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2026年02月14日

「早春の森の楽しみ方」

「早春の森の楽しみ方」
森林セルフケアコーディネーター 青木 孝一

 「早春」という言葉はよく聞く言葉ですが、具体的な時期はいつでしょうか?
一般的には「2月から3月中旬頃」、もう少し詳しくまとめると・・・

2月 : 立春を迎え、早春の始まり  
3月中旬まで : 春本番(桜の季節)の手前 まで
暦の春が始まり、自然が動き出す時期ですね。

 私は毎年この時期に「森林セルケア体験会」企画し、実施しています。
皆さんにとって「早春の魅力って何ですか?」 と尋ねられた時になんて答えるでしょう?

 私は梅の花が咲き香りが漂う、ツバキやミツマタの花や大地にフキノトウなどを見つけた時に早春というイメージを強く感じます。

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また、葉っぱがなく木々の枝の広がりなど、森の様子がはっきりとわかる季節、派手ではないけれど変化の兆しが見られ、命が動き出す時期であることも魅力のひとつになっています。

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早春の時期に森を歩いていると五感で気づくことが沢山あります。冷たい空気の中に少しだけ混じる春の匂いや鳥の声が増えてくること、日差しの柔らかさなどです。

目には見えないけどいろいろな感覚を使うことで季節の変化を感じとることができます。
人が少なく、静かな自然を独り占めしやすく、虫が少なく歩きやすい、それと小さい花や冬芽を見つけた時の喜びなど、早春ならではの森の楽しみ方も色々あります。

早春の森歩きの魅力を私なりに表現すると「五感で気づき、心を整え、次の命を待つ楽しみ」ですかね。

この機会に皆さんも是非、「早春の時期の森歩き」を体験して感じたことを私に教えてくださいね。


posted by 田川 at 05:32| 身近な森のご紹介

早春の森の楽しみ方

早春の森の楽しみ方
                        森林セルフケアサポーター 宮下和之

 森林セルフケアを実践されている皆さんは、四季折々の森の表情を楽しんでおられることと思います。今回は、一年の中でも特に変化に富んだ「早春」の森の楽しみ方をご紹介します。

冬の終わりに訪れる、小さな命の息吹
 早春とは、いつ頃の季節でしょうか。
ここでは、冬の厳しい寒さが少しずつ緩み始め桜が咲く前までの時期を、早春と呼ぶことにしたいと思います。
 この時期の森は、一見するとまだ冬枯れの景色が広がっているように見えますが、足元や枝先には、実はこの時期こそが活動期という生き物たちが、森のあちこちで動き始めています。足を止めてよく観察してみると、早春を待っていた小さな命たちの営みが見えてきます。早春の森の楽しみは、まさにこの“動き始めた変化”に出会うことにあります。

足元に広がる春の妖精たち
 早春の森を訪れて足元に目を向けてみると、落ち葉の間や林床のわずかな隙間から、可憐な草本の花が顔をのぞかせています。
 「スプリングエフェメラル(春の妖精)」と呼ばれる植物たちです。キクザキイチゲ、ニリンソウ、イチリンソウなど、これらの植物は春の短い期間だけ地上に姿を現し、樹木の葉が茂る前に花を咲かせ、種子を実らせて地下に潜ってしまいます。この時期だけに見られる植物なので、心が躍ります。また、スミレの仲間も早春の森を彩ります。タチツボスミレ、シハイスミレ、アオイスミレなど、まだ森全体が芽吹く前の限られた光を受けて咲く姿は、早春ならではの存在です。
 これらの小さな紫や白の花を見つけたら、しゃがんで目線を合わせてみてください。森の中で膝を折り、視点を低くすることで、いつもと違う森の景色が広がります。

樹木たちの控えめな春の装い
 足元だけでなく、顔を上げて樹木の枝先にも注目してみましょう。早春に花を咲かせる樹木は、控えめな美しさを持っています。
 ヤブツバキの鮮やかな赤い花は、まだ緑の少ない森の中で目を引きます。クロモジの小さな黄色い花やキブシの房状の花が林縁を彩ります。枝に触れると、クロモジからは爽やかな香りが広がります。タムシバやコブシは白い花弁を広げて落葉した木々の中に点在し、ヤナギの仲間は、銀色の芽や黄色い花穂で春の訪れを告げています。
 これらの花々は派手ではありませんが、早春の日差しの中で輝きと温かさを感じさせてくれます。ゆっくりと歩きながら、枝先の小さな変化を探してみてください。

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水辺に宿る新しい命
 散策路脇に小さな水路や水たまりがあれば、少し立ち止まって覗いてみてください。
条件が合えば、そこには両生類たちの卵塊が見つかるかもしれません。
 ヤマアカガエルやニホンアカガエルは、まだ寒さの残る早春のうちに産卵を終えます。透明なゼリー状の卵塊の中に、黒い小さな粒々が集まっている様子は、静かな水辺の中で確かに始まっている命の営みを感じさせてくれます。ヒキガエルは長い紐状の卵を産み付け、また、場所によっては  サンショウウオの仲間の卵塊に出会うこともあります。
 種によって、卵の形や大きさは実にさまざまですが、まだ冷たさの残る水の中で、静かに次の世代が育まれている様子は、早春の森ならではの光景です。
 水辺にしゃがみ込み、しばらく静かに観察してみましょう。冷たい水の中で、春に向かって確実に成長していく小さな命。その営みに触れることで、自然のリズムと、自分自身の心や体のリズムとを、そっと重ね合わせることができるかもしれません。

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野鳥たちの子育て準備
 森に響く音にも耳を澄ませてみましょう。
 早春は、留鳥たちにとって繁殖期の始まりでもあります。シジュウカラ、ヤマガラ、コゲラ、エナガ、メジロなどは、早ければこの時期から巣作りを始め、森の中がにわかに賑やかになります。
樹洞を探して幹を見回したり、地上で巣材を集めたり、巣材をくわえて巣穴に運んでいる姿が観察できるかもしれません。
 ところで、野鳥たちが集める巣材で重要なものの一つは、なんだと思いますか?
実は「苔」です。苔は、私たちの身近な森の中にごく普通に生育しています。苔好きの方にとっては、可愛らしく、つい目が向いてしまう存在ですね。この身近な苔は、動物たちにとっては命を育むための大切な巣材として、生態系の中で重要な役割を担っています。
苔を通して、植物と動物がつながっていることに目を向けてみる。
そんな視点を持つことも、早春の森を味わう一つの楽しみ方なのかもしれません。

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早春の森で心と体を整える
 早春の森は、冬の静けさと春の躍動が交差する、特別な時間です。
 まだ肌寒い空気の中で小さな命の芽吹きを探していると、自然と歩みはゆるやかになり、足を止め、目を凝らし、耳を澄ますことになります。その静かな時間の中で、森の内側で確かに進んでいる変化に気づくことができます。
森林セルフケアの時間としても、この「静かな始まり」に身をゆだねることは、とても豊かな体験になります。
 まだ始まりきっていない季節を、焦らず味わう。
早春の森は、その大切さを、そっと教えてくれているのだと思います。


posted by 田川 at 05:24| 身近な森のご紹介

2024年12月11日

「2024年を振り返り、2025年を展望する」

1:特集「2024年を振り返り、2025年を展望する」
                                 理事 赤居実花
@「2024年に行なって、一番印象に残った森」
 今年は、夏が暑すぎて、和歌山の近隣の森に行ったり、森林セルフケアを行う回数が少なくなってしましました。そんな中、平地よりも少し標高が高い、奈良県の吉野山の森で一泊リトリートを何度か開催しました。まだ暑さのこる時期は、滝のある森に入り、清涼感を味わいながら、古の歌人たちが訪れ、歌を詠んだという、歴史を感じる森へ。また、春に有名な桜の木の場所は、秋の紅葉が素晴らしくきれいでした。そして、修験道の山伏が歩かれるルートの”入り口”(険しいところは行かない)の森は、季節の変わり目とお天気も相まって、霧が立ち込め、なかなか体験できない、神秘的な森体験となりました。奈良の吉野山は、古い歴史に、修験の文化など、森もいろいろなコースが楽しめる、味わい深い場所です。また、宿泊し、少し時間の長い自然体験は、心も体も緩み、心身の調整も深く行われる気がします。

A2025年に行きたい森
 地元和歌山や、お隣の奈良も、何度訪れても、飽きないよい自然がいっぱいの森林があるので、何度も訪れたいのですが、今年、私の耳に何度も入ってくる、北九州(長崎、福岡、大分)の自然や森の話し。2025年は、九州を訪れ、自然の違い、また、知らない文化や歴史のこと、神様のことをつなげた、森林を訪れ、今までと違う場所で新たな森体験をしたいと思います。

B協会への期待と抱負
 ”伝統文化の森”という言葉に、初めは、自分の狭いイメージしかなく、ピンと来なかったのですが、1年、伝統文化や歴史を意識して森を歩くと、とても深く、楽しく、目の前にある現物の木々が、ずっと古い時間を生きていたことを思うと、今、自分がその森にいるのが、不思議で、タイムスリップしたような気持ちになります。「伝統文化の森」「里山&地域の歴史」などのテーマを意識しながら、自分のまだ知らない地域をもっと知ること、そして、一人ではなかなか行くことができない場所は、協会や会員のメンバーと、歴史と文化と森の体験ツアーに行って、歴史に文化、自然を体験し、皆で感じたことをシェアする機会がもっとあればと思います。
posted by 田川 at 10:04| 身近な森のご紹介

【2024年を振り返り2025年を展望する】

【2024年を振り返り2025年を展望する】
                                 理事 鈴木 友よ
「@ 2024年に行って一番印象に残った森は?」
 岐阜県恵那市の笠置山です。
 このお山は山頂付近に笠置神社があり雨ごいの神様である笠置大権現が祀られています。国の天然記念物である、「ヒトツバタゴ」「ヒカリゴケ」を観ることができる場所です。
 笠置山はペトログラフが刻まれたイワクラが点在するパワースポットとしても有名です。ペトログラフ(古代岩刻文字)は縄文時代に古代シュメール人やケルト人、ミクロネシア人がやってきて祈りや願いを込めて文字、絵画などを刻み込んだもののことです。笠置山では「イワクラ」という岩に刻まれていて、イワクラは古代より神の宿る岩として信仰を集めてきたそうです。
 私は笠置山のふもとにある場所で行われたアイヌの方々とムックリ(アイヌの伝統楽器)を奏でながら祈りをささげるイベントに参加した際、森の中にあるイワクラに行きました。
 木々に包まれた場での祈りの輪唱、ムックリの響きの中、古代からの繋がりに心の中から湧き上がる何か深いものを感じました。

「A 2025年に行きたい森は?」
 恵那神社周辺の森に行ってみたいです。ご神木「夫婦杉」で知られる恵那神社は、恵那山ふもとにあります。恵那神社は太古天照大神の胞衣(えな:へその緒)を納めたと云われる場所です。
恵那という地には、一年前から二拠点生活に向けて古民家を改修中というご縁ができましたので、前述の笠置山に引き続き今年はぜひ恵那神社、周りの森に行ってみたいです。

「B 協会への期待と抱負」
 2024年は伝統・文化の森という新たな視点が加わって関東、関西の森へと活動の幅が広がりました。
 2025年は新たなテーマが加わります(お楽しみに)。
 森林セルフケアが私たちにもっと身近になっていくと確信しています。私自身も今までの場所に加えて新たなフィールドへ広がりをもって森林セルフケアの実践に取り組んでいきたいと思います。
posted by 田川 at 09:57| 身近な森のご紹介

「2024年を振り返り、2025年を展望する」

「2024年を振り返り、2025年を展望する」
                             理事 太田 博幸

@ 2024年に行った一番印象に残っている森について
「永観遅いじゃないか、何を悩んでいるの?」という意味を持つ「みかえり阿弥陀」が
安置されている永観堂。
 森林セルフケアフォーラムin京都開催の前日10月26日(土)に行ってきました。
一度は行ってみたかったお寺のひとつに行くことができました。
【写真】
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 森林セルフケアフォーラムin京都の体験会で行った「青龍殿大舞台」京都市内を一望できる圧倒的スケールのスポットやフォーラムの翌日に行った吉野の修験道の聖地「金峯山寺」の金剛蔵王大権現の特別御開帳等々印象深かったのですが・・・
 フォーラム前日に、ひとりで行った、「永観堂」のみかえり阿弥陀は、永観が50歳のころ毎日6万遍の念仏を唱えていた、あるときに、突如として須弥壇に安置していた阿弥陀像がおりてきて「永観、おそし」と声をかけたという、阿弥陀像は首を左に傾け呼びかけたとのことです。そのみかえり阿弥陀仏像を見ることができたことが、永観堂の景観とともに特に印象に残っています。

A 2025年に行きたい森について
 2025年はとにかくいろいろな森に行きたいなと強く思っています。東京の庭園、名園、公園にもまだまだ行けていないところが多く、例えば公益財団法人東京公園協会が発行している、「東京の日本庭園2024」に掲載されている29の庭園でも行けていないところがあり、新たな森林セルフケアのフィールド開拓のためにも2025年には制覇したいと思っています。また世界遺産めぐりもしているのですが、2025年は平泉や佐渡島等文化遺産で行っていないところに1か所でも多く行きたいと思っています。

B 協会の活動についての抱負
 森に行って健康になろうとする人を支援するという協会の活動方針を拡大していくために、
より多くの方々に森林セルフケアを体験してもらいたいと思っています。
そのためには多くの方の興味を持ってもらえるように告知を強化したい。
企業や自治体など団体での利用を促進していきたいと考えています。
 多くの人に森林セルフケアについて興味を持ってもらいたいし、体験会や講座に参加してもらいたいと思っています。
posted by 田川 at 09:49| 身近な森のご紹介

今年印象に残った森は

                              理事 降矢英成
 今年印象に残った森は、二つあるのですが、まずは和歌山県の根来寺の伝統文化の森の風景です。この根来寺は、真言宗の中興の祖といわれる覚鑁上人が高野山を追われた結果、少し離れた根来山一帯に開いた一大寺院で、ようやく今年の6月に赤居理事が体験会を企画して下さっていくことができました。今でも、重要なお堂が森の中に点在している佇まいがとても素敵でした。
 2月のレベルアップ講座オンライン編では、この根来山/根来寺を活動拠点としている赤居理事から紹介していただきます。もう一つ東の伝統文化の森として紹介される大雄山最乗寺・道了尊も、天狗の雰囲気が満ちている素晴らしい森でした。録画受講もできますので、ぜひご受講下さい。お申し込みは下記からお願いします。
・2025年2月16日(日) 13:30〜16:45
・参加申込:https://peatix.com/event/4217330/view

 もう一つは、やはり伝統文化の森なのですが、10月に鎌田東二先生のご仲介で、春日大社の奥の禁制地である春日山原始林を登拝することができました。御蓋山(みかさやま)の南斜面は、神木のナギの木が群生している不思議な景観でした。
 そして、来年は、@都市公園の森、A伝統文化の森という日本柱に、3つ目の柱として「里山の森」を加えるべく、10月のフォーラムを行うのが今から楽しみにしています。皆様、楽しみにお待ちくださればと思います!
posted by 田川 at 09:35| 身近な森のご紹介

2024年07月12日

屋久島世界自然遺産登録30周年を迎えて

屋久島世界自然遺産登録30周年を迎えて
    田川理事

 本年5月中旬に屋久島に行ってきました。
 日本で一番南にある百名山『宮之浦岳』へ登山し、『縄文杉』や大きな屋久杉を観てきました。

【屋久島の概要】
 屋久島は、九州最南端の佐多岬の南方約60kmに位置しており、周囲132kmのほぼ円形の島で九州最高峰の宮之浦岳(1,936m)を中心にいくつのも高い山が連なる山岳の島です。
国有林は3.8万haで、屋久島の森林面積の約8割を占めています。海抜0mから標高1,936mに至る、山岳島という自然条件のため、わが国では他に見られない、また世界的にも数少ない特異な景観を呈しています。このため、平成5(1993)年に日本で初めて世界遺産条約に基づく自然遺産 10,747haとして登録されました。

サンゴ礁の海から雪の山へ
 北緯30度の少し北にある屋久島は、平均気温が20℃近い亜熱帯の北の端といった気候で、人里にはハイビスカスやブーゲンビリアなど熱帯の花も咲いています。
 しかし、山を登ると100m毎に0.6℃余り気温が低くなり、標高2000m近い山頂では6℃台と北海道なみの亜寒帯に近い気候となります。

 屋久島は直径30kmに満たない島ながら、南北2000kmにおよぶ日本列島の自然がつめ込まれているのです。海岸から山頂へ、気温の変化にしたがって南から北からへと植生が移り変わる植物の垂直分布を見ることができます。
 屋久島の垂直分布は世界遺産登録に関する国際自然保護連合のレポートでも、植物分布の地理上の区界を超える植生として評価されています。
令和5(2023)年12月11日、屋久島は世界自然遺産の登録から30周年を迎えました。

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(縄文杉の前にて)

●神々の領域 (〜安土桃山時代)
 古くから信仰の対象であった奥山に育つ屋久杉を伐採することはありませんでした。
 しかし、島津氏が強大になり、さらに天下統一がすすめられる時代になると、特別な建築のために屋久杉が伐採されるようになりました。五百年余り前と推定される切り株が確認されています。また、秀吉の京都方広寺の建築材を調達するため、島津氏の重臣が調査に来島した記録も残されています。

薩摩藩の支配 (江戸時代)
 屋久杉の利用をねらいとして屋久島支配を強めた島津氏は、江戸初期に屋久杉材を年貢などに定め、支配体制を確立しました。この時代に藩財政の安定と島民の生活向上を願って、提言したのが安房生まれの儒学者 泊如竹です。以来、幕末までに5〜7割もの屋久杉が伐採されたと推定されています。その跡には小杉と呼ばれている若い屋久杉が誕生して、現在に受けつがれています。

近代林業の時代
(明治時代〜昭和50年頃)
 明治時代になると国有化の動きがあり、大正の末には裁判に敗れて屋久島の森林のほとんどが国有林として確定しました。屋久島憲法とも呼ばれる「国有林経営の大綱」が定められ、国による事業が本格化しました。第二次大戦後、復興から成長へと展開する昭和30年代には大量に伐採されました。チェーンソーが導入され、広葉樹を含めて皆伐が一挙に進んだのです。経済成長のために国内の森林資源が強く求められた時代です。

共生の未来へ (昭和40年頃〜)
 大量伐採がおこなわれる一方、自然を守る動きも活発になりました。そのうえ、経済発展の結果、輸入材が増え、昭和40年代後半から国有林事業が大幅に縮小されました。
 昭和60年代には、森林生態系を活かした事業が導入されました。続いて森林生態系保護地域が設定され、残されている1万数千haの屋久杉の森は、伐採しない中枢部と生態系を保全しつつ利用する周辺部に分けられました。

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(日本で一番南の百名山 宮之浦岳山頂にて)
posted by 田川 at 06:01| 身近な森のご紹介

2021年11月16日

【身近な森のご紹介】vol.10「代々木公園」


私のお勧め―身近な森<代々木公園>


原田 純子



今回の身近な森は、代々木公園をご紹介したいと思います。

17号のメルマガでもご紹介した通り、都内23区内の公園の広さランキング6位を誇る広い公園です。言うでもなくお隣は明治神宮という都心にありながら悠久の時を感じる鎮守の森と接しています。

元々は陸軍の練兵場だったというのですが、戦後は米軍の宿舎であるワシントンハイツとなり、さらに1964年の東京オリンピックの選手村となり、そして現在の公園に生まれ変わったという歴史を持っています。園内に閲兵式の松が保存されていたり日本航空発祥の碑があったりと練兵場跡だった歴史の一端を感じられるスポットもありますし、原宿門から明治神宮沿いに右手に進むと、東京オリンピックの選手村だった建物も記念宿舎として保存されているなど、変遷の歴史を感じることもできます。少し前のNHKラジオの対談番組でタレントの井上順さんが、幼少期の思い出を語っていましたが、井上順さんは子どもの頃から代々木公園を下に臨む高台の富ヶ谷に住んでいて、家から眺めるとかまぼこ型の兵舎が並ぶ景色を覚えているそうです。その頃は樹なんかほとんど無かったとも話しておられました。

A航空発祥の地.JPG


Bオリンピック宿舎村.JPG


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さて、記念宿舎からそのまま足を進めて行くと、オリンピックに参加した各国から集められた樹木が植えられているエリアがあったり、バードサンクチュアリがあったりもします。都心なのにこんなに野鳥が?と驚くほど。ヤマガラなど人懐っこい小型の鳥達や池で遊ぶ水辺の鳥達を見ることができます。

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さらにそのままサイクリングロードが整備されているエリアに進むと大きなプラタナスが立ち並び、公園というよりも森らしい雰囲気になってきます。オリンピックセンターが近くなってくる辺りにはカツラの木があり、落ち葉の季節には甘い芳香を感じることができます。中央には大きな広場があり、一角にはハーブ園もあって季節がうまく合えば香りを楽しむこともできるのです。コロナ前には東京オリンピック・パラリンピック2020のパブリックビューイングの会場にするために樹を切ると物議をかもしましたし、コロナが猛威を振るい始めるとワクチン接種の会場にしようとしたり、記憶に新しいのではないでしょうか?

春の桜の季節は華やかに楽しむことができますが、その少し前の季節には梅園から香る紅白の梅の香りにも癒されます。梅園はNHK寄りのエリアになります。近くの雑木林にはこぶのある木があったり、野遊びをするのにはもってこいの公園と思います。そうそう、大きな駐車場がある西門を入ったところにはユリノキがあり、季節には頭上に咲くチューリップが見られます。

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アクセスが非情に良く、JR原宿駅はもちろん東京メトロ千代田線なら明治神宮前(原宿)、同じく代々木公園が最寄りになりますが、渋谷駅からも小田急線の参宮橋や代々木八幡の駅からもさほど大した距離ではなく無理なく歩ける手軽な森と思います。ぜひ一度は、いいえ何度もお出かけください。


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posted by Yu SEKI at 16:29| 身近な森のご紹介

2021年10月16日

【身近な森のご紹介】vol.9「都立武蔵国分寺公園」


「都立武蔵国分寺公園」


森林セルフケアコーディネーター
森林セラピーガイド
理事
太田 博幸



今年の5月23日に森林セルフケア体験会を行なった、都立武蔵国分寺公園を身近な森としてご紹介します。東京都国分寺市にある武蔵国分寺公園は、JR中央線国分寺駅から徒歩10分、西国分寺公園から徒歩7分とアクセスのよい広々とした都立公園です。こもれび広場と円形広場と2つの広大な芝生広場があり、どのような森林セルフケアメニューにも対応できるスペースがあります。樹林気功もヨガもひとりの時間も車座でのダイアログもゆったりと余裕をもって行うことができます。

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こもれび広場の奥に、野鳥の森があります。小さな森ですが、国分寺崖線の深い緑ともつながりヒマラヤスギやエゴノキ、トウカエデ、サワラなどの樹木にオオタカ、アオゲラ、ヒヨドリ、シジュウカラ、ハクセキレイなどの野鳥を見ることができます。(見ることができるとのことです)

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野鳥の森をさらに奥に進むと、武蔵国分寺公園の外に出ますが、国分寺のパワースポットとして名高い真姿の池弁財天があります。847年絶世の美女といわれた玉造小町は皮膚の病に冒され醜くなったが、池で身を清めることとの霊示を受け、快癒し元の美しい姿に戻ったと伝えられています。また真姿の池弁財天は金運・美容運のご利益が強いと言われています。
国分寺崖線から湧水が溢れる、真姿の池湧水群は名水百選に選ばれています。

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さらに進むと、江戸時代尾張徳川家が鷹を放って狩猟を行って御鷹場に指定されていたお鷹の道があります。きれいな湧水と豊かな緑が気持ちいい、真姿の池湧水群とお鷹の道を含めた武蔵国分寺公園は森林セルフケアを行うには、とても適したフィールドだと思います。少し疲れたときは是非とも足を運んでみてください。



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posted by Yu SEKI at 15:22| 身近な森のご紹介

2021年09月11日

【身近な森のご紹介】vol.8「都内の公園広さランキング」

今年から日本森林療法協会のメンバーに教えて頂いておりました身近な森のコーナーですが、実際に行かれた森はありましたか?

なかなか収束しない新型コロナウィルスの感染状況ではなかなか行動を起こせませんが、記事を読んで頭の中で森を想像していく作業は素敵な休息タイムとなると思います。これからもできるだけ多くの身近な森をご紹介して頂きたいなと思います。

さて、今回は都内23区内の公園の広さランキングというサイト【東京23区】都内の広い公園ランキング20!自然散策やピクニック、遊べる広場も♪|じゃらんニュース (jalan.net)を見つけたのでご紹介したいと思います。そんなランキング、改めて出されなくても…と思われるかも知れませんが、案外「へぇ〜〜っ」ではないかと思います。

1位 都立水元公園/葛飾区(96.3ha)
2位 葛西臨海公園/江戸川区(80.6ha)
3位 舎人公園/足立区(63.2ha)
4位 光が丘公園/練馬区(60.8ha)
5位 新宿御苑/新宿区(58.3ha)
6位 代々木公園/渋谷区(54.1ha)
7位 上野恩賜公園/台東区(53.9ha)
8位 駒沢オリンピック公園/世田谷区(41.4ha)
9位 砧公園/世田谷区(39.2ha)
10位 篠崎公園/江戸川区(30.3ha)
11位 城北中央公園/板橋区・練馬区(26.2ha)
12位 和田堀公園/杉並区(26.1ha)
13位 赤塚公園/板橋区(25.5ha)
14位 大島小松川公園/江東区・江戸川区(24.9ha)
15位 木場公園/江東区(23.9ha)
16位 石神井公園/練馬区(22.6ha)
17位 北の丸公園/千代田区(19.0ha)
17位 城南島海浜公園/大田区(19.0ha)
19位 戸山公園/新宿区(18.6ha)
20位 日比谷公園/千代田区(16.2ha)

あなたのお住まいの近くの公園、ありましたか?行ったことのある公園、お気に入りの公園はありましたか?

公園の詳しい紹介も載っています。その中には森林浴と日光浴が両方できる、と言うような公園もありました。
コロナでなかなか外出ができにくい状況ではありますが、感染防止対策をしっかりして出かけてみるのも良いですね。そろそろ秋の気配が漂ってきていますよ♪

あ、ちなみに明治神宮の内苑は70.2 haだそうです。


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posted by Yu SEKI at 17:35| 身近な森のご紹介