、撤収させるためのものだ。

フランスはトルコのリビアへの軍事介入を、激しく批判する一方で、フランスが紛争でリビアの東部リーダーであるハリファ・ハフタルを、密かに支持したという主張を否定している。火曜日にパリでリビアの大統領評議会モハマド・メンフィの訪問を受け入れた、エマニュエル・マクロン大統領は、すべての外国軍の撤退が優先事項であると主張した。

マクロン大統領は「我々は、リビアの地上にいる外国軍ができるだけ早く去るように、全力を尽くさなければならない」とも言っている。「トルコとロシアの戦闘機、彼らまたは他の人によって送られた外国人戦闘機は、リビア軍だけが正当であるように、できるだけ早くリビアを離れなければならない」と言っている。

とりあえずのところは、トルコがリビアからシリア人傭兵を、撤収させ始めたことは、朗報であろう。リビアは何とか停戦、そして終戦へ向かって、動き出しているようだ。
Posted by 佐々木 良昭 at 09:28 | この記事のURL
中東TODAY  3月25日『金と外貨は銀行に入れろ・エルドアン発言』 [2021年03月25日(Thu)]
*
どうやら韓国と並びトルコも大分資金が、枯渇してきているようだ。先日とんでもないトルコ・リラ安が起り、7,2リラ・レベルから8,2リラ程度まで下がった。このリラ安を是正するために、エルドアン大統領は、国家の持つ外貨を放出し支えた。*

*
しかし、こうした解決策は一時しのぎにはなっても、それ以上の効果は生まない。結局外貨が政府の手から離れ、国民の手に渡ったことになる。もちろん国民の一部だけがその恩恵を受けることになり、庶民は外国からの輸入品の値上がりと、インフレで苦しめられるだけだ。
*

* そこでエルドアン大統領が考えたのは、国民が持つ金やドルを中心とした、外貨の銀行への預け入れ呼びかけだった。彼は*
「トルコの人々は、『私たちの経済は台無しにされ、終わった、運命にある』と言って、自国を中傷する争いに巻き込まれる人々に、注意を払ってはだめだ。

また「私は、市民が私たちの経済と生産に利益をもたらすように、様々な金融商品に、自宅で金と外貨の保有を、投資してほしい」と、彼が2018
年の通貨危機の時に行った呼びかけを、繰り返している。

加えて、トルコに投資する外国人投資家に対し、トルコの力と可能性を信頼するよう強く求めた。「過去数日間の変動は、トルコ経済の基礎、その真のダイナミクス、その可能性、または明日を反映していない」と発言している。

エルドアン大頭領の金融政策は、2年足らずで3人目の中央銀行総裁を解雇し、市場の混乱を引き起こし、トルコ通貨が今週14%
も急落した余波で起こっているのだ。中央銀行総裁の首問題では、11
月からその地位に入ったばかりで、投資家の信頼を高め、一連の利上げに続いてトルコ通貨を押し上げた、中央銀行総裁ナチ・アバルを先週、解任しているのだ。

エルドアン大統領の金融理論は特殊であり、金利がブレーキとして機能するのではなく、インフレを引き起こすという、型破りな理論を信じるエルドアンは、彼の経済理論に沿って、より低い金利を主張してきている。

エルドアン大統領は、外国との関係を修正し、外国からの投資を誘致しようとして、外国に手を差し伸べる意図の一環として、議会で彼の融和的なレトリックを主張し続けている。

彼の考えはこうだ、「我々は、トルコの利益と国民の期待に沿って、欧州連合(EU)
からアラブ地域まで、米国からロシアまで、あらゆる国との関係を形作り続ける。「トルコはアフリカ、アジア、ヨーロッパの交差点に位置する国として、我々は東洋にも西洋にも背を向けるつもりはない」と言っている。

エルドアンは、2023年の選挙に備え、来年末までに年間インフレ率を10%以下、出来れば5%
に引き上げたい、と考えているようだ。そううまく行くものかと疑問だ。問題はオスマン帝国再興にあり、外国への軍の派兵にあるのではないか。

加えて、エルドアン大頭領のメガプロジェクト熱と、彼の豪邸の建設に膨大な金が、投資されていることにあるのだ.どうも韓国の文大統領に似ていると思えるのだが。韓国も経済はほぼ、破滅状態にあるようだ。
Posted by 佐々木 良昭 at 10:21 | この記事のURL
中東TODAY  3月24日 『ISがシリアやシナイで息を吹き返している、』 [2021年03月24日(Wed)]
*
二つの重要なニュースが伝えられた。一つはシリア発であり、もう一つはエジプトのシナイ半島からのものだ。シリアではバグハウズの東側沿いでの戦闘で、敗北を喫したIS(ISIL)が息を吹き返してきている、ということだ。*

* クルドのミリシアのリーダーである人物は、*今日のテロ対策は「IS
(ISIL)のジハード主義者との対面戦闘よりも困難であり、より危険であると考えられている」と述べた。「シリア北東部のIS
(ISIL)領土の最後のパッチの崩壊は、完全な敗北を意味するものではない」と語っている。

IS
(ISIL)は、ジハード主義者が沿道爆弾や、機関銃を撃つ車両を破壊すなど、定期的な攻撃や待ち伏せを行うなど、強力な脅威を引き起こす拠点は、必要ないことを示している。彼らはまた、過密な避難キャンプで拘束された数万人の
IS(ISIL)親族を含む新鮮な戦闘員を、募集することが懸念されている。「我々は現在、我々のテロ対策の最も困難な段階にある」と語っている。

IS(ISIL)はシリアとイラクに、いまだに10000
人の戦闘員を抱えており、シリアの広大な砂漠は、彼らの隠れ家となっている。IS(ISIL)はテロ攻撃を行なう細胞を育成し維持している、とアフガニスタン、イラク、シリアに配備された部隊を監督する、米中央軍のケネス・マッケンジー将軍は先月述べている。

IS(ISIL)のリーダーであったバグダーデイの死後、IS(ISIL)のリーダーとなったのはモハンマド・サイード・アブド・アル=ラフマン・アル=
マウラーであり、彼は新たな攻撃を指揮している模様だ。

シリアのクルド人は、刑務所や非公式の避難キャンプには、ジハード派グループとつながりのある43,000
人近くの外国人を収容している、とヒューマン・ライツ・ウォッチは火曜日に述べた。彼らのなかには27,500人の子供が含まれており、そのうち少なくとも300
人はスクワッド刑務所に収容され、残りはリハビリテーションセンターや、鍵のかかったキャンプに収容されているということだ。

アル・ホル収容所には、シリア人、イラク人、ヨーロッパやアジアの何千人もの人々を含む、約62,000
人の女性と子供が収容されており、「過激化、資金調達、訓練、外部作戦の扇動」が行なわれている。

エジプトのシナイ半島からは、ISISテロ組織の指導者、サリーム・サルマ・サイード・マフムード・アル=
ハマディンは、ラファ南部のアル・バルト近郊、イスラエルとの国境付近でベドウィン軍とエジプト軍との衝突で、殺害されたと報告されている。

ハマディンは「シナイで最も危険で、最も古いタクフィリだったとされていた。彼ハマディンはISISに忠誠を誓う前に、テロリスト集団アンサール・ベイト・アル=
マクディスに多数の人々を募集していた。シナイのISIS
はエジプトとイスラエルの間のガス・パイプラインを爆破し、イスラエルに対する複数回の、ロケット弾攻撃している。

IS(ISIL)の完全な敗北の話は、どうやら嘘のようで、その後も着々と勢力を、拡大しているということのようだ。
Posted by 佐々木 良昭 at 09:39 | この記事のURL
中東TODAY  3月23日『トルコでコロナが激増』 [2021年03月23日(Tue)]
* トルコでコロナが激増している模様**だ。この時期にはトルコには行かないことが、最善の対応策であろう。実情はどうかというと、*イスタンブールのレートは
251を超え、前週の178人から増加し、首都アンカラでは68から107、西イズミル州では78から111を超えている、という報告が出ている。

これは10
万人に対するコロナの発症数値の様だが、酷いとしか言いようがないのではないか。保健省の科学委員会のセマ・クルトゥファン・トゥラン教授は「我々は、第三の波に向かって動いている、コロナの発生の最も困難なエピソードの一つを、通過しています」とヒュリイェット紙に語っている。

理事会のもう一人のメンバーであるレヴェント・アクン教授は、ウイルス変異体が非常に急速に広がっていることを指摘している。こうしたことから、葬儀を含む人の多数集まることを、避けなければなら
ない、ロックダウンの情況に陥るということだ。

現在トルコでは平日の門限は、81の州で実施されており、レストランやカフェは、50%の定員であり、午後7
時まで営業が許可されている。そうは言っても、やはりトルコ人も規制が嫌いなのであろう。

全国で3月15日から3月22日の間に、約23,000人が夜間外出禁止令とロックダウンに違反して捕まっている。3月19日、92,000
人近くの政府職員が、企業がウイルス対策に準拠しているかどうかを確認するために、全国的な検査を行ってもいる。

政府のチェックの一環として、81,000軒のレストランやその他の飲食店、約67,000のショッピングセンター、スーパーマーケット、食料品店、肉屋、
26,000台の市内公共交通機関の車両が、検査された。

トルコは観光立国であることから、今回のコロナ激増は直接的に、経済に悪影響を及ぼそう。それは政治に対する不信と、反政府の雰囲気を、生み出す危険性もあろう、
Posted by 佐々木 良昭 at 10:54 | この記事のURL
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