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NO:5473 3月12A日『ブーテフリカ最後の希望は夢か現実か』 [2019年03月12日(Tue)]
20年間アルジェリアの大統領についていた、ブーテフリカはいま最後の時を、迎えようとしている。彼は帰国したという情報と、まだ帰国していない、という情報とに揺れているが、彼の健康状態が、極めて良くないことは事実だ。

ブーテフリカ大統領は今回の大統領選挙に、立候補しないことを、宣言すると同時に、選挙そのものを実施しない、と語っている。

彼は人生最後というか、大統領職の最後に、国家に貢献したい、と望んでいる。古い法制度を改革し、アルジェリアを新生国家に創り変えたい、と望んでいる。そして、その新制度の新国家を、新世代に渡したいと望んでいる、ということだ。

この大改革を巡り、会議は2019年の終わりまで続き、その後には、新制度の下に、大統領選挙が実施される、という予定だ。

果たして、これはブーテフリカ大統領の本心なのか、単なる夢なのか、あるいは奸計なのか。私はこれはブーテフリカ大統領の、本心と信じたい。彼はアルジェリアの革命に参加した、愛国の闘士であり、その後、大統領に就任している、国内政治では確たる成果を、上げることが出来なかったようだ。

それは、アルジェリアだけの問題ではなく、アルジェリアを支配下に置こうとする、外国の関与にもよろう。例えば、フランスはアルジェリアの石油やガスを支配し、自国の国益に資したいと思っていたし、今回の反ブーテフリカ・デモでも、フランスは相当の神経を使っている。それは、アルジェリア国民のことを、心配してではなく、フランスの権益が守られるかどうか、ということによる。

私はブーテフリカ大統領の、最後の愛国心を信じてあげたい。最後は誰も、名誉ある舞台からの撤退を、望むのではないか。
Posted by 佐々木 良昭 at 12:16 | この記事のURL
NO:5472 3月12日 『トルコ景気はよくない・武器輸出が唯一好調』 [2019年03月12日(Tue)]
トルコの経済は悪化の方向にあるようだ。昨年の第4四半期で言うと、3パーセントの落ち込みが見られる。これには通貨の下落なども影響している。これまで7パーセント台だった、外国からの投資も、昨年はへこんでいる。

 昨年全体の経済成長率は2・6パーセントで、これはアメリカの関税の引き上げによる影響で、昨年第4四半期には顕著にその影響が出ている。加えて、トルコでは昨年には、通貨暴落も起こっている、2017年には外国からの投資が7パーセント台の伸びを示していたが、それが振るわなくなっているのだ。

 2018年の経済成長率は、全体で2・6パーセント、エルドアン大統領の打ち出す、経済改善策は成功せず、インフレ率は15年以来の、25パーセントという高い数値を、記録している。

 2019年は政府の見積もりでは、経済成長率は2.3パーセントだが、それは国内市場に頼るものであり、税金の引き下げや、その事による価格の引き下げなどだ。価格引下げは自動車、家具、そして家電製品などとなっている。販売店は10パーセントの値引きを行う予定だ。

 それではトルコの経済の見通しは、暗いだけかというと、そうでもない部門もある。武器の輸出は好調であり、過去4年間で170パーセントの、伸びを記録している。ストックホルム国際平和問題研究所(SIPRI)のデータによれば、トルコの武器輸出は、2014年から過去4年間で、170パーセント伸びたと報告されている。

 その輸出先国は、アラブ首長国連邦が30パーセント、トルクメニスタンが23パーセント、サウジアラビアが10パーセントとなっている。他方、武器の輸入は21パーセント減っているが、そのうちの61パーセントはアメリカからの輸入だ。なお、アメリカの中東諸国向け武器輸出は、全体の52パーセントを占めている。

 このアメリカとトルコとの武器貿易を見ると、そこにも現在のトルコとアメリカの関係悪化の、理由が浮かんでくる。トルコは次第にロシアからの、武器調達を増やして行きそうであり、アメリカからの高額兵器輸入は、次第に減らしていこう。そうなれば、両国関係は、ますます悪化していく可能性があるが、トルコはその場合、アメリカ以外の大口の貿易相手国を、探さなければならなくなるだろう、ということだ。
Posted by 佐々木 良昭 at 08:29 | この記事のURL
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