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佐々木の講演会ご案内 [2015年09月08日(Tue)]
中東TODAYご購読くださっている皆様へ



『講演依頼受け付けます』

中東の状況は極めて複雑です。新聞やテレビの報道だけでは、いまひとつ分からないというのが、皆さんの実感ではないでしょうか。

そこで、47年中東に関わってきた、私の中東に関する知識と経験の一部を、皆さんにお話しようと思い立ちました。

ご関心のある方は以下のメールアドレスにご連絡ください。日程やテーマについて打ち合わせたいと思います。

なお講演依頼は10人以上を対象として受付けます。

笹川平和財団特別研究員

経団連21世紀政策研究所

ビジテングアナリスト

佐々木良昭

メールアドレス:sasaki@sskoffice.com

講演は以下のようなテーマが考えられます。

(宗教と生活)

:イスラム教について

:イスラム教徒の生活と考え方

:中東でのビジネス展開

(中東各国事情)

:トルコ事情

:エジプト事情

:湾岸事情

:シリア・イラク事情

(中東の紛争)

:パレスチナ問題

:アラブの春革命とその後

:イスラム国家とは

(欧米の中東への関与)

:アメリカの中東戦略とは

:イギリスの中東への関与
Posted by 佐々木 良昭 at 14:32 | この記事のURL
NO3907『生活が次第に厳しくなるトルコ』 [2015年09月08日(Tue)]
トルコの公務員の生活状況は、日に日に厳しさを、増しているようだ。家族の構成員が多い場合には、貧困ラインに達するほどだ、という報告が、労働組合の調査報告で出ている。

その報告によれば、公務員は給与の70パーセントを食費と住宅費に、充てているということだ。そして、残りの30パーセントは、厚生、教育、被服、交通費に充てられている、ということだ。

公務員の平均給与は2407リラで、そのうちの70パーセントが食費と住宅費に、消えているということだ。

通常4人家族の場合の1か月費用は、4301リラで、家族のうちの一人しか、仕事をしていない場合には、貧困レベルに達してしまう、ということだ。

貧困ラインは一人住まいの場合、1399リラで、4人家族の場合は3732リラということだ。

トルコではトルコ・リラの値下がりで、外国製品の値段が上がっており、それに伴って、国内製品も値上がりしている。8月のインフレ率は7・14パーセント、アルコールを含む飲み物や食料品の価格は年率で9・14パーセント値上がりだということだ。

こうしたことが、11月1日に予定されている選挙に、どう影響するのか、関心の湧くところだ。トルコのマスコミは最近になって、トルコ・リラの値下がりと物価高について、報じるものが多くなっている。
Posted by 佐々木 良昭 at 12:07 | この記事のURL
NO3906『エジプトとトルコからの短信』 [2015年09月08日(Tue)]
:エジプトの新首都中国参加

エジプトが第二スエズ運河の完成に合わせ、カイロとスエズの間に、新首都を建設する計画を建てた。このプロジェクトは総予算が540億ドルで、その新首都はシンガポールよりも広大であり、なかにはエッフェル塔よりも高いビルが建ち、ロンドンのヒュースロー空港よりも大きな、国際空港ができる予定だ。

この新首都に関連する道路の総延長は、1万キロメートルもあるというのだからすごいものになるだろう。この新首都の建設の最初の契約者は、アラブ首長国連邦のキャピタル・シテイ・パートナー社であり、これに次いで、中国の国営建設会社が名乗り出た。

中国側はシーシ大統領の中国訪問を機に、この計画に乗り出したのだが、中国は資金協力と建築とを、引き受けることになった。工事期間は5年から7年を予測している、まさにメガ・プロジェクトであろう。



:トルコ・リラ大暴落遂に3・0269リラ/ドルに

トルコ・リラはPKKとの戦闘が続くなかで、値下がりが続いている。そしてついに、対ドルで大台の3リラのレベルに達した。これはまさに記録的な、値下がりであろう。

こうしたトルコ・リラの値下がりは、外国の短期投資資金が、引き揚げていることの影響だ。外国投資家は最近、5億ドルを売った、と報告されている。先月も4・62億ドルが、売られている。

PKKとトルコとの戦闘は、今後も続くであろうことから、それに合わせて、トルコ・リラがもっと値下がりすることが、予測されよう。そうなると、エネルギー輸入代金の支払いに影響が出てきて、トルコの財政は大幅に、大幅に悪化することになるだろう。



:エルドアン大統領最大の敵はISではなくPKKだ

トルコのエルドアン大統領は、トルコにとって最大の敵は、IS(ISIL)ではなくPKKだと語った。もちろん国際的なレベルでは、IS(ISIL)の脅威は事実だが、トルコ国内に限って言えば、当面の敵はPKKだという判断だ。

エルドアン大統領にしてみれば、11月に予定されている選挙までには、何とかPKK問題を解決したい、それが無理でも戦闘状態を止めたい、と望んでいるのであろう。しかし、PKK側の攻勢は日増しに、激しさを増している。
Posted by 佐々木 良昭 at 11:34 | この記事のURL
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