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NO:5391 2月14日『イラク首相米軍基地を拒否』 [2019年02月14日(Thu)]
イラクのアブドルマハデイ首相が、アメリカの特使シャナハンに対して、明確にイラクは外国軍の基地を置くことを、拒否すると語った。この発言はアメリカの国防次官シャナハンとの、討議の場で語られたものであり、その意味するところは明確だ。イラク政府はアメリカ軍の基地を、自国内に留めることを認めない、と言ったのだ。

これに先立ち、トランプ大統領はイランを監視し、攻撃する都合上、イラク国内にアメリカ軍の基地を、置き続ける意向であることを、明確に語っている。しかも、今後その基地を拡張する意向のようだ。

 アブドルマハデイ首相はアメリカ軍の、イラク国内駐留について「それはアメリカとイラクの合意に基づいたものであるべきだ。」と語り、その合意とは『アメリカがイラクでのIS掃とう作戦に使用する。』ことであり『アメリカ軍によるイラク兵の訓練指導。』にあるとしている。

 アブドルマハデイ首相は、アメリカ軍のイラク駐留の目的は、それ以外の何物でもないと語り、現在イラクにとって重要なのは、イラクの再建だと語った。そのためには、国際的な支援が必要だ、とも語っている。

 確かに、イラクは長期に渡る、IS(ISIL)との戦闘で多くのインフラが、ダメージを受けているし、それ以前に起こった、アメリカとの戦いでも、160万人を超えるイラク国民が、アメリカ軍によって殺害され、イラク国内は大破壊を受けている。

 2017年には、イラクがIS(ISIL)の掃討に、成功したとして、イラン政府に対し、感謝の意を述べている。イラクの宗教的指導者のトップであるシスターニ師は『イラクは他国への攻撃の踏み台に、なってはならない。』と語っている。

 ここでシスターニ師が語っているのは『イラクはアメリカのイラン攻撃の、基地になってはならない。』ということだ。これは今後、イラク国民の間から、アメリカ軍追放の大きな動きが起こることを、意味しているということであろう。シスターニ氏のイラク国民への影響力は、絶大だからだ。

 これに対して、シャナハンは『我々は両国の合意を尊重するが、我々の役割を守る。我々はイラクからに招待されてきたのであり、我々にはリソースをシェアする権利があるが、彼らの自主権は認めよう。』と語っている。

 しかし、シリアからのアメリカ軍の撤退に伴う、イラクへのアメリカ軍の増派については、語っていない。アメリカ軍は一旦、イラクから引き揚げたものの、その後、2014年からIS(ISIL)掃討ということで、再度イラクに派兵されたものだ。

 トランプ大統領の言うように、今後、アメリカ軍がイラクに増派されるのか、基地は長期間保持されるのかについては、疑問が湧く。イラクではアメリカ軍の存在は、嫌われているのだ。
Posted by 佐々木 良昭 at 11:35 | この記事のURL