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5925 5月11日『トルコ・エルドアン四面楚歌』 [2020年05月10日(Sun)]
トルコとアメリカとの秘密の関係が、機能しているときは、どんなことがあっても、トルコはアメリカによって守られていた。そのなかには経済問題も含まれていた。そのため一時期はトルコ人たちですら、どうして自国の経済が成り立っているのか分からない、と言って私に聞いてきたほどだ。

その秘密はアメリカが展開する中東戦略というか、対イラク・シリア作戦で、トルコが必要だったからだ。トルコはアメリカの支援する、IS(ISIL)
に対して武器を供給し、資金を提供し、戦闘員のトルコ領通過を許し、安息の地を与えていたからだ。

これらのことが問題なく出来ていたのは、アメリカがそれを許可していたからだ。例えばIS(ISIL)
が、シリアで盗掘した石油を、輸出するパートナーはエルドアン大統領の、長男ビラールだったのだが、彼は何の嫌疑も受けることも、非難されることも無かった。

しかし、いまは情況が変わっている。アメリカはイラクとシリアで、IS(ISIL)
へのトルコの支援を必要としなくなっているのだ。既にイラクとシリアに、強大で複数の軍事基地を持つアメリカは、IS(ISIL)
に対して直接支援できる、状態になっているのだ。

この結果、トルコはIS(ISIL)
がらみの犯罪行為を、国際社会から目こぼししてもらえる状態には、無くなったということだ。これからはトルコが何か、犯罪的なことをやれば、それをアメリカのマスコミが、非難する側に回ることになろう。

こうなると、トルコはいままでやってきた、多くの犯罪行為が、暴かれることになろう。エルドアン大統領がどう抗弁しようとも、逃れることは出来なくなろう。リビア対応でも、いまではアメリカとトルコの立場が、真正面から対立している。アメリカはリビア東部政府ハフタル将軍を支援しており、トルコは西側政府セラジ首相を支援しているのだ。

そもそものアメリカ・トルコ関係の悪化は、ロシア製ミサイルS400
をトルコが購入したことに始まるが、エルドアン大統領に付いては、トランプ大統領が初対面の時から、毛嫌いらいしていたようだ。

横柄なエルドアン大統領の態度は非礼であり、もう一方の横柄なトランプ大統領には、許せなかったからであろう。その衝突はアメリカによる、トルコ経済への圧力であろう。最近、トルコの通貨リラは、大下げに下げているが、何処からも協力の手は、差し伸べられていない。

トルコ・リラの暴落、それによる対外債務の急速な悪化、その事によるインフレの昂進、失業の増大、そして国民のエルドアン離れだ。そのエルドアン大統領追い込みの、時限爆弾は既に、スイッチが押されているのだ。
Posted by 佐々木 良昭 at 09:08 | この記事のURL
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