フォーラム委員会だより
理事 降矢英成
猛暑の中ではありますが、8月8日にフォーラム委員会の8月のミーティングを行いました。
今年のフォーラムは、藤沢市の内陸の遠藤地区の「里地里山」の興味深いケースを見聞する素晴らしい内容となっております。
日本には、あちこちの普通の景観として「里地里山」が広がっていましたが、現代になるにしたがって、開発されて消滅してしまうか、そのまま取り残されてしまうかという運命をたどっていました。しかし、ここ藤沢市の遠藤地区では、今回の講師の冨田改氏の樹木医というベースに基づく発想と行動力によって活力がある魅力的な場所として注目されています。
今回の見聞には、3つのポイントがあります。
1, えびね・やまゆり園の運営
冨田氏は、まず山野草の中でも可憐な花をさかせるえびねを中心としたニッチな植物園をつくりました。今では、貴重な品種を寄贈されるほどに信頼され、春の季節には全国から熱烈なファンが足しげく通うほどになっているそうです。森林セルフケアの視点からも、森の中の小道が続く素敵なフィールドとなっていますので、ぜひ体験していただきたいと思います。
2, 農家レストランの開業
そして、さらに、里地里山の農作物を提供する「農家レストラン」を特区として開業することができました。今では週末は行列のできるレストランとなっています。フォーラム当日は、この農家レストランの弁当を実際に賞味していただき、午後には実際に建物や雰囲気を見学に行く予定となっています。
3, 遠藤笹窪谷公園の設置
そして、特記すべきこととして、この里地里山の中心である谷戸を、行政に働きかけて公園として設置するに至ったことです。行政との交渉はいろいろご苦労があったそうですが、その甲斐があり、今では、週末に近隣の家族連れの楽しい声が響く微笑ましい光景が見られています。当日のフォーラムはこの公園の管理所の会議室をお借りして行える予定となっています。
今年のフォーラムでは、上記の3つの実現までの冨田氏の苦労話・武勇伝を直接うかがえる基調講演をもとに、「里地里山の森のセルフケアへの活用」を考える場としたいと思いますので、多くの方のご参加をお待ちしております!
2025年08月12日
フォーラム委員会だより
posted by 田川 at 08:06| フォーラム委員会より
「FOREST GARDEN の すゝめ」
【役員コラム】
「FOREST GARDEN の すゝめ」
理事・森林セルフケアコーディネーター 鈴木 友よ
フォレストガーデンとは「食べられる森」。食べられる、ということは果実や野菜、ハーブなどを収穫できるのですが、いわゆる庭や家庭菜園というイメージとは異なり、いろんな生き物、植物が関わり、支えあい分かち合って構成する命の森を目指しています。パーマカルチャーの専門家の方々を中心に全国的に取り組みが広まっています。
フォレストガーデンは耕作放棄地や荒れ地などの再生にも適しています。豊かな生態系をイメージしてデザインし作り上げていきます。
その時に「森」の機能である、地上、地下に水や養分を蓄えること、生き物の住処であること、ループ状の循環をなす食物連鎖があること、森の持つ調整機能を保つことなど、を重視してデザインします。
そうすることで、高木、中高木、草本、地下の根っこなど多元、多層、多様な若く持続可能な森を作りだし、果実、野菜などの収穫物、鶏を飼育し卵を得ることができます。
協会では「里地里山」も森林セルフケアのフィールドとしています。
2025年10月26日のフォーラムでは神奈川県藤沢市の遠藤笹窪谷公園という里地里山フィールドにてフォーラムを開催し、その可能性についてお伝えします。(参加募集中です!ご参加をお待ちしています。)
フォレストガーデンの特徴である、若い森を維持し、持続可能な状態を保つこと、人が関わり遷移を抑えて手入れを行うところ、食べ物を得るところなどが「里地里山」に似ていると感じました。一つ一つは小さくても各所に点在することは大きな意味を持ってくるのではないかと思います。
また、ある自然栽培農家の方が「現代人の抱える漠然とした不安は、食べられなくなる不安が根底にあるのではないか?」「自分で食べるものを少しでもいいから作ることができるとその不安は薄らぐのではないか?」とおっしゃっていました。
私はまさにその通りだと思いました。家庭菜園、プランター等で野菜やハーブを植えて収穫し食べてみるととても豊かな気持ちになります。何より土に触れると気持ちが安定し落ち着くと感じます。
私事ですが、家庭菜園からスタートして、小さいながら少しずつフォレストガーデンを目指して作りはじめました。
5年くらいで森になるそうです。森になったらその場所で「森林セルフケア」を実践したいと思っています。五感の内の「味覚」を使うことも可能ですし、運動療法として畑作業、森作業も行うことができます。その日が来ることを楽しみにしています。
もちろん、すでにあるフォレストガーデンでも森林セルフケアを実践できます。
いいご縁を引き寄せることができますように!!

参考図書: FOREST GARDEN volume 01 入門編
発行:Permaculture Design Lab.
「FOREST GARDEN の すゝめ」
理事・森林セルフケアコーディネーター 鈴木 友よ
フォレストガーデンとは「食べられる森」。食べられる、ということは果実や野菜、ハーブなどを収穫できるのですが、いわゆる庭や家庭菜園というイメージとは異なり、いろんな生き物、植物が関わり、支えあい分かち合って構成する命の森を目指しています。パーマカルチャーの専門家の方々を中心に全国的に取り組みが広まっています。
フォレストガーデンは耕作放棄地や荒れ地などの再生にも適しています。豊かな生態系をイメージしてデザインし作り上げていきます。
その時に「森」の機能である、地上、地下に水や養分を蓄えること、生き物の住処であること、ループ状の循環をなす食物連鎖があること、森の持つ調整機能を保つことなど、を重視してデザインします。
そうすることで、高木、中高木、草本、地下の根っこなど多元、多層、多様な若く持続可能な森を作りだし、果実、野菜などの収穫物、鶏を飼育し卵を得ることができます。
協会では「里地里山」も森林セルフケアのフィールドとしています。
2025年10月26日のフォーラムでは神奈川県藤沢市の遠藤笹窪谷公園という里地里山フィールドにてフォーラムを開催し、その可能性についてお伝えします。(参加募集中です!ご参加をお待ちしています。)
フォレストガーデンの特徴である、若い森を維持し、持続可能な状態を保つこと、人が関わり遷移を抑えて手入れを行うところ、食べ物を得るところなどが「里地里山」に似ていると感じました。一つ一つは小さくても各所に点在することは大きな意味を持ってくるのではないかと思います。
また、ある自然栽培農家の方が「現代人の抱える漠然とした不安は、食べられなくなる不安が根底にあるのではないか?」「自分で食べるものを少しでもいいから作ることができるとその不安は薄らぐのではないか?」とおっしゃっていました。
私はまさにその通りだと思いました。家庭菜園、プランター等で野菜やハーブを植えて収穫し食べてみるととても豊かな気持ちになります。何より土に触れると気持ちが安定し落ち着くと感じます。
私事ですが、家庭菜園からスタートして、小さいながら少しずつフォレストガーデンを目指して作りはじめました。
5年くらいで森になるそうです。森になったらその場所で「森林セルフケア」を実践したいと思っています。五感の内の「味覚」を使うことも可能ですし、運動療法として畑作業、森作業も行うことができます。その日が来ることを楽しみにしています。
もちろん、すでにあるフォレストガーデンでも森林セルフケアを実践できます。
いいご縁を引き寄せることができますように!!
参考図書: FOREST GARDEN volume 01 入門編
発行:Permaculture Design Lab.
posted by 田川 at 07:57| 役員コラム
「山初心者にもおすすめ◎弘法山で癒しのハイキング」
「山初心者にもおすすめ◎弘法山で癒しのハイキング」
森林セルフケアコーディネーター 星野 央
私が「里地里山」、といわれて真っ先に思い浮かぶのは、神奈川県の秦野市です。
個人的な話からになりますが、私は学生時代、絶滅危惧種(主に水生昆虫など)の保全の研究をしている研究室で、「里山環境におけるトンボの生息状況」について研究していました。その調査を行なっていたのが、まさに秦野市のとある里山でした。
そもそも「里地里山」とは、山や雑木林、水田やため池、湿地、草地など、特徴の異なる陸地環境と水辺環境が複合的に存在している場所のことを指します。このように質の異なる環境がモザイク状になっていることで、生物多様性を高めるといわれており、実際、日本の絶滅危惧種の多くが「里地里山」といわれるような場所や地域に生息しています。
秦野市は、2004年度に環境省の里山モデル事業の選定地域として指定されており、要は国のお墨付きがついた里山といえます。
アクセス抜群、なのに憩いの森!「弘法山公園」
前置きが長くなりましたが、今回ご紹介するのはそんな秦野のシンボル的な山ともいえる、「弘法山」です。
弘法山のポイントの一つは、なんといっても自然豊かな山であるにもかかわらず、秦野駅から徒歩で訪れることができるアクセスの良さだと思います。秦野駅の目の前を流れる水無川沿いをのんびり歩いていくと、あっという間に弘法山の入り口付近まで着いてしまいます。
今年5月、森林浴のガイド仲間の方の案内で、久しぶりに弘法山を歩いてきました。
入り口から登り始めるといきなり緑に囲まれ、あっという間に森の空気と木洩れ日に包まれます。初めはやや急な登りが続きますが、所々で退避できるスペースもあるため、水分補給しながらゆっくり登れて安心です。
最初の開けたポイントでは早速、富士山を目の前に眺めることができます。
弘法山公園は、いつも私がご案内をしている高麗山公園(湘南平)と同じように、浅間山、権現山、そして弘法山など複数の小さな山が連なっています。所々に開けた場所があり、ゆったりと休憩やピクニックが楽しめる所も、湘南平と少し似ています。
この日のプログラムでは広場でヨガも行ない、青空の下&森の空気の中で身体を動かす心地よさを全身で感じられました。

森と歴史の深さを同時に体感できる最高のハイキングコース
この日は、タブノキの巨木がある所にも案内していただきました。


駅から徒歩で来た山の中とは思えないような、立派な木でした!
根元近くに背中をぴったりつけると傾斜がちょうど良く、木の温もりを感じられました。
時期的にタイミングよく、希少なキンランも見ることができました!
さらに、ハイキングコースの随所で歴史も感じることができます。
例えば弘法山の山頂では、江戸時代から秦野の人々に親しまれ、昭和31年頃まで実際に「時の鐘」として使用されていた鐘楼も見る(だけでなく鳴らす!)ことができます。

都心から電車で1時間ほどの距離で、気軽に「里山」を味わえる秦野市、そして弘法山公園。
初心者にも登りやすい山ですが、富士山など眺望も抜群で、「自然豊かな場所を歩きたい、でも気軽に登ってゆったりしたい」、という(私のような(笑))欲張りな方に激しくお勧めです!登山による運動不足解消だけでなく、見どころや休憩ポイントも多くあり、心身を癒す森林セルフケアにぴったりな森です。
ぜひ皆さまも行かれてみてください☆
森林セルフケアコーディネーター 星野 央
私が「里地里山」、といわれて真っ先に思い浮かぶのは、神奈川県の秦野市です。
個人的な話からになりますが、私は学生時代、絶滅危惧種(主に水生昆虫など)の保全の研究をしている研究室で、「里山環境におけるトンボの生息状況」について研究していました。その調査を行なっていたのが、まさに秦野市のとある里山でした。
そもそも「里地里山」とは、山や雑木林、水田やため池、湿地、草地など、特徴の異なる陸地環境と水辺環境が複合的に存在している場所のことを指します。このように質の異なる環境がモザイク状になっていることで、生物多様性を高めるといわれており、実際、日本の絶滅危惧種の多くが「里地里山」といわれるような場所や地域に生息しています。
秦野市は、2004年度に環境省の里山モデル事業の選定地域として指定されており、要は国のお墨付きがついた里山といえます。
アクセス抜群、なのに憩いの森!「弘法山公園」
前置きが長くなりましたが、今回ご紹介するのはそんな秦野のシンボル的な山ともいえる、「弘法山」です。
弘法山のポイントの一つは、なんといっても自然豊かな山であるにもかかわらず、秦野駅から徒歩で訪れることができるアクセスの良さだと思います。秦野駅の目の前を流れる水無川沿いをのんびり歩いていくと、あっという間に弘法山の入り口付近まで着いてしまいます。
今年5月、森林浴のガイド仲間の方の案内で、久しぶりに弘法山を歩いてきました。
入り口から登り始めるといきなり緑に囲まれ、あっという間に森の空気と木洩れ日に包まれます。初めはやや急な登りが続きますが、所々で退避できるスペースもあるため、水分補給しながらゆっくり登れて安心です。
最初の開けたポイントでは早速、富士山を目の前に眺めることができます。
弘法山公園は、いつも私がご案内をしている高麗山公園(湘南平)と同じように、浅間山、権現山、そして弘法山など複数の小さな山が連なっています。所々に開けた場所があり、ゆったりと休憩やピクニックが楽しめる所も、湘南平と少し似ています。
この日のプログラムでは広場でヨガも行ない、青空の下&森の空気の中で身体を動かす心地よさを全身で感じられました。
森と歴史の深さを同時に体感できる最高のハイキングコース
この日は、タブノキの巨木がある所にも案内していただきました。
駅から徒歩で来た山の中とは思えないような、立派な木でした!
根元近くに背中をぴったりつけると傾斜がちょうど良く、木の温もりを感じられました。
時期的にタイミングよく、希少なキンランも見ることができました!
さらに、ハイキングコースの随所で歴史も感じることができます。
例えば弘法山の山頂では、江戸時代から秦野の人々に親しまれ、昭和31年頃まで実際に「時の鐘」として使用されていた鐘楼も見る(だけでなく鳴らす!)ことができます。
都心から電車で1時間ほどの距離で、気軽に「里山」を味わえる秦野市、そして弘法山公園。
初心者にも登りやすい山ですが、富士山など眺望も抜群で、「自然豊かな場所を歩きたい、でも気軽に登ってゆったりしたい」、という(私のような(笑))欲張りな方に激しくお勧めです!登山による運動不足解消だけでなく、見どころや休憩ポイントも多くあり、心身を癒す森林セルフケアにぴったりな森です。
ぜひ皆さまも行かれてみてください☆
posted by 田川 at 07:48| おすすめの森林セルフケア里山フィールド
「生活の一部となった里地里山」
「生活の一部となった里地里山」
森林セルフケアサポーター 倉上千裕
こんにちは。
奈良県の中山間部地域の吉野町に移住して早1 年が経ちました。
二拠点生活を6 年間経て、東京からの移住。
変化する生活は想像していた部分とおやや・・・と感じる部分と入り混じった1年でした。移住前、東京にいるときは「毎日、自然と触れ合えるぞ、森に行けるぞ(笑」と思っていたのですが、いざ生活の一部に、いや生活の中心に自然がドンとあることで、東京にいた時のように自然を求めて!っといった行動や感覚が薄くなってきている今日この頃です。
しかし、朝目覚めると目の前には菜園だったり、四季の花々だったり、山の中を悠々と流れる川の様子だったりと日常の中に少しずつ毎日、自然がそばにある豊かさに、処方された薬を内服しているかのように心身の安定、癒しを享受している毎日です。

といっても無性に滝を見に行きたくなったり、森の匂いを嗅ぎたくなったりして森へふらふらと散歩に行っています。それは夕食後に食べるご褒美のフルーツやスイーツのような感覚。
そんな贅沢な時間がいとも簡単に手に入る環境、それが今の私の「里地里山」の存在となっています。

今の私の「里地里山」は身近にある生活に密着した自然ですが、他の人からすると世界中からこの自然を求めて来られる場所でもあります。
この地は修験道の大峰山登頂や高野山や熊野へ続く古道など山岳信仰の中心地でもあります。なにより春には吉野山の「一目千本」の桜を求めて世界中から大勢の外国人の方も来訪されます。来訪されるみなさんは華やかな自然を楽しみに来られています。

私が奈良吉野で営んでいる「古民家お宿 結ほんまち屋敷」は自然と触れ合える、森を案内できる、森林療法を体験できる「森の湯治場の宿」を目指しています。短期から中長期滞在し、緑の中、山のどっぷりど真ん中にあるそんな場所で、自分と、自然と対話する時間をおススメします。
「里地里山」自分と対話、自然と対話する時間はセルフケアのなにものでもないかけがえのない時間となっています。
森林セルフケアサポーター 倉上千裕
こんにちは。
奈良県の中山間部地域の吉野町に移住して早1 年が経ちました。
二拠点生活を6 年間経て、東京からの移住。
変化する生活は想像していた部分とおやや・・・と感じる部分と入り混じった1年でした。移住前、東京にいるときは「毎日、自然と触れ合えるぞ、森に行けるぞ(笑」と思っていたのですが、いざ生活の一部に、いや生活の中心に自然がドンとあることで、東京にいた時のように自然を求めて!っといった行動や感覚が薄くなってきている今日この頃です。
しかし、朝目覚めると目の前には菜園だったり、四季の花々だったり、山の中を悠々と流れる川の様子だったりと日常の中に少しずつ毎日、自然がそばにある豊かさに、処方された薬を内服しているかのように心身の安定、癒しを享受している毎日です。
といっても無性に滝を見に行きたくなったり、森の匂いを嗅ぎたくなったりして森へふらふらと散歩に行っています。それは夕食後に食べるご褒美のフルーツやスイーツのような感覚。
そんな贅沢な時間がいとも簡単に手に入る環境、それが今の私の「里地里山」の存在となっています。
今の私の「里地里山」は身近にある生活に密着した自然ですが、他の人からすると世界中からこの自然を求めて来られる場所でもあります。
この地は修験道の大峰山登頂や高野山や熊野へ続く古道など山岳信仰の中心地でもあります。なにより春には吉野山の「一目千本」の桜を求めて世界中から大勢の外国人の方も来訪されます。来訪されるみなさんは華やかな自然を楽しみに来られています。
私が奈良吉野で営んでいる「古民家お宿 結ほんまち屋敷」は自然と触れ合える、森を案内できる、森林療法を体験できる「森の湯治場の宿」を目指しています。短期から中長期滞在し、緑の中、山のどっぷりど真ん中にあるそんな場所で、自分と、自然と対話する時間をおススメします。
「里地里山」自分と対話、自然と対話する時間はセルフケアのなにものでもないかけがえのない時間となっています。
posted by 田川 at 07:31| お薦めの里地里山