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2023年08月12日

偶然見つけた癒しの瞑想タイム

偶然見つけた癒しの瞑想タイム

森林セルフケアサポーター 
田中めぐみ



マインドフルネス。今この瞬間に意識を集中し、判断や評価を加えず、自分の心身や物事の状況をあるがままに受け入れられている状態を指す言葉。私が初めてこの言葉を知ったのは、たしかテレビの情報番組でした。番組では、マインドフルネスを作り出すための呼吸による瞑想法が紹介されていました。わかりやすい内容でしたが、室内でのかしこまって行う瞑想法に苦手意識を感じたことを覚えています。

ところが、そんな私が時を経て、マインドフルネスやその効果を簡単に体感できる「ある瞑想法」と出会ったのです。その瞑想法とは、草取り。そう、清掃活動の一環で、あの地味で単調な作業の草取りです。「は?」と思われるかもしれませんが、私にとって、草取りタイムは瞑想タイム。そして、心身のバランスを整えるために必要なセルフケアの時間となっています。

そもそも、この境地に至るには、ある背景がありました。それは今から3年前のことです。病身だった故郷の両親の老々介護生活が成り立たなくなる一大事件が勃発したことがきっかけでした。コロナ禍で遠距離介護は無理だと悟った私は、それまでの生活を強制終了。住み慣れた横浜を離れ、故郷の実家に戻りました。その後、家事や介護、問題対応に追われる日々を送っていたのですが、忙しさのあまり、ひとつだけ見て見ぬふりをしていた問題がありました。それは、家のすぐ隣にある畑のことでした。

所狭しとばかりに四季折々の花、香り、味覚を楽しめる果樹や草花、季節野菜が雑多に育つ実家の畑。祖父から受け継ぎ、40年近く両親が愛情を注いできたその畑は、私にとっても思い入れのある大切な場所でした。しかし、両親が世話できなくなった途端、見る影もなく、100坪ちょっとの畑が一面雑草に覆われてしまったのです。結局、見過ごすことができなくなった私は、多忙な介護や家事の合間を縫いながら、たった一人でコツコツと草取りをするようになったのでした。

単なる作業の草取りタイムが、癒しの瞑想タイムへと変わったのは、草取りが日課となってすぐのことです。目の前の草だけを見ながら、黙々とただ手を動かしているだけで、雑念だらけだった自分が、いつのまにか時間を忘れ、作業だけに集中していることに気付いたのでした。集中している間は、時間に追われる感覚や、それまでかき消すことができなかった嫌な感情から解放され、心が軽くなるのです。試練だらけだったダブル介護中も、懸命の介護や祈りも虚しく母が他界したときでさえも、とてつもない苦悩から遠ざかることができました。また、作業を終えた後には心が静まり、爽快感や達成感も得られるのです。さらに、抱えている問題に対し、冷静に向き合う気持ちまで生まれてくるのでした。負の感情に支配され、気持ちの切り替えが難しく、もがき苦しんでいた当時の私にとって、これらのすべてが偶然の賜物でした。

幸か不幸か、抜いた傍から生えてくる雑草との闘いはエンドレス。そのため、心身の崩壊危機から脱出した今も、草取り生活は継続中です。最近は、衰えていた五感、いや六感も復活してきました。畑の中で、小鳥たちの姿やさえずりに癒され、母が植えた草花から、母の息吹を感じています。昨日の敵は、今日の友。たくましい雑草に励まされることもしばしばあります。そして、去年の春からは、病身の父に代わり、よみがえった畑での野菜づくりにも挑戦。自分で育てた野菜の味覚も堪能しています。

大切な人や土地を守る前に、まずは自分を守ることの大切さをあらためて痛感した3年間。大好きな森でのセルフケアはまだまだお預け状態ですが、その代わり、家の隣の小さな自然の中で、偶然見つけた草取り瞑想を続けながら、今この瞬間を大切な人達と共に元気に生きていきたいと思っています。


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posted by Yu SEKI at 22:46| サポーターコラム

「みつばちの里」づくり/森林療法×ミツバチの可能性

「みつばちの里」づくり
森林療法×ミツバチの可能性


一般社団法人トウヨウミツバチ協会
代表理事 高安和夫



 前回は、ミツバチはどんな生きものか?というお話をしました。女王蜂の誕生など、ミツバチ特有の生態について解説しました。今回は、そのミツバチがどのように森林療法と関係し、社会課題の解決に役立つ可能性について、皆さんと考えたいと思います。

 トウヨウミツバチ協会では、「障がいを持つ皆さんの、心のケアに貢献する養蜂活動」について研究しています。それと同時に、養蜂分野での「GAP(持続可能な生産工程管理)導入」の調査もしています。持続可能な養蜂において最も大事なことは「蜜や花粉を出す樹木や草花を植えることです。」皆さんはミツバチが花蜜を集めることはご存知だと思いますが、受粉した花から花粉を集めて来ることを知っていますか?ミツバチの餌はハチミツと花粉です。ハチミツは炭水化物で活動のエネルギーになります。そして花粉からは蛋白質、脂質、ビタミンやミネラル類を吸収します。ミツバチ達は「8の字ダンス」で仲間に蜜源となる花の場所を効率よく伝え花蜜を集めますが、花粉については個々が自由に飛んで行って好きな花粉を集めて帰ります。なぜかというと多様なビタミンやミネラルを集めて群れの健康を維持するようにプログラムされているからです。

そこでミツバチにとって良い環境は?と言うと、「多様で豊富な花粉にアクセスできる環境」になります。その為に、ミツバチ達が年間を通して蜜や花粉を集められるように樹木や草花を植えることが推奨されています。そして、今、全国の市民活動やニホンミツバチの養蜂グループでは、荒廃した里山を開墾するとか、杉やヒノキを伐採した後の山を利用して、ミツバチのために蜜や花粉源となる樹木を植える「みつばちの里」づくり活動が始まっています。その事例を皆さんにご紹介したいと思います。

 仙台駅から車で40分ほどの、宮城県富谷市は仙台のベットタウンとして、57年連続で人口が増え、特に子育て世代の転入者が多く、子育て支援制度も充実しているそうです。そして、それだけではなく「豊かな自然が残っている」ことも特徴です。そうした中で地元のNPO SCR(理事長村上幸枝氏)では、市民ボランティアと一緒に荒廃した里山を開墾し「みつばちの里」づくりを進めています。

写真1.jpeg


かつては、美しい棚田があったと思われる里山も、開墾が始まる前は、竹が生え放題で、背丈ほどもある草に覆われていたそうです。それを少しずつ開墾し、畑を作り、花を植え、ミツバチの巣箱も設置しました。花にはミツバチだけでなく、たくさんの種類の花蜂の仲間や蝶の仲間が集まり、まさに自然の楽園です。そして畑では、ジャガイモや玉ねぎ、枝豆など季節の野菜を育てています。NPOが中心となり、市民の手で癒しの里山を作り、活動日には毎回十数名のボランティアが集まり、畑作業や里山整備、ミツバチのお世話など好きな作業に参加するそうです。

 そして紹介したいのは富谷市立富谷中学校西成田教室の活動です。子育て支援が充実している富谷市では文部科学省の指定を受け、不登校の特例校として富谷中学校の分教室を開設しました。カリキュラムでは「総合的な学習の時間」を多く設定し、里山の自然と触れ合い、地域の皆さんとの交流の環境を整えました。生徒たちは月に1回、2時間の授業として「みつばちの里」の活動に参加し、地域のボランティアメンバーと養蜂や野菜作りの他に、竹の伐採など環境整備や薪割りなど体験します。私達は7月の養蜂体験の日に訪問しました。この日は蜜の入った巣枠を巣箱から取り出して、蜜刀で蜜蓋を切り、遠心分離機でハチミツを収穫する採蜜体験をしました。

巣枠を取り出す作業は希望者が担当しますが、蜜蓋切りや遠心分離機を回す作業は全員が体験しました。そして、遠心分離機からハチミツが流れ出る瞬間は全員で歓声をあげました。その後は、お楽しみのハチミツ試食です。養蜂場にはシンボルツリーのような大きな「ケンポナシ」の木があります。ちょうど花期を終えたばかりで、つい先日まではミツバチ達もたくさん集まっていたそうです。その日のハチミツは「ケンポナシ」独特の味と香りがしました。「そうか、この木からハチミツを集めたんだ!」と言って木に触れ、いとおしそうに木の肌を撫でる生徒もいました。そして、生徒たちはニコニコ笑顔で帰路につきました。

写真2-2.jpg


生徒たちが帰った後にボランティアの皆さんから話を聞くと「はじめはみんな下を向いて話しかけても反応がなかったけれど、少しずつ打ち解けて、今では冗談を言い、笑顔も見せるようになった。」と、その変化を語ってくれました。自然に囲まれた里山での体験とボランティアの皆さんとの交流が生徒たちの心を明るくしたのだと感じました。「みつばちの里」での活動は、生徒たちを明るくするだけではなく、そこに集まるボランティアの皆さんの心も明るくするのではないかと思います。

いま全国各地で「みつばちの里」や「みつばちの森」づくりがはじまっています。その活動に森林療法の知識を持つ皆さんにも参加いただけると「笑顔が集う里や森」が全国に誕生する気がします。
 
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posted by Yu SEKI at 22:31| コラム

活動報告*森のお茶会

活動報告*森のお茶会

日本森林療法協会理事長 
原田純子


暑さの中の活動報告の最後は森のお茶会です。

森のお茶会は毎回お知らせいたしておりますが、毎月第4木曜日の夜にZoomで開催する日本森林療法協会のオンラインサロンです。

7月は27日(木)19:30から開催いたしました。7月は参加人数がちょっと少な目でしたが、その分たっぷり深く話ができたかな?なかなか会えない時期が長かったので、Zoomとは言え、誰かとお話ができるのはとても刺激になりますね。

今回は「森林セルフケアのイベントを開催しているのだけれど、最近開催場所の管理者から利用規約を変えますと一方的に言われて悩んでいる」なんて話題提供があり、みんなで無い知恵を絞り、悩みを共有し、工夫しながら前に進もうとしています。

また少し前には、森にご案内する時に持参する救急セットはどんな物を?など、それぞれが披露し合ったり、保険はどのように?など、まだまだ経験が浅くて自身が無いと不安を抱えておられる方には、ちょっとだけお役に立ったり…。お茶会と言えどもただのお喋り会ではなくなってきている感じです。

どなたでも参加できますのでお気軽にお申込み下さい。8月は24日(木)19:30〜です。
お申込みは原田zitterhouse2015☆bf7.so-net.ne.jpまで。☆を@に変えて「お茶会参加希望」とメールをください。Zoomのご招待をお送りいたします。

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posted by Yu SEKI at 22:28| 活動報告

受託事業「就労支援施設・リヴの森林セルフケア体験会」のご紹介

受託事業「就労支援施設・リヴの森林セルフケア体験会」のご紹介

担当理事 降矢英成



 当協会では、現在、一つの事業を受託しております。それが、主にメンタル疾患で仕事から離れている人の就労支援の施設を運営されている(株)リヴァさんからのものです。

 メンタル疾患などで仕事から離れている方が、仕事・社会に再び関わることを目指すのを支援しているのが「就労支援施設」ですが、実は、似たようなものとして、休職している方が復職するのを支援する施設のことを「復職支援施設」といいます。リヴァさんは、この2種類の施設を合わせて5つくらい運営されています。

 復職支援の場合は、現在、休職中の方が同じ会社に「復職する」のを支援していますが、「就労支援施設」の場合は、現在退職している方が、新しく次の仕事の場を探す状態となっていますので、強いていえば「転職支援」という感じになります。

 形態の違いについてはこのくらいにしておきまして、実際は、どちらの方々も「メンタル不調」であるという共通点があります。そういうメンタル不調の方々に「森林セルフケア」をストレス対処の「リソース」の一つにしていただく目的で行っています。

 現在、年間4回、1回2時間半程度、都内の都市公園で行っています。参加者は、以前「就労支援施設」と「復職支援施設」の両方から参加者がいたときは10名以上(20名まで)と多かったのですが、現在は就労支援施設の利用者のみと変わったため5〜10名の間となっています。

 しかし、参加された利用者さんは、ほとんどが森慣れしていない方で、多くは初めての体験者ながら、森・自然がストレス対処のリソースの一つになることに気づいていただけますので、やりがいを感じています。

 委託元の(株)リヴァさんは、今では、東京での通所施設だけでなく、休職者の滞在型の施設を、奈良県の下北山村という山村で行うようになっており、柔軟な発想をお持ちの事業者さんなので、この受託事業も5年以上継続していただいています。

 数年前には、森林セルフケアフォーラムのメインゲストとして、(株)リヴァさんのご担当者の方々にご登壇いただきましたが、とても充実した内容となり、いろいろな学びが多かったフォーラムになったことを記憶しています。


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posted by Yu SEKI at 22:27| コラム

お知らせとお誘い

お知らせとお誘い

日本森林療法協会理事長 
原田純子


梅雨明けと同時に酷暑の夏となりましたね。皆さまお元気でしょうか?今月号でも開催日程順にお知らせいたします。ぜひご参加ください。森のお茶会以外は協会のHPからお申込み下さい。


☆レベルアップセミナー:座学編
*まだ間に合います。参加ご希望の方は大急ぎでお申し込みを!  
8月20日(日)13:00〜16:45 Zoomを使ってオンラインでの開催となります。
今回は「伝統文化の森」をテーマとして取り上げ、鎌倉の森について梶原佳子さんを講師にお招きしています。進行役はいつも通り降矢先生です。

詳細・申込はこちら:https://jfts08.peatix.com/view

☆森のお茶会
毎月第4木曜日の夜にZoomで開催する日本森林療法協会のオンラインサロンです。次回は8月24日(木)19:30からです。どなたでも参加できますのでお気軽にお申込み下さい。申込みは原田zitterhouse2015☆bf7.so-net.ne.jpまで。☆を@に変えて「お茶会参加希望」とメールをください。Zoomのご招待をお送りいたします。

☆レベルアップセミナー:実地編
8月の座学編の続きは11月の実地編となります。
11月19日(日)13:00〜16:45 実際に古都鎌倉を訪ね観光目的とは一味違う森から学びます。この回も講師は梶原佳子さん、進行役は降矢先生です。

☆月一体験会
9月23日(土)10:00〜12:00 @市川市里見公園

詳細・申込はこちら:https://jftsichikawa.peatix.com/view

☆森林セルフケアフォーラム
10月22日(日)10:00〜17:00 @国立オリンピック記念青少年総合センター
今年のテーマは「森林ミツバチセラピー」です。基調講演をトウヨウミツバチ協会の高安和夫様にお願いしております。メルマガでも何度も記事を掲載させて頂いておりますが、高安様のお話しはいつでもミツバチへの愛に溢れています。森とミツバチなんて、聞いただけでも心が和みます。皆さまもぜひ、フォーラムにご参加ください。

詳細・申込はこちら:https://peatix.com/event/3632171/view

☆秋の森林セルフケア講座
11月に秋の講座を開催予定です。今年は春の講座を開催できませんでしたので、秋は早々に日程を確保いたしました。
森林セルフケア講座は4項目(@室内編、A実地編、B体験会、C支援研修)で構成されておりますが、この秋の講座のための体験会は予定しておりません。9月の月一体験会(23日(土)@市川市里見公園)またはフォーラムの午後の体験会など、協会主催の体験会にご参加ください。

@室内編:録画配信によるオンライン開催(随時)
A実地編:11月12日(日)10:00〜17:00 @北の丸公園
C支援研修:11月18日(土)13:00〜 Zoomによるオンライン開催
*フォーラムの午後の体験会は5コース予定しております。ここにご参加頂くことで、森林セルフケアサポーター申請のための4項目を満たしたことになります。


まだ猛暑が続くことと思いますが、森の木々をわたる風は爽やかです。暑い夏こそ、森に出かけてみませんか?  

皆さんもさぁ、森にご一緒しましょう♪


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なんで、ミツバチ?

今年のフォーラム委員会の中で、まだ高安さんの銀座の養蜂見学に行けてなかったメンバーが、遂にその機会に恵まれました!その見学会を記事にして頂きましたので、今月のフォーラム委員会だよりといたします。

なんで、ミツバチ?

フォーラム委員 植竹 尚美(森林セルフケアサポーター)


今年のフォーラムは「森林ミツバチセラピー」と聞いた時、一番に思ったのは「なんでミツバチ?」(関係者の皆様申し訳ありません。他意はございません)
そもそもハチの印象は「怖い」。自然体験をする中でも、危機管理を求められる代表格です。実際この夏、ハチに刺された方を既に2回見かけました。やはり怖い気持ちが先立ちます。

でもね、森林療法×ミツバチなんだから、怖いだけではないはず!
そう言えば怖いイメージの海の生き物「サメ」。人を襲うサメもいます。でもすべてがそうではなく、実際私は海でホエールシャーク(ジンベイザメ)さんと仲良く泳いだ経験もあります。

やはりもっとミツバチのことを知らなくてはと思い、こちらのメルマガを含め、あれこれ学びを深めました。そこには私の知らない驚きの事実がたくさんありました。トウヨウミツバチの高安さんは“人間はミツバチに安全な住まいを提供し、外敵から守る代わりに、ハチミツのお裾分けをいただく”と語っていらっしゃいました。

案内中の高安さん.jpg
<写真:ご案内下さるのは高安さん>


知識を得て私の中のハチのイメージ像は多少変わり始めましたが、現場で実際に見て体験して自分がどう感じるのかで判断したいというのが私の日頃からのモットー。百聞は一見に如かず。

そんな私の願いが叶ったのは、猛暑が続く7月27日のことでした。フォーラム委員の有志で東京・銀座のビルの屋上を訪れました。

高安さんご夫妻の案内のもと、いよいよ銀座のミツバチに初対面!
 「かわいい〜!」
瞬殺でした!気づけばそんな言葉が勝手に私の口からこぼれ出していました。女子高生でもないのに・・・
屋上はミツバチさんの楽園でした。季節に応じてミツバチさんのための花が植えられています。このときはホーリーバジルが花盛りで、私たちにもよい香りを届けてくれました。

屋上ガーデン.jpg
<写真:屋上ガーデン>


せっせと採蜜しているミツバチさんのすぐ隣で、私たちニンゲンは花摘みをしました。間引くことによりホーリーバジルは次々とよく花を咲かせることができます。少しはミツバチさんのお役に立てたかな?
そして摘み取ったホーリーバジルは水出しにして翌朝いただきました。夏の朝が一段とさわやかに感じました。

ホーリーバジルとミツバチさん(中央).jpg
<写真:ホーリーバジルとミツバチさん(中央)>


さて、私とミツバチさんの関係はどうなったかと言えば・・・
お気づきでしょうか?呼び名が変わったこと!
私とミツバチさんは自然界を共に生きる仲間になりました。
「森林ミツバチセラピー」として、今後ご一緒にいろいろなことができそうです。
持ちつ持たれつ。これからもよろしくね、ミツバチさん!

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2023年7月に富士山に登ってご来光を見てきました

2023年7月に富士山に登ってご来光を見てきました


理事コラム 田川 裕則


 コロナの状況が落ち着いてきたので、久しぶりに富士山のご来光を拝みに行くことにしました。
 富士登山が初めての知人と一緒にバスツアーに参加しました。このバスツアーは6年前に富士登山した時と同じツアー会社です。前回はツアーの乗客の半分は、台湾から来日した人たちでした。今年はコロナが2類から5類になったということで、外国人の登山者が増えているという情報が伝わっていました。

新宿都庁前から、午前7時30分にバスは出発、午前11時前に富士山吉田口5合目に到着、昼食を済ませてから、11時45分に登山開始。
6年前に登った時には、ツアーガイドが先導してくれたので、ただついて登るというお気楽登山でしたが、今回はガイド無しのフリープランです。
 6合目を過ぎると岩場が延々と続きます。
登山開始から6時間で8合目の山小屋に到着、夕食後は空が赤く染まり、暮れゆく夕暮れを楽しみました。

IMG_5641 写真1.jpg


 今回一番驚いたのが、寝る場所でした。
6年前に登った時には1畳のスペースに3人で寝るという寿司づめ状態で、とても寝られるような状況ではありませんでした。
 ところが、今回は1畳に1人で、十分にスペースがあり、カーテンというか透明のビニールシートで仕切りがありました。コロナ対策のおかげでゆっくりと過ごすことが出来ました。
さて、翌朝は早朝1時に起きて1時30分に出発しました。
すでに、8合目からの登山道はヘッドライトを付けた人の列ができています。
それでも、6年前よりは登山の人が少ない?
やはり、宿泊客の数を抑えているせいか、登山の人の列が時々途切れます。
予定よりも早く、午前3時45分に「富士山頂浅間大社奥社」に到着。
日の出を待ちます。山頂の気温は2℃。寒い!!
午前4時半前に空が明るくなってきました。
日の出の時間は、4時40分くらいですが水平線付近に雲があり、太陽がくっきりとは見えませんが、逆に神秘的な雰囲気があります。
 雲の色が次々と変わり、幻想的な雰囲気を醸し出しています。

IMG_5653 写真2.jpg


IMG_5662 写真3.jpg


 ご来光を見ていると、ここまで来ないと見ることが出来ない!
やっぱり、日本一の高さで見るご来光は、いいなーと感じた、充実した1日でした。
いつかまたご来光を見に来る?
(富士山は登る山では無く、見る山という人もいます)
以上

(富士山について 説明資料)
富士山は、その孤高の美しさだけでなく、荒ぶる噴火により、神の住む山として畏れられ、崇められてきました。
古の人々にとって、富士山は遠くから仰ぎ見て崇拝する「遙拝」の対象であり、富士山の噴火を鎮めるために、富士山の麓に浅間神社が建立されました。
 噴火活動が沈静化する平安時代後期以降、富士山は、日本古来の山岳信仰と密教等が習合した「修験道」の道場となり、「遙拝」の対象から「登拝」する山へと変化していきました。
 12世紀前半には、末代上人が山頂に大日寺を築きました。また、室町時代後半になると、修験者だけでなく一般庶民も富士山に「登拝」するようになり、富士登山が次第に大衆化されていきます。

 さらに、戦国時代に現れた長谷川角行が新たな富士山信仰を教義としてまとめると、その教えが、江戸時代中期に「富士講」として、関東を中心に大流行し、多くの人々が富士登山や白糸ノ滝等の霊地へ巡礼を行うようになりました。
 明治時代になると女性の山頂登山も解禁となりました。
現在も、夏になると多くの登山者が、「御来光」を拝んだり、「お鉢めぐり」をするために、富士山の山頂を目指します。
 登山道は、信仰の生きている証として、山麓の神社や湖などとともに、世界遺産の構成資産として登録されました。


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posted by Yu SEKI at 22:16| 役員コラム