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5940 5月25日『アメリカがセラジ政府側を支援明言』 [2020年05月24日(Sun)]
リビアの内戦は大分続いているが、ここに来て大きな変化が、生まれるかもしれない。それは、在リビア・アメリカ大使がセラジ政権を、支援すると言い出したからだ。これまでの経緯からすると、出て来ないはずの、話ではないか。

アメリカは20
年間に渡って、ハフタル将軍をアメリカで、保護していたのだ、常識的に考えれば、彼をアメリカは徹底的に、利用するはずなのだが。それがここに来て、ハフタル将軍側を切り捨てて、セラジ首相側を支援するというのだ。

リビアにあるアメリカ大使館の、B・ヌーランド大使は、セラジ首相と会談し、セラジ首相側のGNA
政権を認め、テロを撲滅することを、歓迎すると語ったのだ。ここで言うテロとは、ハフタル将軍の側を意味するのか、あるいは、他のテロリスト・グループを、意味するのか明確ではない。

B
・ヌーランド大使はトリポリ政府に対する、テロリスト側の攻撃を止めさせ、外国の勢力とリビアのリーダーたちを、追放すべきだ、と語っている。その上で武器を置き、各派は話し合いに、応じるべきだというのだ。

早急に必要なことは、ロシアなどが手を引き、リビアの不安定な状態を、終わらせることだ、と語っている。また、外国から持ち込まれた武器も、傭兵も然りだ、ということのようだ。リビアでは既に民間人を含め、
1000人の人が犠牲になっている。

このB
・ヌーランド大使の語る内容は、何を意味しているのか。単純に考えると、リビアにいま集まっている、外国からの兵士や傭兵を追い出し、外国から持ち込まれた、武器を片付けて、その上でリビアの各派間で、和平のための話し合いを、始めるべきだということだ。

この話しは極めて理にかなっているのだが、そうなれば、リビアの和平の交渉はアメリカの主導の下で、進められるということであり、和平成立後のリビアは、アメリカの指導下に、置かれるということだ。

その新しい枠組みでは、ロシアもトルコも加わる余地は、無くなるのではないのか。つまり、リビア人たちが問題解決の、道を失ったいま、アメリカが乗り出して、全ての問題を解決してやる、ということだ。

さて、このアメリカの新しい試みに対して、ロシアやトルコはどう、反応するのだろうか。もちろん、ロシアもトルコも、戦闘の後は自国に有利な、リビアとの関係を考えているはずだ。そうなると、アメリカの新提案には、そう簡単には乗れまい。
Posted by 佐々木 良昭 at 08:55 | この記事のURL