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NO:5406 2月28日『フランス銀行トルコの経済分析』 [2019年02月28日(Thu)]
フランスの銀行BNPが、トルコの経済状態を抱え、分析し公表している。それによれば、トルコはたくさんの問題を抱え、苦しい状況にあるようだ。この銀行は世界の経済状態を、分析し公表している。

BNPによれば、トルコは2018年8月に始まった通貨下落で、相当ダメージを受けている、ということだ。こうしたなかで3月31日には、地方選挙が行われるが、それはトルコ政府に対する、もう一つのテストであろう。

トルコはシリア問題を抱え、アメリカとの関係も難しい状態に、なってきている。そうしたなかで、トルコ・リラの大幅な下落が起こっているのだ。その結果、トルコはハイパー・インフレに、追い込まれている。

 こうした事情から,トルコの多くの企業が、資金難に苦しんでおり、いまの不動産企業は、最悪の状態にある。不動産企業はトルコの経済の、けん引役でもあることから、不動産企業の低迷は、政府にとっても、大問題であろう。

 こうしたトルコの経済に関する報告が、欧米から出るたびに、トルコの国内では希望が委縮していき、ますます景気の足を、引っ張ることになろう。それは3月31日に行われる、トルコの地方選挙に、大きな影響を与えよう。

 この時期にBNPがトルコに不都合な報告を出したのは 、選挙でAKPが不利になることを狙ったのか、偶然時期が重なったのか、興味深いところだ。もし、偶然時期が重なったのであるとすれば、それは、エルドアン大統領と与党AKPの運気が、下がってきている、ということであろう。
Posted by 佐々木 良昭 at 11:18 | この記事のURL
NO:5405 2月27日『イラン・ザリーフ外相の辞任』 [2019年02月27日(Wed)]
イランのジャワード・ザリーフ外相が辞任した。これは少なからぬショックを、西側世界と中東世界、そしてイラン国内にもたらしているようだ。何故ならば、彼が辞任した理由というのは、イラン国内の強硬派の圧力があったからだ、と彼が辞任理由として、明確に語ったからだ。

このことはレバノンの社会進歩党の党首で、政治家であるジェンブラット氏も『ザリーフ外相は強硬派の圧力の犠牲になった。』と語っている。イラン事情に通じる人たちの間では、強硬派がザリーフ外相に、反対していたことは、よく知られていたのであろう。

 つまり、今回のザリーフ外相の辞任で、イラン国内、政府内部に強硬派と穏健派の勢力があり、それが対立しているということを、内外に明確に知らしめることになった。ザリーフ外相の穏やかな表情は、見る者をほっとさせる、いい効果があったと思うのだが。

 彼はその笑顔で、アメリカ・ヨーロッパとの核問題の交渉や、シリア支援、ヨーロッパとの関係強化を、果たしてきていたのだ。つまり、危険な橋を何度と無く彼は渡って来ているのだ。その過程で、ザリーフ外相が強硬派に嫌われることは、何度もあったろう。

 彼が辞めたことで、もし強硬派の人物が新外相に就任した場合、その外相の顔は、国際政治の場で、あまり歓迎されないかもしれない。多くのイランの政府高官は、押しなべて暗い、厳しい表情をしているからだ。(元駐日大使アラーグチ外務次官氏が、次の外相になるかもしれない。)

 イランの議会の議員の多数が、ザリーフ外相の辞任に反対し、ロウハーニ大統領に対して、抗議の意思を伝えている。それがイラン議員の、相当数であったことから、ロウハーニ大統領も動かざるを得なくなった、ということだ。

 ロウハーニ大統領はザリーフ外相の辞任を、受け付けないと述べ、彼の活動を高く評価し、辞任に反対している。しかし、それは余り強い意志表明には、なっていない感じがするのだが。

 ロウハーニ大統領のチーフ・スタッフは、ロウハーニ大統領がザリーフ外相の、貢献を高く評価していると語り、『イランの外交は一つであり外相は一人だ。』と語っている。だが、高官の辞任に際して、その人物を称賛することは、必ずしもその職に留めることを、意味してはいない、退職手当というか、餞別のようなものでしかないかもしれない。

 これで、今後ロウハーニ大統領が、ザリーフ外相の辞任を、撤回させることができるのか、イラン政府内や権力機構の中で、ザリーフ外相を守り切れるのかが、ロウハーニ大統領の力量を、推し量ることに繋がろう。

 それは、強硬派と言われる革命防衛隊と、ハメネイ師との関係が深いことを考えると、ロウハーニ大統領とハメネイ師との、権力闘争の様相を呈してくる可能性がある、ということでもあろう。
Posted by 佐々木 良昭 at 11:16 | この記事のURL
NO:5404 2月26日『中東短信』 [2019年02月26日(Tue)]
:IS戦闘員85人が家族連れでトルコに逃げ込む

シリアにいたIS(ISIL)の戦闘員85人が、家族を連れてトルコに逃亡した、というニュースが伝えられている。彼らは密入国業者の手引きで、トルコに入ったようだ。それには結構な謝礼金が、支払われたようだ。

そのことに加え、IS(ISIL)の戦闘員たちは、10000ドルから50000ドルの現金を、所持していたと伝えられている。逃走資金としては、十分なのかどうか、疑問が湧くところだ。

問題はこのシリアからトルコへの、IS(ISIL)の密入国後、トルコがIS(ISIL)の戦闘員たちにとって、安全な場所(セイフ・ヘイブン)になるのではないか、ということだ。

トルコ政府はシリアへの、軍事侵攻を叫んでいるが、実際にはそうして集められた、IS(ISIL)
の戦闘員たちが、トルコに雇われて、シリアでの戦闘に、参加するかもしれない。


:エルドアン歴史建造物破壊遊園地に

エルドアン大統領はイスタンブールにある、歴史的な建造物を破壊し、遊園地を作る方針のようだ。これらの歴史的建造物(イスタンブール半島のスレイマニヤモスクなど)は、UNESCOが指定している、価値あるものだ。

この歴史的建造物破壊後の跡地に建設される遊園地(?)は、カタールとの協力によるものだとされている。そのことは、相当な金がカタールからトルコのしかるべき人たちに、贈られたということであろう。


:イスラエルがゴランに核廃棄物埋める

イスラエルのネタニヤフ首相は、現在イスラエルが占領している、シリア領土のゴラン高原に、核廃棄物を埋めることを、決定している。

そのことは近い将来、イスラエルはゴラン高原を、シリア側に返還するかもしれない。そうでなければゴラン高原に、核廃棄物を埋めるはずはあるまい。
Posted by 佐々木 良昭 at 11:17 | この記事のURL
NO:5403 2月25日『中東短信』 [2019年02月25日(Mon)]
今日は珍しくこれといったニュースが、送られてきていない、そこで短めなニュースを幾つかお送りしることにした。



:シャルム・エルシェイク会議EU・AL

 エジプトのシナイ半島中部にある、観光地シャルム・エルシェイクでEUとアラブ連盟諸国が、会議をすることになった。このシャルム・エルシェイクはカイロとは異なり、砂漠の中の新しい街だけに、清潔な感じがする。従って、エジプトとしてみれば、古い垢にまみれたカイロ市で行うよりも、イメージがいいということであろう。

 しかし、今回のシャエル ・エルシェイク会議は、これといった特別なテーマはない。時節柄、対テロ協力とか経済協力といった、一般的な話が中心議題となろう。

 ただ、この会議を通じて各国が、関係促進の個別会談を行うことには、意味があろう。エジプトのシーシ大統領はルーマニアの大統領と、レバノンのハリーリ首相はイギリスのメイ首相と会っている。それ以外にも個別の会談は、複数開かれていよう。


:エジプトのシーシ大統領ユダヤ人が帰国するならシナゴーグを建設する

 エジプトのシーシ大統領は、以前エジプトに居住していたユダヤ人や、彼らの子孫がもしエジプトに帰国するならば、ユダヤ教の寺院シナゴーグを建設する、と語っている。

 これはショッキングな発言であろう。通常であれば、アラブの国がイスラエル政府やユダヤ人団体の要請を検討し、シナゴーグの自国内建設を許可するか、という問題だからだ。

 こうした発言をシーシ大統領が出来るということは、エジプト国内の治安を、しっかり維持しているということの、表れであろう。これが実現すれば、エジプトは国際政治の場で、大きな前進を記すことができよう。

 その裏には多分に、アラブ湾岸諸国のイスラエルへの、接近があるのではないのか。もうユダヤ人に敵対するのは止めよう、ということであろう。またトランプ大統領とネタニヤフ首相、アッバース議長との間で、近い将来、パレスチナ国家を樹立するという、噂も流れている。
Posted by 佐々木 良昭 at 12:09 | この記事のURL
NO:5402  2月24日 『トルコのジレンマとエルドアンの今後』 [2019年02月24日(Sun)]
トルコはいま極めて難しい局面に、立たされているのかもしれない。動きが取れない状態にあるのだ。シリア問題でもトルコ国内問題でも然りだ。そこでエルドアン大統領がどう動くかによって、彼の将来は決まってきそうだ。

  シリア問題では、トルコのエルドアン大統領はいままでアメリカ軍に、シリアのマンビジュから撤退しろと言い続けてきた。そうでなければ、シリアに侵攻したトルコ軍と、アメリカ軍が衝突するぞ、と警告していたのだ。

 それは極めて元気のある発言で、大国のトルコが大国のアメリカを、脅したということなのだ。それを聞いて愚かなトルコ人たちは大喜びした『トルコはアメリカも恐れない大国だ!』ということであったろう。

 しかし、現実はこれとは全く異なるのだということは、日本人なら誰でもわかろう。アメリカはトルコがあまりにも、アメリカ軍のシリアからの撤収を要求するの、でそれではアメリカに代わって、トルコがシリアのIS(ISIL)を打倒してくれる、ということにした。

 アメリカはあっさり、シリアからの撤収を認め、トランプ大統領は『トルコがIS(ISIL)を退治してくれるので、アメリカ軍は撤収させる。』と言ってのけた。そしてアメリカ軍のシリアからの撤収は既に始まった。

 アメリカはシリアに400人ほどの、治安維持部隊を残し、それ以外はイラク経由で、帰国させると発表したのだ。あわてたのはトルコだった。それまでの発言とは打って変わり、トルコのアカル国防相が『シリアに力の空白を作らないでくれ。』と要請し始めたのだ。

 さて、トルコの現状はといえば、トルコにはいま大軍をシリアに送るほどの、経済的な余裕は無い。IMFはトルコ経済がシリアに、軍を派兵をする以前から、厳しい情況にあり、IMFの関与が必要だ、と主張している。

 しかし、それは国家が危機的財政状態に、あるということになるので、エルドアン大統領はIMF
のトルコへの関与を、拒否すると叫びまくっている。それはしかし、時間の問題かもしれない。

 トルコでは外国の同国への投資が、激減しており、トルコに持っていた不動産も売り始め、投資資金は引き上げ始めている。ドリームランドのような、お城の形をした高級住宅は、誰も買わず、放置されている始末だ。

 トルコの経済情況の目安であった、外国人への高級住宅販売は、激減しているのだ。それに加え、政府がトルコの建設業者に発注した、大型建造物に対する支払いが滞っており、業者は泣いているのだ。

 日本のトルコへの進出企業も、生産中止を発表している。トヨタ日産ホンダなどがそのようだが、トルコ政府は『ホンダは出て行かない』と宣伝している。イギリスがEUから抜けるために、ヨーロッパ経済は激変しており、トルコもそのとばっちりを、これから本格的に受けることになろう。

 こうなるとトルコの経済はますます厳しいものになろう。トルコ・リラの値下がりは同国にインフレと失業をもたらし食料なかでも野菜の値上がりは、極度なものとなり、政府は仲介業者や農民に責任をなすりつけ、見せ掛けの政府による野菜販売所を、設けたりしている。
 
 外債の元本返済は外貨で行われる、従ってトルコ・リラは今後も下がる、ということであろう。ヨーロッパの金融専門家たちは、数年でトルコ・リラは現在の5.3から6.7程度まで下がると見ている。

 これではエルドアン大統領と、与党AKPに対する支持は減り、3月31日の地方選挙では、AKP
が大負けするかもしれない。もちろん、エルドアン大統領は選挙結果をごまかし、勝利した形にしようが、その事は国民の暴動を、呼び起こす危険があろう。つまり、いまのトルコ政府与党AKPは前進も後退も出来ない、という事ではないのか。
Posted by 佐々木 良昭 at 09:49 | この記事のURL
NO:5401  2月23日  『トルコ語新聞イランで発行』 [2019年02月23日(Sat)]
イラン政府は国内で、トルコ語新聞の発行を認めた。これは画期的なことであろう。多分、大方の日本人は何故イランで、トルコ語新聞を発行するのか、誰が読むのかといぶかることであろうが、イランにはトルコ語が分かる人達が、多数いるのだ。

その さいたるものは、アゼルバイジャン人だ。イランには同国によって、支配下に置かれることになった、アゼルバイジャン人が多数居住しており、彼らはイラン人口の4分の1を占めている、と言われている。

 つまり、今のイラン人口を8000万人とすれば、2000万人がアゼルバイジャン人であり、彼らはトルコ語に非常に近い言語、アゼルバイジャン語を話しているのだ。それ以外にも、クルド人もトルコ語が分かるし、話せるだろう。アゼルバイジャン語は言わば、トルコ語の方言程度の違いしかない。

 イランの文化相はイランでトルコ語のマスコミを、拡大しようという方針のようだが、その場合、シーア派とスンニー派の差異が、あまり出てこないことを、祈るばかりだ。多分、最優先で取り入れられるのは、オスマン帝国のドラマなどであろうが、それがどうイランでは、受け入れられるのであろうか。

 イランがトルコとの関係促進を考えて、今回の決定をしたのであるとすれば、両刃の剣のような感じがするのだが。

 大分前の話になるが、トルコ人留学生がイランに行くとき、何語で話すのかと聞くと、彼はトルコ語ですとこともなげに答えた。それで何故と聞くと、イランには多数のアゼルバイジャン人が居住しており、そのアゼルバイジャン人の人口は、イラン人口の4分の1を占めている、彼らはトルコ語が話せるということだった。

 現在イラン政府は、マイノリテイの言語として、バルーチ語、アゼルバイジャン語、クルド語など7言語を正式に認めているそうだ。
Posted by 佐々木 良昭 at 09:45 | この記事のURL
NO:5400 2月22A日  『中東短信』 [2019年02月22日(Fri)]
:SDFがIS(ISIL)戦闘員150人イラクへ送り出す
シリアのクルド戦闘組織SDFが,150人のIS(ISIL)戦闘員を、イラクに送り出した。述べるまでもなく、SDFはアメリカの庇護下にある組織だ。送られた先は、イラクのシリア国境に近いアルカイムで、IS(ISIL)にとっては安全な場所、ということになる。

アルカイムの市長マハラーウイ氏が言うことによれば、10台のトラックでIS(ISIL)の戦闘員が、移動してきたということだ。意外なことに、イラクのアブドルマハデイ首相は、全てのイラクIS(ISIL)を、家族ともども受け入れる、と言っている。



:イギリスがシリアにホワイト・ヘルメット100人送り込む

イギリス政府は100人のホワイト・ヘルメットのメンバーを、新たにシリアに送込り込むことを、決定した。このホワイト・ヘルメットは、あたかも人道支援を行う組織のように、報じられているが、実はアメリカやイギリスが作った、傭兵の別働隊のような組織なのだ。

彼らはガス兵器を持ち込んで使用し、それをシリア軍による攻撃だと宣伝したり、ガス兵器が使われていないのに、使われたと宣伝し、その犠牲者(?)の子供たちを救援する動画を、公表してきているのだ
今回、イギリス政府が新たに100人のホワイト・ヘルメットを、シリアに派遣するということは、近くガス兵器を使用して、市民を攻撃するか、あるいは嘘のガス兵器攻撃ビデオを、作るためであろう。

 ホワイト・ヘルメットはシリアで、危険な状態に追い込まれると、ゴラン高原からイスラエル側に逃れ、次いでヨルダンに逃れている。このイスラエルによるホワイト・ヘルメット支援は、、トランプ大統領の要請によるものだ、とイスラエルは明かしている。

 シリアのアサド大統領はホワイト・ヘルメットは、アルカーイダの支部ヌスラと関係があり、アメリカやイギリスの宣伝工作を、やっているのだと語っている。いわゆる偽旗作戦は、このホワイト・ヘルメットによって行なわれ、あたかもシリア軍の犯行のように、宣伝されているのだ。



:トランプ自国民のISメンバー帰国を認めず

トランプ大統領は2月20日、IS(ISIL)メンバーのアメリカ生まれの女性の帰国を認めない、と語った。これまでトランプ大統領は、自国出身の
IS(ISIL)のメンバーを、各国は受け入れるべきだ、と強調しているが、それとは真逆な発言だ。

アメリカのポンペオ国務長官の発言によれば、彼女はアメリカ国民ではない、ということだ。彼女はアメリカン・パスポートを所持していないというのだ。

しかし、このホダ・ムサナ女史はアメリカのパスポートを所有し、シリアに入国したはずだというのだ。問題はホダ・ムサナ女史の父は、イエメンの外交官であり、彼女はアメリカで生まれたのだが、外国の外交官の子供は、アメリカで生まれても、国籍が与えられないことになっている、というのだ。


だが多くのアメリカ国民は、彼女はアメリカン・パスポートを所有しており、アメリカ国民であると判断している。
Posted by 佐々木 良昭 at 12:33 | この記事のURL
NO:5399 2月22日『ワハビズムはユダヤがオリジン』 [2019年02月22日(Fri)]
イランの革命防衛隊のトップである、スレイマーニ将軍が、とんでもない爆弾発言をした。これはカスピ海に近いバボール市で、行った演説の中で、語ったものだ。

彼はサウジアラビアのワハビズムは、ユダヤ教が起源だと言ったのだ。しかも、それはIS(ISIL)
とも繋がっている、とも言っていのだ。ワハビズムはサウジアラビアで始まった、イスラム原理主義の思想であり、サウジアラビアの王家を始め、多くのサウジアラビア国民に、支持されている。

それがユダヤ教と繋がっている、と言われたのでは、サウジアラビアの立場は無かろう。現実政治の世界では、いまサウジアラビアの王家と、イスラエルとの関係は改善し、接近してきているが、これまではユダヤ教はイスラム教の敵であり、イスラエルはサウジアラビアを始め、全てのムスリムの敵だ、とされてきていたからだ。

 スレイマーニ将軍は『ワハビズムのルーツはユダヤ教であり、ワハビズムはユダヤ教の思想に沿っている。』というのだ。そして彼はイランだけが、イスラムに沿ったシステムで、国家が運営されている、と語った。

 加えて、スレイマーニ将軍はイランはヘズブラや、ハマースとの意関係が、深いことから、イスラエルはイランに手を出せないのだ、とも語った。イラクも現在ではイランと良好な関係にある、と語ってもいる。

 ワハビズムがユダヤ教と関係が深く、それはIS(ISIL)との繋がっているために、IS(ISIL)は3000のモスクを破壊し、数十万のムスリムを殺害したのだ、とスレイマーニ将軍は言うのだ。

 その延長線上で、サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子が、パキスタンを訪問したことに触れ、パキスタンはサウジアラビアとの関係をよく考える必要があるとし、安易にサウジアラビアの援助に、すがるべきではない、と語っている。

 こうした発言が出て来たのは、つい最近、イラン南東部でパキスタンの支援を受ける、ジェイシュ・ル・アドル組織によって、イランの革命防衛隊兵士27人ほどが、殺害されたことによろう。

 スレイマーニ将軍は暗に,このテロ事件はサウジアラビアが、パキスタンに働きかけ、実行させたものだ、と言っているわけだ。その可能性は否定できまい。サウジアラビアとイランとの関係は、昨今、極めて劣悪であり、両国関係は緊張しているからだ。
Posted by 佐々木 良昭 at 11:18 | この記事のURL
NO:5398  2月21日『トルコ経済の今後の見通しは暗い』 [2019年02月21日(Thu)]
 トルコ経済の将来は、決して明るく無さそうだ。現段階でもその事が、予測できるのは、トルコの現状が極めて厳しいからだ。失業率が上がり、インフレが昂じているし、輸出もそう伸びていない。トルコの輸出は明らかに、減少傾向にあるのだ。

  最近ではトルコで操業している日本企業が、2021年頃を目処に、工場を閉鎖すると言い出している。それだけ将来の見通しが、暗いからであろう。これらはトヨタでありホンダである事を考えると、これまで誇りにしてきたトルコ製造業に、ダメージが生じることが明らかだ。

 そうした暗い予測を見て、国民や企業はトルコ・リラを売り、ドルを買う方向に、動き出している。昨年9月の段階で、そのトルコ・リラ売りドル買いは、180億ドルにも達したということだ。

 トルコでは47パーセントが、ドルで金を貯めている、ということのようだ。それは、過去13年のなかで、最も高い割合だとされている。そうなるのも無理はない、インフレが昂じているから、トルコ・リラで持っていたのでは、生活が成り立たなくなるからだ。トルコ・リラは国民の間で、信用を失った、ということだ。

 これは直接的に、政府の信頼に影響を与えるため、政府と中央銀行はインフレ対策を講じて、3月の地方選挙に備えようとしている。インフレは昨年10月の段階で、25・2パーセントを記録している。これは過去15年で、最高のレベルなのだ。

 政府はこのインフレ対策に、農民から直接野菜を買い上げ、直接売ったりもしているが、なかなか効果は出ていないのではないのか。

 スタンダード・アンド・プアー(S&P)社は、過去に30パーセントのトルコ・リラ下落があったことを踏まえ、2022年にはドルに対して、1トルコ・リラが6・88リラまで下がると見通している。ちなみに、現在のレートは5・3リラ前後で、推移している。つまり、今後トルコの経済は、ハード・ランデングを余儀なくされる、ということであろう。
Posted by 佐々木 良昭 at 09:14 | この記事のURL
NO:5397 2月20日『ペンスがトルコにS400輸入をキャンセルしろと迫る』 [2019年02月20日(Wed)]
アメリカのペンス国務次官が、トルコのエルドアン大統領に、秘密の電話をして、ロシアからのS400の輸入を、止めるよう説得した。これはロンドンに本部のある、オンライン・ニュースが伝えたものだ。

ペンス国務次官は何としても、トルコのS400のロシアからの輸入を、阻止したいということであろうが、エルドアン大統領に言わせると、それではアメリカはS400に代わる武器を、トルコに輸出するかというと、それはどうも問題があるようだ。

エルドアン大統領は、アメリカがトルコに対して、パトリオット・ミサイルを売ろうとしない、と不満を述べている。そして、トルコ側にはアメリカとの取り引きの条件は3つあり、第一にはタイムリーにパトリオット・ミサイルが届けられること、第二はミサイルを共同で生産できること。第三にはパトリオット・ミサイルの技術がトルコ側に移転されること、ということだ。

エルドアン大統領はパトリオット・ミサイルに限らず、自国で武器を生産し、それを輸出して儲けたいと考え、その実現を望んできていた。その一部が装甲車であったり、戦闘用ヘリだが、既に一部の武器は、輸出出来るようになっている。

以前、三菱重工が戦車をトルコに売る商談が、持ち上がったが、トルコ側は技術を盗みコピーを生産し、それを輸出する意向であることが分り、日本側は商談を中止た、と聞いている。

アメリカはトルコがどうしても,S400をロシアから輸入するのであれば、S400ミサイルを解体し、内部の構造を調べたい、ということであろう。多分、そうした懸念が大きいことから、ロシアはS400のトルコへの輸出に、合意しながらも、なかなか引き渡さないのではなかろうか。

しかし、アメリカの強引な武器輸出攻勢には、ただただ驚くばかりだ。つい最近も、アメリカはアラブ首長国連邦に、15億ドルの武器輸出を契約したばかりだ。それだけアメリカの経済状況は、悪化しているということであろう。

問題はアメリカが大赤字であるため、武器の輸出を急げば、アメリカ製の武器は品質が低下し、世界市場で信用を、失うかもしれない。日本が言いなりに買ったイージス・アショアも、オスプレイも、F35戦闘機も、しょっちゅう事故を起こし、墜落しているのだ。

日本には『貧すれば鈍する』という言葉があるが、アメリカの現状は、この言葉の通りではないのか。それにしても、欠陥商品を売りつけられて、何も文句を言えない日本とは、どんな国なのであろうか。
Posted by 佐々木 良昭 at 11:19 | この記事のURL
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