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5949 6月4日 『トルコがフィンランドにIS12人追放』 [2020年06月03日(Wed)]
トルコ政府は国内にいる、IS(ISIL)メンバーを、フィンランドに12人追放した。このことによって、IS(ISIL)
メンバーは出身国に、再追放されることになるだろう。これらのIS(ISIL)
メンバーの出身国はドイツであり、デンマークであり、フランスであり、アイルランドだということだ。

だが、トルコはそれでいいかもしれないが、フィンランドはそれを上手く出身国に、振り分け追放することが、出来るだろうか。この12人については、年齢、性別が明らかになっていないが、以前、トルコが追放した、あるいは追放を予定していた、
IS(ISIL)
メンバーは、年少者については、将来、トラウマによって、彼らがテロリストになることが懸念され、受け入れがスムーズには進まなかった、ということが起っていた。

同じことは、今回の場合も起るのではないか。述べるまでも無く、ヨーロッパ諸国はいまコロナで大混乱している、そこに新たな難問を、受け入れるだろか。という疑問が沸くいて来る。

ヨーロッパに限らず、各国は出来るだけ面倒な問題は、受け付けたくないのだ。だからといって、IS(ISIL)
メンバーを隔離して、自国内に住まわせるということも、非人道的という非難を、受ける懸念が生まれよう。

ヨーロッパはいま、人種差別、民族主義のうねりが、活発化しているが、それに輪をかけたのが、コロナであろう。さて、どうヨーロッパ諸国が、この問題に対応するのか、見物だ。
Posted by 佐々木 良昭 at 08:48 | この記事のURL
5948 6月3日 『壊れ始めたか・サウジアラビア体制』 [2020年06月02日(Tue)]
サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン体制が、崩壊を始めたようだ。カシオギ殺人事件以来、世界的に話題になってきた、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子の暴挙が、ここに来てアメリカで、強い関心を抱かれ始めている。

もちろんそうなるには、しかるべき動きが、サウジアラビア側からも起こっていた。数人の王族による、アメリカ弁護士会への働きかけがあったし、アメリカ政府にもあったようだ。その結果、アメリカ側も放置できなくなり、動き出したということであろう。

例えば、元サウジアラビアの情報トップだった、サアド・アルジャブリ氏はカナダに亡命し、そこからアメリカ側にコンタクトを取っており、加えて、サルマン王子37歳も、動き出しているようだ。彼はソルボンヌ大学留学組で、王位継承意志は無いと語っている。

アブドルアジーズ・サルマン王子はさらわれ、父親のビラに幽閉されていたが、3月に他の場所に移されたようだ。しかし、先週、彼は不思議なことに、ビラに戻ったが、それは、国際的な圧力が、サウジアラビア政府に及んでいること、を考慮しての短期的な、対応かもしれない。

もちろん、サルマン王子の釈放は、サウジアラビア政府が大々的に、宣伝している。サルマン王子と親しい関係にある、ハーシム・モガールはフランスのパリで、サルマン王子の代理人として、動き出している。

どうもこうした動きは、アメリカ政府が相当厳しい対応を、サウジアラビア政府にかけているのではないか、と思われる。そうでなければ、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子に反発する動きを、採っている人たちは、カシオギと同じように、暗殺される危険性があるからだ。

サルマン国王は大分病弱になり、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子の、一人舞台と言われており、彼が進めた各種の、サウジアラビア開発計画は、押し並べて失敗している。イエメンへの軍事介入も、何の成果も挙げておらず、ずるずると続けられている。そして遂には、イエメンのホウシ・グループによって・サウジアラビのパイプラインや、製油所が攻撃される段階に、なっているのだ。

石油価格の値下がりは、サウジアラビアの経済に、大きな穴を開け、サウジアラビアが国際的金融から、借金をする段階になっているのだ。その借入先というか、借り入れの窓口に、日本になって欲しい、という要請が来ている、ということだ。

そうした、サウジアラビアの将来に関わる、不安が拡大したことで、王族がこぞって動き出したということではないのか。
Posted by 佐々木 良昭 at 08:49 | この記事のURL
5947  6月2日『サウジ皇太子失脚への動き』 [2020年06月01日(Mon)]
サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子を、更迭する動きが、サウジアラビアで、始まっている。これは委員会を結成し、本格的な活動を始めている、そして、それはムハンマド・ビン・サルマン皇太子を、更迭するというものだ。

3人の王子と18人の委員による組織だが、彼らは座り込みも、不服従も、闘争をしない方針だ。極めて穏健な手段で反対する、ということであろう。彼らは世界のリーダーに働きかけるとともに、国際機関にも働きかけるつもりだ。

アブドルラハマン・スハイミ代表は、ムスリム諸国の議員にも、働きかける計画でいる。これはユー・チュ−ブで発表された。ムスリム諸国の議員にも、働きかける方針だ。湾岸諸国やアメリカの議会や、ヨーロッパ議会にも、同様に行動を起こすつもりだ。

彼らはアハマド・アブドルアジーズ王子を、次の皇太子にすることを、計画している。『我々はサルマン国王が皇太子を更迭し、アハマド・アブドルアジーズ王子を、後継者とすることを、呼びかけている。この考えには17のムスリム諸国が、既に賛意を示している。問題はサルマン国王の考えだ。』。

多くの逮捕されたり、投獄されているメンバーは、アメリカのロビーストや国家権力に働きかけてもいる。もちろん、トランプ大統領グループに対しても、働きかけている。それで情況を覆すつもりだ。

ニューヨーク・タイムズ紙5月19日版は、既に、数週間前から数人の受刑者が、アメリカの法律家や、コンサルタント事務所とコンタクトを、取っているということだ。どうやら、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子外しの動きは、本格的なものになっていきそうだ。これは大変なことになりそうだ。
Posted by 佐々木 良昭 at 07:42 | この記事のURL
5946 6月1日『トルコが強引に地中海海底石油掘削へ』 [2020年05月31日(Sun)]
トルコは地中海の海底石油を、掘削し始めるようだ。これはトルコのTPAO
社が、始める予定だが、同社は黒海でも海底石油の、掘削を手掛けている。従って、この分野では経験も豊富、ということになるのであろう。

だが、この地中海海底石油の掘削は、そう簡単でも無さそうだ。それは今回の掘削が、地中海海底であり、そのことには、ギリシャやキプロス、エジプト、イスラエルなどが、クレームを付けているからだ。

トルコはこの海底石油の掘削について、リビアとの合意が、出来ていることを、根拠にしている。その合意に基づいて、リビアの北海岸沿い、東海岸沿いの海底石油を、掘り出すというものだ。

トルコは大分急いでいるようで、ギリシャやキプロスとの合意が、出来ていないなかであるにもかかわらず、今後3〜4ヶ月で掘削を始める、と発表している。これはギリシャとキプロスだけではなく、ヨーロッパ諸国全部を敵に、回すことになるのではないか。

トルコのTPAO 社のドンメズ氏は、トルコ政府から許可を取っているので、仕事を始めても、何ら問題はない、と言っている。

トルコとギリシャとキプロスとの間で始まった、今回の海底石油掘削問題は、結果的にトルコとヨーロッパ諸国との争いになり、ヨーロッパ諸国はこぞって、トルコに制裁を加えて来よう。

こうしたトルコの行動は、裏を返せばトルコの経済状況が、相当厳しくなってきているから、ということであり、地中海海底石油の開発が、進められれば、それだけで、トルコ・リラは値上がりが望めよう、という希望的見通しに、立ったものであろう。。

この計画には幾つもの、落とし穴があるようだ。まず、第一には石油が出ない、可能性もあろう。次いで第二にはギリシャ・キプロスの反対。そして第三には全ヨーロッパの反発と、トルコに対するボイコットだ。そのヨーロッパによるボイコットには、この問題にイスラエルも絡んでいることから、アメリカもヨーロッパ側に付こう。

そうなれば、トルコは完全に四面楚歌の状態になり、経済をずたずたに、破壊されるのではないか。もちろん、それはエルドアン大統領の終りも、意味しよう。
Posted by 佐々木 良昭 at 11:48 | この記事のURL
5946 6月1日『与党AKP必死で新党潰し』 [2020年05月30日(Sat)]
5946 6月1日『与党AKP必死で新党潰し』

トルコの選挙は2023年に、予定されているが、既に各党の動きは、大分熱を帯びて来ているようだ。それは、元与党AKAPの重鎮二人が、新党を結成し、エルドアン大統領のAKPに、挑戦する姿勢でいるからだ。

与党を離脱した元蔵相のアリ・ババジャン、そしてもう一人は、元首相のダウトールだ。彼らはエルドアン大統領非難を繰り返し、既に選挙戦が始まったかの勢いだ。この勢いで行けば、アリ・ババジャンかダウトールが、一定以上の成果を挙げるかもしれない、という予想が出始めている。

野党第一党のCHPは、既に彼らアリ・ババジャンやダウトールの新党を、支援する姿勢でいるようだ。これに対して与党AKPは、何とか新党の勢いを止めるべく、あらゆる手段を講じ始めている。

新党は全国にしかるべき数の、支部を持たなければならず、その支部は地方議員を、擁していなければならない、というのはその一つであろう。加えて国会の中にも、議員を有さなければならない、ということもある。その事もあって、与党AKPは6月の選挙実施を、期待してもいる。

また、与党AKPは野党の与党支持政党である、MHPとの共闘を、より一層強化する方針だ。MHPはこれまで、与党AKPと連帯することで、大臣職を分けてもらい、それなりの得を、してもいるのだ。

アリ・ババジャンの政党DEVAの、スポークスマンであるセリーム・テムルジュは、既に法にのっとった活動方針を定めて有り、8月の議会開催を、期待していると語っている。つまり、実際的な政治活動と選挙運動は、既に始まっているということだ。

問題は与党AKPだが、シリアとリビアの戦争を抱え、経済が大幅に落ち込み、それに加え、コロナが蔓延している中で、エルドアン大統領はどう窮地から、抜け出すのであろうか。見ものだ。
Posted by 佐々木 良昭 at 12:48 | この記事のURL
5945 5月30日『シリアでアメリカ軍が躊躇』 [2020年05月29日(Fri)]
シリアの北部ハサカで、アメリカ軍がシリア市民に対する対応で、躊躇しているようだ。アメリカ軍はハサカのカヒラとドシャイシャに、侵攻しようとしたのだが、住民による侵入反対のデモと投石で、腰を引いたようだ。

住民のアメリカ軍侵入阻止の行動は、相当激しいものであったのであろう。アメリカ軍としては、市民を大量殺戮することは、出来なかったということか。市民はアメリカ軍に対し『お前らの来たとろに帰れ』と叫んだということだ。

現在、シリアの石油地帯は、クルド・ミリシアによって、コントロールされているが、トランプ大統領はアラブ全域から、アメリカ軍は撤退しろと言っているが、現実はそうはなっておらず、アメリカ軍はシリア東部の、石油地帯を支配し続けている。

それはアメリカ政府が、東シリアの石油を、支配したいからだ。アメリカの見えすぎた野望を、シリアの住民たちはいままでも、何度と無く阻止できている。まさに石油を中心とした、シリア住民とアメリカ軍の戦い、ということであろうか。

アメリカ軍はタクフィール・ミリシアや、クルド・ミリシアのYPGやSDFなどを使い、アブ・ラーシンの小麦畑に火を放ち、ダメージを与えてもいる。いまは獲り入れの時期だけに、住民の怒りは特別であろう。何万トンもの小麦が、無駄になっているのだ。

これはトルコ政府も、怒らせているであろう。クルド・ミリシアをアメリカ軍が、支援して蛮行を行わせているからだ。トルコ軍はこのクルド・ミリシアを殲滅すべく、何度と無く国境越えの攻撃を、かけてきている。

ここでもトルコ政府とアメリカ政府との間に、溝が出来ていることを示している。アメリカはイランのハメネイ師が言うように、中東でのプレゼンスを維持することが、難しくなってきているのかもしれない。
Posted by 佐々木 良昭 at 10:32 | この記事のURL
5944 5月29日『ナスラッラーがイスラエルにヨルダンをパレスチナ国家にするな』 [2020年05月28日(Thu)]
レバノンのヘズブラのリーダーである、ナスラッラーが火曜日に、ヌール・ラジオの報じるところによれば、イスラエルはヨルダンを、パレスチナの国家にしてはならない、と語ったということだ。

これまで何十年もの間、ヨルダンはパレスチナの国にし、ヨルダン川西岸はイスラエルに併合すべきだ、という考えが、イスラエルやアメリカにはあった。パレスチナとイスラエルとの戦争を繰り返すなかで、多くのパレスチナ人がヨルダンに移動し、いまではヨルダンの人口の7パ−セントを、超えているものと思われる。

西岸に居住するパレスチナ人が、湾岸諸国などに出稼ぎに行く際に、使用するパスポートは、ヨルダン国籍のものだ。パレスチナ人にはパレスチナの、パスポートが無いからだ。

湾岸政争が起こり、クウエイトなどから逃げてきた、パレスチナ人の落ち着き先は、ヨルダンだった。つまり、実質的には既に、ヨルダンはパレスチナ人の、国家になっているということだ。だからと言って、ヨルダンをパレスチナ人の国にしてしまうことは、許されるべきではあるまい。

ナスラッラー師は『イスラエルはパレスチナの全てを奪い、ヨルダンをパレスチナ人の代替の地に、しようと思っている。』と語った。そのようなことを許さないために、ヘズブラは徹底抗戦の構えを、イスラエルに対して取っている、と豪語してもいる。ヘズブラはイスラエルとの戦争に、準備を整えている、とも言っている。

ナスラッラー師は『いかなる土地でも、われわれは攻撃に対して、反撃をする。』とも語っている。彼らは内戦を望んではおらず、国家の権力を掌握することも、望んでいないというのだ。

アメリカが中東に軍事進出しているのは、実はアメリカの同盟者である、イスラエルが弱体化してきているからだ、という判断だ。確かにイスラエルは、弱体化してきているだろう。何処の国も明確な敵によって、攻め込まれる不安が高い時は、それを払いのけるために、国民が一致団結して強くなれるが、いまのイスラエルには、これといった強敵はいないからだ。

他方、ヘズブラはといえば、混沌のレバノンのなかで、戦い抜いて生きて来ている。そこにイランからの武器や資金の支援もあり、内部は強固なものになっている、ということであろう。ヘズブラの武器のレベルは、相当イスラエルに近いものに、なってきているのではないか。また、ヘズブラはゲリラ戦では、イスラエルの数段上であろう、と思われる。

ヘズブラの盟友でありイランが『イスラエルは消滅する』と言っているのはそうした情況を見てのことであろうか。
Posted by 佐々木 良昭 at 08:15 | この記事のURL
5943 『IS幹部殺害される』 [2020年05月27日(Wed)]
ISの幹部メンバーが殺害された、という情報が伝わってきている。彼の名 はジブルールでIS(ISIL)が生まれる前の段階ではイラクのアルカーイダのメンバーだったということだから、当初からのメンバーといおうことであり重要人物だったのであろう。

彼とアブドルラハマンマルワ彼のコードネームはハッジ・アブドッラーもサーミー・ジャースム・ムハンマド・アルジャブーリはコードネームはハッジ・ハミドも最重要人物として挙げられている。

アルマルワもこの重要人物リストに、挙げられたが彼はアルカーイダの宗教的指導者だったと言われている。IS(ISIL)はバグダーデイ無き後、いま組織のリーダーを探していると言い、今後世界的な規模での作戦を、展開するつもりでいる。と語っている。

リビアの南部では最近爆弾テロが起こり、いち早くIS(ISIL)が犯行声明を出している。このテロ事件はIS(ISIL)組織の再活性化への、兆候なのかもしれない。
Posted by 佐々木 良昭 at 10:07 | この記事のURL
5942 5月27日 『トルコの植民地主義と欧米の動向』 [2020年05月27日(Wed)]
世界がコロナ問題で大騒ぎしているなかで、リビアでは大きな変化が、生まれているのかもしれない、これまで明かされていなかった秘密作戦の、一部が暴露されつつあるのだ。

これに先駆け、東リビアのハフタル将軍は、トルコを植民地主義の国と非難し『奴らは我々の富を奪うことを狙っている』と語っている。その通りであろう、これまでのトルコのリビア問題への関与は、地中海海底ガスの支配を、西側のセラジ政府と分割する、合意から始まり、軍や傭兵を送り込んでいる。

これに対抗して動いているのは、アラブ首長国連邦、エジプト、ロシアなどだ。これらの国々はハフタル将軍側に立ち、空爆を繰り返してきている。これに対しトランプ大統領は、早急の停戦を呼びかけているが、あまり効果はあるまい。それは別にハフタル軍側を、非難しているものではないからだ。

こうしたなかで『オパス・プロジェクト』が進められていること、が明らかになってきた。これはリビアに武器が搬送されるのを阻止するための作戦だ。この作戦はトルコ政府によれば、アラブ首長国連邦、オ−ストラリア、マルタ、南アフリカ、イギリス、アメリカが加わっている。それはトルコからの武器のリビアへの搬入を、阻止することが目的なのだ。

この作戦に加盟している20の組織はアラブ首長国連邦の本部を置き、そこからアンマンに入り、ヨルダンのアンマンから、リビアのベンガジに飛び、相当の貨物をハフタル将軍側に渡したようだ。

そして、それはトリポリのセラジ首相側に、外国(トルコ)から武器が送られるのを、阻止する目的のようだ。これの主導組織は、ランカスター6とオパスキャピタルだ。

これらの組織により、ハフタル軍側には南アフリカからボツワナに運ばれた、軍用ヘリ6機が届けられており、マルタからは軍事用ボートも、届けられている。これらの軍用ヘリも軍用ボートも、皆機関銃を装備している、ということだ。

これらの組織(会社)はリビアの石油調査も兼ねているようであり、彼らの活動の目的が何であるかがわかろう。現在、リビアの石油地帯のほとんどが、ハフタル将軍側によって支配されているのだ。
Posted by 佐々木 良昭 at 09:46 | この記事のURL
5941 5月26日『ハフタルの名演説?』 [2020年05月25日(Mon)]
ハフタル将軍は彼の名演説を、発したようだ。彼はそのなかで、オスマン帝国に抵抗しろ。勇敢に戦えと言っている、かつてリビアはオスマン帝国の、支配下にあったが、いまもトルコ政府が、我々を攻撃している。これを突きはねるのだ、と言ったのだ。

この演説は多くのリビア人の民族意識に、火をつけるのではないか、と思われる。それだけ意味のある演説を、ハフタル将軍がいま行ったということは、ハフタル将軍側が厳しい戦況に、直面しているということであろう。ここに来て、ロシアとアメリカのリビア対応が、不明確になってきているからだ。

ロシアはこれまで、ハフタル将軍側を支援して、傭兵を送り出していたが、どうも様子が変だ。アメリカもハフタル将軍側を、後ろから支援していたのだが、GNA
つまりセラジ政権を、支持するような発言に、変わりつつあるようだ。

こうなるとトルコにとっては、極めて有利な戦いになる、と思えるのだが、アラブ首長国連邦は相変わらず、ハフタル将軍側を支持し、武器や資金を出し続けている。もし、アメリカが本気で、ハフタル将軍側を叩く意志が、あるのであれば、アラブ首長国連邦はリビア問題から手を引き、ハフタル将軍側への支持は、止まるものと思われる。

そうでないところを見ると、アメリカは早い停戦を望んでおり、ハフタル将軍に和平交渉に入れ、と言っているのではないか。その場合、国連が認めているセラジ政権の、顔を立てるということであろう。

ロシアはというと、これも国連を通じての、交渉による和平を、望み始めている、ということではないのか。ロシアもこれまでの、ハフタル将軍側支持に投入した、武器や資金を無駄にしたくは、無かろう。

トルコは半分胸をなでおろしながらも、アメリカやロシアを信用してはいまい。あくまでも、トルコ方式でリビアに対応し、ハフタル将軍側を打ち負かす、気持ちでいよう。いずれの国も、現在はコロナ問題を抱えており、充分なエネルギーを、リビアに投入する余裕は、無いのかもしれない。

このような情況から、ハフタル将軍もラマダンのイード停戦や、和平への交渉テーブルに付く意志がある事を、ちらつかせ始めている。リビア内戦も相当時間が経過し、セラジ首相側も、ハフタル将軍側も疲れが出始めているのではないのか。

そうした雰囲気が、リビア国内に広がれば、和平への動きは、一気に加速することもありえよう。それを望むばかりだ。

そう言えば、ハフタル将軍がリビアの歴史的な英雄、オマル・モクタールの墓を、破壊したというニュースが、流れている。事実であるとすれば、その意味するところが分からない。あるいは敵側の偽情報かもしれない。

オマル・モクタールはイタリアの植民地支配に、抵抗したリビアの戦いの、中心的人物であり、カダフィ大佐は彼を主人公にした、映画を作ってさえいるのだ。デマ情報は西側諸国の得意とするところだ。
Posted by 佐々木 良昭 at 10:22 | この記事のURL
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