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2024年11月11日

森林セルフケアフォーラム 2024 in 京都 を 終えて

森林セルフケアフォーラム 2024 in 京都を終えて
                       NPO法人日本森林療法協会理事長 原田純子
 かねてご案内の通り、10月27日(日)に京都国際交流会館( kokoka )にて NPO 法人日本
森林療法協会のフォーラムを開催いたしました。フォーラムは協会の年に1度の大きなイベント
です。
 今年度は特に「伝統・文化の森」を協会の活動の大きな柱として テーマに取り上げて
参りましたが、歴史的に見ても正に伝統・文化の都である京都で開催できたことは大き
な喜びでした。 季節的にも暑くもなく、雨にも降られないという天気にも恵まれて、本当に
フォーラム日和でありました。
 午前中は、京都大学名誉教授である鎌田東二先生の「京都の森と文化」という基調講演 。
京都は三方を東山、北山、西山で囲まれるように守られている街。都を囲み守ってきた森は 、
どのような推移を辿り、今どのようになっているのか 。先生はたくさんの写真や資料を提示
され、わかりやすくご説明くださいました。杉や檜などの針葉樹の森は常緑で落ち着いた独
特の雰囲気があります。しかし害虫が発生して荒らされたり、台風などで倒木してしまって
更新する際に広葉樹に置き換わってしまったり、あるいは倒木が放置されたままになって
しまっていたりと、森の風景も変わってしまった所が何か所もあるとのこと。その悲惨な
光景を見ていられずに 、植林など森の手入れを通じて文化の中心地でもあった美しい京都を
取り戻していきたいと活動を始められたとのこと。現在は「京都伝統・文化の森推進協議会」
の担い手としてご尽力されておられる先生のご講演は、次から次へとエピソードが湧いて
くる、 いくら時間があっても足りないほど伝えたいことだらけ、という盛り(森?)沢山な
展開でした。

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 基調講演の後には 関西在住の赤居理事(和歌山市)、森林セルフケアコーディネーターの
左賀さん(京都)、倉上さん(吉野)のご両人にもご登壇頂き、降矢理事の進行でダイア
ローグが展開され 、その後は昼休憩を挟んで午後のプログラムへ。

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 午後は、実際に東山を歩いて森の実情を確認する実地編のプログラム 。会場から5分ほど
の粟田神社まで市街地を移動 、先ずはお詣り。鎌田先生が祝詞を上げられ、わざわざご持参
下さったほら貝を吹いて 午後のプログラムの安全な進行を祈願して奉納して下さり出発と
なりました。目指す青龍殿へは神社の裏山を登って行くような感じでしたが、この裏山がな
かなかの裏山で。 全行程歩き通せてほっとしているのはここだけの話です。そんな裏山を
登りつめた森の出口が青龍殿 。こちらでもお堂に上がり鎌田先生と読経し、燃え盛る炎を背
にした迫力の国宝「青不動」を拝観 。さらには外へ出て大舞台で京都の街を一望し、遠くの
山並みや近くの木立などからも午前中の講演でお伺いした森の様子を確認することが出来
ました。
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 その後は絶滅を危惧し保護活動をされているキクタニギク(菊渓菊)の繁殖地を目指して
下山となりましたが、森のそこここに倒れたままの木々が放置されている光景が目に
入るなど、ここでも基調講演の確認をした次第です。下山する道沿いに生えていた
キクタニギクはまだ蕾の状態で開花は見られませんでしたが、少し離れた場所にある栽培での
保護はうまくいっているとのことで、絶滅という最悪の危機は避けられるものと安堵しつ
つ、繁殖地の菊渓から知恩院へ下り、行く年くる年の大梵鐘を横目で拝観してり、フォーラム
会場に戻りました。
 休む間もなく時間ぎりぎりまで、最後のプログラムであるワールドカフェを行い、今日の
フォーラムについての感想をシェアいたしました。
・鎌田先生は何を質問しても回答の他にも次々にお話の種が出てきて凄い!
・森が荒れているなんて知らなかった。
・森って気持ち良いなと思った。
・気持ちよく歩けた。
・森の保全のために何かしたい。
等の感想が寄せられ、今後「京都伝統・文化の森推進協議会」をはじめとする多くの活動が実を結び、青々とした森が復活して新たな伝統・文化を育んでいってくれること、その伝統・文化の森を使って森林セルフケア=健康にも寄与してくれることを大いに期待したいと願ったフォーラムとなりました。
posted by 田川 at 04:30| 森林セルフケアフォーラム

2024年11月10日

下鴨神社と糺(ただす)の森で、心と身体を緩める

下鴨神社と糺(ただす)の森で、心と身体を緩める             
                              理事 赤居 実花

 10月27日今年のフォーラムが無事に終了しました。
今年は、初関西で京都の会場。
 毎年のフォーラムでは、午後から5つほどのグループに分かれて、森林セルフケアを体験していただきますが、今年は、基調講演をしていただいた、鎌田東ニ先生の案内で、京都東山の森に”全員”で入りました。

 フォーラム日の前から、「せっかくの京都だし、別の森も行きたいなー」と思い、知人に声をかけ、フォーラム前日に、下鴨神社に糺の森で、森林セルフケアのプチ体験会を行いました。
 有名な観光地(世界文化遺産)ゆえに、たくさんの人で、静かな時間が取れるかな?と心配していましたが、うるさくない程度の、まばらな人出で、まさしく、伝統文化の森を体験していただけました。

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 参加された方に、「どうして、プチってついてるの?」と言われましたが、
「いやーどう考えても、お参りがメインで、森はちょっとだけなのでねー」とお答えしながら、
森にかこまれた参道を、五感を使って色々なものを見つけよう!というカードを使い、歩きます。
五感を使って(意識して)森を歩くことが、初めての人も、あ!今、鳥の声が聞こえた!
この感触は、チクチクかな〜?生き物見つけた!などと、どんどん自然と仲良くなっていかれました。
 参拝前の「手水社」からも歴史を感じます。下鴨神社にお参りし、皆で神社の説明を読みまくり、みたらし団子発祥の場所もお参りしました。
 さあ!少し静かな森に入りましょう!…と森の歩道に入りかけたその時!
先ほど通過した、作り酒屋さんが出店されているテントで、日本酒の試飲がしたい!と、一人の人が、後戻り!「え?ここで、酒飲む?」
と、思いながらも、幾つものお酒を試飲する。
「ん??これはもしや、五感のうちの味覚がしっかり使えているではないか!」

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 ほんのちょっとのお酒なのに、皆、なんだかほこほこするね!と言いながら、森へ。。。
糺の森の歴史の看板を読んだり、気功で少し体を動かし、深呼吸をしたり、
小川の流れに見入ったり、最後は木漏れ日の中、一人のゆっくり時間を満喫。
京都の自然豊かな場所に住んでいる人も「こんな森や自然の歩き方は初めてでした。もっと森のことを学びたい!」とご感想をいただきました。
 他の方も「赤居さん、今日のは、プチじゃないよ、フル体験だと思う」とこれまた嬉しいお言葉をいただきました。深い森でどっぷりもいいけれど、歴史や伝統を感じながらの身近な森も心と身体が緩みます。参拝に森と、楽しくて、とても良い時間になりました。
posted by 田川 at 10:13| 役員コラム

9月23日(月・祝日)森林セルフケア体験会 IN 小石川植物園

<活動報告> 9月23日(月・祝日)森林セルフケア体験会 IN 小石川植物園

                      森林セルフケアコーディネーター 青木 孝一

 日本で最初にできた植物園であり、平成24年(2012)年に歴史的な価値が認められ国指定の名勝及び史跡となった小石川植物園、以前から気になっていた植物園であり、一度体験会を実施したいと思っていた場所でした。東京ドームの3.5個分の園内には約4,000種の植物が栽培されおり、見応えのある巨樹や植物園ならではの学問的な由緒のある植物が点在しており、春はウメやサクラ、秋にはイロハモミジなど、四季を通じてさまざまな花木を楽しむことのできる植物園という印象でした。
 一歩園内に入ると周りは木々に囲まれ、とても都会だとは思えない景色が広がっていました。元々は江戸幕府により薬を育てる目的で今の東京都文京区に1684年(貞亨元年)に開園された小石川御楽園である。小石川植物園になったのは1877年(明治10年)に東京大学が開設された際に附属施設として改称され、同時に一般公開されるようになったと言われています。
ここからは体験会当日に紹介し、印象た残った園内の樹木について記載します。

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➀ヒマラヤスギ
 受付を済ませて少し坂を上がっていくと大きなヒマラヤスギが見えてきます。「ヒマラヤスギという名前なのでこれはスギですか?」とよく聞かれることがよくあるそうですが、実はマツの仲間で大きな松ぼっくりをたくさんつけると説明をすることがあるそうです。マツの仲間としては幹の下の部分から枝分かれしているのは第2次世界大戦中に焼夷弾にあたって幹の上の方が燃え、そこからまた生育していったという経過があるそうです。

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Aクスノキ
 ツバキ園の真ん中にどっしりとかまえている樹齢300年の大きなクスノキ。
 パワースポットとして人気のある木でお客さんの中には「このクスかせ元気をもらいにきました」というお客さんもいるとのこと。
 背にもたれたり、手で触れたり、枝の広がりについて観察したりして楽しみました。

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Bイチョウ
 明治29(1896)年にこのイチョウの木を研究材料として種子植物にも精子が存在すると発見されと言われ、日本の生物学者による世界的な偉業に貢献した木とされています。 樹齢300年以上と推定され、明治維新の際にこの木を切ろうとしたところこの木が太すぎたため。鋸の歯が入らなかったため。難を逃れたと言われています。精子発見に至った経過を簡単に説明しマジマジとみんなで観察しました。上の枝を見ていると樹齢300年のクスノキとイチョウの木が微妙に手を繋いで見えたのが印象的でした。 

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Cユリノキ
 まるで洗濯物の服(Tシャツ)を沢山干しているようにみえるユリノキ。葉っぱを拾ってその形のユニークさを参加者の皆さんに感じてもらいました。大正天皇が皇太子時代に小石川植物園に来園し命名されたというエピソードがあります。「このような大きなユリの木は見たことない」という人がほとんどでした。
 その他にも巨木ではスズカケノキやモミジバスズカケノキ、環境省のレッドリストに記載されている希少な樹木であるトキワマンサク、コルクのような樹皮で黄色の実が食べられるマルバシャノキなど個性的な樹木がたくさんあり、ワクワク感がとまりませんでした。
小石川植物園の樹木は、明治維新の際にそのほとんどが伐られ、残った樹木も関東大震災で多くの枝が薪として利用されていたと言われています。けれどもそのような過酷な環境を生き残った巨樹を目の当たりに見ると、その生命力に改めて驚かされます。
 まずこの植物園の木々の生命力についての話を参加者に伝え、少しヒマラヤスギを観察する時間をつくりました。すると驚いた表情でそのヒマラヤスギを見ていました。
今回はサブ講師1名、サポートスタッフ2名、参加者5名で実施しました。
今回の体験会でポイントにしたことは次のとおりです。

@ 小石川植物園の森の多様性を感じてもらう。
A 巨樹とふれあい、何かを感じることにより生きる力に繋げていく。
B 副交感神経を優位にできるようなワークを随所に行う。(癒される場面をつくる)

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 小石川植物園の巨樹を前にするとその存在感に圧倒され、目の前の木を観察するというよりも何かを感じようとしている自分がいるのに気づきます。この偉大なる人生の先輩に敬意を払いなから参加者の皆さんと体験を共有できたことの喜びを糧にしてこれからも活動を続けていきたいと思います。
posted by 田川 at 09:52| 活動報告

森林セルフケア体験会 報告 10月12日(土)明治神宮

森林セルフケア体験会 報告
 
               森林セルフケアコーディネーター 人見 道夫
                  
 10月12日(土)好天に恵まれた明治神宮の杜で開催させて頂きました。
直前の申込みもあり8名の方にご参加いただきました。
原宿駅そばの鳥居から出発。
 天気の良い週末とあってなかなかの人出、海外の方もたくさんいらっしゃいました。
南参道にある橋の上で水の音に意識を集中するワーク中、海外の方が興味津々に近づいて
来て一緒に音を聞いていました。
 聞こえますか?と質問すると、聞こえないと首を振っていました。
五感を使うワークならばシンプルなので、海外の方にも体験して欲しいと思う出来事でし
た。
 この後は南参道を少し戻って並行に走る細目の歩道へ移動。
こちらはメインの参道とは異なり人がまばら、五感ワーク、自然解説をしながら森を抜け
て大きな芝生広場へ到着。樹林気功から一人の時間、本日の体験の感想を交えて振り返り
をして終了。あっというまの時間でした。皆さんありがとうございました。

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posted by 田川 at 08:56| 活動報告