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NO・2460『イランとサウジアラビアそれぞれに内輪もめ』 [2013年02月05日(Tue)]
(イラン)
 イランでは議会が開催されているが、その議場でアハマド・ネジャド大統領とラリジャニ国会議長との間で・相当激しい非難合戦が行われているようだ。
 アハマド・ネジャド大統領は議場で、ラリジャニ国会議長に対しテープに録音したという証拠を公開しながら、家族のダーテイ・ビジネスの実態を暴いた。
 これに対し、ラリジャニ国会議長もアハマド・ネジャド大統領を非難し返すという事態になっている。
 こうなると、今年の6月に予定されている大統領選挙では、双方がばら撒くスキャンダル情報で、共倒れになってしまうかもしれない、という不安が湧いてくる。
 その場合、第三の人物が登場してくることになろうが、こうした事態はベラーヤト・ファギ統治システム(イスラム法学者による統治)にとって。極めて危険な兆候であろう。
 そのため。ハメネイ師は内部対立を防止するように呼びかけているし。イスラム学者として最高権威にある。マルジャエ・タグリードであるアーヤトッラー・ホセイン・ヌーリー・ハメダーニー師とアーヤトッラー・サーフィ・ゴルパーイェガーニー師が、文化的堕落を戒めている。

(サウジアラビア)
 サウジアラビアではモクリン・ビン・アブドルアジーズ王子が副首相に就任したことに対し、タラール・ビン・アブドルアジーズ王子がかみついている。 
彼に言わせれば、モクリン・ビン・アブドルアジーズ王子の地位が、あまりにも高すぎるということであろう。
 タラール・ビン・アブドルアジーズ王子はこのことを、ツイッターで流して非難したために、国内に大分両者間の対立問題が広がったようだ。
 そのことは、そうでなくても不安定化しているサウジアラビアの将来を、危うくする危険性があるのではないか。
Posted by 佐々木 良昭 at 15:15 | この記事のURL
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