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5948 6月3日 『壊れ始めたか・サウジアラビア体制』 [2020年06月02日(Tue)]
サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン体制が、崩壊を始めたようだ。カシオギ殺人事件以来、世界的に話題になってきた、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子の暴挙が、ここに来てアメリカで、強い関心を抱かれ始めている。

もちろんそうなるには、しかるべき動きが、サウジアラビア側からも起こっていた。数人の王族による、アメリカ弁護士会への働きかけがあったし、アメリカ政府にもあったようだ。その結果、アメリカ側も放置できなくなり、動き出したということであろう。

例えば、元サウジアラビアの情報トップだった、サアド・アルジャブリ氏はカナダに亡命し、そこからアメリカ側にコンタクトを取っており、加えて、サルマン王子37歳も、動き出しているようだ。彼はソルボンヌ大学留学組で、王位継承意志は無いと語っている。

アブドルアジーズ・サルマン王子はさらわれ、父親のビラに幽閉されていたが、3月に他の場所に移されたようだ。しかし、先週、彼は不思議なことに、ビラに戻ったが、それは、国際的な圧力が、サウジアラビア政府に及んでいること、を考慮しての短期的な、対応かもしれない。

もちろん、サルマン王子の釈放は、サウジアラビア政府が大々的に、宣伝している。サルマン王子と親しい関係にある、ハーシム・モガールはフランスのパリで、サルマン王子の代理人として、動き出している。

どうもこうした動きは、アメリカ政府が相当厳しい対応を、サウジアラビア政府にかけているのではないか、と思われる。そうでなければ、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子に反発する動きを、採っている人たちは、カシオギと同じように、暗殺される危険性があるからだ。

サルマン国王は大分病弱になり、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子の、一人舞台と言われており、彼が進めた各種の、サウジアラビア開発計画は、押し並べて失敗している。イエメンへの軍事介入も、何の成果も挙げておらず、ずるずると続けられている。そして遂には、イエメンのホウシ・グループによって・サウジアラビのパイプラインや、製油所が攻撃される段階に、なっているのだ。

石油価格の値下がりは、サウジアラビアの経済に、大きな穴を開け、サウジアラビアが国際的金融から、借金をする段階になっているのだ。その借入先というか、借り入れの窓口に、日本になって欲しい、という要請が来ている、ということだ。

そうした、サウジアラビアの将来に関わる、不安が拡大したことで、王族がこぞって動き出したということではないのか。
Posted by 佐々木 良昭 at 08:49 | この記事のURL
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