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NO:5221   9月1日   『シリアの子供化学兵器作戦に狩り出される』 [2018年08月31日(Fri)]
シリアのジスル・シュグールという街で、20人以上の子供たちがさらわれた。この子供たちをさらったのは、ホワイト・ヘルメットと呼ばれる、慈善組織ということだ。実はホワイト・ヘルメットは、アメリカの指揮下にある傭兵部隊であり、人道支援組織ではないのだ。

彼らはいま、トルコとの国境地域である、ハサニーヤ国境に陣取り、化学兵器を入手しているようだ。そして、このホワイト・ヘルメットは、アルカーイダの下部組織であるヌスラの変名組織ジュブハト・ファタハ・アッシャームと、連携しているのだ。

ホワイト・ヘルメットは現在、ハサニーヤ近くの250人が集結しており、彼ら以外には、外人テロリストも数十人が、参加している模様だ。今回の化学兵器による攻撃目標は、キリスト教徒の街ハッロウズが選ばれている、と伝えられている。

シリアでは2014年にも、シリア軍が化学兵器を使用した、ということにされ、アメリカ、フランス、イギリスの攻撃を受けているが、それ以前の段階で、シリアは全ての化学兵器を廃棄した、ということを国際機関や、アメリカによって確認されていた。

アメリカの傭兵であるホワイト・ヘルメットなどは、その、偽の化学兵器使用を映像化するために、子供が集められ、あたかも化学兵器の攻撃を、受けたように演出され、世界に報道された。

 しかし、それが全くのデタラメであり、子供たちは化学兵器の害を、受けていないことが後に語られている。今回の作戦では、実際に子供たちは殺されるのであろうか、あるいはあくまでも、フェイク作戦で終わるのであろうか。

 大人の利益をめぐる戦いで、子供たちが犠牲になることだけは避けたい。我々には何も出来ないが、この事実を多くの人に知らせることが、唯一出来る抵抗であろうか。
Posted by 佐々木 良昭 at 07:21 | この記事のURL
NO:5220   8月31日  『エジプト経済は上昇傾向か』 [2018年08月30日(Thu)]
エジプトも他の中東諸国同様に、決して経済状態が良好だ、とは言え無いようだ。しかし、エジプトからは幾つかの前向きな兆候が、伝えられてきている。それがこの国の将来に希望を、持たせてくれそうな気がしている。

エジプトは1億の人口を有する中東最大の国家であり、長い歴史があり、多くの未開発の地下資源があり、軍事大国でもある。人口が多く歴史が長いということは、エジプトの人的資源が大きいと言うことも意味している。

エジプトの人材は豊富であり、余った人材がアラブ諸国に、出稼ぎに行っているのだ。労働者はもとより、技術者、医師、教員、ビジネスマンも多数アラブ諸国に行き、その国の全てに関与している。実は兵士の派遣数も相当な数に上っている、サウジアラビアの王室のガードは、ほとんどがエジプト軍将兵による、と伝えられている。

 従って、エジプトの経済が悪いのは、何処かに問題があるからだ、ということになるが、その最大の問題はイスラエルとの、長期にわたる戦争状態であったろう。それはいま和平が合意されており、問題はなくなっている。

 もう一つはイスラエルとの敵対関係のなかで、欧米諸国がこの国の地下資源開発に、協力しなかったことによろう。だが、最近ではエジプトを信頼できる国として、欧米諸国が見なすようになり,地下資源の開発が進んでいる。

 地中海海底ガスの開発は進み、相当量のガスが産出されるようになったが、これにはイタリアのENI社が、大きく貢献している。また、石油ガスの開発は地中海だけではなく、陸地でも進められている。

 エジプトの西部砂漠地帯では、アメリカの企業がガスと石油の、掘削を始めている。それはアペックス社とアパッチ社だ。エジプトの西の地域は、リビアと隣接しており、述べるまでも無くリビアは、産油国なのだから、石油がエジプトの西砂漠で出て来ても、不思議はあるまい。

 エジプトの紅海に面するスーダンとの、国境地帯のハラーイブには金鉱脈があり、現在、金の生産が進んでいる。確かカナダの会社が操業しているが、どれほどの金が産出されているのか、正確な数字は発表されていないようだ。

 そして、エジプトはナイルの賜物であり、農業国でもある、最近では、アラブ湾岸諸国だけではなく、野菜果物類のヨーロッパ市場向け輸出が、進んでいる。これも将来、相当拡大していくものと思われる。それには日本の農業技術協力が待たれよう。

 そして最後は観光だが、シーシ大統領の徹底したテロ対策で、治安状況が改善してきており、最近になって観光収入は7パーセント増か、と報じられているが、今後も増えていくものと思われる。

 エジプトの失業率は下がった、というニュースが伝えられたのは、つい数日前のことだが、それも将来への希望を感じさせる。エジプトの通貨ポンドは安定したレートに、留まってもいるようだ。
Posted by 佐々木 良昭 at 08:42 | この記事のURL
NO:5219  8月30日   『アメリカとシリアの情報トップが秘密会議』 [2018年08月29日(Wed)]
レバノンのアルアフバール紙が報じたところによれば、アメリカとシアの情報トップが、ダマスカスで秘密の会議を開いたということだ。しかし、その内容についてはあまり、明かされていない。アルアフバール紙はダマスカス側の情報ソースとコンタクトを取ったが、何も明かされなかったようだ。

アメリカの代表団のメンバーが、誰であったのかについては、完全に秘密で名前が一人も明かされていないが、シリア側に付いては、何人かの要人の名前が明らかにされた。シリア治安部のトップであるアリー・マムルーク、軍情報部トップのムハンマド・ゼイトーンなどだ。

この秘密会議は6月に行われたのだが、ロシアとアラブ首長国連邦が、仲介役を果したようだ。話し合いの主なものは、クルド人居住地域とクルドの今後の自治問題、そして、アメリカ側はアメリカのシリアの石油の権益を、認めろとも迫ったようだ

これに対してシリア側は、アメリカ軍がシリア領土内にいることは、国際法上違法であり、彼らが支配しているシリアの石油について、益を与えるつもりはないと応えている。まさにそんなことをしたら、泥棒に追い銭であろう。

アメリカにしてみれば、なかなか終わらないシリア問題で。シリアの石油の権益を確保し、その見返りとしてアサド体制の存続を許す、という作戦に出たようだが、アサド体制は国土の90パーセント以上を、支配下に置いているいま、アメリカの申し出に乗るつもりはあるまい。

最近になって、ロシアはアメリカがシリアでの、化学兵器使用を口実に、攻撃を仕掛けるであろうと懸念し、地中海に大艦隊を送ったが、これはシリアの拒否にあった、アメリカの報復に備えるものなのかもしれない。

他方、アメリカもペルシャ湾へ大艦隊を送り出しているし、カタールにも基地の拡張を申し込んでいる。それだけアメリカとロシアは、シリア問題を挟んで軍事的に、緊張しているということだ。
それにしても、最近になってイランもトルコも、シリアもアメリカに明確なノーを口にするようになってきていることに、驚かされる。日本はアメリカに対してノーという言葉を、言うつもりは永久に無いのであろうか。
Posted by 佐々木 良昭 at 11:34 | この記事のURL
NO:5218 8月29日 『マクロンが新しい国際連帯生むか』 [2018年08月28日(Tue)]
フランスのマクロン大統領は確か、40代だったような気がする。若いことは失敗もあるが、思い切った言動もするものだと思う。最近の彼の発言は、全ヨーロッパを代表しているように思える。

彼マクロン大統領は『もうアメリカの言いなりになることはない。』と言い出しているのだ。ヨーロッパはアメリカの軍事力に頼るのではなく、周辺諸国との新しい関係を、構築して行く必要がある、と言い出したのだ。

それはアメリカを抜きにした、ヨーロッパ諸国とロシアとの関係構築であり、軍事的な対立ではなく、話し合いによる協力関係を、生み出して行くべきだということだ。それは歓迎すべきことであろう。

 マクロン大統領がこうした発言をし始めたのは、アメリカの強引な対欧姿勢にあろう。アメリカのトランプ大統領はNATO参加国に対して、『もっと軍事費を出せ、お前らはただ乗りだ。』と怒鳴りつけたのだが、ヨーロッパ諸国にしてみれば、ロシアの軍事的な脅威が薄らいだ今日では、アメリカ軍のNATOに留まる事は、単なる軍事的な圧力になっている、ということであろう。

 マクロン大統領はイギリスがEUから、離脱することをきっかけに、アメリカはEUの分裂を生み出す、画策を始めている、とも非難している。確かにそうであろう。
EUという強力な一つの集団を、潰してしまえば、アメリカは覇権国として、留まり続けることができるのだ。

 このマクロン大統領の姿勢には、ロシアのプーチン大統領もドイツのメルケル首相も、賛成であろう。加えて、トルコのエルドアン大統領やイランのロウハーニ大統領も、然りであろう。

 マクロン大統領の投げた一石が、国際政治に大きな波紋を、もたらし始めている。アメリカが打ち出した関税の引き上げは、世界中の経済にダメージを与え、加えて、アメリカによる通貨レートのコントロールは、各国を経済危機に追い込んでもいる。

 イギリスのメイ首相ですら、マクロン大統領に近い考えを、持ち始めているのではないだろうか。そうだとすれば、一枚岩だった米英関係も崩れる、ということだ。メイ首相とエルドアン大統領の電話会談は、それを現しているのかもしれない。

 フランスとトルコはアメリカに対抗するための、経済協力関係を、討議し始めてもいる。ドイツとトルコの外相も、やはり経済協力を討議し始めている。マクロン大統領はロシアやトルコ、イランとの、関係促進を語ってもいるのだ。

 このことは、これまでの国際関係の構図を、完全に書き換えることになるのではないか、と思わせる。もちろん、それにはアメリカに敵視されている、中国もイランも乗って来よう。世界は新しい時代を、迎えつつあるのではないか。
Posted by 佐々木 良昭 at 08:56 | この記事のURL
NO:5217  8月28日  『ISがシナイのアリーシュ攻撃』 [2018年08月27日(Mon)]
IS(ISIL)のミリシア・グループが、シナイ半島北部にある、エルアリーシュのチェック・ポイントを攻撃した。この攻撃にIS(ISIL)側から何人が参加したのか、IS(ISIL)側もエジプト軍側も明らかにしていない。

 しかし、エジプト軍による戦闘後の発表では、IS(ISIL)のミリシア4人が死亡し、それ以外は逃亡したということのようだ。従って、戦闘に参加したIS側のミリシアは、10人はいたものと推測される。

 IS(ISIL)側は15人のエジプト兵を殺害したか、負傷させたと発表している。エジプト軍側の死傷者について、エジプトの国営通信社であるMENA(中東通信)は、詳細を明らかにしていないが、民間のマスリ・アルヨウム紙は、5人の警官が殺害された、と報じている。

 エジプト軍は地元の警察の支援を受けて、今年2月以来IS(ISIL)の掃討作戦を、繰り返してきているが、これはシーシ大統領の強い意向に沿ったものだ。この連続の作戦で数百人のIS(ISIL)
ミリシアが、殺害され逮捕されたということだ。
Posted by 佐々木 良昭 at 07:28 | この記事のURL
NO:5216   8月27B日  『ISがリビアでテロ死者7人』 [2018年08月26日(Sun)]
 リビアの東トリポリのチェック・ポイントを、IS(ISIL)が攻撃し、7人の交通警察が死亡し、10人が負傷した。テロが起こった場所は、ズリテンからホムスに抜ける道路であり、ここはミスラタに通じる要衝となっている。

 ミスラタのミリシア・グループは強力であり、かつてカダフィ大佐を殺害したのは、このミリシアの若者であったし、その後数ヶ月の間、カダフィ大佐の遺体はミスラタに、展示されていた。

  IS(ISIL)はリビア革命後に、何度かの攻撃を仕掛けた、と犯行声明を出してきている。IS(ISIL)は昨年はミスラタの裁判所を、襲撃している。

  IS(ISIL)は当初リビアのシルテに陣取り、そこをシリアのラッカに代わるIS(ISIL)の首都とする、と言っていたが、リビア軍によって攻撃され、シルテを捨てて、南部の砂漠地帯に逃れた。

 トリポリ政府の語るところによれば、IS(ISIL)の細胞はリビア各地に散らばっており、彼らは携帯電話で連絡を取り合っている、といことのようだ。

 リビアはIS(ISIL)にとって、アフガニスタンと並ぶイラク・シリアからの敗走後の、移動拠点となってきていた。今後もIS(ISIL)によるリビアでのテロは、継続されるものと思われる。
Posted by 佐々木 良昭 at 10:48 | この記事のURL
NO:5215   8月27A日 『トルコリラの推移』 [2018年08月26日(Sun)]
対ドル推移ブルンバーグ資料

Jan-2018 1.18%

Feb-2018 -1.15%

Mar-2018 -3.84%

Apr-2018 -2.75%

May-2018 -10.11%

Jun-2018 -1.49%

Jul-2018 -6.57%

01.01.2018 -31.07.2018 -23.51%

01.08.2018-17.08.2018 -16.82%

クロスボーダーチェンジ・ブルンバーグ資料

2018 Q1-31.07.2018 Position at 2018 Q1 Position at 31.07.2018

United States -22’394 45’191 22’798

Eurozone -1’521 9’756 8’234

United Kingdom -1’358 5’595 4’237

Switzerland -632 2’642 2’010

Norway -440 1’403 963

Canada -211 2’039 1’828

Japan -144 1’037 893

Australia -121 306 184

Other -539 4’711 4’172

World -27’360 72’680 45’320
Posted by 佐々木 良昭 at 09:49 | この記事のURL
NO5214 8月27日 『イードで交通事故死者多数は例年のこと』 [2018年08月26日(Sun)]
トルコに行ってハイウエーを車で走ってみると、スピードの早さに気がつく、私が乗せてもらっている車でも、通常130〜から160キロで走るのだ。ハイスピードで走るのは目的地に早く 着くから歓迎なのだが、もし事故になれば確実に死ぬと言うことでもある。

 私のドライバーは元長距離バスの運転手で、ベテランであり『先生飛ばしてもいいか?』と聞いてくるから構わないと答えると、スピードはたちまち160キロ台に上がり、場合によっては200キロまで出すのだ。

 ところがこうした傾向は、私のドライバーばかりではなく、普通の運転者も同じようなことをやるわけであり、彼らはちょっとしたミスから、大事故を起こしてしまう。結果は、高級車がぺしゃんこになり、乗っていた人達もぺしゃんこになって、死亡するのだ。

 トルコ人が高速で走りたがるのにはわけがある。トルコのイスタンブールを始めとする大都会では、交通渋滞が通常化しており、道がすいていれば30分で行けるところが、2時間以上かかる場合もあるのだ。その都会の交通渋滞から解放されるのが、高速道路ということになり、そこに辿り着くと飛ばしたくなる。その心理は分からないでもないが、危険もいっぱいなのだ。

 今年のイードルアドハ(犠牲祭)には休みのなかで、多数の交通事故死傷者が出ている。現在の段階で、137の事故が起こり、105人が死亡し、424人が負傷したということだ。彼らはリゾートに向かっていたか、実家に帰る途中だったのだのだ。

 イード(祭日)の二日目の段階で、20の県で早くも29の事故が発生し、27人が死亡し、119人が負傷している。交通警察はドローンとヘリを飛ばして、交通状況を監視するのだが、全く役に立っていないようだ。

 イードルアドハは犠牲祭という意味なのだが、これではまさに犠牲祭ではないか。交通のモラルを国民がもっと学ばなければ、犠牲はもっと増えるということであろう。
Posted by 佐々木 良昭 at 09:28 | この記事のURL
NO5213   8月26A日  『イスラムの巡礼は命がけエジプト人39人死亡』 [2018年08月25日(Sat)]
サウジアラビアの砂漠の中の盆地にある、イスラム教の中心地メッカへの巡礼は、定められた期間に、定められたコースを回ると、ハッジとなることが出来る。ハッジと呼ばれることは、イスラム教徒にとっては、すこぶる名誉なことなのだ。

イスラム教の聖典コーランには『行けるものは人生に一度はハッジに行け。』という教えがある。従って、世界中のムスリムはハッジのために貯金をし、無理をしてでもハッジに向かうことになる。

ただ、貯金が貯まってハッジに行けるのは、高齢者の場合が多い。もちろん、サウジアラビアに近いアラブ諸国の場合は、費用も肉体的負担も、他の地域からの巡礼者に比べて、楽であろう。

しかし、イスラムのカレンダーは毎年ずれていくので、今年のような8月の炎天下では、まさに命がけということになる。サウジアラビア政府はハッジの健康管理に、相当神経を使っているが、やはり犠牲者は出る。

 今年の場合、他の国のことは分からないが、エジプトはハッジにおける死者数を、公表している。8月25日現在での、エジプト人のハッジ死者は、39人だということだ。他の国からのハッジの死亡者数を合計すると、既に数百人に及んでいるのではないだろうか。

 我々からすれば、そんな悪天候の炎熱地獄での、ハッジに何故無理をして、高齢者たちが向かわなければならないのか、と考えるのだが、それは彼らムスリムの信仰心の強さから、来るのであろう。

 一日5回の礼拝をし、断食を守り、貧者に施しをし、善行を積み、ハッジをすれば天国に入れる、と世界中のムスリムは固く信じているのだ。だから無理をしてでも、ハッジに向かうということになるのだ。

 数年前には、巡礼者が移動中に将棋倒しとなり、1000人を超える死者が出る、という大惨事が起こった。その犠牲者の多くがイラン人であったことから、この大惨事はその後、サウジアラビアとイランとの、国家間の争いにまで発展している。

 日本の高度な技術がハッジでの、安全管理に一役買っている、というニュースが伝えられている。監視カメラでハッジの移動状況を把握し、サウジアラビア警察が誘導できるように、なっているのであろう。

 ハッジといえば1500年もの、古い時代からの、催しなのだが、今では科学技術がそれを、下支えする時代になっているのであろう。もちろん、医療技術や医薬品の進歩も、ハッジの健康管理に貢献していることであろう。
Posted by 佐々木 良昭 at 20:00 | この記事のURL
NO5212  8月26日 『ロシア評価上昇プーチンサウジアラビア訪問トルコ関係強化』 [2018年08月25日(Sat)]
トランプ大統領の理解に苦しむ、対外的な言動の影響であろうか。あるいは、シリアでのロシア軍の貢献によるのであろうか、このところ中東諸国の間で、ロシアに対する評価が、際立って高まっている。

同時に、それはロシアのプーチン大統領に対する、評価も高めているようだ。サウジアラビアのサルマン国王は、プーチン大統領に対し招待状を送り、サウジアラビアを訪問してくれるよう要請した。

ご存知の通り、サウジアラビアはアメリカとの関係が、最も強い中東の国であり、その国の国王が、アメリカのライバルであるロシアの大統領を、招待するということは異例であろう。

プーチン大統領のサウジアラビア訪問時に、何が話し合われるのか、サウジアラビア政府はコメントしていないが、直接サウジアラビアのサルマン国王と、プーチン大統領が会った段階で、テーマが明らかになろう、ということのようだ。

ロシアとサウジアラビアのトップが会うということは、述べるまでも無く、石油価格と生産について、語られるのではないかと思われる。OPEC諸国を代表するサウジアラビアと、NONOPECの産油国ロシアとが、話し合うということだ。

それ以外には、やはり中東情勢全般に関する、意見交換が行われるものと思われる。サウジアラビアが敵対関係にある、イランとロシアの関係は良好であることから、ロシアがイランとサウジアラビアの仲介に、回ることもあろう。

ロシアとエジプトの関係も良好であり、エジプトのシーシ大統領は事ある毎に、プーチン大統領とロシアを賞賛している。エジプトは中東諸国のなかにあって、最も強大な軍事力と、人口を有する国であるだけに、この国の大統領の発言には重みがある。

プーチン大統領はトルコとの関係が、前進していることについても発言し、トルコとロシアは極めて良好な関係にある、と言っている。プーチン大統領に言わせれば、ロシアとトルコとの関係は深まっており、地域問題での協力、経済問題での協力が、進んでいるということだ。

トルコからは最近情報のトップである、ハカン・フェダン氏がロシアを訪問し、シリア問題を討議した、と伝えられてもいる。ロシアの考えるシリア問題の解決は、イランとトルコそしてEUを加えて、国連を活用しながら進める、ということではないのか。

そうしたロシア主導の、中東問題解決が進められれば、当然のことながら、アメリカの影は薄くなろう。ロシアには高度な武器を生産しており、強大な軍事力があることも、アメリカ離れを中東諸国にもたらすのではないか、と推測させるではないか。
Posted by 佐々木 良昭 at 09:15 | この記事のURL
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