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NO:5231  9月10日  『アメリカW・ヘルメットを使い偽旗作戦準備』 [2018年09月09日(Sun)]
 アメリカは人道支援組織といわれている、ホワイト・ヘルメットを使い、シリアで偽旗作戦を準備している、ということだ。このホワイト・ヘルメットは、以前にもシリア政府がガス兵器を使って、市民を犠牲にしたと宣伝し、欧米マスコミはそれを、大々的にテレビなどで宣伝し、シリアへの軍事攻撃を正当化している。

 今回の、シリア軍とロシア軍によるイドリブ作戦でも、同じことが繰り返されようとしている、とロシアの国防相やシリア政府は国連に訴えている。今回はヌスラ組織が主役であり、ヌスラがガス兵器を使って市民を攻撃する。

 それをホワイト・ヘルメットが救援に駆けつけて、犯行はシリア軍だと世界に訴える、というシナリオだ。攻撃される予定地はジスル・シュグールやセラカブ、タフタナズ、セルミン、などイドリブの街だと言われている。

 シリアの国連大使は既に、この偽旗作戦に関する、報告書を国連に提出し、『偽旗作戦というガス兵器使用の作戦は、既にテロリストによって立案されている。それをシリア政府の犯行と訴えるつもりでいる。』とシリアの国連大使は語った。

 ロシアの軍部もジュスル・シュグールに、8本の塩素ガスキャニスターが、既に持ち込まれていると非難している。また、ホワイト・ヘルメットの要員も、既に現地に入っている、ということの様だ。

 ロシア政府も国連に対して、関係書類を送りつけている。テロリストたちはこのガス作戦で、シリア政府を陥れようとしている、とも語っている。

 他方、この作戦が行われた場合、アメリカはシリアのどこの街に、報復攻撃するかを決めている、ということだ。そして、アメリカに加え、この作戦には、イギリスやフランスも加担する予定だ、ということだ。

 真相は分からないが、多分にありうる話であろう。アメリカにとって、イドリブがロシア軍やシリア軍の手に落ちてしまい、これまでアメリカが育成し、支援してきたIS(ISIL)を始め、ヌスラなどテロリスト集団が壊滅すれば、シリア作戦は大打撃を、受けることになるからだ。

 このシリアやロシアによる、アメリカの偽旗作戦への非難は、もうじき真実が明らかになろう。ただ、世界のマスコミは相変わらず、ホワイト・ヘルメットを正義の味方のように、報道するのかもしれない。日本でも中東問題をコメントする、専門家といわれる人士も、アメリカの偽旗作戦大賛成であり、そのような発言しかしない。
Posted by 佐々木 良昭 at 09:55 | この記事のURL
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