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bU063 8月31日『イスラエル他のアラブ諸国とも秘密交渉進展』 [2020年08月31日(Mon)]
イスラエル政府はアラブ首長国連邦との、関係正常化に続き、他のアラブ諸国との関係正常化に向け、秘密交渉が行なわれていることを、明らかにした。アラブ首長国連邦との間では、既にELAL(イスラエルの航空会社
)との間で、直行便が飛び始めている。これは8月14日に交わされた、関係正常化の成果の一つであろう。

これは、サウジアラビアの領空を、通過するものであり、サウジアラビアは既にその事を、黙認することになった、ということだ。サウジアラビアとイスラエルとの間では、以前から秘密交渉が行なわれているが、その成果が現れたということであろうか。

ネタニヤフ首相は『今日のブレーク・スルーが、明日には他のアラブ諸国との間でも、実現する。」と語っている。そうした反応は他のアラブ諸国からも、あるということだ。そこでイスラエルが考え、かつアラブ諸国が望む、イスラエルとの協力だが、多岐に渡るようだ。例えば、航空部門、観光部門、貿易部門、医療部門、エネルギー部門、治安部門といった具合にだ。

イスラエルとアラブ首長国連邦との間では、既にイスラエル製品の輸出が、決められており、今後は拡大していくことであろう。アメリカのクシュネルも『今日あることは希望的であり、その希望は地域に拡大していこう。』と語っている。

イスラエルのリブリン大統領も『アラブやムスリム諸国との関係は促進され、暖かい関係になっていこう。そして平和な関係が成立して行こう。』と語っている。

これまで長い間破れなかった、アラブ諸国とイスラエルとの敵対関係は、アラブ首長国連邦の決定により、大きく改善するということだが、ある意味では当然の結果であろう。問題は強硬派の国や、反イスラエルの組織の動きだ。

部分的には今後、アラブ首長国連邦に対する、反対テロが起こったりしようが、それは限界のあるものであり、長期化はすまい。時代は変わったのだ。
Posted by 佐々木 良昭 at 09:32 | この記事のURL
bU062 8月30日『北レバノンはトルコの支配下に入るのか』 [2020年08月30日(Sun)]
北レバノンに対するトルコの進出が、放置出来無い状況に、なりつつあるようだ。トルコは北レバノンのトリポリを中心に、膨大な量の武器を搬入しており、経済支援も行なっている。

北レバノンにトルコが手を出すのは、この地域にトルコ系住民が多いことと、スンニー派ムスリムが多いことによろう。もちろん、かつてこの地域はオスマン帝国の版図でもあったのだ、従ってトルコにしてみれば、失われた領土を奪還するくらいの、気持ちなのであろうか。

トルコなレバノンに近い、シリアとイラクへの影響を、拡大する上でもレバノンで、勢力を拡大することは有利だ、と考えているようだ。従って、この地域を支配できれば、シリアとイラクへの影響力も、強化出来るということだ。

トルコはリビア、シリア、イラクに手を出し、レバノンにもそうする意向なのだ。この情況がいかに危険なのかということは、イスラエルのモサド・トップのヨシ・コーヘンの発言からも分かろう。彼はレバノンへの影響では、『イランはそれほど脅威では無いが、トルコは極めて危険だ』と語っている。

レバノンの内相も『トルコが400万ドルを持ち込み、市街戦の戦闘員に配っている』と語っている。北レバノンのトリポリには、多数のトルクメン(トルコ人の移住者
)が住んでおり、ノハド・マチヌ−ク内相に言わせると『トルコはトリポリを占領支配するつもりだ』ということになる。

こうしたトルコの野望への協力者は、レバノンの高官のなかにもいる。例えば元首のハリーリの長男、バハー・ハリーリもそうであり、元法務省のアシュラフ・リーフィもそうだ。このようにして、トルコはレバノンのなかにシンパを育て、スンニー派ネット・ワークを、構築しているのだ。

もちろん、このネット・ワークにはムスリム同胞団メンバーの、ジャマーア・イスラーミーヤも含まれている。そして北レバノンのスンニー派への働きかけは、トルコとサウジアラビアが競っているのだ。

こうなると潤沢な資金が、トルコとサウジアラビアから流入し、北レバノンの活動は間違いなく活発化していこう。その先には、大オスマン帝国とスルタン・エルドアンの誕生ということか。馬鹿げた夢であろう。
Posted by 佐々木 良昭 at 09:38 | この記事のURL
bU061 8月29日『コロナの蔓延が国の形を変える』 [2020年08月29日(Sat)]
中東諸国のニュースの大半がコロナ関連であり、トルコでもエジプトでも、イランでもコロナは蔓延の状態だ。中東三大国がこうなのだから、他の国々も同じか、もっと酷い状態であろう。

これまでシリアについては、コロナ・ニュースがほとんど流れてこなかったが、ここに来て、連続で情況が伝えられるようになってきている。述べるまでも無く、その状態は惨憺たるものであり、相当数の死者が出ていることであろう。

それ以外の、イラクやレバノンでも然りだ。これでは中東の幾つかの国は、国が滅びるのではないか、という懸念が沸くほどだ。確かに、毎日のように数十数百人の死者が出ているのだから、国家滅亡の不安が出ても、当然であろう。

加えて、中東諸国からは少しでも、医療レベルの高い国に、難民としてあるいは、移住者として移り住みたいと考える人も、増えている。レバノンなどはフランスを、母国のように考えていることがあり、多数が移住しているのだ。

もし、韓国で多数のコロナ患者が出るようになれば、多くの韓国人が日本に移住して来たい、と考えるだろうし、中国からも日本の医療期待し、無料で治療を受けたい、と思う者が増えている。これでは日本の病院は、外国人の医療目的の増加で、パンクしてしまう事になろう。

日本政府はこうした周辺国からの、人の流れを止める法案を、早急に可決すべきではないのか。そうしなければ、この目的で日本に来た、周辺諸国人が将来、いま日本抱えている、朝鮮人問題
(現在の韓国北朝鮮人)と同じ問題を、新に抱え込むことになろう。

いま世界ではコロナや貧困が理由で、流れ込んで来る周辺諸国からの人達を、どうするかということが、大きな問題になっているのだ。それを力で阻止する場合もあるし、トルコのように出身国内に、解放区を作りそこに送り返す、という計画も進められているのだ。

だがこうした解決策には、軍事費や居住区の建設、食料の支援など、膨大な費用が伴うのだ。それを日本は負担するのだろうか、既に日本は富裕国ではなくなっている。エリート・サラリーマンの給与は、韓国や中国よりも低いのだから。

現実に目覚めなければならないのだ。まだ日本人は中流階級という幻想に、騙されているのだろうか。
Posted by 佐々木 良昭 at 09:46 | この記事のURL
bU060 8月28日『トルコの黒海ガス石油はホラ話』 [2020年08月28日(Fri)]
トルコ政府が声高に宣言した、黒海海域での海底石油ガス発見は、数年以内にでも生産が、可能なように伝えられているが、これはホラ話であろう。そんなに簡単に海底エネルギーが、掘り出せるということはないし、それを運搬する海底パイプ・ラインも敷設しなければならないのだ。

まず探査が進められ、次いで試掘、そして生産へと向かうプロセスを、踏まなければならないのだが、膨大な資金が必要となろう。とてもいまのトルコには、そんな資金は出せまい。そうなると、エルドアン大統領の得意な、人の財布を当てにしての開発、ということになり、それは何時でも躓く危険が伴おう。

短期的には、この金鉱脈を掘り当てたという話は、トルコの株式やリラに好影響を与える、と期待出来るのだが、いまのところ、そうした動きは全く無く、ますますトルコ・リラは値を下げている。つまり、現状は全く逆の動きを、示しているのだ。

トルコの強気発言は、あくまでも外国の資金が投入され、外国の技術(企業)が進出して、達成可能なことであり、リスクはでかいということだ。

トルコが黒海ガスの産出により、ロシアやイランのガスに頼る必要はない、と言い出しているが、それはせいぜいロシアやイランとの値引き交渉の、材料ではないのかと思われる。それで少しでもロシアやイランが、値引きしてくれたらいい、ということであろうか。

だがこの交渉は逆効果を、生み出すのではないのか、と懸念される。ロシアもイランもそれほど、愚かではないからだ。多分に倍返しが、起こるのではないだろうか。

イスラエルが最近、何故アメリカはトルコに甘いのか、といった非難を始めているが、これも何がしかの兆候であろう。アメリカもトルコのエルドアン大統領の、傍若無人な言動には、嫌気がさしているはずだ。

アメリカがトルコに期待しているのは、あちこちで放火し、中東諸国が不安定化することであろう。トルコに悪役を演じさせ、その後に、アメリカは白馬に乗って登場する正義の味方を演ずる、という構図であろう。

自分が賢いと思う奴ほど、墓穴を掘るのは世の定め、エルドアン大統領もその一人ではないのか、たまらないのは、そんな暴君に引きずられる、トルコ国民であろう。
Posted by 佐々木 良昭 at 09:47 | この記事のURL
bU059 8月27日『トルコの暴挙大丈夫なのか』 [2020年08月27日(Thu)]
トルコは黒海海域で、巨大なガス田を発見した、と大々的に発表した。相当な量だったと思うが、馬鹿らしくて信用出来無い、このニュースは半分無視していた。ところがそのトルコでは本気らしく、予想世界最大のガス田に向け、各国との関係を再考し始めている。

トルコが現在、主にガスを輸入している国は、イランやロシアだが、両国からのガス輸入は段階を追って、減らしていく方針に、切り替えたようだ。他方、友好関係にあるアゼルバイジャンからのガス輸入は、増やしていくつもりでいる。

それはトルコにとっては、大いに喜ぶべきニュースであり、エルドアン支持者も反エルドアンの国民も、大歓迎であろう。ただ、それはあくまでもトルコ政府の発表のように、上手く進めば、という条件付だ。

加えて、トルコ政府は関係諸国との、合意が成立する前に、東地中海海域でのガス、・石油開発を進めるつもりでいる。東地中海海域でのガス探査は、続けられているのだ。そのために既にギリシャとの間では、軍事緊張を生み出すに至っている。

黒海のガス埋蔵量が、トルコ政府の発表のレベルで無い場合は、今後、ロシアやイランとの関係を、どう調整していくのであろうか。イランではアメリカとの対立のなかで、各種施設が爆発事故を、起こしてもいるのだ。トルコの場合も似た様な事が、起らないという保証は無いのだ。

トルコはその事に加え、ハマースのメンバーにトルコ・パスポートを支給し、イスラエルとの間で緊張関係に入ってもいる。このパスポートの支給を受けたパレスチナ人ハマース・メンバーは、欧米にもイスラエルにも、自由に入ることが出来るようになるのだ。

もちろん、日本もその例外ではない。しかも、パスポートの支給を受けたメンバーのなかには、過激なテロリストも含まれているということだ。日本は対応策を考えているのであろうか。

トルコは既に何度も報告したように、リビア、シリア、イラクに派兵し、ギリシャやアルメニアとの間では、軍事緊張状態に入っている。これに加え、これまで良好な関係にあったロシアやイランとの関係を、ぶち壊しにするつもりなのであろうか。

既にヨーロッパ諸国やアメリカは、トルコの暴走を許さない方針のようだ。加えて、イスラエルもトルコをだいぶ、危険視し始めている。このような状態では、今後トルコが国際的信用を失い、一気に経済が破綻する可能性もあろう、既にトルコは経済破綻の一歩手前という烙印を、押されているのだ。
Posted by 佐々木 良昭 at 08:55 | この記事のURL
bU058 8月26日『ISがシリア、イラク、トルコで再活性化』 [2020年08月26日(Wed)]
IS(ISIL)
がここに来て、再度シリアやイラク、トルコで、活動を活発化しているようだ。なかでもシリアとイラクでの活動は、目立って増えてきている。その要因はコロナの拡散が、政府の動きを鈍らせているために、監視が甘くなってきているからのようだ。

トルコのイスタンブールでも、南部デヤルバクルから来た、IS(ISIL)
の戦闘員がテロを計画して、ホテルに潜伏していたが、逮捕されている。トルコもシリアやイラク同様に、IS(ISIL)の攻撃対象となっており、これまでに10
回の特攻攻撃が起こり、315人が殺され、数百人が負傷している。

国連のテロ対策責任者が語るところによれば、テロは今年に入り増加しているとのことだ。IS(ISIL)
のテロリストは、少数のメンバーで構成され、シリアとイラクとの間を、自由に移動している模様だ。

しかも、シリアとイラクの戦闘地域だけではなく、普通の場所でも動き回っているようだ。コロナの拡大がIS(ISIL)
にとっては、隠れ蓑のような役割を、果たしているのであろう。コロナの影響で経済は低迷し、政治の動きも活発ではなくなっている。

このため、IS(ISIL)側はリクルートが、容易になっているということのようだ。アブ・イスマイル・ハーシム・クライシュがIS(ISIL)
のリーダーだが、彼が作戦を指示を出している模様だ。シリアやイラクでは、女性や子供がばらばらになり、再会出来ないでいるケースが、拡大している。

これらの女性や子供たちを、どう保護し支援するかが、重要な課題になってきている。しかも、その問題の解決は、緊急を要するのだ。シリア政府もイラク政府も、この問題を放置しておくわけには行くまい。

他方、IS(ISIL)
はイラク国内に再度、カリフ国家を設立することを、計画している。そのために、戦闘員を増員し、戦闘能力を引き上げ、戦闘地域を拡大するつもりでいる。そのことに加えて、シリアやイラクの
IS(ISIL)戦闘員のなかの、スリーパーに活動再開を呼びかけ、外国からもIS(ISIL)戦闘員を、召集しているようだ。

ここに来て、コロナがIS(ISIL)
と連帯し、シリアやイラクの体制に、攻撃をかけるとは、予想だにしなかったことだ。中東では我々には分からない、予想出来ない展開が起こる、ということであろう。トルコもその例外ではないのだ。
Posted by 佐々木 良昭 at 09:23 | この記事のURL
bU057 8月25日 『リビア内戦に変化』 [2020年08月25日(Tue)]
リビア内戦に変化が生まれ始めているようだ。それはトリポリ住民の生活窮乏が、厳しいことから、デモが起こっていることだ。その中心は20台の若者たちであり、停電や給水カット、食料不足、石油のカットに不満を抱いての、デモ決行だった模様だ。

これに対して何者かが発砲し、デモ側に負傷者が出たが、セラジ政府GNA
の内相は、軍や警察によるものではない、と発砲を否定し、厳しく取り調べると語っている。しかし、これは言い逃れであり、発砲は治安部か、警察によるものであったろう。

リビアは120万BDの生産を、記録していたのだが、最近では10万BD
まで、下がっているのだ。これはハフラル将軍側の作戦の、成功であろうと思われる。この結果、セラジ政府GNAは、国民の支持を減らすことは、必定であろう。

これまで、セラジ政府側GNAは停戦を呼びかけてきたが、ハフタル将軍はそれを拒否し続けている。だが、ここに来て、ハフタル将軍側LNA
は石油の再生産と、輸出を認める方針に、切り変えたようだ。

こうした高度な作戦は、多分、エジプトなどの助言によるものであろう。もし、石油の輸出再開が物資の輸入を増やし、国民の生活レベルが少しでも上がれば、ハフタル将軍側
LNAへの、支持が増えよう。

いずれにせよ、リビアの首都トリポリで生活困窮から、国民によるデモが起こったということは、セラジ政府GNA
が追い込まれている、ということであろう。この情況に対して、トルコはどう動くのであろうか。
Posted by 佐々木 良昭 at 09:50 | この記事のURL
bU056 8月24日『異様なトルコの動き』 [2020年08月24日(Mon)]
トルコの動きが正常とは言え無いようだ。一体、エルドアン大統領は世界全体を、敵に回すつもりなのだろうか、とさえ考えてしまう。中東の軍事大国イスラエルに対しても、トルコはイスラエルを不快にさせる、動きに出ているのだ。

エルドアン大統領はガザの、ハマース大デレゲーションを迎え、大歓迎して見せたのだ。しかも、その大デレゲーションのなかには、イスラエルがテロリストと判断している、メンバーも含まれていたというのだ。加えて、トルコはこのハマースの大デレゲーションに対して、一部武器の供給も、約束したのではないかと思われる。

そうであるとすれば、トルコはイスラエルにとって、明らかな敵国ということになる。東地中海海域でのガス掘削でも、トルコとイスラエルとの間には、問題が発生しているのだ。トルコは中東の軍事大国であるイスラエルとも、一戦を交えるつもりで、いるのであろうか。

加えて、トルコはエウドアン大統領が語るように、軍需産業を拡大発展させたい、と考えている。これらの武器が外国に売られた場合、世界は不安定の度合いを、増すことになろう。既にそれはレバノンのムスリム同胞団への武器供与で、明らかになっているのだ。

確かに、兵器産業と輸出の拡大は、手っ取り早い金儲けの手段であろうが、その結果世界から危険な国として、敵視されることも確かなのだ。また、武器の種類によっては、アメリカやヨーロッパ、ロシアを敵に回すことにもなろう。

ロシアとの間では、ガスの輸入をロシアから、アゼルバイジャンに切り替える、方針のようだが、それはロシアとトルコとの関係を、冷却化していくのではないのか。そうなれば、ロシア製武器の技術移転は、難しくなろう。

リビアへの関与でも、どうやらトルコの作戦は、失敗に終わりそうだ。そのため、トルコが支援しているセラジ政府GNA
は、停戦を言い出している。リビアから石油が輸出されないのでは、トルコもセラジ政府GNAから、金を回収出来無いし、セラジ政府GNA
も兵士を、養ってはいけまい。

だが、エジプト政府はこのセラジ政府側の、GNAの出した停戦案を拒否し、エジプトが支援を受けている、ハフタル将軍側LNA
も、同様に停戦案を拒否している。このままで行けば、最終的にはセラジ政府GNAが、敗北するのではないか。

運というか判断ミスというか、一端間違えると、それが何時までも、続くのではないか。トルコはいまその負のスパイラルに、突入いているということであろう
Posted by 佐々木 良昭 at 09:26 | この記事のURL
bU055 8月23日『UAEイスラエル関係は多への試金石』 [2020年08月23日(Sun)]
アラブ湾岸諸国の一国である、アラブ首長国連邦がイスラエルとの外交関係を、スタートしたが、これは他のアラブ湾岸諸国への、試金石となるようだ。本音のところ、アラブ湾岸諸国の多くは、アラブ府長国連邦が先鞭を付けてくれたことに、感謝しながら、同時にそれが危険性を、帯びていることを知っていよう。

もし、安易にアラブ首長国連邦に追従すれば、内外からの反発に会うことになろう。だが、同時にこれは世界の変化のなかでは、無視出来無い一歩であったと思われる。もちろん、アメリカのアドバイス
(圧力)も、あったのであろう。

サウジアラビアがどう動くかということが、やはり主題であろうが、サウジアラビア政府はアラブ首長国連邦の、一歩先を行く外交に対して、イスラエルがパレスチナ国家を認めることが、サウジアラビアのイスラエルとの外交を開く、重要なポイントだと言っている。まさにその通りであろう。

パキスタンも同じ意見であり、パレスチナ国家の設立が、イスラエルとの外交をどうするかの、要点としているし、オマーンも同じ立場だ。さてこのアラブやイスラエルの立場表明にイスラエルは、どう応えるのであろうか。

トランプ大統領はイスラエルの首都を、エルサレムに変更し、大使館もエルサレムに開設した。しかし、アメリカはイスラエルによる、ヨルダン川西岸地区の併合には、待ったをかけている。そこまではいまの段階では、進んで欲しくないということであろう。

どうも勢いよく、アラブ・イスラエル関係が促進する、ということにはなりそうも無い。しかし、カーテンの裏側ではサウジアラビアは、イスラエルと深い関係にあり、オマーンも然りだ。クウエイトは拒んでいるが、それはパレスチナ人の暴動が怖いからであろう。


1970年代の初頭、パレスチナ人によるハイジャックや、テロが続いているとき、クウエイトは率先してパレスチナ解放機構に、資金援助していた。これはパレスチナ人によるクウエイト国内外でのテロを、防ぐためのものだった。

今回もクウエイトは慎重な立場を採っているが、願わくば、他のアラブ諸国がイスラエル承認に動いて欲しい、と考えているのではないか。クウエイトの政治外交での立ち位置は、あまり明確になっていないが、この国もアメリカの保護下にあるのであり、アラブ首長国連邦とあまり変わりあるまい。

モロッコ、チュニジアなども早晩、イスラエル承認に動こうし、スーダンもそうではないのか。時代は変わったということであり、アラブの大義などは胡散無償、ということであろう。第一、マハムード・アッバース議長を始めとする、パレスチナ政府の幹部も皆、イスラエルとズブズブの関係にあるのだから、あくまでも表面的なことであり、薄い膜が掛けられてあるだけであろう。
Posted by 佐々木 良昭 at 08:38 | この記事のURL
bU054 8月22日『トルコはレバノンでも戦争したいのか』 [2020年08月22日(Sat)]
レバノン政府はトルコが大量の武器を、レバノン国内に送っていることを、懸念している。それもそうであろう。単に機関銃など軽火器を送るだけではなく、大砲やロケット砲なども送り付けているからだ。

一体、レバノンの何処の誰に、トルコはそんな武器を大量に、送っているのであろうか。レバノン政府の情報部が語るところによれば、送られている地点は、レバノン北部であり、そこにいるムスリム同胞団が、受取人だということのようだ。

ムスリム同胞団はエジプトで始まり、現在では非合法となり、多くのメンバーが国外に脱出しているが、それがレバノンにも入り込んでいるということだ。不確かだが、その数は2万人を超えているという、記事を読んだことがある。

ムスリム同胞団とエルドアン大統領との関係は、イスラム主義で繋がっており、これまでも、エルドアン大統領はムスリム同胞団を、支持し支援して来ていた。それがいま、レバノンに多数集まっており、充分に一つの組織として、機能できる段階に、入っているのであろう。

こうなると、レバノンはキリスト教徒、ムスリムスンニー派、ムスリムシーア派、そしてヘズブラといった、多くの政治軍事組織の集合体ということになり、国内統一は困難になろう。しかも、このレバノンはいま欧米や中国が、一大拠点として狙っているのだ。

中国は一帯一路の西側の拠点として、ここからアフリカにも出て行く方針のようだし、ヨーロッパのフランスは昔のように、レバノンを自国の支配下に置こうと考えている。アメリカもレバノンのヘズブラを打倒してしまえば、イスラエルの安全は格段に上がる、と考えているのであろう。

トルコもレバノンはオスマン帝国時代の領土であり、トルコにも権利があるとでも思っているのであろうか。考えようによっては、それだけレバノンは魅力的な場所なのであろう。昔、レバノンは山に行けば夏でもスキーが出来、海岸に行けば水泳が出来る、絶好の観光地といわれてきた。

加えて、レバノン料理は中東随一の、美味さで知られている。レバノン人は賢く、旧宗主国フランスとの関係で、フランスのファッションは即座に持ち込まれ、コピーが造られてもいた。

トルコがこのレバノンを手に入れたい、と考えても何の不思議もあるまい。もし、レバノンを抑えることができれば、トルコは相当の圧力をイスラエルに、かけることも可能となろう。その段階では、レバノンの各派に対し武器を送り、援助をすることによって、取り込んでしまうだろう。

その段階では、トルコがレバノンで戦闘を、展開することは充分にありえよう、シリアやリビア、イラクではいまだに経済的メリットは、得られないでいるが、レバノンなら容易だ、と考えているのであろうか。

だが、レバノン人は賢い、政治交渉はそう簡単ではないだろう。東地中海の海底エネルギー資源開発には、レバノンを取り込むことは、メリットを生み出すかもしれない。東地中海の海底エネルギー資源は、北上するほどに、埋蔵量が大きいと言われている。

トルコの経済は大分苦しいのであろう。世界に多く出現している、デフォルト国家にトルコも数えられている。そのための当たり構わぬ、行動なのかもしれない。その成果が上がればいいが、成功に至らなければ、新たな火傷に繋がるかも知れない。
Posted by 佐々木 良昭 at 09:25 | この記事のURL
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