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ASIAGAP/JGAP 日本GAP協会ブログ
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ウナギが絶滅危惧種に指定されたこと、そして環境保全型農業について考える[2013年06月03日(Mon)]
いつも大変お世話になります。
事務局長の武田です。

私はウナギが大好物なのですが、今年の2月からウナギを一切食べないことにしました。
価格が高くなってきたからではありません。

広く報道もされましたが、2013年2月にニホンウナギが環境省のレッドデータブックで「絶滅危惧IB類(EN) 」に指定されました。
この分類は、「近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの 」と定義されています。例えばヤンバルクイナやイリオモテヤマネコも同じ分類にいます。


前々からシラスウナギ(ウナギの稚魚)が不漁で、価格が上がっているというのは知っていたのですが、このニュースは全く別次元の意味を持ちます。

これにより、私と同じように倫理的にウナギを食べなくなる人が増えるだろう、ウナギを販売するのを一時中止する小売業や外食店が増えるだろうと、その時は思いました。

ところが、、、、
半年たってみて、日本国内にそのような動きは見られません。

「価格が上がって、なかなか食べられないね」
「価格が上がって、販売が落ちている」
そういう声は多く聞きますが、倫理的に不買運動が起きたり、販売停止を決めた企業はあまり聞きません。

この状態を見て、私は今、疑っています。

「日本人は、”本質的には”環境保護に全く興味がない(なくなった)のではないか」と。


価格と需要の反比例という経済原理だけに任せておいて、ウナギを守れるでしょうか?
ウナギの完全養殖はまだ先の話です。
気づいた時には、時すでに遅しという自然繁殖不能な数に陥っている可能性が高い。

安い稚魚で代替ということで、ニホンウナギ以外にヨーロッパウナギやアメリカウナギなど別品種を使用することが増えて来ましたが、それらも枯渇しつつあるそうです。

「見えざる手(経済原理)」による調整は、もろ刃の刃です。


環境省のレッドデータブックには、何の強制力もありません。
単なる研究発表みたいなもので、それ自体に保護の仕組みは備わっていません。
行政は、このまま動かないんでしょうか。


企業は何かできないんでしょうか。

MSC認証だとか、海のエコラベルだとか、ISO14001認証だとか、環境重視の姿勢を見せてきた企業がたくさんありますが、そんな企業の売場やメニューにウナギがあると悲しくなります。

「本当に、この企業は環境重視なのか?」

1社ぐらい「わが社は(ニホン)ウナギの保護のため、販売しないことにしました」と売上減を覚悟して実行する企業はないものでしょうか?
(皆さんの周りであれば、ぜひ教えてください。大々的に社会全体に伝えたい。)


テレビも情けない。
最近もバラエティ番組で、ウナギ特集をしていました。
問題意識が低いからのか、広告主にウナギを扱う企業が多いからなのか。


環境団体も消費者団体も動きが見えません。
イリオモテヤマネコと同等レベルの絶滅危惧種に指定されたのだから、それぞれの団体がウナギについての何らかの意見表明やアクションがあってもいいはずです。


このような日本で、どのように環境保全型農業を普及させていったら良いでしょうか?

GAPには一般的に環境保全型農業が含まれているので、消費側の食品安全への要求とともに取り組みが広がるでしょう。

しかし、これだけでは足りないと思います。
社会全体に何か文化や思想のようなものが無ければ、本質的な環境保護は成しえないと感じます。

解決策は、宇根豊さんの思想か?

はたまた、農林水産大臣賞も新設されたグリーン購入大賞か?


週末に土いじりをしながら悩み悩み、まだ結論が出ないまま、月曜の朝を迎えました。


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日本GAP協会は、日本農業を応援しています。
新しい農場管理の手法であるGAPを活用し、魅力的な農場を共に創ります。
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Posted by 日本GAP協会 at 12:10 | この記事のURL | コメント(1)
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日本GAP協会 
武田さま

武田さま、 初めて。 

わたくし、宮崎県在のJGAP指導員 高木と 申します。
今回 武田さまが JGAPの配信メールで とりあげられた
ウナギの問題について、コメントいたします。

この配信のなかで、武田さまがおこなわれている

「日本人は、”本質的には”環境保護に全く興味がないのではないか」

という問題提起ですが、

じつは わたくしも その点に関して、日本の社会はもとより、一部の
農業者に対しても、武田さまと同じ思いをいだいております。

たとえばそれは、 農業の現場でみる

 環境保全型農業の水稲栽培における
     生育初期の生の米ヌカ散布による除草方法

です。

米ヌカが腐敗することで水中を酸素不足にすることによって除草をする
この農法は、水田内の水生動物にとっては まさに死の農法です。

今回のウナギになぞらえてこの農法を考えてみれば、河川の上流にある
水田内や水路にウナギがいるかもしれないことや、ウナギのエサとなる
生物がいなくなってしまうことなどは、この農法ではまったく考慮され
ていないことになってしまいます。

そのような現実がありながら、この農法が社会的には“環境にやさしい”
とされているのですから、いち生きものファンとしては、とまどいを
覚えずにはおられないのです。

この現実に象徴されるような、じつは環境保護に全く興味がないとも
見受けられる現在の日本の状況のなかで

 どのように環境保全型農業を普及させていったら良いのか

という武田さまのメールでの問いかけに対して、

 どこそこの会社や集落では、きちんとウナギを保護されていますよ

といった明確な情報をご報告することができない点について、私は大きな
不安を感じております。

そんな不安のなかで、非力な個人は、いったいどういった行動をとれば
よいというのでしょう。どうすれば、環境保全に貢献でるのでしょう。

と、つねづね かんがえていたのですが、

今回のメール配信において、武田さまが武田さまなりのひとつの解決策と
して示された

 私はウナギが大好物なのですが、ウナギを一切食べないことにした

という決意表明は、じつにインパクトがありました。

そして思わされたのです。このような“個人個人の決意と実践”を、自分
なりに社会に対して示していくことが、じつは環境保全に対して個人が
とりうる最善の策なのではないのかと。
文化や思想のようなものがなくなってしまったかのような現在の日本
社会においては、このやり方が有効な手段たりうるのだと再認識させら
れた次第です。

ということで、いろいろなことを考えさせてくれるきっかけとなる日本
GAP協会・武田さまのメール配信にたいして、お礼申しあげます。
〔1月10日配信の 「特別栽培の基準は、消費者にとって・生産者に
とって、どのような意味があるのだろうか?」も、素晴らしかったです〕

お忙しいこととはおもいますが、これからも武田さまのJGAPの配信
メール楽しみ にいたしております。

高木 。

ひとりひとりが思ったことを信念をもって実行するという姿勢の一環と
して、わたくしも 松下というな名義にて いくつかブログをやってお
ります。ウナギに関しては このような回がありますので、よろしかっ
たらみてやっくださいませ。

● 人によく馴れるオオウナギのおはなし。
  http://plaza.rakuten.co.jp/greenbreakers/diary/201302030000/ 

●  河には、たくさんいたウナギの稚魚の思い出。
 http://plaza.rakuten.co.jp/greenbreakers/diary/201302020000/

■ 肥えすぎたハウス土壌の改良について。
 http://plaza.rakuten.co.jp/airplant/diary/201210150000/

Posted by:高木  at 2013年06月08日(Sat) 23:08

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