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NO4594 6月6日 『アラブ諸国がカタールと外交関係断絶』 [2017年06月06日(Tue)]
カタールがアラブ諸国から、国交を断絶される、という事態が起こっておる。そもそもの原因は、カタールがアラブ湾岸諸国、なかでもサウジアラビアと意見調整をしないで、イランとの関係改善に動いたことにあろう。

サウジアラビアとカタールがいがみ合っているのには、他にも理由がある。サウジアラビアの国教たるイスラム教ワハビー宗派の、本家本元はカタールだとカタール政府が言い出し、ワハビー派にちなんだ大モスクを建設したのだ。このことはサウジアラビアを、激怒させている。

カタールがアラブ諸国のなかで、顰蹙を買っていたのは、アルジャズイーラ・テレビの報道によるものだった。でっち上げの報道をして、アラブ各国でアラブの春をあおり、その結果アラブの体制が、幾つも倒されたのだ。

述べるまでもなく、それはアメリカの命令によるものであったろう。カタールの王家にはそんな世界戦略など、考えている輩はいないからだ。湾岸最大の米軍基地を受け入れ、完全なアメリカの保護下に入り、王家は安泰だろうが、そのことは逆に王家の存在を、危ういものにしているのであろう。

今回のカタールとの国交断絶には、アラブ首長国連邦、サウジアラビア、バハレーンといったアラブ湾岸諸国に加え、エジプトも参加している。エジプトは在エジプト・カタール大使に対して、
48時間以内の出国を命じている。後にイエメンと東リビア政府も、カタールのボイコットに参加したようだ。つまり、6か国がカタールをボイコットしたということだ。

エジプトがカタールを目の敵にしているのは、カタールのムスリム同胞団に対する対応による。カタールにはエジプト人ムスリム同胞団の大幹部、カルダーウイが匿われているからだ。しかし、今回の国交断絶の圧力で、ハマースのメンバー(ムスリム同胞団)が追放され始めている。

エジプトはまた、カタールとの航空機の、相互乗り入れを中止した。加えてエジプトはカタールの銀行と自国銀行との取引も、全部ではないが禁止している。多分エジプトは率先して対応策を、発表しているということは『国交断絶とはこういうものだ。』という事を、アラブ諸国及び、アラブ湾岸諸国などに、示しているのであろう。

さて、エネルギー面での影響はどうかというと、案外大きくはないだろう、というのが大方の専門家の予測だ。それは当然であろう。カタールがガスを売るのは、欧米中日などであり、アラブ諸国やアラブ湾岸諸国には、ほとんど輸出していないからだ。

今回のカタールのアラブ諸国からの孤立で、一番喜んでいるのは、案外イスラエルかも知れない。孤立すればするほど、カタールはイスラエル・ユダヤ・ネットを頼りにするからだ。しかし、これも怪しい関係ではないのか。
Posted by 佐々木 良昭 at 11:33 | この記事のURL
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