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5902 4月20日『イラン飛距離1500キロのドローン開発』 [2020年04月19日(Sun)]
イラン政府は高高度で高速のドローンを開発した、と発表した。これは軍事記念日の翌日に、発表されたもので、これでイランは3種類、ドローンを持つことになった。それらはアバービール3とカラールであり、今回のドローンの名は未だに、公開されていない。

新型のドローンは、ジェット・エンジンを搭載しており、時速900キロで12キロ上空を飛行するものだ。飛行時間は180分であり、1000キロを越える距離を飛行するということだ。

アバービール3やカラール・ドローンは、150キロ程度の飛距離であり、カラールには人が乗ることも可能であり、ピン・ポイント攻撃ができる特徴がある。また、カラール・ドローンは特攻用にも、使用可能だ。

イランはいま6000トンの爆弾を、搭載することの出来る、爆撃機も製造中と、報告されているし、原子力潜水艦の建造も、進んでいるようだ。イランは制裁下で、防衛機器の製造が、大分進歩している、ということであろう。

このことは、トルコで強い関心を引いており、トルコのサバー新聞は、詳細を伝えている。曰く、新型ドロ−ンは飛距離1500キロで、13716メートル上空を飛行するのだ。この飛距離に対しては、イスラエルが敏感に反応し、この新型ドローンはイスラエルまで飛ばすことが出来る、と言っている。

イスラエルの報道でも、新型ドローンの飛距離は、1500キロとなっている。それはイスラエルの各都市を攻撃できるということだから、イスラエルが新型ドローンに特別な警戒と関心を払うのは、当然であろう。

新型ドローンは敵側の動向を、モニターすることが出来、ホルムズ海峡やアラブ湾岸諸国はこれで、裸になったも同然であろう。イランが新型ドローン開発に、力を入れた一つの理由は、革命防衛隊のスレイマーニ将軍が、イラクでアメリカ軍によって暗殺されたことが、一因であろう。
Posted by 佐々木 良昭 at 10:31 | この記事のURL
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