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NO:5386  2月9日 『ドイツがテロをトルコに引渡し米が怒り』 [2019年02月09日(Sat)]
ドイツがトルコ国籍のテロリストを、トルコに引き渡したことが、アメリカを激怒させている。それは2008年にアフガニスタンで起こった、テロリスト・グループによる、アフガニスタンのアメリカ軍基地への攻撃に、関与した人物だったからだ。

このテロ攻撃でアメリカ兵2人が死亡し、11人が負傷した。従って、このテロリストはアメリカにとっては、許し難い人物であったということだ。当然、アメリカはドイツからこのテロリストを引き取り、アメリカで裁判をすることを考えていたろう。

このテロリストの名はアデム・ユルマズでコード・ネームはアブ・タルハだ。彼はドイツの刑務所で11年服役していた。

アデム・ユルマズの国籍はトルコだったことが、今回のドイツのトルコへの引き渡し、となったのであろう。また、最近のドイツとアメリカの関係が、悪化していることも、その一因であろう、と推測されている。メルケル首相はトランプが大統領就任以来、彼を毛嫌いしている、ということだ。

 ニューヨークの検事マッソウ・ウイテーカーは、『ドイツの決定に大きな失望を、感じている。』と語っている。彼はアデム・ユルマズは、アメリカに引き渡されるべきだった、とも語っている。

 国務次官のジョン・サリバンも、ワシントンで行われた、ドイツのヘイコ・マス外相とドイツ大使との会談で、直接的にドイツに不満を述べている。加えて、国務省のスポークスマンのパラデノ・ロベルトは、アメリカは彼を引き取ることに努力し、アメリカで裁判するつもりだということを、述べている。

 この問題で明らかなように、ドイツはいまアメリカを、目の敵にしていることが分かる。ドイツはアメリカとは異なり、ロシアとの良好な関係を構築すること、NATOを解体し、ヨーロッパ独自の防衛組織を、作ることを考えている。

時代は大きく変化している、ということであろうか。
Posted by 佐々木 良昭 at 09:50 | この記事のURL
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