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ASIAGAP/JGAP 日本GAP協会ブログ
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フィリピンの山奥でGAP指導していて、21世紀型の農本主義を想う[2014年09月17日(Wed)]
事務局長の武田です。

先月、「良い管理がされた現地の農場から新鮮な野菜を仕入れたい」というフィリピンに進出する日本の外食業から依頼あり、フィリピンの農場でJGAP指導する機会がありました。

■フィリピン北部 バギオ近くの村

上記のリンク先の写真でわかるとおり、かなり山奥だったのですが、とても美しい風景の村でした。
しかし、その足元にはプラスティックの農薬空容器と肥料袋が散らばり、土壌診断も行わずに長年ある一種類の化学肥料を使い続けているせいで土は偏り、蔓延した土壌病害虫には農薬も効きづらく、収量も品質も上がらないと悩んでいました。

その反省もあり、最近はフィリピンGAPの導入も急速に進んでいます。

■フィリピンGAPが導入されている農場


近くには世界遺産にもなっている2000年前に作った棚田が広がっていますが、理念なき(GAP無き)農業の近代化はこの美しい農村を急激に壊していると感じます。

私は、農業の近代化と美しい農村風景は両立するものだと信じています。
そのためにGAPも必要だろうし、日本型直接支払の再構築も必要なのだろうと思います。


フィリピンの山奥にまで行くのは、かなりの長旅だったのですが、その間に読んだ本をご紹介します。

--まえがきより--

 かつて「自然環境とか、風景とか、生きものに目を注ぐのはいいが、それは経済的に余裕がある農家でないと取り組むことはできないのではないか」という批判を受けました。それよりも経済価値を優先すべきだという主張です。

 ほんとうにそうでしょうか。貧しい人には、自然や風景や生きものへのまなざしはないのでしょうか。そんなことはありません。貧しかろうと裕福であろうと、自然にひかれていく感性は誰にでもあります。

★題名:農本主義へのいざない
★著者:宇根豊
★発行:創森社
http://www.soshinsha-pub.com/bookdetail.php?id=357

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フィリピンの農村で今起きていることは、かつての日本の農村でも起きていたことでしょう。
日本の農業や農村は、その先にある21世紀型の理念と価値観に向かって一足先に行くことが期待されています。

フィリピンを旅しつつ、このようなことを読みながら考えました。
秋の夜長の読書に、お勧めの一冊です。


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Posted by 日本GAP協会 at 07:30 | この記事のURL | コメント(0)
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