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NO4073『トルコは駄目になるという情報米から』 [2016年03月21日(Mon)]
アメリカの元大統領スポークスマンで、元海軍将官がトルコの政策は、失敗したと語った。ジェフリー・ゴルドン将官は、アメリカはトルコという、対IS戦争の協力国を追い詰めるのではなく、ギュレンというトルコ政府の敵を、匿うことを止め、帰国させるべきだと語っている。

ギュレン師のアメリカでの活動は、公的資金を使い、ビザ・システムを悪用し、多くのトルコ青年を雇い、パブリック・スクールを運営。ギュレン氏はトルコ政府を打倒し、イランのような宗教権威国家にするとも非難している。

アメリカの元政府高官が、ギュレン運動を非難したことは、当然、今後大きな問題を、トルコに生み出可能性あろう。もし、ギュレン氏が帰国させられたら、彼の支持者が動き出し、政府と対立することになろう。そうなればトルコは二分し、激しい内戦にもなりかねないのだ。

トルコやイスラエルの専門家も、トルコの今後については、悲観的な分析を述べている。元トルコ議会議員のアイカン・エルデミル氏は、間違った情報と、間違った政策が、トルコを暴力の引き込み、その結末が分からなくなった、と語っている。

過去13ヶ月の間に、7回のテロが起こり、スパイラル現象を起こしこしている、我々は2〜3
年前から、そのことの危険性を警告してきていた、トルコは最早失敗した国家、と言えよう。

トルコはシリアのアサド体制、クルドとの戦いに、IS(ISIL)を利用してきたが、方針を変更し始めた。しかしそれは、時既に遅かったのだ。つまり餌を与える人の手を、蛇がかむようなものだ。

それにもかかわらず、エルドアン大統領と彼の政府は、クルドとの戦いを、拡大していく方針でいる。いまでは、シリアもイラクもトルコの、敵に回っているのだ。それはエルドアン大統領が望む大統領制への移行のためなのだ。

イスラエルのバル・イラン大学のラマトガン教授も、トルコがテロリズムの方向に向かっていると指摘し、トルコはイスラム原理主義の思想があるなかで、エルドアンが進めたイスラム化は、トルコ人のIS(ISIL)メンバーを生み出し、イスタンブール・テロを起こしたのだ。

テロリストはトルコの周辺諸国を出入り出来ている。それはアルメニア、イラクであり、シリアで、イランなのだ。したがってテロは今後増加していこう。シリアのクルドは自治に向かうなかで、トルコ軍は力で抑えきれるだろうが、テロは力だけでは解決できない。トルコ軍は攻撃を減らすことは出来ようが、それを完全に止めることは出来ない。さて事態はどう推移するのか。
Posted by 佐々木 良昭 at 10:37 | この記事のURL
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