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2023年06月12日

「ミツバチってどんな生きもの?」

「ミツバチってどんな生きもの?」


一般社団法人トウヨウミツバチ協会
代表理事 高安和夫


 前回は、ミツバチと人との関わりや歴史について紹介しました。今月は「ミツバチの生態」についてお話します。まず始めに、ミツバチの家族について紹介しましょう。皆さんも「女王蜂」や「働き蜂」という言葉は聞いたことがあると思います。さて、ここでクイズです。「働き蜂は、男の子でしょうか?女の子でしょうか?それとも両方いますか?」さあ、どうですか?答えは「働き蜂はすべて女の子です。働き者はミツバチの世界も人間の世界も女性です。」(講演会では、皆さんが笑う場面です!)そうすると、もちろん「雄蜂」もいますね。

 ミツバチの家族は初夏の最盛期に、大きい群れだと5万匹以上に増えることもあります。その群れに女王蜂は1匹のみ、約95%が働き蜂で、5%程度が雄蜂です。そう聞くと、1匹の女王蜂が5万匹の働き蜂や雄蜂を従えているようですが、必ずしもそうではありません。女王蜂の仕事は卵を産むことです。むしろ群れの意思決定はベテランの働き蜂達の総意で決まります。その証拠に、女王蜂が卵を産めなくなる、またはケガをすると、働き蜂は新しい女王蜂を育てます。やがて新女王が誕生すると旧女王は群れから追い出されてしまいます。残酷なようですが、これが何万年も種を繋いできたミツバチの知恵です。

 そうはいっても女王蜂の寿命は2〜3年です。それに比べてハチミツを集めるシーズンの働き蜂の寿命は1ヵ月(冬の間は3〜5カ月)です。そして女王蜂は4〜7月の流蜜期には、毎日2千個の卵を産むと言われています。かなり重労働ですね。女王蜂の食べ物はローヤルゼリーですが、働き蜂が沢山のローヤルゼリーを女王蜂に食べさせて、どんどん卵を産むように指示を与えているとも言われています。また、働き蜂の一生は、卵で3日、幼虫で6日、蛹(サナギ)で12日、合計約3週間で羽化します。その後、巣房の掃除、幼虫への餌やり係り、ローヤルゼリーを出して女王蜂のお世話係り、お腹から蜜蝋を出して巣を作る係り、働き蜂が集めた花蜜を巣房にハチミツとして蓄える係り、そして入口の見張りや空気を入れ替える係りを経験しながら飛ぶ練習をしていきます。やがて羽化して2週間が過ぎた頃から花蜜や花粉を集める係りになります。その後、2週間ほど外勤の仕事をした後、その一生を終えます。つまり5月〜7月(地域により異なります。)の流蜜期には、毎日2000匹のミツバチが生まれて、死んでいくのです。つまり、もし何かの事故で女王蜂が不在になり、2週間以上産卵が止まると、やがて3万匹以上のミツバチが群れから消えて行くことになります。これは群れ消滅の危機ですね!

 そこで、もう1つ不思議な蜜蜂の生態を紹介します。女王蜂の産む働き蜂の卵は、全て女王蜂になれる可能性を持っていることです。もう少しく詳しく説明します。働き蜂の幼虫の期間は約6日間ですが、はじめの3日程度はローヤルゼリーとほぼ同じ成分のミルク状の餌が与えられます。その後、花粉とハチミツを混ぜた花粉団子が餌となり急激に体が成長し、働き蜂の蛹となります。ところが、4日目以降も働き蜂達がローヤルゼリーを与えて、王台という女王蜂の蛹となるように巣房を準備していくと、すべての幼虫は女王蜂へと成長していきます。これも群れの女王蜂が不在にならないようにするため、神様から与えられたミツバチの生態の特徴です。

 さて、話題を「雄蜂」に移しましょう。雄蜂の仕事は何でしょうか?ズバリ交尾の仕事です。ある大学の研究グループが雄蜂の生態を解明するために、毎日24時間交代で、1週間以上、同じ雄蜂を観察したそうです。すると雄蜂は、働き蜂の運んでくる餌を食べて、一日の大半を巣の中で休んでいるか、寝て過ごすそうです。そんな雄蜂ですが毎日12時を過ぎると活動をはじめるそうです。やがて1時過ぎには巣を飛び出し15時過ぎには戻るそうです。どこに行ったと思いますか?
雄蜂たちは、太陽が午後の時間に傾くと、近隣の雄蜂が集まる交尾場所へと向かいます。そして、未交尾の女王蜂が飛んで来るのを待つのです。そして、見事、交尾に成功した雄蜂は、交尾後、お腹から性器部分が切れ一生を終えます。また、残念ながら交尾できなかった雄蜂は巣にもどり、次の日の交尾時間までゆっくり休むそうです。

 「未交尾の女王蜂」という言葉が出てきましたが、ミツバチの生命を繋ぐ特徴として、「分蜂」(巣分かれ)があります。人間や他の哺乳類は、お母さんが赤ちゃんを産んで、やがて成長して大人となり、また同じように結婚し子供を生み、生命を繋いでいきます。ミツバチの世界は様子が違います。ミツバチの世界では、春から夏にかけて(花蜜が溢れる時期)に、群れでは新しい女王が誕生します。その時、お母さん女王蜂は群れを娘の女王蜂に譲り、約半数の群の働き蜂と共に新しい群れを形成し巣から出て行きます。その時、娘の女王蜂は群れを継ぎ産卵の仕事をするため、交尾飛行に出かけます。処女の女王蜂を未交尾の女王蜂と呼びます。未交尾の女王蜂は1度の交尾飛行で15匹ほどの雄蜂と交尾し、その後、巣にもどり産卵を始め、女王蜂としての役割を果たすのです。

今回は、ミツバチの不思議な生態についてご紹介しました。
 
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posted by Yu SEKI at 22:30| コラム

連載コラムBachの森歩きK「「森林から学ばせたいただいた1年を振り返って」」

「森林から学ばせたいただいた1年を振り返って」


森林セルフケアコーディネーター
 小川純子



藤沢市の三大谷戸の一つ「遠藤笹窪谷」に2022年7月にオープンした「遠藤笹窪谷公園」。

B.JPG


この公園内にある花菖蒲畑の写真です。

@.JPG
A.JPG


5/10頃から咲き始め写真は6/5のものですが、今月一杯次々と咲いていくのだそうです。
この間は「花ガラ摘み」という作業が行われ、咲き終わった花ガラをほぼ毎日、二人一組で摘んでいきながら数を数えていきます。私がお手伝いさせていただいたときは約400個の花ガラが摘まれていました。

ところで、私が「連載コラムBachの森歩き」(実はこのネーミングは原田理事長からのプレゼントなのです)を書かせていただくようになったのが2022年5月からですから、1年程書かせていただいてきたことになります。
ちょっとこの辺りでいろいろと振り返ってみたくなりました。

そもそもこのコラムは原田理事長からのご提案でしたが、私自身のために書かせていただいてきたというものでもあります。

2018年からの数年、何故かは正直分からないのですが、ただただ自分に正直に生きていきたいという内側からの強い衝動に突き動かされ、迷うことなく決断し、行動し、結果として私が置かれている環境はどんどん変わっていきました。そんな時にコラムを毎月書かせていただく機会をいただけたことで、自分の面白いパターンに気が付けるようになりました。

原田理事長から締め切りは毎月10日だと伺っていましたから、その数日前になると、そろそろ書かなくては、という思いが湧き上がってきました。何を書こうかな?どうしようかな?はっきりとした構想も思いついていないためやっぱり面倒くさいなという感覚もチラチラでてきたりもしていました。この書き出すまでが私にとっては辛い感覚となったり、自分の中でいろいろな葛藤がおこり始めたりするタイミングでした。ここを乗り越えて(大袈裟ですね(笑))PCを開け、Wordを開き、キーボードをたたき始めると何故かスラスラ言葉がでてきて、構想も決まっていきました(笑)。

そして最後に、何度も読み返しながら「なるほどね、そういうことだったのね」と、自分が書いたにも関わらずここでやっと自分を理解できるような感覚になれるのでした。

連載コラムBachの森歩き
@ 「シェアリング」2017年〜2022年
A 「樹形は変わる 樹形を変える」
B 「ひとり山歩きin熊野古道」
C 「木は生きている 木は生きもの」
D 「森林作業の体験」
E 「今の私がおこなえる『体験会』とは」
F 「私の楽しみな時間」
G 「私と娘の森さんぽ」
H 「身近なところに『みどり』がありました」 「区民ボランティア体験会」
I 「私にとって大切な存在」
J 「心穏やかに自分のためだけに過ごせたGW」
K 「森林から学ばせたいただいた1年を振り返って」

ここまで、私の勝手なおしゃべりにお付き合いいただきまして本当にありがとうございました。ここに連ねさせていただいたタイトルを眺めるだけでも、「森林」からどれだけ多くのことを私は学ばせていただいてきたのかが分かります。

ここからは、「森林」と共に新たに学んでいきたいと思います。

これからも、どうぞよろしくお願い致します。

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posted by Yu SEKI at 22:24| サポーターコラム

2023年06月09日

お知らせとお誘いと一部ご報告

お知らせとお誘いと一部ご報告

日本森林療法協会理事長 
原田純子


関東甲信地域の梅雨入り宣言が出されましたが、いきなり台風や大雨に見舞われている地域もあるようです。皆さまはいかがお過ごしでしょうか。5類に分類された新型コロナウィルス感染症も、存在が無くなった訳ではなく、季節外れのインフルエンザとともにあちらこちらで発症し続けているようですので、うっとうしい梅雨の季節も免疫力を落とさないように過ごして参りましょう。

今月も協会の活動をお知らせして参ります。一部ご報告も交えさせて頂きます。

<森のお茶会>
毎月第4木曜日の夜にZoomで開催する日本森林療法協会のオンラインサロンです。
今月は6月22日(木)19:30からです。どなたでも参加できますのでお気軽にお申込み下さい。申込みは原田zitterhouse2015☆bf7.so-net.ne.jpまで。☆を@に変えて「お茶会参加希望」とメールをください。Zoomのご招待をお送りいたします。

<フォーラム委員会>
いよいよ今年のフォーラム委員会が始動しました。6月6日に第1回目の委員会がオンラインで開催されました。例年ですと月に1回ペースでの委員会で秋のフォーラムに向けて活動していくのですが、今年の委員会は6月中にもう1回開催し、7月にはHPにアップできるようにしていこうとしています。皆さんも今年のフォーラム、そしてフォーラムを作り上げていく委員会の皆さんにもご期待下さい!

『森林セルフケアフォーラム2023』
開催日時:2023年10月22日(日)10:00〜17:00
会場:国立オリンピック記念青少年総合センター(通称オリセン)
テーマ:森林ミツバチセラピー

<レベルアップセミナー:座学編>  
8月20日(日)13:00〜16:45 Zoomを使ってオンラインでの開催となります。
しばらく続いた「心理療法的森林療法」から一度離れて、今回は「伝統文化の森」をテーマとして取り上げます。会報誌やメルマガで、京都三山の森や鎌倉の森について降矢先生が発信されておられましたが、今回のレベルアップセミナーはその鎌倉をホームグラウンドとして活動しておられる梶原佳子さんが講師、進行役はいつも通り降矢先生です。

梶原佳子さん
こころとからだをケアするサロンcocorokamakura(https://www.cocorokamakura.com)を主宰。資格:臨床心理士、公認心理師、家族心理士、インド中央政府公認スワミ・ヴィヴェーカナンダ財団認定ヨーガ教師、日本森林療法協会 森林セルフケアサポーター他
*協会の下記サイトからお申込み下さい。
 https://jfts08.peatix.com/view

<秋の森林セルフケア講座>
少々気が早いかも知れませんが、11月に秋の講座を開催予定です。今年は春の講座を開催できませんでしたので、秋は早々に日程を確保いたしました。
森林セルフケア講座は4項目(@室内編、A実地編、B体験会、C支援研修)で構成されておりますが、この秋の講座のための体験会は予定しておりません。9月の月一体験会(詳細未定)またはフォーラムの午後の体験会など、協会主催の体験会にご参加ください。

@室内編:録画配信によるオンライン開催(随時)
A実地編:11月12日(日)10:00〜17:00 @北の丸公園
C支援研修:11月18日(土)13:00〜 Zoomによるオンライン開催
*フォーラムの午後の体験会は今のところ5コース予定しております。ここにご参加頂くことで、森林セルフケアサポーター申請のための4項目を満たしたことになります。

<月一体験会>
これからの7月、8月は暑い時期なので月一体験会はお休みにしています。また9月から再開いたします。

毎日が忙しく単純に森で癒されたいあなた、ぜひ協会のイベントにご参加ください♪  さぁ、森にご一緒しましょう♪

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posted by Yu SEKI at 23:08| ご案内

雨上がりの森林セルフケア体験会「市川」

雨上がりの森林セルフケア体験会「市川」


理事 太田 博幸


 6月3日(土)台風2号と線状降水帯の影響で午前中は土砂降り雨、午後は快晴でした。市川 里見公園〜国府台緑地、森林セルフケア体験会の開始時間および開催については、何度も何度も天気予報を確認して、直前の時間の変更になってしまいますが、前日の夜に9時30分開始を13時00開始に変更することを決めました。当日は正午には雨があがり、雨に降られることなく体験会を行うことができました。(よかった)
 参加者・サポートスタッフ・講師の総勢8名が市川駅に集合し、駅につながるアイリンクタウン45階の展望施設からフィールドを確認してからバスで移動です。

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 里見公園のバラ園で薔薇を観察、香りを楽しんでから、北原白秋の旧居 紫烟草舎(しえんそうしゃ)横のタブノキのしたで五感をひらくワークを行い、雨上がりの清々しい景色と雨上がりの森の香りを感じました。

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 市川市最高地点(30.1m)近くのタブノキとスダジイの巨木で聴診器を使って樹木の音を聴くワークと太極拳八段錦の基礎を行いました。その後、お花見広場に移動し、瞑想マインドフルネスとお気に入りの景色をフレームに切り取るワークを行い、それぞれのお気に入りの景色をそれぞれが説明しシェアしました。お花見広場は火気が使用できます(直火厳禁)、焚き火でクロモジ茶を淹れて、少しの時間ダイアログです。

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 里見公園から国府台緑地(市街地にあるとは思えないほど自然豊かな緑地)へ移動し、「水と緑の回廊」を散策します。国府台緑地を抜けて、お寺カフェ・カフェテラス日向院に向かい、コーヒーブレイクをと思いましたが、カフェの看板がでていない(汗)カフェは15:30で終わっていました。しかたなくバスで市川駅に戻り、レストランに入り、全員がケーキセットを注文し、ふりかえりを行いました。(レストランのケーキセットよかったです)

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posted by Yu SEKI at 23:03| 活動報告

月一体験会報告 名古屋市東山植物園にて

月一体験会報告 名古屋市東山植物園にて

理事 鈴木友よ


5月の月一体験会は、名古屋で開催!
森林セルフケアの開催は、普段は名古屋城に隣接する名城公園や、私の地元である三好丘緑地公園で行っていますが、今回はサポートスタッフとしても関わっていただいた牛山コーディネーターお膝元、名古屋市東山植物園にて行いました。

名古屋で東山といえば、コアラで有名?な、動物園。ですが、隣接する植物園は、昭和12年開園、85年ほど前の歴史ある公園で、その当時の立派な温室がまだ健在です。(重要文化財に指定されています。)

セルフケアを行うルートは無数にあるような多様なエリアがあり、7000種の植物を保有していて、名札がさりげなくかけてあり、植物観察にも良いフィールドです。

そんな盛りだくさんの樹林地に囲まれた公園の中、設定したルートは、あまり観光客の方の来ないエリア、裏山の雰囲気のある北側の樹林地で行いました。滝、小川、新緑に包まれた東屋、里山林、スギヒノキなど針葉樹の林道、ヤブニッケイやカヤの香り、センダンの花の色や香り、テイカカズラの濃密な芳香などなど。

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また、「宗節庵」というお茶室内で、毛氈をレジャーシート変わりに、贅沢な「一人の時間」。音叉の音色と屋外の自然の音色(1/fのゆらぎ)のハーモニーでかなり心身が緩みました。

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森林セルフケアの前後での自分の感覚を客観的にみるために、シートに記載してもらいました。
皆さんの表情が、とても穏やかに緩んでリラックスした状態になったことも含めて自他ともに確認し、共有できました。

参加者の皆さんのほとんどは、フォールドワーク、エネルギーワークを開催されている側の方でしたので、導入の呼吸法、樹林気功から、すっと自然に森林セルフケアの世界に入っていただけたようでした。
きっと森林セルフケアがこの後の活動へと繋がることでしょう。

普段開催する側の方への森林セルフケアは、その参加者の方々への間接的に伝えることにもなるので、結果としてとっても多くの皆さんにお伝えすることになるのかしら、と。また、普段ギバーである方々は時には与えられることも必要で、そのために参加しました、という方もいました。体験会はそういう意味でも大切な機会になっています。

名古屋市、近郊の樹林地は魅力あふれる場所がまだまだたくさんあります。
森林セルフケアにピンときた方へ、ぜひHPでチェックしてみてくださいね。
ご参加、お待ちしています。


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posted by Yu SEKI at 22:59| 活動報告

レベルアップセミナー報告

レベルアップセミナー報告

理事 降矢英成


 5月21日に、「心理療法的森林療法・実地編」をテーマに、東京・北の丸公園においてレベルアップセミナーを行いました。

 2月には、このテーマで準備としての座学編をオンラインで行いましたが、いよいよ実際にフィールドでの実践の場を体験しました。

 講師は、専任講師になっている感がある人気の飯田みゆきさん・松尾祥子さんのお2人です。

 詳しい報告は、いつものように今月の会報誌の方に載せておりますので、ここでは、裏話的なところをご紹介したいと思います。

 フィールドになった北の丸公園は、協会の森林セルフケア講座の実地や、体験会などでもときどき使用していますが、これが中々素晴らしいフィールドです。

 まずは、旧江戸城の北の丸の跡地ですので、世が世なら近くには大奥が広がっていた場所であり、上様や御台所が散策されていたわけですね。

 飯田さんが入の五感を開く体験を行った場所では、眼前に「金の玉ねぎ」を掲げた武道館が見え、毎回、人気アーティストのコンサートが行われています。

森林療法協会23、5レベルアップ飯田さん.JPG


 その後、西半分のフィールドを歩いて、最後には、適度な広がりで区切られた見晴らしのいい樹木広場で、じっくりと「感じる」体験を行いました。

 飯田さんは、心理療法の専門ではない一般向けの範囲の「心理療法的なセルフケア」として「感じる」ことをしっかりやることに集中していました。

 そして、それを受けて後半は、松尾さんがやや専門的な心理療法の立場からのプログラムを行ってくれました。

森林療法協会23、5レベルアップ松尾さん.JPG


 まず「マインドフルネス」として「味覚」に集中するプログラム、次に「嗅覚」に集中するプログラムを行いました。

 その後、同じフィールドのままで、いくつかのプログラムを行ったのですが、まさに場所が変わらなくても飽きないことを実感できました。

 講座の中でも話題になったのですが、「何をやるか(プログラム)」とか「どこでやるか(コース)」を気にしてしまうのですが、「どういう意図・目的でやるか」も重要なことを再認識できました。

 見た目は同じプログラムを行っていても、実はその「目的・意図」によって、かなり違ってくるということの重要性が再認識できました。

 次回は、「伝統文化の森」にテーマを変えまして、代表的な京都と鎌倉のうち、まずは鎌倉の伝統文化の森の座学編を8/20に行いますので、今号の行事案内からぜひお申込み下さい!

 申込みはこちら
 https://jfts08.peatix.com/view

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posted by Yu SEKI at 22:56| 活動報告

理事コラム

理事コラム

降矢英成


 5月に、理事で今年のフォーラムのテーマである「森林ミツバチセラピー」の下見に行ってまいりました。

 下見ってどこに行ったの?と思われた方もいらっしゃるかと思いますが、実際になさっているのは前回のメルマガに寄稿してくださったトウヨウミツバチ協会の高安さんです。

 トウヨウミツバチ協会の高安さんのご案内で2か所を下見させていただいたのですが、まずは東京の現場を見学させていただきました。

1, 東京・銀座のフィールド

 この東京の現場がすごいのですが、何と銀座三越のすぐ近くのビルの屋上に巣箱があり、10階のテラスに空中花壇を作って蜜源にされているのです。

 この空中花壇が、春はカモミール、夏はホーリーバジルなどを植え替えていらっしゃり、いつもミツバチさんのために花盛りとなっています。
トウヨウミツバチさん花壇の花盛り.jpeg
トウヨウミツバチさん花壇で高安さんレクチャー.jpeg


 そして、ミツバチは半径2キロくらいの範囲で蜜源の樹木を探すそうでして、西は皇居、東は隅田川岸までの範囲となっています。

 われわれは、隅田川岸の聖路加国際看護大学・病院までの東側のフィールドを見学させていただきましたが、銀座の並木はトチノキ、アオギリ、プラタナスなどでした。

 そして、途中のツツジの植え込みのあちらこちらにも、可愛らしいミツバチが採蜜に訪れていました。

2, 茨城県笠間市のフィールド

 そして、翌日にはもう一つ、茨城県笠間市の自然豊かな田園地帯で素晴らしい養蜂をされている獣医師の方がなさっているフィールドを見学しました。

 この獣医さんのミツバチ愛はものすごく、果樹園の果樹をほぼ蜜源として整備していらっしゃいました。

 そして、それだけではなく、昨年にはとうとうミツバチさんの蜜源になる樹木だけを植えた専用樹木園を写真のように開墾されたのです。
 
トウヨウミツバチさん笠間の蜜源の樹木圓.jpeg


 そして、こちらのフィールドは周囲が田園地帯になっており、少し離れたところには修験道の滝場がありました。

 そこまでののどかな風景をながめながら歩いていましたら、玉置浩二さんの田園が流れてきたのですが、原田理事長はベートーベンの田園が流れてきたそうです・・。

 30分ほどで写真のように、真言密教と天台密教の両方の修験道の滝場になっている滝入り不動につきましたが、一気に空気が清浄になるのが分かりました。

トウヨウミツバチさん滝入り不動.JPG


 来年には、レベルアップ講座などで皆様に体験していただく機会をつくる予定としておりますので、まずは、「森林ミツバチセラピー」がテーマの今年のフォーラムにご参加下さい!


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posted by Yu SEKI at 22:49| 役員コラム

2023年06月06日

会員制度のご案内


会員制度のご案内


NPO法人日本森林療法協会では会員として活動に参画頂く方を募集しております。

【会員の種類】
◇正会員
 当会の活動に賛同する個人および団体
 入会費:1口1,000円以上のご寄付をお願いしています
 年会費:5,000円

◇賛助会員
 当会の活動に賛同し、賛助する個人および団体。
 団体の場合、所属者は1口あたり4人まで会員となることができ「体験会」「講座」「研修」などに参加することができます。
 入会金:1口2,000円以上のご寄付をお願いしています
 年会費:1口20,000円


【入会のご案内】
@下記寄付決済システムにて入会金のご寄付をお願いいたします。
 https://syncable.biz/associate/jfts/donate

A以下の内容をE-mailでお送り頂き、下記決済システムにてクレジットカードもしくは下記口座へ銀行振込にて年会費をお支払い下さい。
(クレジットカードご希望の方)
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(銀行振込ご希望の方)
  <ゆうちょ銀行からの振込の場合>
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ご入金確認後、入会手続きを開始します。お振込み後2週間経っても案内が届かない場合、お手数ですが下記申込み先までご連絡ください。

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D電話番号 
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H医療・森林関連資格                  

【申込先】
NPO法人日本森林療法協会 事務局 
E-mail: forestselfcare@gmail.com

「森林セルフケアコーディネーター」認定制度のご案内


「森林セルフケアコーディネーター」認定制度のご案内


NPO法人日本森林療法協会では森林療法の概念を広めるため、「森林セルフケアコーディネーター」認定制度を実施しています。

「森林セルフケアコーディネーター」とは「森を活用して自分自身をケアする"森林セルフケア"を学び、伝えることのできる人」であり、協会主催の体験会、講座などでの講師を務めることが可能です。

認定要件は下記の通りです。

@森林セルフケアサポーター資格保有
A身近な人などに声をかけて森林セルフケアを2回以上実施したレポートを提出
B協会主催体験会や講座でサポートスタッフなどを2回以上、およびそれに準ずる活動を経験

@〜Bの要件を満たし申請頂いた方を理事会で承認し、認定します。

森林セルフケアコーディネーター認定制度にご関心をお持ちの方、認定希望の方は下記までお問い合わせ下さい。

NPO法人日本森林療法協会 事務局
forestselfcare@gmail.com

「森林セルフケアサポーター」認定制度のご案内


「森林セルフケアサポーター」認定制度のご案内


「森林セルフケアサポーター」とは「森を活用して自分自身をケアする"森林セルフケア"を学び、担い手を育成することのできる人」です。

NPO法人日本森林療法協会では森林療法の概念を広めるため、「森林セルフケアサポーター」認定制度を実施しています。

認定要件は下記プログラムを受講頂いた方となります。

・森林セルフケア講座(室内編+実地編)
・森林セルフケア体験会1回
・森林セルフケア支援研修

森林セルフケアサポーター認定制度にご関心をお持ちの方、認定希望の方は下記までお問い合わせ下さい。

NPO法人日本森林療法協会 事務局
forestselfcare@gmail.com