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NO4109『イランがアサド家族の受け入れ提案』 [2016年04月25日(Mon)]
イラン政府がシリアのアサド大統領に対して、彼の家族を受け入れる意向を伝えた。それは、シリアの状況が極めて危険であるため、アサド大統領の家族を、保護したいということだ。

このイランの申し入れに対して、アサド大統領は『私の家族は他のシリア人の家族と、何ら変わりはない。従って、イランが保護してくれる必要はない。私の家族は他のシリア人の家族と共に、シリアに留まる。』と応えたということだ。

アサド大統領のイランの申し出に対する返答は、実に立派ではないか。確かにそうであろう。アサド大統領の家族が今の段階で、イランに避難すれば、シリア国内のアサド大統領に対する、支持は低下しよう。

同時に、『アサド大統領側が追い込まれている。』という印象を内外に与えることになろう。そのことは、結局、アサド大統領側を追い込ませることになり、敗北につながるのだ。したがって、今回のアサド大統領の判断は、正しかったということであろう。

イラン政府はIS(ISIL)がイランに対しても、テロを計画して来ていたが、イラン側はその都度、阻止することに成功してきたとも語った。イランの認識では、2006年に起こったイスラエルと、レバノンのヘズブラとの戦い以来、シリアがヘズブラのバックにいるとして、イスラエルはアサド体制の打倒に、動いているというのだ。

つまり、イスラエルとIS(ISIL)とは、A特別な関係にあり、シリアやイラン、ヘズブラに対して、共闘している、ということを、言いたいのであろう。
Posted by 佐々木 良昭 at 12:31 | この記事のURL
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