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NO:5284 11月1日『中東短信』 [2018年10月31日(Wed)]
人生は泣き笑いなのかもしれない、いいことが続いたと思うと、思いもかけない不幸が、やって来たりする。

:これは、その例に当てはまるかどうか分らないが、サウジアラビアで働く女性たちが、
ハロウィンで集まって、大騒ぎをしていたところを見つかり、逮捕されることになった。

多分、フィリピン人の明るさと、歌やダンスが好きなことから、集まって騒いでいたのであろう。しかし、それはつつましやかな、サウジアラビアの女性たち(?
)には、刺激が強すぎたのかもしれない。多分刑は軽く、反省を促す程度ではないか、と思われるのだが。



:
トルコでは閣僚が被災地の視察に、ヘリコプターで向かっている際に、撮られた一枚の写真が、国民から顰蹙を買うことになった。それは、その紳士が高級なスカーフをかけていた、ということによるものだった。

トルコでは金持ちや閣僚、国会議員議員などは、高級スカーフどころか、高級腕時計(数千万円単位のものまで)をはめ、イタリー製の3千ドルを超す靴を履くことなど、当たり前のことなのだが、この閣僚殿は運が悪かったのであろうか。



:エジプトのシャルム・エル・シェイクにある空港に、カザフスタンから旅客機が到着した。述べるまでもなく、シャルム・エル・シェイクはエジプトのシナイ半島にある観光地、カザフスタンから多数の観光客が、押し寄せたという事であろう。

カザフスタンはガスや石油の大産出国、金持ち層は少なくないのだ。何とか今後もこれに続いて、カザフスタンから多数の観光客が、エジプトを訪問することを、望んで止まない。



暗いニュースもある。

:チュニジアで30歳の女性が、特攻攻撃をして死亡している。あとで分かったことだが、彼女は大卒のインテリ女性であったようだが、仕事が見つからなかったということが、その原因のようだ。

似たような状況はイランでもあり、イランからも大卒者の、失業のニュースが伝わってきている。イランの場合はこれに加え、インフレも相当進んでいる。外国の工作でイラン・リヤルが大幅に下がったことが、インフレの主な要因であろう。

エジプトも同じような状況なのだが、エジプト人の明るい性格が、それを阻んでいるのかもしれない。



:
イランから40年ぶりにコメが輸出された、というニュースが伝わってきている。多分、パラパラした粘り気の無い、インデカ米に似た米であろう、ただこの米は炊かれる時にサフランを少し加えるため、独特の香りと色を楽しめる場合が多い。以前テヘランのレストランで、出されたときのご飯は、そうだった。



:
トルコの通貨リヤルは、このところ大分持ち直しているが、それはエルドアン大統領の義理の息子、ベラト経済大臣の手腕によるものではなかろう。単にブランソン牧師の釈放で、アメリカがトルコ・リラ安工作を止めたためであろう。

ただ言えることは、トルコの底力は馬鹿にならない、ということだ。ヨーロッパからは相当の投資が、トルコの企業に向かっており、もし、トルコの経済が破滅的なことになれば、ヨーロッパの銀行や企業も、大きなダメージを受けることになろう。
Posted by 佐々木 良昭 at 11:25 | この記事のURL
NO:5283 10月31A日『リビアの中央部ジュフラでIS戦闘展開』 [2018年10月30日(Tue)]
 リビアの中央部にあるジュフラ(首都トリポリ市から800キロ南部)で、IS(ISIL)が戦闘を展開し、相当の被害がリビア側に出ている。3人の市民が犠牲になり、10人の兵士が負傷している。また捕虜にされた兵士もいるようだ、とリビア政府のアハマド・ミスマール将軍は、語っている。

 このジュフラ地区は、リビア東部政府のハフタル将軍の、支配地域なのだが、今回の戦闘では、登場していないようだ。ジュフラよりも南部のハルージュでも、人質がとられたようだが、こちらは8人が捕まったようだ。このハルージュ攻撃には、IS(ISIL)側は25台の車両で、攻撃を加えた模様だ。

 一説には、このハルージュでは5人の市民が、斬首されたということだ。また、市の建物や警察署にも、放火されているようだ。

 IS(ISIL)がリビア国内で活発に、活動できているのは、リビアの地中海沿岸中央部の、シルテの南部などに、過激な部族の戦闘集団がいるためであろう、とみられている。このため9月には、10度にわたる特攻攻撃が、IS(ISIL)によって首都トリポリにある、リビア国営石油会社本部を狙って行われもした。

 最近、アメリカはイタリアやイギリス、フランスと共に、リビアへの介入を口にしたが、IS(ISIL)の活動が活発化したのは、そのためなのかもしれない。
Posted by 佐々木 良昭 at 11:40 | この記事のURL
NO:52827 10月31日『デルズール近郊でISとSDFが衝突』 [2018年10月30日(Tue)]
 これが最後の戦いになるのか否かは、誰にも分らない。いまシリア東部のイラク国境に近いデルズールで、IS(ISIL)とSDF(アメリカ軍に支援されるクルドを主体としたミリシア)との、激戦が交わされている。

 SDFはこの戦闘を、優位に戦えるだろう、という予測が出ているが、それは、SDFがアメリカ軍などの、支援を受けることが、予測されているからだ。しかし、IS(ISIL)側も相当のレベルの、戦闘能力を維持していることは、否定できない。SDFにはクルドのYPGのほか、クルドの女性戦闘員で構成される、YPJも参加しているようだ。

 クルドの女性戦闘員については、だいぶ前の話になるが、コバネの戦いで勇猛さを知らしめており、IS(ISIL)の戦闘員の間からは『女によって殺されては天国に入れない。』という迷信があり、男性の戦闘員よりも、恐れられていた。

 SDFはこの戦闘の前にも、ラッカ(元ISの首都)で、IS(ISIL)を掃討することに成功しており、今度の戦いはそれに次ぐものであり、ユーフラテス川の東側にいる、IS(ISIL)を攻撃するものだ。

* デルズール界隈には現在、15000人のシリア人が居住しており、それ以外には、7000人が自宅を追われ、難民化してもいる。SDFは彼らの安全も戦闘時に、注意しなければならないわけであり、IS(ISIL)との戦いは、容易なものではあるまい。

 IS(ISIL)はシリア、ヨルダン、イラクの国境線沿いに、主に集まっているようであり、場合によっては、アメリカ軍の支援を受けることが可能だ、と考えているのかもしれない。過去にも窮地に追い込まれたIS(ISIL)は、アメリカ軍のヘリで、安全な場所に送り届けられ、九死に一生を得たケースが、何度もあるのだ。

 当然のことながら、今回の戦闘はシリアにとっても、重要であることから、シリア軍も参戦する意向だ。そうなると、IS(ISIL)はクルドのSDF、そしてクルドのYPG、加えてクルド女性戦闘員軍YPJ、そして、シリア軍と戦わなければならないということだ。

 戦闘がどのような結末を迎えるかは、今の段階では分らないが、IS(ISIL)にとっては、相当厳しいものになることは、明らかであろう。なお、国境沿いにイラク軍も展開しており、イラク領土へIS(ISIL)が逃亡することは困難であろう。
Posted by 佐々木 良昭 at 11:03 | この記事のURL
NO:5281 10月30A日 『イランが石油市場を通じて石油輸出』 [2018年10月29日(Mon)]
イラン政府はアメリカのトランプ大統領の、イラン石油輸出阻止に対抗して、石油取引所を通じて石油輸出を、始めることを決定した。これは国内外のバイヤーに対するものであり、バイヤーは
28万バーレルの石油を、買い付けることが出来る。

イランのライト・オイルはいま74・85ドルと値付けされている。この価格でバイヤーは買い付け、代金の20パーセントを、イラン・リヤルで支払い、残り80パーセントを外貨で、支払う形になる。

現在、イラン石油省の立場は、同国の石油価格が、79・15ドルと設定しているので、石油取引所を通じて買うことは、割安ということになる。

イランの石油取引所は、最低週一回開かれることになっているが、この市場によって、アメリカは『イラン石油輸出ゼロ』の方針を、崩されることになろう。

イランはこれ以外にも、幾つかの石油輸出策を検討しており、一日100万バーレルの輸出を、目標としている。

イランの考えでは、イラン以外に大量の石油を、市場に供給できる国は、世界に存在しないことから、アメリカはイラン石油の輸出を阻止できない、と判断している。その意味で、今回の石油取引所活用は、有効な手段となろう。

そうした考えに、イギリスのグローバル・エナジー・スタデイ・センターの石油専門家である、マヌチェヘル・タキン氏も同意している。こうなると石油代金支払いの外貨は、アメリカドルを離れる可能性が高まろう。

バイヤーはトレーデングの2時間前に、イラン・リヤルで10パーセントを払い込むことになり、35000バーレル以上100万バーレルまで、買い付けることが出来る。このイランの石油取引を縛る、何の法も存在しない、ということのようだ。なお、石油取引所ではバイヤーの名前も、取り引き内容も公開しない、ということになっている。
まさか天才バカポンの漫画に出てくる、おまわりさんのように、トランプ大統領がイランの石油施設や、石油タンカ−を攻撃することはあるまい。そんなことをしたら、アメリカとトランプ大統領は、世界中から大非難をあびることになろう。
Posted by 佐々木 良昭 at 10:04 | この記事のURL
NO:5280 10月30日 『エジプト輸出13パーセント伸びる』 [2018年10月29日(Mon)]
エジプトの輸出が好調のようだ。今年は9月までの統計で、13パーセントの拡大が報告されている。それは598.2億ドルだったものが、今年は676・3億ドルに達しているのだ。

石油以外の輸出では、155億ドルから166億ドルの増加している。つまり、11パーセント増加しているということだ。他方、輸入については13パーセント減っており、昨年は48.6億ドルだったものが、今年9月まででは、42億ドルとなっている。

主な輸出先はアラブ連盟加盟国であり、67・35億ドル、次いでEU諸国の55・28億ドルとなっている。またアラブ以外のアフリカ諸国への輸出は11.23億ドルとなっているようだ。

アメリカへの輸出は11.85億ドル、アラブ首長国連邦が15.76億ドル、トルコが14.9億度ドルとなっている。イタリア向け輸出は11・7億ドル、サウジアラビアが10.5億ドルだ。

輸出品目は主に肥料、化学産業資材であり、全体の28パーセントを占めている。また、手工業品の輸出も延びている。手工業品は10パーセントの伸びて1・58億ドルであり、昨年は1・44億ドルとなっている。
Posted by 佐々木 良昭 at 09:08 | この記事のURL
NO:5279 10月29日 『ネタニヤフ首相のオマーン訪問とイランの動き』 [2018年10月28日(Sun)]
突然の、ネタニヤフ首相によるオマーン訪問は、何が目的であったのか、ということが問題になっている。表面的には中東和平に、オマーンが協力してくれるよう、ネタニヤフ首相がオマーンのスルタン・カーブース国王に、依頼したということになってはいるのだが。中東和平への協力については、スルタン・カーブース国王はその気が無い、と断っているようだ。

それでは何が目的であったのであろうか。イスラエルにとっていま一番頭の痛い問題は、ガザからのロケット攻撃を、どうしたら止められるか、ということであろう。先日は一日に30発ものロケットが、打ち込まれるのだから、油断していられないし、イスラエル国民にとっては、大きな不安となっていよう。

このガザからの激しいロケット攻撃が、何故起こるのかについては、実はイランが相当ガザ問題に、首を突っ込んでおり、ガザのハマースやイスラム・ジハードに、支援を送っているからだ。

ロケットやミサイルの部品を送り、製造方法を教え、シリアにいるイラン革命防衛隊は、工場の建設まで支援していえるといわれている。そして、それはガザだけではなく、レバノンのヘズブラや、シリア政府に対しても、進められているのだ。

つまり、いまイスラエルはレバノンとシリア、そしてガザに建設される、ロケットやミサイルの工場から、生み出される武器を相手に、戦わなければならないということだ。イランはそうすることによって、イスラム革命の三日月地帯を、建設しようと思っているということだ。

 三日月帯とは、イラクに始まりシリア、レバノンを、イランの強い影響下に置くということだ。その結果、イランはイランからイラク、シリア、レバノンに通じる道路と、地域を支配し、地中海にまで抜けられることになる。

 その事は、イスラエルだけではなく、アメリカにとっても中東支配のうえで、大きな障害になる。それでアメリカはシリアに駐留する、イラン革命防衛隊を殲滅したい、と考えているのだ。このため、アメリカ軍はイラン革命防衛隊に、シリアから出て行くよう、再三に渡って警告しているのだ。

 このイラン革命防衛隊とレバノンのヘズブラ、ガザのハマースとの関係は、強固なものだ。ハマースは何百万ドルもの現金を、イラン政府から受け取っているし、イスラム・ジハードもイラン革命防衛隊から、現金を受け取っている。イスラム・ジハードは今年の8月には、3000万ドルの支援を受けたということだ。

 ネタニヤフ首相のオマーン訪問は、オマーンがイランと関係のいい、例外的なアラブの国であることから、イランとの仲介を依頼したのではないか。もちろ、それはイランによるハマースや、イスラム・ジハードに対する支援を、止めるためだ。
Posted by 佐々木 良昭 at 09:08 | この記事のURL
NO:5278A  10月28日 『トルコ・リラ暴落の予測が反体制側から出ている』 [2018年10月27日(Sat)]
トルコ・リラは8月の一時期、1ドルに対して7.22リラまで下がった。まさに大暴落ということであろう。その後、アメリカのブランソン牧師の釈放もあり、トルコ・アメリカ関係に改善が見られ、今では5.59リラまで戻している。それでも今年初頭には、1ドルに対して、4リラ程度であったことを考えると、リラ安が続いているということであろう。

トルコの反体制派マスコミが、トルコ・リラの暴落を予測する根拠は、トルコの金利が異常に高いことに、あるということだ。トルコの金利はいま、中央銀行が決めているレートは、24パーセントと高い。

他方、トルコのインフレ率は銀行金利と同じように、24パーセント台に上がっている。銀行金利が24パーセントでインフレ率が24.5パーセントでは、高い銀行金利の設定で、経済へのプラス効果は生まれない、ということのようだ。

この高金利政策は、エルドアン大統領の判断に、よるものだ。エルドアン大統領は裁判所も中央銀行も、独自の決定権を持つ、とは言っているが、実際にはエルドアン大統領の独断決定による、独裁的なものとなっているのだ。

エルドアン大統領が高金利政策を、決定した裏には、外資を呼び込むことが目的のようだが、その効果はどの程度出てくるのか、その決定によるマイナス効果は、どうなのかということを、考えなければなるまい。

述べるまでも無く、この24パーセントという銀行金利の高さは、経済のスピードを落とすことに繋がるということは、誰にも分かろう。言ってみれば、企業家たちにとっては、銀行金利の高さとインフレの高さで、往復びんたを、食らっているようなものであろう。

そして庶民は、高インフレと高金利とにより、輸入価格が急騰し、物価高が起こり、企業は経営難から、倒産する企業が増え、失業率が上がってもいる。それを何とかしなくては、エルドアン人気に陰りが出てくる、ということであり、エルドアン大統領は今後も、その時々の思いつきで、金利の変更を行うのではないのか。

トルコの企業経営者や庶民にとっては、たまったものではあるまい。
Posted by 佐々木 良昭 at 10:24 | この記事のURL
NO:5278 10月28日『ネタニヤフのオマーン訪問の裏に何が』 [2018年10月27日(Sat)]
イスラエルのネタニヤフ首相が、10月26日の金曜日に、オマーンのスルタン・カーブースの招待で、同国を公式訪問した。これは1996年以来のことであり、1996年にはペレス首相が、オマーンとカタールを訪問し、両国に通商代表部を開設している。

それ以前の訪問は、1994年のラビン首相の訪問だった。今年の早い時期には、オマーンのユーセフ・ビン・アラーウイ外相が、イスラエルを訪問している。このユーセフ・ビン・アラーウイ外相のイスラエル訪問は、アラブ高官の公式訪問としては、注目に値するものであった。

ネタニヤフ首相のオマーン訪問では、オマーンのスルタン・カーブース国王との間で、中東の和平が討議されたということだ。しかし、実際にはイランとイスラエル、アラブの関係が、討議されたのではないか、と見られている。

オマーンはアラブ湾岸諸国の中では、例外的にイランとの間で、良好な関係を維持している国だ。それは1970年代前半に起こったドファール戦争で、イラン軍がオマーン軍を支援し、反体制側と戦ったことによる。

今回のネタニヤフ首相のオマーン訪問は、事前には何も発表されていなかった。言わば突然の訪問、という形のものだった。そこで噂されているのが、オマーンにイランとの仲介役を依頼しに、行ったのではないか、ということだ。

数日前、ヨルダンのアブドッラー国王は、トルコ、カタール、オマーンとの関係を強化する、と突然言い出している。これら3国はいずれも、イランとの間で友好的な関係を、維持している。

いまの段階では何も断言できないが、オマーン・イラン・イスラエル関係に限らず、中東世界では大変革が、始まっているのではないか、と思われる。イランとアラブの関係、イランとアメリカ・イスラエルとの関係に、大変化が起こるのではないか、ということだ。
Posted by 佐々木 良昭 at 09:42 | この記事のURL
NO:5277 10月27日『カシオギ事件で中東の組み換えが始まった』 [2018年10月26日(Fri)]
  何事も幸と不幸を呼ぶのであろうか。カシオギ事件が起こってから、中東諸国の関係に大きな変化が、起こっているようだ。第一には、トルコとアメリカの関係に改善の兆しが、はっきりと見えてきている。

  CIAの女性長官がトルコを訪問し、カシオギ虐殺の音声テープを聞き、トルコ側の説明を受けた。もちろん、それだからと言って、トルコ側がアメリカに対して、全てを明かしたとは思えない。

 トルコにとってカシオギ事件は、ドル箱のネタなのだから、情報を小出しにしながら、サウジアラビアにねちねちと、圧力をかけることは見え見えだ。アメリカもしかりで、トルコからできるだけ多くの情報を、引き出したいと思っていよう。

  アメリカもトルコと同様に、サウジアラビアに圧力をかけるということであろう。サウジアラビアはアメリカにとって、最大の武器輸入国であり、今回の事件を機に、アメリカは相当の武器が、サウジアラビアに売れる、と目論んでいるのであろう。

  従って、アメリカは当分の間、トルコの言うことを受け入れる、ということだ。もしかしたら、これまで焦げ付いてきたシリアのマンビジュでも、アメリカ側はトルコに妥協するかもしれない。もちろん、それは相当限られた範囲のものに、なるだろうが。

  ヨルダンはここに来てトルコ、カタール、オマーンなどとの関係促進を、語り始めている。元々はサウジアラビアがメイン・スポンサーの国であり、サウジアラビアの援助無くしては、成り立たない国家財政だったのだ。

 それがここに来て、サウジアラビアからカタールに、転向するということは、今後のサウジアラビア情勢に、大きな変化が起こるということかもしれない。これは要注意であろう。

 イランがサウジアラビアの事件に対する評価で、「サウジアラビア一国では出来ない、裏に特定の国家の支援があるはずだ。』と言い出したのは、暗にアメリカが首犯だ、ということを、言いたいのではないのか。ここでも犬猿の仲だった、イランとサウジアラビアとの接近がみられる。

 主役のサウジアラビアもしかりであり、突然カタールとの良好な関係を口にし始めている。サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太が、砂漠のダボス会議で、『カタールの経済は堅調だ。』と積極的な評価をす発言をしたのだ。

 トルコとカタールはカシオギ事件で、サウジアラビアに対し圧力をかけているわけだが、サウジアラビアのカタールに対する制裁は、近い将来終わるかもしれない。そうなれにはトルコは大喜びであり、カタール・ブームが起ころう。
Posted by 佐々木 良昭 at 11:19 | この記事のURL
NO:5276 10月26『イランのカシオギ事件に対する異論』 日 『イランのカシオギ事件に対する異論』 [2018年10月25日(Thu)]
イランのロウハーニ大統領が極めて変わった意見を、述べ始めている。彼曰く『カシオギ暗殺はサウジアラビア単独 では出来ない。』と言ったのだ。述べるまでもなく、イランとサウジアラビアとの関係は、いま劣悪なのだが、このロウハーニ大統領の発言は、あたかもサウジアラビアは、カシオギ暗殺について白であり、黒幕はアメリカだと言っているようなものだ。

 イランの考えでは、サウジアラビアには単独で、カシオギを暗殺する能力は無い。あの暗殺は非常によく計画されており、実行されたものだというのだ。誰がそれを命令し、いかにそれが準備され、誰がそれを実行したのか。

 そしてカシオギ殺しは、極めて残酷であり、アルカーイダの分派であるヌスラや、IS(ISIL)などの犯行に、極似しているというのだ。サウジアラビアはアメリカによって、守られている中でこの犯行を行った、ということであろう。

 そう言われてみれば、犯行は確かに極めてスピーデイに、手際よく行なわれているし、犯人たちは犯行後、素早く現場から立ち去り、サウジアラビアに戻っている。なにやら暗殺犯たちは殺しのプロ、というイメージがする。しかも、犯行は極めて冷血であり、人間味を感じさせない。

 それでは。その犯人たちが何故、解体用ののこぎりなどを、これ見よがしに、持ち込んだのであろうか。それはIS(ISIL)やヌスラがやった殺害と、同じ恐怖を抱かせる行為であった、ということであろう。

 真実は時間の経過とともに、明らかになって来ようが、いまは軽々に判断すべきではなかろう。しかし、そうした意見もあることを、忘れてはなるまい。この事件が起こリ、1週間ほどした段階では、サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子に、カシオギの暗殺を助言したのは、トランプ大統領の義理の息子、クシュネルだった、という情報もある。

 事件が明るみに出た段階では、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子が「欧米は何故カシオギ殺害で、こんなに騒いでいるのか?』とクシュネルに尋ねた、ということのようだ。

 カシオギはイギリスでは、ダイアナ妃のボーイフレンドのドデイと、親戚関係にあったことから、ダイアナ妃の死亡について、事情を詳しく知っており、サウジアラビアの情報トップと、親しかったことから、アメリカで起こった9・11について、よく知っており、サウジラビアについては、ウサーマ・ビン・ラーデンと親しかった人物だ。

 従って、彼が考えるには、カシオギ殺害は欧米からもサウジアラビアからも、内心では歓迎されるはずだった、ということであったのであろう。いずれにしろ、事実は不明、この先、真実が出てくるのか、あるいは途中で、話は立ち消えになるのか分らない。
Posted by 佐々木 良昭 at 11:30 | この記事のURL
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