再開発の伐採で思うこと
理事 太田 博幸
明治神宮外苑地区の再開発に伴って、樹木の伐採が行われることが、
2月9日、東京都都市計画審議会で賛成多数によって承認されたとのことです。
神宮外苑は国民の寄付により、1926年(大正15年)に完成した、日本最初期の
近代的な都市公園とされ、献金のほか、ボランティアが造成工事にあたり、約3000本の
樹木も献木されたとのこと。今回、再開発エリアにある約1900本の半数以上の1000本が伐採される予定で、樹齢100年のクスノキやケヤキなどの大木も多く含まれるようです。
審議会では「地球温暖化への対応では、緑を増やすのが流れで、逆行しているように見える」など批判的な指摘が出たが、議論は十分尽くされたとのことで採決を行いました。東京都の担当課長は「1000本は切ってしまうと決まったわけではなく木の状態を調査した上で残せるものは移植も含めて残せるように事業者に話していきたい」とのこと。少しでも計画の改善を望みます。
身近な森、里山としてクルマで頻繁に出かける千葉県の印西市には、昔から人の手が加わって維持されてきた豊かな里山の自然環境が多く残されています。しかし、近年大規模商業施設や物流センターがつくられ、開発による緑地の減少や雑木林・竹林の荒廃がみられ、里山環境も徐々に失われています。悲しいことです。
開発・再開発により、樹木が伐採され、緑が失われことに直面するたびに、その開発は
本当に必要なのか疑問に思うし、強い憤りとやるせなさを感じます。都会の森も里山も長い年月をかけてつくられてきたものが、開発優先であっというまに壊されていいものだろうか。樹木も泣いています。
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