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2025年11月11日

「秋を五感で楽しむ」

「秋を五感で楽しむ」
                            赤居理事
 やっと!やっと!「秋」になりました。
今年は、急に!それも、短めの秋ですが、皆さんは、どんな秋を楽しんでいますか?

 秋といえば…
「紅葉」「金木犀の香り」「雲の形の変化」「風の感触や音」「木の実」「食欲の…」

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 秋は、五感を使って、楽しむ絶好の季節です。
季節の変化がいっぱいの自然や森で、五感を使って歩くと、幸せ度数が一気に上がります。

 森林セルフケアの時に、皆で味わうハーブティーも、五感をたくさん使っていると
感覚が敏感になり、ん?ん?これは、〇〇のハーブですね!と、言い当てる人も多数です。

 どの季節もですが、森を歩いていて、最も使う機会が少ない、「味覚」
タワワに実った美味しそうな「果実や木の実」も、なかなか手が届かなかったり、
確実に食べても大丈夫なキノコは、一瞬でなくなります。。。(皆、早い!)

 私は、最近、森林セルフケアの時間が終わった後に、地元の美味しいものや、
季節のお菓子などを、一緒に食べに行きませんか?と、オプションでお誘いしています。

 皆さん、食べることに興味ある人は、「行く!行く!」と、即座にお返事が返ってきます。
森でゆっくりした時間の後、美味しいものを食べにいく(わざわざ)
 これ、なかなか、魅力的です。
美味しいものを食べると、自然と笑顔になり、心とお腹が満たされますよね。

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 ぜひ皆さんも、季節を感じながら、感覚をいっぱい使って、
(短い!)秋の自然を楽しんでくださいね。
posted by 田川 at 08:51| 役員コラム

今こそ里山で森林セルフケア!

「今こそ里山で森林セルフケア!」
                     森林セルフケアコーディネーター 星野 央

 森林セルフケアフォーラムには可能な限り毎年参加させていただいていますが、今年は「里地里山」がテーマ、しかも会場が地元に近い藤沢と聞き、「何がなんでも参加しなくては!」と思っていました。

 というのも、私事はありますが、「里地里山」は大学時代に様々な生物調査や保全活動で関わった場所であり、自分にとっては、自然の勉強を始めた"原点"のような場所だったからです。里山の生物多様性を保全する活動と研究にかかわる中で、日本にはいわゆる"手つかずの自然"というのは実はほとんどなく、里山的な環境で農業が営まれる中でそこに生息する生物も一緒に繁栄してきた、ある意味特殊な環境であること、そんな「里山」が日本中で減少していく中で、同じように生物も減少してしまい、日本の絶滅危惧種のほとんどが里地里山的な環境に生息していることなどを知りました。このように、日本では開発や乱獲だけでなく里山の減少(=人による自然への「介入」、「働きかけ」の減少)による影響が非常に大きく、これらは生物多様性減少の「第二の危機」とされています。(ほかに、開発や乱獲による影響が「第一の危機」、外来種による影響が「第三の危機」、そして気候変動が「第四の危機」です。)

 とはいえ、現代では里地里山の価値はほとんど理解されていないのが現状ですが、一方で、私たちの暮らしと経済が自然(=生物多様性)がなくては成り立たないことに鑑みると、なんとかして里山的な環境を保全していかなければならないことは、全国共通の重要な課題です。

 と、いきなり熱く語ってしまいましたが、そのようなあまり明るい状態ではない背景や現実を学んできたからこそ、今回、冨田先生の藤沢市遠藤地域の里山(谷戸)の保全活動に関する基調講演は、その思いに心から共感するとともに、冨田先生の熱意にただただ圧倒された時間となりました。そして先に書いたように、そのような環境が多くの生き物にとって必要であることを知っている身としては、勝手ながら「冨田先生ありがとうございます!」と生き物を代表するような気持ちで胸がいっぱいになりながら聴いていました。

 また、お話の中でも特に、冨田先生の「農家を/農業をなんとかしたい」という思い、地域の田園風景は農家さんのおかげで保たれてきたということ、そして、地域の緑を残せるのはその多くを所有する農家さんであり、そのためには地域の農業が元気でないといけない、という言葉には深く共感し、頷きすぎて首が取れそうなほどでした。しかし、里山保全に取り組む団体は数あれど、農家レストランまで開業させてしまう方は、なかなかいらっしゃらないのではないかと思います。
今でこそ環境問題が人々に認知され、企業も行政も対応の必要性を理解しつつありますが、都市化や開発が進められてきた真っ只中で、古くからそこにある自然環境の大切さを認識し、開発に反対しながら保全活動を行なってこられたことは、並大抵のことではなかったと想像できます。でも、今全国に残されている豊かで貴重な自然環境の一部は、冨田先生たちのような方々や団体の熱意と思いでなんとか保たれてきた側面が大きいのではないかと感じます。

 森林セルフケアもまた、快適な緑地や森林環境があって初めて成立する活動です。それを肝に銘じて、快適に森林浴をすることができる自然環境があることに感謝しなければならないと改めて感じました。
 同時に、森林セルフケアは、いわゆる「自然好き」な人たちだけではない、現代に生きるあらゆる人々を、自然に呼び戻せる方法でもあると個人的には考えています。これまで里山的な環境で森林セルフケアを企画・案内したことはまだありませんが、冒頭に書いたように、古くから生き物が生息する環境と、人々の暮らしが共存してきた環境ですので、生き物とのつながりも感じやすく、「人も自然の一部」であることを実感しやすい場所でもあるのではないでしょうか。

 今回の遠藤地域のように、農家レストランの旬を味わうお弁当が食べられるような場所であれば、五感の「味覚」も楽しむことができ、なおさら森林セルフケアとも非常に相性が良いと思います。例えば、午前中は里山の環境保全作業や農作業に参加し、お昼は農家レストランのお弁当を食べ、午後は里山を歩きながら森林セルフケアの体験…など、夢が広がります。

 行政や企業も気候変動への対応に続き、自然への対応を意識するようになってきている昨今、自然を守り活用する活動をする人々にとっては追い風となっています。
 自然を守り保全する活動と、それらを利用して健康を促す森林セルフケアの活動のコラボレーションに、無限の可能性を感じたフォーラムでした。
posted by 田川 at 08:45| 森林セルフケアフォーラム

2025年11月10日

森林セルフケアフォーラム2025 in 藤沢を終えて

森林セルフケアフォーラム2025 in 藤沢を終えて
                       NPO法人日本森林療法協会 理事長 太田博幸

 日本森林療法協会は、2025年10月26日(日)に藤沢市の代表的な里地里山の
藤沢市遠藤地区において、森林セルフケアフォーラム2025 in 藤沢を開催しました。
協会は森林セルフケアのフィールドとして、都市公園の森と伝統文化の森において
イベントや講座を展開してまいりましたが、今年から里地里山の森を第3の柱として加え、今回の森林セルフケアフォーラムは、その取り組みの第一歩となりました。

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午前中は、樹木医で藤沢市マイスターの冨田改先生による、「緑の共生する地域づくり」を
テーマに「遠藤まほろばの里」構想に基づく、遠藤笹窪谷公園、藤沢えびね・やまゆり園、農家レストランいぶきの立ち上げから運営までの信念や行動について、熱い想いやご苦労された点などを楽しく、力強いメッセージで発信いただきました。

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基調講演のあとは冨田先生を囲んでのダイアログです。降矢理事の進行のもと、鈴木理事、太田および会場からの質問に冨田先生は、ひとつひとつの質問に対して丁寧かつ詳細に回答していただきました。

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昼食は農家レストランいぶきの美味しいお弁当です。お弁当はフォーラム委員で今回のフォーラムの企画に大きく関わっていただいた小川純子コーディネーターに手配いただきました。(小川コーディネーターはフォーラム直前に怪我をされ、残念ながら会場には参加できませんでした。録画にて基調講演などはご確認いただいています。)

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午後は、冨田先生の案内による遠藤地区里地里山の自然散策です。
遠藤笹窪谷公園では、菖蒲園運営及びボランティア参加についてご苦労されたことなど
お話しいただきました。

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藤沢えびねやまゆり園は、面接約8500平方メートルの山林内に山野草や樹木が約130種植栽されています。開園期間は4月1日〜8月第2日曜日までの春と夏の開園となりますが、今回特別に開園していただきました。

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農家レストランいぶきは、関東で初めて国家戦略特区の承認を得て、農地にレストランを
建設しました。地域発展のために農地を有効活用するという新しい取り組みとなります。

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里地里山の散策の後は、遠藤笹窪谷公園の会議室に戻り、赤居理事の進行による、
ワールドカフェです。4つのチームに分かれ、フォーラムのふりかえりシェアと参加者の交流を行いました。

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日本森林療法協会の4つの活動方針、@森に行って健康になろうとする人を支援する。A
森に行って健康になろうとする人を受け入れる人材を育てる。B健康な森作りと森の紹介。
C健康のために森林を活用する全ての人を繋いでいく。の内、活動する機会が限定される、健康な森作りについて、今回のフォーラムはとても参考になり勉強の機会となったことと思います。

posted by 田川 at 14:59| 森林セルフケアフォーラム