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ASIAGAP/JGAP 日本GAP協会ブログ
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北海道の浅漬けによるO-157食中毒事件 原因として堆肥の可能性が指摘されています[2012年08月23日(Thu)]
事務局長の武田です。

100人を超える被害者と7人の死者が出ているO-157食中毒事故が北海道で起きています。
すでに皆さんも報道でご存知かと思います。
現在進行形の事故であり、被害者がさらに増える可能性もありますが、無用な風評被害を拡大させないためにも、その原因・汚染ルート究明が急がれるところです。

最近の報道では、浅漬け原料の白菜やキュウリ、ニンジンが堆肥由来のO-157に汚染されていた可能性を指摘するものが出てきています。

■O157:集団感染 汚染源、堆肥の可能性 漬物材料の栽培に使用(毎日新聞 2012年08月18日)


JGAPの基準には、野菜の大腸菌汚染をできるだけ防ぐための管理点があります。

例えばJGAP青果物2010であれば、下記のような管理点があります。

<管理点5.1.7>
堆厩肥は発酵温度を60℃以上に保つ等して病原微生物を低減させている。

<管理点5.1.5>
圃場に未処理の生活廃水や生の人糞・家畜糞を使用していない。

<管理点4.3.1>
農産物を最後に洗う水(中略)の水質検査を年1回以上行い、大腸菌不検出であることを確認している。

そのほかにも、農作業をする人由来の大腸菌による収穫後の汚染を防止する取り組みが管理点7や管理点8に含まれています。

これらの項目は「JGAPに取り組んで、はじめて意識するようになった」と多くの農家の方が評価する項目の代表です。


私がJGAPを農家に指導してきた経験の中でも、不十分な発酵状態の堆肥が畑に使われている事例や、大腸菌が検出される水で農産物を洗っている現場を見てきました。
日々の一連の農作業の中に、危険な作業が潜んでおります。

農家も食品事業者です。
最低限、押さえるべきところを押さえて仕事しないといけません。


最終的には、浅漬け業者の製造工程側で十分な塩素濃度による殺菌を原料に施す必要がありますが、一般家庭でそのようなことをするところはありません。

やはり、衛生的な野菜が望まれます。
JGAPの活用を、強くお勧めします。


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新しい農場管理の手法であるGAPを活用し、魅力的な農場を共に創ります。
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Posted by 日本GAP協会 at 07:00 | この記事のURL | コメント(0)
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