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2023年12月12日

12月10(日)森林浴と温泉浴 IN 神奈川県厚木市七沢森林公園

<ご報告> 12月10(日)森林浴と温泉浴 IN 神奈川県厚木市七沢森林公園

森林セルフケアコーディネーター 青木 孝一


 12月10日(日)に厚木市七沢森林公園にて実施した森林セルフケア体験会はポカポカ陽気の晴天のもと、一般参加者6名、スタッフは私を含めて4名の合計10名で行われました。
 公園内のカエデやコナラ、クヌギなどの落葉樹は黄色や赤、緑など、色とりどりの色彩で私たちの目を楽しませてくれ、またその色彩の中に太陽の光が差し込み、非常に幻想的な世界を作り上げていました。

 今回、散策したコースは尾根沿い歩くコースも含まれ、多少のアップダウンもありましたが、雄大な景色を観望できるポイントが数箇所あり、それぞれのポイントで違った風景を楽しむことができました。また、休憩時に振舞ったクロモジ茶の香りや食べる瞑想時に提供したナッツの感触など、参加者ひとり一人が五感を使いながら楽しんでいたことが印象に残りました。             

A:展望台からの景色を眺める参加者.png

                       
 散策途中の植物観察では「カエデとモミジの違い」についての説明やカヤとイヌガヤの感触の違い、さらにはクサギの葉の匂いを嗅いだり、鳥の声を静かに聞いたり、呼吸法を実践したりして五感をフル活用したプログラムを構成しました。
カサカサと落ち葉を踏みしめる音も印象的でしたね。

B:呼吸法の実践.jpg

 
最後は今回のスペシャルプログラムとして準備した「ネイチャークラフト」。
落ち葉さえ用意できれば、数分でできる「落ち葉の窓」を作成し、お土産にしてもらいました。
       
C:ネイチャークラフト「落ち葉の窓」のい出来上がり.png


 参加者からの感想は「楽しかった」、「自然の景色の素晴らしさに癒された」、「食べる瞑想であんなにじっくりと味わいながら食べたことがなかった」等、皆さん、とても癒され、そして満足した1日を過ごせた様子でした。 
 体験会後に行った温泉ですが、レトロ調で雰囲気のあるとても良い旅館で大満足の1日で した。

D:雄大な景色をバックに集合写真.png


今回、サブ講師及びサポートスタッフとしてご協力いただいた協会の皆さんに感謝いたします。有難うございました。
posted by Yu SEKI at 12:36| 活動報告

2023年12月10日

「案外身近な伝統文化の森」

森林セルフケアフォーラム2024は「伝統文化の森」がメインテーマです。そこでフォーラムに向けて「伝統文化の森」を身近に感じて頂けるように、普段から森に親しんでいる方々に、「伝統文化の森」と言っても、案外身近な存在ですよということをリレー形式で繋いでもらおうと思います。先陣を切って大役を担って下さるのはご存知、和歌山在住の赤居実花さん。なんと本年度から(ようやく)理事のメンバーにもお迎えいたしました!

「案外身近な伝統文化の森」
理事 森林セルフケアコーディネーター 赤居実花


「伝統文化の森」の定義って、なんだろう?
このタイトルで書いてくださいと言われて、色々な森が浮かんだ。伝統があり、歴史がある森。歴史的な行事が行われている森。身近なところで思い浮かぶのは、「鎮守の森」だ。森林セルフケアのサポーターになるための講座でも、家の近くの神社やお寺に残る森も、身近に活動できる場所だと例に挙げられている。
じゃあ、「鎮守の森」ってどんな森?
ウィキペディアで調べると、「鎮守の森(ちんじゅのもり)とは、日本において、神社(鎮守神)に付随して境内やその周辺に、神殿や参道、拝所を囲むように設定・維持されている森林である。古神道における神奈備(かむなび・かんなび)という神が鎮座する森のことで、神代・上代(かみしろ)ともいう。」となっている。

神社仏閣を取り囲むように維持された森。そして、その森には、神様も鎮座しておられるのだ。八百万の神を信じる日本人には、どこにでも神様はいるのだろうが、神様の中でも”上の方の偉い方”が、おられる所の周りの森。ということかと、小さな脳みそで想像する。
さて、伝統文化の森と言われる森のほとんどは、「神様や仏様を囲んでいる森」と言えると思う。長い長い歴史がある場所も、また、新しい明治神宮のような人の手で作られた森も。
私は、歴史が古くても新しくても、また、近所の神様も全国的にとても有名な神社仏閣であっても、そこに共通するものは、『守られている』ということだと思う。
宗教がベースなので、心や思想が一番に思いつくが、生態系として、生物学として、人の手が入りすぎず、自然に近い状態で、守られた場所として、豊かな自然が続いている場所というのが共通点ではないかと思う。神様がいて、ずっと守られていて、自然も豊か。そんな場所で、人間が心を落ち着かせ、リラックスさせる時間を持つことは、今の時代とても贅沢でありがといことではないだろうか。

なんと、私の住む地域「紀伊半島」には、有名な歴史ある神社仏閣も多く、全て自然豊かな森に囲まれている。「高野山」の森もお寺や修行者のために1200年以上お寺が森を守り、管理されてきた。「熊野本宮大社」を目指す、熊野古道も。修験道の聖地「吉野山」は修験者が桜を奉納し植えることで、山全体が桜となり、また森も守られてきた。

こんな有名どころじゃなくても、自分の住んでいる身近な神社にも歴史があり、伝統が根付いている。神社の人や、また近所の人に歴史や伝統文化の話を聞き、森を散策する!
森での健康を合わせて、その場所の歴史や文化を知ることは、心のエッセンスとなり、体や心に良い”エキス”がじんわり入ってくる気がする。

あ〜〜、身近な場所から、まだ知らない歴史と文化、そして食べ物を目指して、新しい森に行きたくてワクワクしてきたー!皆さんも自分の身近な鎮守の森から、体験してみてはいかがでしょう?

posted by Yu SEKI at 14:43| コラム

レベルアップセミナーのご報告 「鎌倉・伝統文化の森で森林セルフケア」

レベルアップセミナーのご報告 「鎌倉・伝統文化の森で森林セルフケア」

協会理事・降矢英成
赤坂溜池クリニック 院長 心療内科医

 
11月19(日)13:30〜鎌倉の伝統文化の森を使って、森林セルフケアの実地編のレベルアップセミナーを開催いたしましたのでご報告いたします。なお詳細につきましては月末に配信予定の会報誌『季森療』冬号に掲載いたしておりますので、ぜひ合わせてお読みください。

開催日時:2023年11月19日(日)13:30〜
場所: 伝統文化の森in鎌倉
参加人数:6名
ポイント:
@「森の風情」を味わえる場所を選ぶ
A土地の伝統文化の「人」や「物」を選ぶ
今回は、
・「森の風情」を味わえる社寺を訪れる
・「人」〜源頼朝、北条義時を中心にすえる
・「物」〜鎌倉仏教の特に「仏像」を味わう
・最後に、鎌倉で活動されている梶原さんのcocorokamakuraにお邪魔する
・スタートを鎌倉宮とした
コース:鎌倉宮〜覚園寺〜永福寺(ようふくじ)跡〜法華堂跡〜宝戒寺〜妙本寺〜cocorokamakura

1.覚園寺〜北条義時が建立した大倉薬師堂がもとになっている名刹。有料拝観エリアに森の中に佇む薬師堂があり、薬師三尊(薬師如来・日光菩薩・月光菩薩)と12神将のフルセットを遠くからではなく間近に拝むことが出来る。川端康成が好んだ阿弥陀如来像や、義時を実朝暗殺の場から救った戌神将像も印象的。

2.永福寺(ようふくじ)跡〜源頼朝が多くの殺傷をした者を弔うために建立した幻の大寺院であった永福寺の跡地。ここにはお堂はないが、森の中にぽっかりと土台を復元した跡地が佇んでおり、前面に配していた池を鎌倉市が復元し、子供連れの市民の方の憩いのスペースにもなっている。森林セルフケアのためには森の小道を通るルートから入ることがポイント。

3.法華堂跡〜北条義時のお墓跡でもあった法華堂があった「森の中の高台」。ここは、大倉御所の裏山の中腹にある。当日は、眼下の大倉御所跡を見下ろしながら養生功を行った。森林セルフケアとして、何らかの養生法を先ほどの永福寺跡かこの法華堂跡で行うと良い。

*ここから、義時ゆかりの宝戒寺まで街歩きをするルートになるため、一工夫。年配の御家人たち(義時の父・北条時政、梶原景時、比企能員など)は山手の方に屋敷を構えていたが、ちょうどこの辺りは御所に近く、義時や畠山重忠や三浦義村など若手の御家人たちの屋敷があった跡地であることを、地図をお渡しして確認した。

4.宝戒寺〜義時の館があった場所であり、後には代々の執権館となった跡地に建立されたひっそりとした佇まいの寺。ここはお堂の中に靴を脱いで上がることができ、畳に座って地蔵菩薩像や観音像や閻魔様などの仏像を間近に拝むことができるのが魅力の一つ。

 この寺から次の妙本寺までは、裏道を巡っていく2つめの工夫を。「大町通り」という生活の道が車がかなり通るので、鎌倉幕府の2つめと3つめの御所の跡がある一本入った小道を通ることにしたことで、鎌倉の静かな風情が味わえて普通の観光とは異なった魅力とすることができ好評だった。

5.妙本寺〜このお寺は、伝統文化としては北条氏と対立した比企能員の館跡に建立されされたという由緒があり、境内に比企氏のお墓があり、地名としてこの辺りが「比企谷(ひきがやつ)」として残っている。この寺は参道の周りが「風致保安林」に指定されており、「森」としても、かなりの森感が味わえる。

 上記のような内容によって、参加者の方には観光とは一味も二味も異なる「鎌倉の伝統文化の森」をそれぞれに味わっていただき、最後に講師の梶原さんのcocorokamakuraにお邪魔して振り返りをした。鎌倉での伝統文化の森巡りには、あと2つくらい適したコースがあるので次回に乞うご期待!


森林セルフケアサポーター 梶原佳子
cocorokamakura(こころ鎌倉)主宰・臨床心理士


「鎌倉・伝統文化の森での森林セルフケア」実地編では、覚園寺・永福寺跡・法華堂跡・宝戒寺・妙本寺・幕府跡を巡り、最後に私のサロンで一休みしていただきました。
私たちが訪れたのは森と一体になった社寺で、伝統・文化だけでなく森の静けさを感じることができました。特に、法華堂跡で行った養生法は気持ちがよかったです。今回は、裏道を歩きながら幕府跡も巡りました。私にとっては普段通っている道が新鮮に映り、参加者の方々にとってはなかなか通ることのない裏道を通ることができ、観光地の喧騒を離れて静かに伝統文化を感じることができたと好評でした。
恵まれた天候の中、豊かな緑と伝統・文化が一体になった鎌倉らしさを味わうことができました。来年は、北鎌倉や由比ガ浜海岸近くの社寺を巡るコースを検討中です。また皆様と一緒に鎌倉を巡るのを楽しみにしています。

【 予 告 】
その1:「伝統文化の森」というフレーズの本元の「京都伝統文化の森」については、いよいよ来年の10月27日(日)にフォーラムを京都で開催しますので、ぜひ今から予定を空けておいて下さい。詳細は今後順次アップして参りますのでお楽しみに

その2:次回のレベルアップ講座は、座学編として書籍『自然セラピーの科学』をテーマに2月18日にzoomで行います。

posted by Yu SEKI at 14:42| 活動報告

理事コラム「2023年の終わりに」

理事コラム「2023年の終わりに」

理事長 原田純子


今年の冬が始まった。いよいよ雪が降り始め、2023年が終わろうとしている。振り返ってみれば、今年は今まで以上に身近な森を歩く機会に恵まれた。コロナが5類扱いになり、今まで来訪を見合わせていた友人が明日来るから案内するために下見にも、と同じ季節に何度も森に足を運ぶことが出来た。ステイホームの時に、フレイル予防のための散歩を意識して出掛けたのとは足取りが違う。そして、やはり森は良いなぁと思いながらいつも見る景色から季節の移り変わりを確認し、自分の体調や気持ちを確認しながら歩くのは爽快感が違う。しかし翌日友人と歩けば、また見えてくる景色が違うから面白いものでもある。

ふと中学生の頃、通学路にお気に入りの小路があったことを思い出した。ある日駅から自宅まで歩くのに、思い付きでいつも通りの道ではなく、一本横の道を通ってみたのだが、普通の住宅街の道なのに、見慣れた景色ではない風景が新鮮だった。その小路の雰囲気が気に入り、以来私の通学路となった。部活で疲れていた時、友人と意見の相違がありムシャクシャしていた時、良いことがあってウキウキ弾んで帰る時…。その時々でなにかその道が受け入れてくれている気がして、家に帰り着くまでにその道を歩くことで気持ちを整えて帰ることが出来た。私にとっての森歩きは、その中学生時代の通学路に通じるものがあるような気がする。要は心が整えられる時間を与えてくれる存在なのではないかと。それって、マインドフルネス?気持ちを整理すること、リセットすることで何か吹っ切れる事があるが、それの繰り返しで人間って時を重ねて行くのではない?だとすれば森の時間も私にとっては大切な時間であり、生活の一部なのだなと改めて思う。

今年はとにかく落ち着かなかった。それはいつものことでしょうと言われればそれまでだが、動きを止めていた世の中が、3年近くの時間を取り戻さんばかりに動き始め、結果としてそれに対応しようとして、できなかった感が強いのだ。年齢を重ねてからのステイホームの時間を取り戻すのに、今まで通りにはいかなかったと言った方が正しいかも知れない。気持ちの上でも、「失われた3年間」を取り戻そうとして今まで以上に詰め込んでしまったかも知れない。その結果の2023年だったなぁ。なのに新しい事にも取り組んでしまったから、余計に落ち着かなかったのだろう。そんな反省もあるけれど、歩みは止められない。白くなった森でリセットしつつ、2024年も私らしく迎えていこうと思う年末の所感である。
posted by Yu SEKI at 14:41| 役員コラム