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5910 4月27日『サウジアラビア処罰を軽減へ』 [2020年04月26日(Sun)]
サウジアラビアは未だに、犯罪者に対して斬首刑を、実行している国だ。それが人道的に許されない、という外部からの非難は強い。ところがそれが最近になって、緩和しようという動きが、サウジアラビアの法曹界で、始まっているようだ。

述べるまでも無く、これはムハンマド・ビン・サルマン皇太子の、イメージ作戦に基づいたものであろう。

サウジアラビアにはいま、10年の投獄と1000
回の鞭打ち刑が科せられた、ラ−イフ・バダウイという人がいる。彼はイスラムを冒涜したと非難されている、人権活動家ということだ。

サウジアラビアで最も厳しい刑である、斬首刑は主に、麻薬取引に関わっていた、犯罪者が受けるものだが、最近では罰金と受刑期間に、変更になったようだ。

これまでは犯罪者は、取り調べもされずに、数ヶ月も投獄のまま、ということもあったのだから、相当緩んできた、ということであろう。

そればかりか、経済の活性化と社会の自由化を狙った、プロレスの興行許可、女性の髪出しの罰則緩和、といったことも始まっている。また女性が男性と一緒に、集まりに参加することも、認められ始めている。

このような変化について、サウジアラビアのアワード・アルアワード人権委員会会長、人権に関する変更の大きな進歩だ、と賞賛している。

サウジアラビアに関する欧米の、批判的報道が続くなかで、こうした変化が起こっていることは、歓迎されるべきであろう。そうでもしなければ、ムハンマ・ビン・サルマン皇太子に対する、世界的な非難が高まり、彼の国際場でも活動は、認められなくなろう。
Posted by 佐々木 良昭 at 09:34 | この記事のURL