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NO4691 9月21日 『イラクのIS家族北部では大半がトルコ出身』 [2017年09月21日(Thu)]
イラク政府は敗北したIS(ISIL)の、モースル脱出の後に残された、IS(ISIL)の家族を収容することになった。現在モースルの近くのキャンプに、IS(ISIL)の戦闘員たちに放置された、夫人と子供たちが収容されている。

驚いたことに、そのほとんどが実は、トルコ人だったということだ。トルコは隣国ということもあり、イラクに入りやすかったことと、それだけイスラム原理主義的な考えを持つ者が、トルコには多いということであったろう。

イラク政府は収容した夫人たちを、取り調べてみたが、彼女たちは戦闘に参加していないし、彼女たちにはこれといった犯罪歴もない、ということが分かっている。このため、トルコの夫人子供たちを始めとし、その他の置き去りにされた、夫人子供たちを含め、出身国政府や大使館と連絡を取り、一日も早い本国送還を、実現しようと思っている。

 問題はこれら放置されたIS(ISIL)の家族を果たしてすんなりと、出身国が受け入れてくれるか、という問題だ。子供たちが軍事訓練を受けたり、場合によっては、戦闘に参加させられていた、ということもあり、殺人や戦闘がトラウマのように、彼ら子供たちの神経を、犯している可能性がある。

 その事は将来、突然それが表面化して、犯罪に走らせたり、テロ集団に加わる危険性もあろう。それを防ぐためには、出身国政府が子供たちの精神状態を、正常化させるための手当てが、必要なのではないか、ということだ。

 日本人女性も収容されている、という情報が流れたが、果たしてそれは事実だったのであろうか。その後、この情報を政府は隠しているのか、あるいは日本人女性はいなかった、ということであろうか。本当のことを教えてもらいたいたいものだ。

 トルコのエルドアン大統領はこの問題を、どう処理するのであろうか、気になるところだ。
Posted by 佐々木 良昭 at 08:53 | この記事のURL
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