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NO:5662   9月1日『トルコは米F35止め露SU57購入へ』 [2019年08月31日(Sat)]
トルコのエルドアン大統領は、最近ロシアを訪問したが、その目的はシリアのイドリブ問題を、ロシア側と話し合うことだった、と伝えられていた。確かに、シリアのイドリブ問題はトルコの安全上、重要な問題ではある。

 しかし、エルドアン大統領にはロシア訪問に、もう一つの目的があった。それはロシア製の最新鋭戦闘機SU57を、輸入する相談だった。これはロシアが製造した、最も新しいタイプの戦闘機であり、その性能は優れているようだ。ロシアは同機を既に、実戦配備している。

 トルコがNATO加盟国であり、アメリカとの軍事関係が、強固であるにもかかわらず、ロシアの戦闘機を輸入する動きに出ているのは、アメリカがトルコのロシアからの、S400ミサイルの輸入を邪魔し、そのなかで、アメリカ製F35戦闘機の輸出を、停止しているからだ。

 アメリカはトルコがロシアから、S400ミサイルを既に、受け取っているにもかかわらず、これを止めろ、もし止めるならF35の輸出停止を再検討する、と食い下がっている。しかし、トルコが現段階でS400の輸入を止めることは.考えられない。既に第2陣のS400移送が、始まっているのだ。

 こうしたアメリカとのトラブルに、嫌気をさしたエルドアン大統領は、ロシアを訪問し、アメリカが売らないならロシアの戦闘機を買う、という強気の姿勢を示したのだ。それがSU57戦闘機をめぐる、交渉なのだ。

 ここまでくると、アメリカとトルコとの関係は、大分冷えたものになろう。強気のもう一人とランプ大統領も、エルドアン大統領に対処する方法を、見出せないでいるのであろう。もし、アメリカがトルコのF35戦闘機を輸出できなくなれば、それは100機以上であり、1機の値段が1億ドル以上で、合計は100億ドル超ということになり、アメリカにとっては大損であろう。

 どうもアメリカは韓国でも駐留米軍を、撤収する方向にあり、文統領はアメリカは軍事基地を明け渡せ、つまりアメリカ軍は撤収しろと言い出している。韓国とアメリカの関係も相当冷え込んでいるということだ。アメリカと韓国の軍事同盟は、近く終了するのではないか、と懸念され始めている。

世界中でアメリカに対する、敵対の動きが拡大しているが、アメリカは今後、どう対応していくというのであろうか。いまのところまだ先は見えない。
Posted by 佐々木 良昭 at 08:55 | この記事のURL
NO:5661  9月1日『トルイコタクシードライバー25%拳銃所持』 [2019年08月30日(Fri)]
イスタンブール市のタクシー・ドライバーは、25パーセントが拳銃やナイフなど、武器を所持しているという、報告が出ている。彼らは常に危険を感じているために、こうした手段に出ているのだ。

65パーセントのタクシー・ドライバーは、運転中に危険を感じるというのだ。そして、4分の3のタクシー・ドライバーは、強いストレスを感じているということだ。加えて、タクシー・ドライバーの73パーセントは、喫煙者だということだ。この割合は通常のトルコ人の、1・5倍の喫煙率だということだ。

タクシー・ドライバーは一日11時間働き、月に560ドルを収入として得ている。この額は4人家族が、かろうじて生活していける、レベルだということだ。
Posted by 佐々木 良昭 at 10:55 | この記事のURL
NO:5660  8月30日『トルコタクシー料金25%値上げと景気』 [2019年08月29日(Thu)]
トルコのイスタンブール市はタクシー料金を、25パーセント値上げすることを決めた。タクシー業者は皆この値上げに不満のようだが、何ともならないだろう。それでもタクシー業界団体と政府側が、相当熱い交渉をしたようではある。

私はもう30年近く100回以上トルコを、訪問したことがあるが、一度もタクシー料金を払ったことがないので、どれだけなのか分からない。タクシー料金は友人が支払ってくれ、それ以外は友人の会社が車を送ってくれるからだ。ただ、ガソリン代が高い割には(日本の二倍に近い程度か)、タクシー料金が安いような、感覚を持っている。

今回のタクシー料金値上げは、25パーセントということであり、4リラから5リラに値上げされた。最低料金は10リラから13リラに上がったということだ。ちなみに現在のトルコのリラ・レートは、日本円に対して18円程度となっている。

やはり日本に比べると、大分安いということであろう。1キロ走るとタクシー料金は、2・5リラだったものが、値上げ後は3・1リラに値上がりした。これが基本料金に対して加算されることに、なるということだ。

この交通料金はタクシーばかりではなく、通学バスやミニ・バスでも、値上げが行われた。交通業者が嘆くのは、車の部品が値上がりしていることと、車の修理代金の値上がりが、あるからだ。

それでもトルコはいま、少し景気がよくなっているようだ。反政府派のトルコ・ミニッツ紙によれば、8月にはトルコの景気が、上昇したということだ。多分信じていいだろう。反政府派のマスコミは出来れば、景気は悪化、と書きたいだろうから。

 それとは関係ないだろうが、エルドアン大統領はロシアを訪問し、スホイ35戦闘機の輸入を、相談してきているが、ロシアはスホイ35だけではなく、もっと新型のスホイ57も、売るつもりがあるようだ。

 こうなるとトルコには本音では、アメリカのF35戦闘機を、輸入するつもりはないのかも知れない。アメリカはトルコがロシアのS400ミサイルを、輸入したことで、F35戦闘機は売らない、と言っている。

 こうした問題が、トルコとアメリカとの関係を悪化させ、トルコをロシア側に、追い込んでいくことになろう。それがエルドアン大統領の、計算に基づくものなのかどうかは、分らないが、トルコの景気には影響して来よう。
Posted by 佐々木 良昭 at 11:23 | この記事のURL
NO:5659  8月29日『イスラエルはアラブに包囲された』 [2019年08月28日(Wed)]
イスラエルはいまアラブ諸国に、包囲されたのではないのか。だからと言って、戦争がイスラエルとアラブ諸国との間で、すぐに起こるとは言わないが、イスラエルは相当警戒感を、強くしているようだ。

まず、現段階でイスラエルと緊張を高めている、アラブ諸国をあげてみよう。第一はイスラエルの、北に位置するレバノンだ。レバノンはイスラエルに対して、強硬派のヘズブラが控えている。イスラエルとヘズブラとの間では、最近もイスラエルからの攻撃が起こり、ヘズブラ側が報復を誓っている。

ヘズブラは今度イスラエルに侵攻するときは、イスラエルにとって最終戦争になろう、とも言っている。つまり、イスラエルを破壊する、とヘズブラは言っているのだ。

 そんなことが可能だろうか、と思うかもしれないが、ヘズブラは以前に起こった、アラブ・イスラエル戦争(中東戦争)で、アラブ側がイスラエルに与えたよりも、大きな損害を与えているのだ。

 いまではヘズブラの持つミサイルの数は、相当なレベルであり、確かドローンも持っているはずだ。しかも、戦闘員は特攻意識が強く、簡単には降参しないのだ。国民の命を大事にするイスラエルとは、国民の戦争への意識が、まるで違うのだ。

 第二に上げられるのはシリアだ。シリアはいままでイスラエルに、何度も攻撃され、破壊されてきている。しかし、いまではロシアの全面的な支援を受け、武器も高度なものを潤沢に、所有するに至っている。

 しかも、シリアにはイランの革命防衛隊が、基地を構えており、何時でも戦闘できる体制に、入っているのだ。このため、シリアはイスラエルを恐れることなく、攻撃できるということだ。ただ、ロシアがシリアのイスラエル攻撃を、何処まで認めるか、ということはあろう。

 そして次にあげられるのは、イエメンのホウシ軍だ。ホウシ軍はイランからの全面的な支援を受けており、サウジアラビアの深奧まで、攻撃できるドローンや、ミサイルを大量に保有している。

 つまり、現在イスラエルはレバノンのヘズブラ、シリア軍、シリアのイラン軍、イエメンのホウシ軍に囲まれているのだ。これらの国々が一斉に、イスラエルに戦争を仕掛けた場合、イスラエルには打つ手はあるまい。

 そして、忘れてならないのは、ガザのハマースやイスラム・ジハード勢力だ。彼らのイスラエルに対する怒りは,相当なものであろう。しかし、ハマースにもイスラム・ジハードにも、十分な武器はない。だが、いまあげたアラブの国々と連携すれば、ハマースもイスラム・ジハードも十分戦えよう。イスラエルはアラブ諸国に対して、先に手を出すのだろうか。

 これらアラブ諸国にとって、イランの武器支援、資金援助、ロシアの武器援助は大きな助けとなっている。これで中東情勢は全く異なる、様相を見せるようになった、ということだ。
Posted by 佐々木 良昭 at 11:08 | この記事のURL
NO:5658  8月28日『戦争報道は常に何処でも大本営発表だが』 [2019年08月27日(Tue)]
イエメンがサウジアラビアを、相当の規模で攻撃したようだ。もちろん戦争報道は何時の時代でも、何処の国でも、大袈裟に自国の勝利を、伝えるものだが、今回はそうとばかりも、言っていられないようだ。

イエメンはサウジアラビアの、ジザーンばかりではなく、首都リヤドを攻撃した、と発表している。加えて、ナジュラーンも攻撃しているということだ。ナジュラーンではサウジアラビア軍に加え、サウジアラビアが支援している、イエメンのハーデイ大統領派の軍隊も、攻撃の対象になったようだ。

ジザーンではサウジアラビア軍基地の、軍用アパッチ・ヘリコプターや戦闘機も、破壊されたようだ。当然のことながら、この攻撃でサウジアラビア兵数十人も、犠牲になったようだ。加えて、ジザーンの民間空港も破壊した、とイエメン側は語っている。

また、イエメン側は首都リヤドから844キロにある、アルサーデイ・エリアも攻撃している。サウジアラビア側の被害は、数十人の負傷者が出た模様だ。

これらのサウジアラビアに対する、イエメン側の攻撃は、ホウシ・グループが主体のようだ。ホウシ・グループのスポークスマンは、アブハの空軍基地と民間空港を攻撃し、相当の被害がサウジアラビア側に生まれ、空港の監視塔も破壊した、ということだ。

このホウシ・グループの、サウジアラビアに対する攻撃には、ドローンが使われた模様だ。
いまは正に戦争の主体は、ドローンなのであろう。戦闘機に比べ、安価で使い勝手のいいドローンは、各国が大量に抱えるようになって来ている。
しかも、イエメンが所有するドローンは、優に1500キロを超えて、飛行できるのだ。従って、イエメンが所有するドローンは、サウジアラビアの何処でも攻撃できる、ということであろう。その攻撃対象は石油施設、油田、港湾、空港、軍事基地そして都市も含まれよう。

 こうしたことから、サウジアラビアが莫大な石油収入にものを言わせ、買い込んだ武器はあまり役立たなく、なってきているようだ。もちろん作戦立案が、幼稚だということもあろう。多分アメリカの作戦へのアドバイスは、今では大分手抜きとなっており、低いレベルに引き下げられているのではないのか。

 ムハンマド・ビン・サルマン皇太子による、カシオギ暗殺以来、アメリカのサウジアラビア、特にムハンマド・ビン・サルマン皇太子に対する印象は、悪化している。どうも、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子とサウジアラビアの今後は、暗い見通しということではないのか。
Posted by 佐々木 良昭 at 11:29 | この記事のURL
NO:5657  8月27日『ドローンンという小さな怪物が戦線を拡大』 [2019年08月26日(Mon)]
ドローンという名前は、多くの一般の人たちも、知るところとなっている。それだけドローンは一般的なものに、なったのであろう。それはおもちゃの段階から、宅配便に使われ、ついには爆弾を搭載し、敵の陣地や設備、兵隊を殺す道具にまでなっている。

最近では、ドローンを使った戦いが敵同士で行われ、ドローンによる攻撃が一般化している。最初に世界を驚かせたのは、イエメン軍がドローンを使い、サウジアラビアの石油施設を、攻撃したことであろう。第一段階では、長大なパイプラインが、ターゲットとされ、次いで石油貯蔵施設などが、ターゲットとされるようになった。

 ドローンは簡単な言い方をすると、飛行機のボデイがあり、それにエンジンが取り付けられ、爆弾がセットされて飛ばされるのだ。従って、技術的には相当な幅があり、簡単なものは安価で出来上がり(数千万円程度か)、高度なものは相当高度な、技術を取り入れられて、造られるために、高価(100億円程度か)なものとなる。

 アメリカの製造するドローンは巨大であり、ステルス機能を持ち、多くの爆弾を搭載することが出来るために、高価なものとなるし、それは何度でも使用可能なのだ。他方、イランがイエメン
のホウシ・グループや、レバノンのヘズブラに送るドローンは、もっと簡単な構造のものであり、安価なのだ。

 簡単な構造のドローンは、攻撃場所を記録して飛ばし、帰還しなくてもいい、使い捨てのものもある。しかし、そうは言っても爆弾が、搭載されるのだから、しかるべき被害は生まれる、ということになる。石油施設に対する攻撃などは、即座に国際石油価格に、響を及ぼすことになる。

 ドローンは基本的に高スピードで、飛行する構造にはなっていないため、地上から攻撃して、撃墜しやすいようだ。アメリカの飛ばした100億円程度のドローンが、簡単にイランの小型ミサイルで、撃ち落とされている。しかも、これは後日談があり、アメリカのステルス機能は、役に立たないことが、世界に知られることとなった。

 最近このドローンを使った戦闘で、目に付いたのはイランによる、アメリカのドローン撃墜、イエメンによるサウジアラビア石油施設攻撃、イスラエルのレバノン攻撃等が、挙げられよう。

 科学の進歩は兵器を進歩させ、人殺しが安価にできるようになってきている、ということであろう。
Posted by 佐々木 良昭 at 10:57 | この記事のURL
NO:5656   8月26日 『中東短信』 [2019年08月25日(Sun)]
:米イスラエルISを再利用支援、

イラクのサラーハデーンで戦闘が勃発し、1人が死亡し4人が負傷した、と伝えられた。この新たな動きは、IS(ISIL)の復活を感じさせるものだが、イラク政府はこれをイスラエルの支援によるものだ、と語っている。

イスラエルのネタニヤフ首相は、この攻撃をイラク国内の、イラン軍の動きを阻止するものだ、と語っている。つまり、イスラエルの国土を守るために、必要な作戦だということであり、軍には作戦の自由を許可しているということだ。



:イランタンカーはトルコの港に向かう

 イランのタンカー、グレースー1(アドリアン・ダリヤと変名)は、5週間の地中海での航行の後、ギリシャの港に入港することが、予想されていたが、ギリシャには巨大タンカーが寄港できる港は無く、その後、トルコの港に向かうことになったようだ。なお入港予定は、8月31日と伝えられている。

 トルコのメルシン港がその寄港候補であり、ほぼ間違いないだろう。なお、タンカーは革命防衛隊(IRCGC)の、指揮の下に運行している。


:ババジャンの新党結成は12月か

 アリ・ババジャン元副首相は、与党AKPを離党し、今年末には新党を、結成することになった。
Posted by 佐々木 良昭 at 08:49 | この記事のURL
NO:5655   8月25日『複雑化するイエメン情勢サウジUAE対立へ』 [2019年08月24日(Sat)]
イエメン内戦は複雑化を、増しているようだ。従って、内情は明確には把握出来無い、というのが本音だ。複雑化の理由は、多くのグループが誕生し、それが合従連衡しているからだ。

いまイエメン内戦で、最も関心をもたれているのは、アデンがどうなるかだ。大分前にイエメン政府は、ホウシ派によって首都を追い出された後、アデンを第2の首都としようとしたが、そこからも追い出される、気配になってきている。

イエメン政府を支援しているのは、サウジアラビアなのだが、どうも軍事的ノウハウも無く、闇雲にイエメンに爆弾を落とし、多くのイエメン人を殺している、ということのようだ。これに付き合っていたアラブ首長国連邦は、嫌気がさしてきたのであろうか。

最近、サウジアラビアとアラブ首長国連邦の意見に、相違が生まれ対立関係にまで、陥ってきていると言われ、両国を支援するアメリカは、難しい立場に立たされているようだ。

サウジアラビアが嫌悪する、イランとアラブ首長国連邦は、接近し始めている。イエメン問題から手を引きたい、ということであろうか。その事は、サウジアラビアが主敵とみなしている、ホウシ派とアラブ首長国連邦との関係が、進展してもいるようだ。

ホウシ派はイランの支援を受け、武器の供与も受けている。最近ではそのイラン製武器が、アメリカ製のドローンを撃墜しているばかりではなく、サウジアラビア内奥の石油施設に対する攻撃を、展開するようになっている。

こうなると、イエメン各派を使っての、サウジアラビアとアラブ首長国連邦の、代理戦争に、情況が変化したのではないか、とさえ思える。そして優位に立っているのは、反イエメン政府側なのだから、サウジアラビアは敗色が濃く、アラブ首長国連邦が優位に立っている、ということではないのか。

さて、ここでアメリカはといえば、カシオギ問題でサウジをけ嫌いし、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子の傲慢さに嫌気がさし、アラブ首長国連邦を支持したい気持ちだろう。場合によっては、サウジアラビアをもっと苦しい立場に、追い込むように外部から、工作するかもしれない。

アラブ首長国連邦はアメリカやイギリスの、アドバイスを素直に受けるだろうが、サウジアラビアは傲慢さが目立つ、可愛くない存在になっているのであろう。イランも然りであり、今ではアラブ首長国連邦の味方が、ダントツに多くなっているということだ。
Posted by 佐々木 良昭 at 09:02 | この記事のURL
NO:554  8月24日『レバノンが産油国入りするか』 [2019年08月23日(Fri)]
中東のパリと呼ばれた、レバノン首都ベイルートは、いまでは内戦のために、相当破壊されたままになっている。ハリーリ首相の父親が、サウジアラビアで財を成し、帰国して首相に就任し、ベイルートの一部は再建されたのだが、未だに国内は不安定なままだ。

そのベイルートではいま、明るいニュースが飛び出し、国内は盛り上がっているであろう。何せレバノンが海底石油の掘削を、始めることを発表したからだ。そうなれば、大量の石油が、輸入ではなく自前で確保でき、電気代などは安くなろうし、ガソリン代も安くなろう。

人口の少ないレバノンでは、産出された石油収入が、たちまち国民の生活レベルを、上げるものと思われる。そうなればまさに、ベイルートは中東のパリとなることであろう。

東地中海側は既に、大量のガスの埋蔵が確認され、イスラエルなどは既に、輸出する状態になっている。またトルコやキプロスも、そのことのために、緊張が生まれているのだ。エジプトもすでに,生産段階に入っている。

このレバノンの海底石油の探査と開発は、フランスのトタール社が名乗り出ているが、それだけではなく、マレーシアのペトロナス社も名乗り出ているし、ロシアのルークオイル社、ガスプロム社なども参加するつもりでいる。


レバノン政府は石油の埋蔵が確認されるまでには、あまり時間がかからないだろうと予想しているが、それは事実であろう。これまではレバノン沖にガス資源があることがわかっていても,なかなか外国企業が本格的に、乗り出してこなかっただけのことだ。

レバノンでガスや石油が開発されれば、レバノンのベイルートは相当華やかな街になろう。レバノン人ビジネスマンはそのノウハウを、十分に備えているからだ。私自身も20代の半ばに、駐在員としてベイルート、住んだことがあるが、料理はうまいし、美人が多い街でもあった。
Posted by 佐々木 良昭 at 11:34 | この記事のURL
NO:5653  8月23日『中東に二つの難題トルコ・イラン』 [2019年08月22日(Thu)]
いま中東には解決が、極めて困難な問題が二つある。一つはトルコがらみの問題であり、これはトルコ軍がシリアに侵攻することによって、始まったものだ。そのトルコ軍のコンボイにロシア軍機が空爆を加え、ロシアとトルコ双方が、熱くなっているのだ。

もう一つの出来事は、イランが送り出したタンカーが、ジブラルタルで捕まっていたが、イギリスの判断で釈放されたのだ。だがアメリカはこのイランの、タンカー釈放に腹を立て、再拿捕すると言い出している。

このタンカーはは燃料を積み込む必要が生じ、ギリシャの港に入るだろうと言われていた。それはギリシャの港が、近かっただけの理由であろう。だが、アメリカがギリシャに圧力をかけたために、ギリシャはイランのタンカーの寄港を、認めなかったというのだ。

 一説によれば、タンカーの全長が300メートルもあるため、ギリシャにはこんな大型タンカーを,寄港させることのできる港が、無かったことがイランのタンカー寄港拒否の、本当の理由だとも言われている。

 結果的に、イランのタンカーは地中海のなかで、寄港することの出来る港の無い状態で、幽霊船のように浮かび続けなければ、ならなくなるということではないのか。しかし、タンカーには乗組員がいるので、食料の補給が必要であろうし、燃料の補給も必要に、なろうということだ。

 さて、ギリシャの次にイランのタンカーを、受け入れてくれそうな国は、何処であろうか。アメリカの強い圧力の下で、巨大なタンカ−を受け入れる、港を持つ国はトルコとエジプトぐらいなものであろうか。

 エジプトはアメリカとの関係悪化を、恐れて受け入れまい。結局残るのはトルコということになり、トルコが受け入れるのではないか、と考えられる。トルコはロシアからのS400ミサイルで、アメリカと大もめにもめたが、結局、意地を通して輸入している。

 今回は人道的見地に立って、という立場から、受け入れるのではないか。実はアメリカのトランプ大統領も、イランへの嫌がらせで言いだしてはみたが、あまり評判のいいことではない。

 挙げたこぶしをどう下ろそうか、と考えているのではないか。従って、今回の場合トルコが、もし、イランのタンカーを受け入れることになれば、本心では感謝するのではないのか。

 そうしたことから、アメリカはシリアでの、トルコ軍とロシア軍との緊張に、仲介役を果たし、全てがいい方向で、けりが付くのではないか、と楽観している。しかし、それは極めて緊張した出来事であるために、ちょっとした計算違いから、大事件に発展する危険性は、まだあるということだが。
Posted by 佐々木 良昭 at 16:13 | この記事のURL
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