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NO・3042『私の舌先三寸でシリア難民の悲惨な越冬を救えるか』 [2013年12月14日(Sat)]
今月東京で、湾岸のある国と日本との間で、経済会議が開催される。その段取りを担当する人物は、湾岸の出身者ではないが、古くからの友人であるリビア人の紹介で、2ヶ月ほど前に東京で会った。
 いわば彼は頭脳出稼ぎ者であり、この会議を成功裏に持っていければ、その後の仕事は有利になる。ドクターを持っていて英語も流暢なのはいいが、日本の要人との会見を、何とかセットしてくれということだった。
 これまで2度会っていたが、彼は何度もメールをよこして、仲介依頼を押し付けて来る。いい加減不愉快になったので『ビジネスで依頼しているのか、それとも友情か?』と問い合わせたがそれに対する返事は無かった。
 もちろん、彼は私にただでやって欲しいし、私に謝礼を払う意思も権限もないことは、始めから分かっていた。その後にその国で開催される会議に、招待するというので、自分は何時でも行けるから別にそんなオファーは、嬉しくも有難くもないと言ってやった。
 いずれにしろ、彼の立場があるだろうと思い、2つほど日本の要人との、アポイントメントを取ってやった。それで私の好意は十分だと思ったし、そう暇もなかったからだ。
 有力なビジネスマンを紹介するとか、何とか言ってきたが、私にはそんなことで金持ちを紹介され、金儲けをする意思は全く無い。さすがに相手は自分がずうずうしかったことに、気が付き始めたようだった。それで何か私にお礼としてしたいというので、シリア難民の話をしてやった。
日本の仙台には三陸津波で全国から集められた、大量の毛布や衣類がある。それをシリア難民に届けたいと思うのだが輸送費が無い、金持ち代表団が来るんだろうから、一人に1000ドル程度寄付をしてもらえれば、毛布や衣類を届けることが出来るから、それが実現できればシリア難民は、寒さで凍え死ぬことはあるまいと言ってやった。
彼は団長に紹介するから、貴方から話してくれということだった。つまり彼にはそれを話すだけの度胸と、説得力がないということだ。その団長に月曜日に会えそうだ。結果は分からない。もし話がうまくいけば、大量の毛布がトルコとヨルダンにいる、シリア難民に届けられる。
後は私のアラブ人を説得する力がどの程度あるか、私の真剣さがどの程度相手に伝わり、話の内容を信用され、賛同を得ることが出来るかだ。まさに私の舌先三寸に、シリア難民の命がかかっているということだ。
やってみる価値はある。またやる価値もあると思う。皆さんには成功を祈って頂きたい。
Posted by 佐々木 良昭 at 22:22 | この記事のURL
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