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NO:5551  5月23A日 『国連が警告リビアは血の海となるのか』 [2019年05月22日(Wed)]
国連はリビアでの戦闘が激化し、リビアは血の海になる、という警告を発した。それは大量の武器と戦闘員が、トルコによって、トリポリのセラジ政府側(GNA)に届けられたからだ。戦闘員はIS(ISIL)の残党で、イラクから出て来たようだ。

IS(ISIL)の戦闘員は、トルコのサムスン港でトルコの船に乗って、リビアに向かったのだが、彼らはトリポリ西の港で下船した。同時に戦闘車両を含む、多数の武器と弾薬、その他の軍事用品も、陸揚げされた。

 彼らを迎えたのは、GNA側のハテイーブ・リワー・セモウドだった。彼らは今後、戦闘を拡大するつもりでいるようだ。この陸揚げの様子は、ビデオに撮られ、ハフタル軍(LNA)側が、公開している。

 ハフタル将軍側LNAは今後、トリポリ西の地域の港を閉鎖し、海上封鎖を実施するようだ。これまでトルコを含む幾つかの国々が、セラジ政府側GNAに武器や戦闘員を送っていたが、今後は難しくなろう。

 そこで懸念されるのは、今後トルコから同じように戦闘員や、武器を乗せた船が、トリポリ近郊の港に接近した場合、航空機を使ってハフタル将軍側LNAは、空爆すると言っていることだ。

 実際にそのような展開になれば、トルコ側の乗組員に、死傷者が出る可能性は、高いことから、それがきっかけでトルコ側が、ハフタル将軍側を攻撃する可能性が、あるということだ。しかし、それは航空機で行われるのか、艦船によって行われるのかは、分らない。

 トルコとすれば、今後のトルコとリビアとの関係を考慮し、そこまで強気の対応はしないのではないか、と思われるのだが。そしてリビアはトルコからは遠い場所にある国だ。
Posted by 佐々木 良昭 at 11:45 | この記事のURL
NO:5550  5月23日 『イラクでISは敗走と敗北』 [2019年05月22日(Wed)]
イラクの北部にあるサラーハデーンで、IS(ISIL)がイラク軍と戦い敗北した。IS(ISIL)側の犠牲者は11人で、それ以外に多数が、負傷したものと思われる。この作戦には、第14部隊と第20部隊が参戦し、警察も戦闘に加わった、と報告されている。

当然のことながら、IS(ISIL)が所有していた、車両やトンネル、燃料、水なども失ったようだ。

イラク軍の攻撃はサラーハデーンだけではなく、今ではアルアンバール、デヤーリ―、ニノイ、キルクーク、そしてサラーハデーンで展開されている。今後IS(ISIL)側の犠牲は、もっと増えるものと思われる。

:エジプトでもイラク同様に、イスラム原理主義グループが、敗北しているようだ。シナイ半島北部の、エルアリーシュでの戦闘で、ムスリム同胞団の戦闘部隊が、エジプト軍と交戦し、16人が戦死している。

ムスリム同胞団によるテロが、エジプト国内で増えていることから、今回の作戦が 立てられたものと思われる。ムスリム同胞団はギザの近くで、観光バスを狙ったテロを、実行したのはつい最近のことだ。
Posted by 佐々木 良昭 at 11:04 | この記事のURL
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