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NO:5515 4月22日 『エルドアン選挙はやめ経済と治安語ろう』 [2019年04月21日(Sun)]
エルドアン大統領は金曜日に、選挙に付いて語るのは止めて、実質的な問題である経済と治安について、語ろうと提案した。加えエルドアン大統領は、トルコ国民はいま握手をしハグを交わすべきだ、いまこそ統一と連帯が、必要なのだと語っている。

エルドアン大統領はいま、組織の改変と治安の維持対応が、必要と考えているようだ。そのなかでもテロ対応は、緊急に必要だと語っている。

エルドアン大統領は8200万人の国民が、いまこそ将来のために連帯し、統一する必要がある、そのためには政治的な意見の違いは脇に置いておこう。このエルドアン大統領の発言は、イスタンブールの市長に、イマモール氏が就任した後で、出されたものだ。イスタンブール市は1600万人を擁する、トルコ最大の都市だ。

そのイスタンブールの市長選の結果については、未だに与党AKPは受け入れない考えであり、再選挙を要求している。いずれにしろ大変化がない限り、イマモール氏は今後5年間に渡って、イスタンブールの市長を務めることになる。

エルドアン大統領にすれば、いまの段階で再選挙や、その他でトルコ国民が分裂し荒れることは、対外的にトルコの評価を下げることと、政治面経済面で停滞を生み出す、と考えたのであろうか。

 まことごもっともな意見なのだがただ忘れてならないのは、彼が言うテロ対策とはクルドの反対勢力なのか、ギュレン・グループなのか、あるいはその両方なのかという疑問だ。ここではIS(ISIL)は念頭にないだろう。IS(ISIL)はトルコにとって、対外的に有効なカードの一枚なのだから。
Posted by 佐々木 良昭 at 08:39 | この記事のURL
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