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NO4666 6月18日 『サウジアラビア強硬路線が明確化』 [2017年06月18日(Sun)]
*サウジアラビア政府が強硬な路線を、展開し始めている。それはカタールに対するものだが,相当怒りが昂じているようだ。サウジアラビアのジュベイル外相は、カタールに対して、断固とした対応をする、と発言した。*

ジュベイル外相はイギリス訪問の折に、サウジアラビアはエジプト、アラブ首長国連邦、バハレーンなどと共に、カタールに対する抗議項目を検討している、と語った。そしてそ、の結果は近くカタールに向けて、発出されるであろうとのことだ。*

サウジアラビアなど反カタール4カ国は、ブラック・リストを作成し、テロリストの名前を公表しているが、そのなかには、カタールが1950年代から、イスラム学者として、カタールに招聘し、国籍も付与したカルダーウイも、含まれている。*

エジプトなどにしてみれば当然であろう。関係のよくない、トルコのエルドアン大内統領が、新憲法を発令したとき、カルダーウイはそれを真っ先に支持する発言を、しているのだ。*

アメリカ政府はこのサウジアラビアと、カタールとの緊張を重視しているようで、テラーソン国務長官は予定を変更して、問題の検討に入っているほどだ。カタールは中東における、最大のアメリカ軍事基地のあるところであり、カタールとイランとの関係を考えると、放置出来ないということであろう。*
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これだけではなく、サウジアラビアはイランに対しても、強硬な立場を取り始めているのかもしれない。イランの漁船2隻が、サウジアラビアの海域に入ったところ、サウジアラビアの沿岸警備艇から発砲があり、イランの漁民を殺害している。*

イラン側の見るところでは、サウジアラビアの海域に、イラン漁船が侵入したとするならば、大波に流された結果であろう、ということであり、沿岸警備艇から発砲して、射殺することは人道的に、許されることではない、と抗議している。*

サウジアラビアはこれ以外にも、カタールが支援している、新たなムスリム同胞団への対応を、検討している。それは、ムスリム同胞団をテロ組織だと断定し、IS(ISIL)と同じ組織だ、と見なすことだ。*

これは多分に、エジプトの意向を、受け入れたものであろうと思われるが、サウジアラビアも然りであろう。世界の識者はサウジアラビアのワハビー主義と、ムスリム同胞団が同じ思想だ、と言い始めているからだ。そのワハビー主義とIS(ISIL)を結びつけ、同一の思想による組織だ、とも言い始めているからだ。*

サウジアラビにはエジプトで、ムスリム同胞団が窮地に立たされた、1950年代の後半に、多数のムスリム同胞団員を、受け入れた歴史がある。そして、そのムスリム同胞団はサウジアラビアの教育部門を、ほぼ掌中にしており、彼らはワハビー思想とムスリム同胞団の思想を、連結させたものと思われる。その影響を受けた著名な人物としては、ウサーマ・ビン・ラーデンを挙げることができよう。彼はパレスチナからサウジアラビアに来た、ムスリム同胞団メンバーのアブドッラー教授に、強い影響を受けていた、と言われている。*
Posted by 佐々木 良昭 at 10:05 | この記事のURL
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