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5999 6月30日『ISの子供たちは一層過激になっている』 [2020年06月30日(Tue)]
シリアにある難民キャンプの、デルズールやイドリブには、IS(ISIL)
の子供たちが収容されている。そこでは過酷な生活が、彼らを取り巻いているのだが、そうしたなかで子供たちは、次第に過激化しているということだ。

IS(ISIL)
の子供たちの、母親たちの語るところによれば、子供たちは劣悪な環境の下で、次第に世の中に対する敵意を、強めていると母親たちは、語っているとのことだ。その子供たちの凶暴化と敵意は、自分たちの父親に対しても、向けられているということだが、それは父親たちが子供たちに対して、乱暴な対応をしてきているからであろう。

暴力の連鎖、しかも内側に対してというのは、悲しい現実であろう。子供たちは大人たちと違い、一旦、火がつくと押さえが、利かなくなるからだ。そうした前例は、ナチのドイツの場合も、共産主義のソビエトなどの場合にも顕在化していた。

このような傾向に火をつけたのは、コロナの拡大によりIS(ISIL)
の子供たちの、生活環境や食糧事情が、大幅に悪化したためだ、と説明されている。つまり、コロナはあらゆる人間社会で、強い影響を及ぼしている、ということであろうか。
Posted by 佐々木 良昭 at 10:55 | この記事のURL
5998 6月29日『エジプト・リビアへの派兵に備える』 [2020年06月29日(Mon)]
エジプトは遂に、リビアに派兵する方針を固めたようだ。それは現在正統政府と国連が道認めている、セラジ首相のGNA
がムスリム同胞団と、強い関係にあることに、起因している。ムスリム同胞団はムバーラク体制を倒し、権力を掌握した組織であり、それは後に、シーシ将軍によって打倒されている。

そうしたことから、エジプトはリビアのハフタル将軍側を、支持し続けてきていた。シーシ大統領によれば、リビアはエジプトにとって、レッ、ドラインの国家であり、何としてもエジプト寄りにしたい、と考えている。

エジプトはGNA軍がリビアのシルテニ接近し、そこを抑えることを、防がなければならないのだ。しかし、最近ではリビアへのトルコ軍の侵攻が、GNA
側を有利にし、シルテはGNAの手に落ちる、懸念が拡大している。

シーシ大統領は再三に渡って、セラジ政府側に停戦を呼びかけているが、セラジ政権はこれを拒否している。それはリビアの意向と言うよりも、トルコの意向であろう。トルコは何とかリビアの主権を、セラジ政権で守り通し、同国とトルコとの経済関係を始め、関係強化を図りたいからだ。

そのために、トルコはアルジェリア政府や、チュニジア政府にも、働きかけてきている。これに対し、アルジェリア政府は中立の立場を取り、チュニジアはセラジ政府寄りに、変化しつつある。

ハフタル将軍側LNA
は、追い込まれているとは言え、リビアのほとんどの石油地帯を、支配下に置いていることに、変わりはない。石油はリビアにとって、生きるための血液であり、それ抜きには、
GNA側も権力掌握は語れないのだ。

こうしたことから、エジプトやロシア、アラブ首長国連邦はLNA
支援を、続けているのだ。ただ問題は、主力の戦力はエジプトであろうが、リビアへの道のりは遠く、1000キロにも達するのだ。その移動が安全でなければ、ならないわけであり、そう容易なことではあるまい。

そうしたなかで、ロシアの傭兵たちはLNA
のふがいなさに、あきれているのか、撤収の姿勢が見え始めている。それにはもう一つ問題があり、トルコが徴用したシリアの傭兵の方が、給与がいいという話もある。

その流れのなかでは、国連が唱える平和的対話による政治的解決が、唯一の頼りかもしれない。それにはアメリカもロシアも、賛成しているからだ。さて、シーシ大統領はこの難局にあって、どう決断するのであろうか。彼の度量と政治的判断を待ちたい。
Posted by 佐々木 良昭 at 08:20 | この記事のURL
597 6月28日『テヘラン近郊の大爆発は核とミサイル工場だった』 [2020年06月28日(Sun)]
AP
が6月27日に公開した、サテライト写真によれば、テヘラン近くのパルチンで起こった、巨大な爆発は秘密トンネルと、ミサイル工場だったことが、明らかになった。秘密トンネルは核兵器の開発に、関わるものであり、ミサイルは説明が要るまい。

秘密トンネルは核爆弾実験場であり、その実験が行われていたということのようだ。シャヒード・バケリ産業グループが、操業している場所だ。ここには巨大なミサイル工場があり、ミサイル生産の情況が、今回公表された写真で、明らかになった。

2011年にもこの種の工場で、爆発が起こり、この時は革命防衛隊の、ミサイル計画責任者である、ハサン・テヘラーニ・モガッダムが死亡している。同時期にシラーズでも同様の爆発が起こり、シラーズは黒煙で覆われたことがある。

パルチンはイランの核兵器開発の中心地であり、ここでは開発と実験が繰り返されていたということだ。ここでは5発の核爆弾の製造と、それの地下実験が行われていたようだ。もちろん、こうした情報は全てイラン政府によって、否定されてきていたのだが、今回の爆発でそれが覆された、ということであろうか。

もし、今回のAP
の報道写真が、それを証明するのであれば、イランか核兵器の開発と、それを運ぶミサイルとの製造を、進めていたということになる。それは極めて危険なことであろう。

このニュースによって、アラブ湾岸諸国はイランに対して、これまで以上に神経を尖らせ、対抗手段を考えなければなるまい。アラブ湾岸書緒国に出来ることは、アメリカの兵器を購入することと、アメリカ軍の支援に頼るしかあるまい。

そうした動きは、ますますイランとアラブ湾岸諸国、なかでもサウジアラアビアとイランとの軍事緊張を、煽ることになろう。そして、それは同時に石油の安定供給が、脅かされるということでもあろう。

先日、イランがホルムズ海峡を通過せずに、石油の輸出が可能になった、と発表しているが、それはサウジアラビア・アメリカとイランとの軍事緊張を、前提にしたものだったのではないか。

イランが発表した、ホルムズ海峡を通過しない、イランの石油輸出とは、ホルムズ海峡の外側、インド洋サイドのバンダル・アッバースや、バンダル・ホメイニからの輸出を、意味しているのであろう。
Posted by 佐々木 良昭 at 08:26 | この記事のURL
5974 6月27日『ロシア傭兵シャラーラ油田に入る』 [2020年06月27日(Sat)]
6月19日の金曜日に、リビア南部のシャラーラ油田地帯に、ロシア傭兵とその他の傭兵たちが侵入したとNOC(
リビア国営石油)の責任者が、ロイターの記者に語った。この結果、シャラーラ油田での石油生産が、止められる可能性が高くなった。

ロシアの傭兵たちはシャラーラに入った後、PFG(リビア政府の石油施設ガード部隊)の責任者に対して、石油の安全を守るために入った、と説明している。この
PFGは石油施設の安全を守るために、リビア政府が設立した部隊だ。

ロシアの傭兵たちは戦闘車両を連ねて、シャラーラに入っており、大規模な組織だということであろう。しかも、この部隊にはロシアの傭兵だけではなく、その他の傭兵たちも参加しているということであり、そのなかにはスーダンの傭兵や、チャドの傭兵も含まれているのであろう。あるいはフランスからの傭兵も、含まれているかもしれない。

その結果、傭兵たちがシャラーラの石油を、勝手に輸出することが出来るか、というとそうはならないだろう。リビアの石油輸出はあくまでも、国連が認める西側のセラジ政府の権限であり、石油代金はリビアの中央銀行に入ることに、なっているからだ。

こうした動きの中で、シルテの重要性が増して来そうだ。シルテは地中海に面した港街であり、石油積出港に近いからだ。このシルテはこれまで、ハフタル将軍側が支配していたのだが、最近、ハフタル軍はトルコが支援する、セラジ政府軍に破れ、シルテから撤退している。

リビアでの各国の動きは、いかにリビアの石油資源に、直結しているかがこれで分かろう。ロシアも、フランスも、エジプトも皆リビアの石油と、その輸出による富を、狙っているのだ。

もちろん、トルコも同じであり、トルコ政府はセラジ政府が、リビア全域を支配出来れば、その後はリビアの石油も自由に持ち出すことが出来、リビアの復興事業も独占出来ると考えてのことだ。
Posted by 佐々木 良昭 at 09:29 | この記事のURL
5973 6月26日『コロナが中東諸国を滅ぼす危険』 [2020年06月26日(Fri)]
いろいろな問題が、中東から伝わってくるなかで、座視出来ない問題が、拡大している。それは述べるまでもない、コロナの影響だ。イランとイラクではこのところ、急激にコロナ感染者が増えており、それに伴って死者も、激増している。

イラン政府は一方で産業が好転している、というニュースを伝え、ベネズエラへのガソリンや食料の援助が、うまく行っており、それをアメリカは止めることが出来ないでいる、と伝えている。

イラン政府にしてみれば、仇敵のアメリカがイランの行動を、阻止出来ないでいるということが、自慢なのだろうが、それよりも国内のコロナ問題の方が、重要だと思えるのだが、どうもハメネイ師を始めとした、イラン首脳部にはそうした感覚が、無いようだ。

一日一万人もの死者が出ており、感染者も過去に無いほどの数に、達しているにも関わらずだ。イエメンからも同じように、広大な空き地に並ぶ墓地の写真が公開されているが、イエメンは外国からの援助がなければ、破綻すると言われている。イランも然りであり、家族を失った人達の嘆
きは、何処の国も同じなのだ。

イラクもそうであり、前代未聞のコロナの拡大振りに、なす術も無く困惑しているだけだ。この国でも一日の感染者の数が、1万人レベルに達しており、死者も同様に激増している。イランにもイラクにも、これといった感染対策も、治療方法も無いのだ。

加えて、トルコでも感染者の数は激増しているが、相変わらずこの国では、観光産業の復活を、最重要ポイントと考えており、航空機の発着を拡大し、外人観光客を迎え入れる準備に忙しいようだ。そんなことをしたら、いまよりもコロナ患者が増えることは、明白なのだが。

しかし、最大の人口を抱えているイスタンブールでは、市長が莫大な予算を組まなければ、対応出来ないと言い、政府はそれを潰そうとしている。イスタンブール市長のイマモールは、50億リラがコロナ対策に必要だ、と主張しているのだが、そんな金は何処から来るのであろうか。既にトルコは資金難で、国家破産の地獄に向かいつつあるのだ。

エジプトも然りであり、この国でもコロナが蔓延し、これといった対策方法は無い。かろうじて、これらの国々で実行されているのは、日本が進めたマスク着用ぐらいなものであろう。それ以外には、かんきつ類のコロンを、コロナ対応で取り上げたり、薬草を使ったりしている。

イランでは必死にワクチンの開発を、急いでいるようだが、それが効果を発揮するという予想は、立て難いのではないか、プラズマの照射も語られているが、成田さんのお札ぐらいの効果しか、無いのではないか。

コロナの実態は各国ともに、押さえて報道しており、感染者や犠牲者の実数は、分からないのが現状だ。それは公表数の3倍か5倍、あるいはそれ以上かもしれない。こうして国民が死亡し、人口が減っていった先に、何が待っているのであろうか。戦争という最終手段が、全ての問題をカバーしてくれる、と権力者たちは考えているのであろうか。
Posted by 佐々木 良昭 at 08:54 | この記事のURL
5972 6月25日 『トルコがフランスに敵対、イスラエルも敵視』 [2020年06月25日(Thu)]
トルコとフランスとの関係が、大分複雑になってきているようだ。それはトルコがセラジ政府を支援し、フランスがハフタル側を支援しているからだ。トルコは長い間、フランスがハフタル側を支援してきていると非難し、マクロンはトルコが危険なゲームをやっている、と非難している。

トルコとフランスは、シリア問題でも敵対関係にあり、トルコがクルドを攻撃することは、NATOのメンバー国としては、狂気の沙汰だと非難している。

他方、イスラエルもトルコの動きを警戒しており、トルコはイランと協力し、シリアに介入し、リビアにも介入した後、イスラエルを狙うのではないか、という懸念を抱き始めている。

トルコとイランはシリア問題で、反米の立場に立っており、シリア問題は共通の関心事となっている。クルドはイランとトルコにとって共通の敵であり、パレスチナのハマ−スへの支持も然りだ。

ただ、トルコがイエメン介入をちらつかせているのは、イランに対するリップ・サービスであり、本気ではあるまい。6月15日にザリーフ外相が、トルコを訪問しているが、これは言わばトルコ・イラン関係では、最高レベルの訪問であろう。そこでは、ロシアからのイランの武器輸入が、話し合われたのであろう。

クルド対応ではトルコとイランは、国内問題と捉えており、トルコは北イラクのクルド基地を攻撃しているし、イランもイラク領内に侵攻して攻撃している。イランはトルコが敵視する、
PKKを攻撃しているのだ。

こうしたトリコ・イランの協力について、エジプトは6月19日には正式に、非難声明を発表している。問題はパレスチナをめぐり、トルコやイランが『ウンマ』を、持ち出していることだ。ウンマとはイスラム国家という意味だ。

ハメネイ師はパレスチナの解放を、実現するために、戦闘を強化しろと言っており、ライーシ師もパレスチナ問題を、最重要視すべきと語っている。

パレスチナ問題ではハマースのハニヤが、ちょくちょくトルコと関係のいい、カタールを訪問しているし、ハマースの幹部ミシャアルもカタールを訪問している。彼らのカタール訪問の目的は資金援助要請であろう。

これらはトルコとイランが、イスラエルを敵対視している証拠と言えよう。同時に、それはアメリカの中東への影響力を、低下させるという目的でもあろう。こうしたトルコとイランの動きは、すこぶるイスラエルに不安感と、不快感を与えていることであろう。

トルコはフランスだけではなく、遂にイスラエルも敵に回し、イランは、遂に、イスラエルも敵にまわしたということだ。
Posted by 佐々木 良昭 at 09:54 | この記事のURL
5971 6月24日 『アメリカ議員トルコ非難の文書ポンペオに』 [2020年06月24日(Wed)]
アメリカのボブ・メンデズ議員が、トルコを非難する書簡を、ポンペオに送った。その書簡によれば、トルコは東地中海海域において、アメリカの利益を損なう行動を、しているということだ。

アメリカにとって、ギリシャ、キプロス、イスラエルとの関係は重要であり、東地中海海域の安定は、極めて重要なことだとした。ところがエルドアン大統領の行動は、アメリカのこの地域での利益を、犯すものであり、看過出来ないものだとしている。

ボブ・メンデズ議員はトルコがロシアから購入した、S400
についても非難しており、これは極めて危険だ、と書簡の中で指摘している。トランプ大統領はトルイコの動きが、アメリカにとって不都合である事を、理解している。

リビアのGNA(
セラジ政権)への軍事支援も、国連の武器禁輸条約に反するものである。また東地中海海域での行動も。国際合意に反するとして、見逃せないとした。この問題は単にギリシャ、キプロスの問題ではなく、国際法に反するものだと主張している。

トルコのエルドアン大統領は国際法を無視し、ギリシャ、キプロスの主権を侵しており、我々が望む民主主義を犯すものだ。トルコはNATO
のメンバー国として、民主主義のルールに沿って行動すべきだと主張している。

アメリカは我々の法にそって、またアメリカの利益にそって、我々の同盟相手が、我々の法に従うように、すべきだとしている。

この時期にアメリカの議員が、このような書簡をポンペオに、送ったということは、アメリカ政府内部にも、トルコに対する不満が、高まっているということであり、しかるべき行動を起こすように、国民世論を喚起している、ということであろう。

その結果が出てきた場合、トルコはアメリカとの関係で、大きな問題が生じてこよう。
Posted by 佐々木 良昭 at 07:27 | この記事のURL
5970 6月23日 『エジプトのシーシ大統領リビアで強硬対応』 [2020年06月23日(Tue)]
エジプトのシーシ大統領が、リビア問題への対応で、強硬な対応をする意志を、明らかにした。彼はリビアへの軍の派兵も、覚悟したようだ。同時に、シーシ大統領は平和的な解決を進めるべきだ、とも主張している。

今回のシーシ大統領の、軍の派兵も辞さず、という強硬な対応姿勢は、あくまでもリビアのセラジ政府が、話し合いによる問題解決を、拒否していることによって、出てきたものだ。このため、アメリカ政府もシーシ大統領の立場を、支持している。

こうなると、シーシ大統領の立場は国際的に、評価されたと言うことであり、ハフタル将軍側を支持している、サウジアアビアやアラブ首長国連邦なども、気を強くしたことであろう。そうなると、逆にトルコのエルドアン大統領の立場は、苦しくなるということであろう。

エジプトが軍を動かせば、トルコによる軍事物資や戦闘員の、リビアへの送り込みには支障が出てこよう。エジプトの海軍と空軍が、阻止しようと思えば、容易に出来ることだからだ。しかも、エジプトには膨大な数の、陸軍将兵も存在する。

アラブ諸国全部で構成されているアラブ連盟も、平和的なリビア内戦終結を支持し、和平協議を始めるべきだ、という結論を出しており、シーシ大統領支持に回っている。それをトルコは拒否しているが、どれだけの効果があり、今後どんな反対の動きが、トルコには可能なのであろうか。

今回の一連の動きのなかで喜んだのは、フランスのマクロン大統領であろう。同時に、ここに来てこれまでセラジ政府側を支持していた、イタリアもエジプト支持、つまりハフタル将軍側に、転向したようだ。

この流れの中で、イタリア、ドイツ、フランスがエジプトの強硬姿勢を受け、リビアの停戦を呼びかけ始めている。今後このような国際関係の中で、国連を中心とするリビア内戦の、停戦交渉が始まるであろう。

トルコは欧米に完全に、包囲された形になり、欧米を敵にまわす事になった、ということだ。これまでトルコは何とかリビアの石油を入手し、地中海海底のエネルギー資源を、リビアを囲い込むことにより、支配しようと考えてきたのだが、すべては逆の方向に、トルコを押しやるのではないのか。


既に、地中海海底エネルギー問題をめぐっては、ギリシャ、キプロス、イスラエルと問題が生じており、トルコ海軍はフランス海軍と、緊張を生み出してもいる。いまのところ、トルコ海軍とフランス海軍は、戦闘を交わしてはいないが、今後の成り行きでは、どうなるか分からないほどの、緊張状態が生じている、ということであろう。

エルドアン大統領が進める、綱渡り的冒険主義に、終りが来るのはもうじきかもしれない。
Posted by 佐々木 良昭 at 08:55 | この記事のURL
5969 6月22日 『与党AKP支持大幅に減らす』 [2020年06月22日(Mon)]
与党AKPに対する支持が、大幅に減少している模様だ。もし、いま選挙が実施されれば、与党AKP
は支持が、30パーセント以下に下がろう、という見通しだ。この予測はマック・コンサルテイング社が行った、世論調査の結果によるものだ。

2018年6月の選挙では、与党AKPに対する支持票が、42,5パーセントを越えていたことに比べると、大幅な落ち込みということであろう。与党AKP
に対する支持は、大幅に下落している、という結果になっている。

今回の調査では、野党第一党のCHPに対する支持が、22,2パーセント、IIYIに対する支持が9,5パーセント、MHPに対する支持が9,
3パーセント、クルドのDHPには2,7パーセント、ゲレジェク党(新設の政党未来党)には、2,6パーセントとなっている。

これまで、与党AKPに投票していた人達の25パーセントは、他の政党に投票する、と言っているということだ。またCHP,IYI,MH
への投票者の投票は、他の党に移り、そしてDHP5パーセントの投票者が、他党に移るということのようだ。

つまり、トルコの国内政治に大きな変化が、起こるということであろう。他の政冶調査をしているコンダ社も、与党AKP
への支持が、大幅に下がっていることを示し、やはり、30パーセントを切る、という結果が出ている。

こうしたこともあってであろう、IYI党は2023年まで選挙がないだろう、という予測を発表している。その時間で何とか与党AKP
と、エルドアン大統領は失地からの挽回を、図ろうということであろう。
Posted by 佐々木 良昭 at 09:52 | この記事のURL
5968 6月21日『エジプトのシーシ大統領・リビア軍事介入明確化』 [2020年06月21日(Sun)]
エジプトのシーシ大統領は土曜日、明確な形でリビアへの軍事介入を発表した。この発言はエジプト西部の、ムハンマド・ザキ指令官によって実行される。シーシ大統領はこの大役を、リビアの部族たちによって、主導されると語っている。

彼は『エジプトはリビアについて何も望んでいない。あくまでもリビアの情況が、安定化することであり、我々には侵略の意図はない。リビアが安定化し、開発されていくことを望んでいる、』と語った。

現状のラインを守り、相互に議論しあうことによって、解決に向かうことを望むと語り、武力衝突の終焉を望むとした。この考え方は、これまでに国連でも、パリ緒会議でも、ローマ会議でも、アブダビ会議でも確認されてきたことであり、最近ではベルリン会議でも然りだ。

リビアの部族代表はエジプトが、リビアを守ってくれることを望み、部族代表は『我々はエジプトがリビアを守ってくれ、リビア国民のためにその持てる資産を、活かしたい。』と語っている。
これに対しシーシ大統領は、『リビアの兄弟たちの要望を受け入れ、エジプトはリビアの若者たちを、軍事教練するつもりだ。』と語った。

エジプトの軍事力は2020年に。非常に高いレベルであることが、国際的にも評価されている。従って、エジプト軍はエジプト国内外で、充分に防衛能力を持っている、ということだ。

さて今回のシーシ大統領の発言は、何を意味しているのであろうか。シーシ大統領はトルコのリビア介入を、不愉快に思っていたが、ここに来て、それを真正面から阻止する意志を、固めたということだ。

この後予想されることは、、まずトルコが海空輸送能力を生かして、リビアに武器や戦闘員を搬入していることを、阻止するということであろう。そうなれば、トルコは思うようにリビアに、武器を運び込めなくなるし、兵員も送り込めなくなろう。

一部では、トルコが既に1万人以上の兵士を、リビアに送り込んだと言われているが、今回のシーシ大統領の発言で、彼らは非常に危険な情況に、追い込まれるということであろう。

結果はどうなるのか、戦闘は長期化するのか、あるいは簡単に決着が付くのか。もちろん欧米は介入し、停戦に向けて動き出すことであろう。そのときには欧米がセラジ首相政府を支持するのか、ハフタル将軍側を支持するのかが、明確になろう。
Posted by 佐々木 良昭 at 09:07 | この記事のURL
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