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bU121 10月27日『トルコ・リラ大幅下落・原因は?』 [2020年10月27日(Tue)]
トルコ・リラが大幅に下げている。遂に1ドルに対し7リラ台から、8リラ台に突入し、たちまちにして8,1リラに到達する、気配になっている。一体何がそうした急激なトルコ・リラ安を、生み出しているのであろうか。

一般的に言えることは、トルコのアゼルバイジャンとアルメニア紛争、つまりナゴルノカラバフ紛争への介入であろう。これは欧米もロシアも反対しており、場合によってはキリスト教とイスラム教の宗教戦争を起こすかもしれない。

こうなると、人は理性よりも感情で、動くのではないか。宗教は魔物であり、一端、宗教的な対立が鮮明になると、人は命も財産も考えなくなる。その戦争でしかるべき役割を果たせば、天国の門が開かれるからだ。

トルコはこのナゴルノカラバフ紛争を煽り、アゼルバジャンに戦争を始めさせた、張本人だ。大量の武器をアゼルバイジャンに持ち込み、戦争が始まる一月前には、本格的な軍事演習を、アゼルバイジャンとの間で、行なっている。

加えて、ギリシャとの間にもトルコは、領海と海底資源をめぐり、対立を引き起こしている。これはリビアとの領海合意を盾に、始まったものであり、国際合意や討議といった手続きを、全く踏んでいない蛮行なのだ。

従って、ギリシャ・トルコの対立でも、欧米諸国は皆ギリシャ側を支援している。もちろんその根底には、人種差別感情もあろう。宗教の違いや人種の違いは、容易に対立感情を煽り、激しいものにするのだ。

結果として、欧米諸国はトルコの経済に、ダメージを与えることによって、エルドアン体制を弱体化させる、考えなのであろう。それが今回のトルコ・リラ安を、産み出しているのではないか。それが今回のトルコ・リラ安の真因であろう。

トルコ・リラ安は、トルコの物価を引き上げる、インフレ要因となり、庶民の生活はますます苦しいものになろう。これまではトルコ・リラ安は、輸出にプラスに働いたのだが、いまはそうなっていない。

欧米諸国が皆トルコからの輸入を、押さえているからだ。これでは通貨安は悪い方だけの結果を、トルコにもたらすことになろう。加えて、トルコの不安定な経済は巨額の外国からの仮借り入れ資金で動いている、言わば自転車操業なのだ。そのためトルコ・リラ安は、巨額の借入金に対する返済を厳しくし、その金利も巨額に昇ることになる、ということなのだ。

エルドアン大統領はこうした国内の、経済を始めとする問題から、国民の目をそらそうとして、外国の戦争に介入し、また戦争
を起こしているのであろう。願わくばその戦争介入が、トルコの夢オスマン帝国の復活を、実現してくれるかもしれない、ということだ。しかし、それは馬鹿げた夢想であろう。
Posted by 佐々木 良昭 at 10:05 | この記事のURL