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NO:5679   9月16日『カシミール問題ISに機会与えるか』 [2019年09月14日(Sat)]
インドとパキスタンとの間で、長い間問題となってきていた、ジャム・カシミール問題がここに来て、注目を集めている。それはインドがジャム・カシミールを自国領土に、併合しようとしているからだ。
インドはジャム・カシミール地域に軍を派遣し、一触即発の情況になっている、パキスタン政府に言わせると、ジャム・カシミールの住民は、厳しいコントロール下に、あるということだ。それでもジャム・カシミールの首都、ムザッファラバードでは抗議デモが、起こっている。
 パキスタンのイムラン・カーン首相は、死を恐れないジャム・カシミールの住民を、黙らせ打ち負かすことは不可能だ、と語っている。ジャム・カシミールの住民の多くが、ムスリムであるため、このインドの介入に対しては、ジハードが立派に成立するからだ。
 そこで出てくるのが、インドの10億人の人口に対抗する、世界のムスリム総人口は12・5億人だ。このムスリムがインドに対するジハードを、起こすというのが、イムラン・カーン首相の主張するところだ。
 彼イムラン・カーン首相は近く、国連総会に参加するが、その折にジャム・カシミール問題を、世界に訴えるつもりでいる。彼はインドと戦争したくは無いが、『もし、インドが戦争に訴えるならば、それに対する対応はする。』と語っている。
 インドにもあるがパキスタンにも、核兵器はあるのだ。もし戦争にでもなり、核兵器が使用されるようなことになれば、この問題はたちまちにして、世界戦争を引き起こす可能性のある、危険なものとなろう。
 問題はこのインドとパキスタンとの間で、起こっているジャム・カシミール問題が、IS(ISIL)に絶好の機会を、与えるのではないか、ということだ。IS(ISIL)は2年ほど前(?)からインドに入り、インドのムスリムをリクルートしている。つまり、IS(ISIL)はインド国内の情況を、正確に把握しているということだ。
 ムスリムの領土が、他の宗教徒に侵攻された場合は、ジハードが立派に成立するのだ。この問題が長期化し危険度を増していけば、世界中からジハードの戦士ムジャーヒデーンが集まることになろう。その中にはIS(ISIL)の戦闘員も加わるということだ。
Posted by 佐々木 良昭 at 11:14 | この記事のURL
NO:5678   9月15日『ダウトール新党結成ならず』 [2019年09月14日(Sat)]
トルコの元首相であるダウトール氏は、与党AKPから離党し、新党を結成する動きを始めていたが、つい最近、ダウトール氏はAKPwo、党から追放される形で、金曜日に離党した。

多分、相当の圧力がエルドアン大統領から、かかっていたのであろう。その辺の事情について、ダウトール氏は何も語っていないが、思い切ったエルドアン政治に対する、批判をしていた結果であろう。

ダウトール氏はエルドアン大統領が、自分の次男ベラトを、財相に就任させると決めたとき、真っ向から反対し、国家は個人、家族のものではない、と語って批判していた。

ダウトール氏は元学者であり、静かな性格の人物であったが、その事が彼のイメージを、弱いものにしていたのかも知れない。トルコのような社会では、強烈に自分を前に押し出すような人物で無ければ、なかなか人気を集めることが、出来ないのだ。

60歳になったダウトール氏は、これからどうするのであろうか。トルコの60歳は日本で言うと、70歳という感じなのだ。彼は離党後に、我々にはトルコに対する歴史的責任があるといったが、どうその責任を果たすのであろうか。
Posted by 佐々木 良昭 at 10:30 | この記事のURL
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