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ハラール書籍出版のお知らせ [2014年08月05日(Tue)]
各位
書籍出版のお知らせ
また本を出しました。
今度の本はいま話題になっているハラールに関する本です。
2020年の東京オリンピックを前にイスラム教徒の来訪に対応すべく官民ハラールに強い関心を持っています。
レストラン、ホテルなどでは悪徳ハラール認証団体の餌食になっています。
正しいハラールをご理解いただけるものと思います。
お友達にもご紹介ください。
8月初めから販売、売れています。
出版社:実業之日本社
著書名:ハラールマーケット最前線
価格:税込み1620円
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Posted by 佐々木 良昭 at 13:55 | この記事のURL
NO3247 『大丈夫かエルドアン首相のサウジ国王口撃』 [2014年08月05日(Tue)]
いま、トルコのエルドアン首相は彼に対抗できる人物は、いないと考えているのであろうか。トルコ国内では警察、検察、弁護士、裁判官、ジャーナリスト、文化人と、軒並みに彼の気に食わない考えを持つ者を更迭していたが、最近ではそれだけでは気が収まらないのか、彼等を投獄し始めている。
現段階ではトルコの警察、検察、裁判官、弁護士などからは、強い反発は生まれていない。あるいは締め付けが強いために、それが出来難いのかもしれない。つまり、大統領選挙を控えたいま、エルドアンはやりたい放題、まさに独壇場という感じだ。
そればかりではない。彼の考えと相いれない外国の要人までも、血祭りに挙げられているのだ。サウジアラビアのアブドッラ―国王に対しても、ガザ問題でイスラエルを非難せずに、ハマースをテロ組織と言ったと非難している。
サウジアラビアばかりではなく、アラブ首長国連邦に対しても、同様に敵対的な立場をとっている。加えて、クウエイトもそうであろう。これら三国はいずれも、ムスリム同胞団に対し厳しい対応をしている国々だ。ハマースはムスリム同胞団の組織でもある。
アラブ人に言わせれば、そもそもサウジアラビアとトルコとの間には、19世紀以来オスマン帝国とサウジアラビアのワハビー派集団との間に、争いがあったということだ。トルコは学派ではハナフィー派に属しているのだ。
エジプトがオスマン帝国の強い影響下にあった時代、ムハンマド・アリー朝にはエジプト軍がオスマン帝国に味方して、アラビア半島に攻め込んだこともある。だが、いま起こっていることは、それとは別ものではないか。
エルドアン首相の罵詈雑言は、サウジアラビアの国王に限ったものではなく、アメリカやヨーロッパ諸国に対しても向けられている。国内外の彼とは相いれない人士に対する暴言と、国内での取り締まりは、専制君主並ではないのか。
問題はこうした彼の言動が、近隣諸国との関係を悪化させないか、ということだ。エジプトとの関係はムスリム同胞団を巡って、最悪の状態にあるし、サウジアラビアとの関係も同様だ。
今年のトルコの貿易はシリアを除いて、軒並みに減少傾向にある。大産油国のサウジアラビアや、アラブ首長国連邦との関係をこじらせた場合、トルコ締め出しも起こり得る。そのことで泣くのはトルコの業者であろう。
『口は災いの元』、エルドアン首相の最近の言動はまさにそれであろう。良好な関係であったエジプト、シリア、イラクとの関係は、最悪の状態になっている。それに湾岸三カ国を加えるつもりなのか。
Posted by 佐々木 良昭 at 12:47 | この記事のURL
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