メルマガ5月号 コラム
セルフケアコーディネーター 赤居実花
「里地里山」の定義はなんだろう?
AIに聞いてみた…
里地里山とは、都市と自然の間に位置し、集落や農地、二次林など、人が自然環境を形成・維持してきた地域を指します。国土の約4割を占め、多様な生物の生息地や、食料・資源の供給源、景観形成、文化伝承など、さまざまな役割を果たしています。
続く、詳細から、抜粋
里地里山とは:
・原生的な自然と都市との中間に位置する地域です。
・集落や農地、二次林、ため池、草原などが混在する地域です。
・農林業など、人の活動によって環境が形成・維持されてきました。
里地里山の役割:
・生物多様性の保全: 様々な動植物の生息・生育場所として、豊かな生物多様性を育んでいる
・資源の供給: 食料や木材などの自然資源を供給しています。
・景観形成: 美しい景観を形成し、地域の文化や伝統を伝承しています。
・身近な自然との触れ合い: 都市住民にとって、身近な自然とのふれあいの場として機能してい
ます。
里地里山と生物多様性:
・里地里山は、生物多様性の保全上非常に重要な地域です。
里山と里地:
・一般的に、主に二次林を里山、農地等を含めた地域を里地と呼ぶことが多いです。
・しかし、里地里山は、これらの全てを含む概念として用いられることが多いです。
里地里山は、多様な生物の生息地であり、食料や木材の供給源、景観形成、文化伝承など、
人々の暮らしを豊かにする上で欠かせない地域です。その保全と活用は、持続可能な社会の実
現のためにも重要です
さあ、皆さんの「里地里山」のイメージはどうでしょうか?
ご自身の知る場所は、里山といえるのか?
お堅い定義は、横に置いておき、身近に保全され、活用する自然豊かな場所がある。
これが私たち一人ひとりにとって、今大切なことだと感じています。
自分の身近な”自然の場所”のことを詳しく調べてみるのもいいかもしれません。
2025年05月13日
「里地里山」の定義はなんだろう?
posted by 田川 at 08:30| コラム
2024年01月16日
2024年甲辰年の森林セルフケアについて 理事:太田博幸
2024年は甲(きのえ)の辰です。
干支は本来「十干十二支(じっかんじゅうにし)を略した呼び名で、「十干(じっかん:甲、
乙、丙、丁、戊、己、庚、辛、壬、癸)」と「十二支(じゅうにし:子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥)」を組み合わせたものであり、2024年は十干では甲、十二支では辰年ということです。
甲(きのえ)が持つ意味として、第一位、優勢であることを表す他、まっすぐに堂々とそそりたつ大木を表しているとのことです。
甲(きのえ)辰は「新しいことに挑戦して成功する」、「これまで準備してきたことが形になる」など、大変縁起の良い年になると一般的にいわれているそうです。
キーワードは「水脈」で、特に新しい技術や情報について敏感になっておくといいとのことでした。
2024年の森林セルフケア体験会や支援研修・フォーラム等々、新しい技術や情報を収集して、まっすぐに堂々とそそりたつ大木のあるフィールドで森林セルフケア体験会・講習を多く開催していきたいと思っています。
2024年も「森林に行って健康になろうとする人が増えること」を目指して活動します。
よろしくお願いします。みなさまのご参加をお待ちしています。
※1月1日に発生しました能登半島地震により、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
干支は本来「十干十二支(じっかんじゅうにし)を略した呼び名で、「十干(じっかん:甲、
乙、丙、丁、戊、己、庚、辛、壬、癸)」と「十二支(じゅうにし:子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥)」を組み合わせたものであり、2024年は十干では甲、十二支では辰年ということです。
甲(きのえ)が持つ意味として、第一位、優勢であることを表す他、まっすぐに堂々とそそりたつ大木を表しているとのことです。
甲(きのえ)辰は「新しいことに挑戦して成功する」、「これまで準備してきたことが形になる」など、大変縁起の良い年になると一般的にいわれているそうです。
キーワードは「水脈」で、特に新しい技術や情報について敏感になっておくといいとのことでした。
2024年の森林セルフケア体験会や支援研修・フォーラム等々、新しい技術や情報を収集して、まっすぐに堂々とそそりたつ大木のあるフィールドで森林セルフケア体験会・講習を多く開催していきたいと思っています。
2024年も「森林に行って健康になろうとする人が増えること」を目指して活動します。
よろしくお願いします。みなさまのご参加をお待ちしています。
※1月1日に発生しました能登半島地震により、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
posted by 田川 at 07:13| コラム
新春のご挨拶と大好きな平安時代に思いをはせて 理事:鈴木友よ
新春、あけましておめでとうございます。
昔は旧暦でしたので、お正月は今の2月4日ごろになり、一年は二十四節気の立春からの始まりだったので新年イコール初春、新春というのですね。
ナズナなどの七草がゆの若菜達も、2月中旬に採れる貴重なお野菜!
旧暦のこと、少し意識すると納得することが多いのかもしれません。
意識せずとも、旧暦(太陰太陽暦)は明治6年に太陽暦に改められるまで用いていたり、年中行事にも用いられていたりと、私たちにとってはDNAにしみこんでいる暦なのかもしれません。
さて、新年スタートしました、大河ドラマ「光る君へ」。
何を隠そう、私は子供のころから平安時代、特に平安中期が大好きで、「光る君へ」の時代設定(円融天皇から後一条天皇あたり?)は、子供のころから系図を眺めてうっとりしていました。理由は分かりませんが・・
(ですので、今年の楽しみは大河ドラマをじっくり観ることです!)
平安時代中期の貴族の女性は、御簾や几帳の内にいて、めったに人に顔を見せなかったとか。広いお屋敷にいても、外の様子を肌で感じることはあまりできなかったのかな、と思いますが、和歌や、和歌を書く紙、また紙を結ぶ木の枝に季節を先取りしたり、衣装(十二単とか五衣など)の重ねの色目に季節を先取りしたりなど、とても高度な自然への知識、教養を持ち合わせていたようで、いったいどこから学んだのかな、と興味はつきません。
春の衣装の色は「紅梅」ですが、2月以降だとすでに時期外れで、枕草子の「すさまじきもの(興ざめするもの)」に3,4月の紅梅の衣が挙げられています。
おしゃれにも全力投球、だったようですね。

紅梅の重ね
梅は旧暦の正月ころに咲き乱れる、正月のシンボルフラワーです。
平安時代初期まで、御所の紫宸殿前の樹木は左近の梅、右近の橘だったとか。
国風文化に変化するとともに左近の桜、になったのですが、このあたりの変遷も面白いですね。

左近の桜
ちなみに今の京都御所は平安時代の場所とは異なり、平安京の端に位置します。平安時代の御所は今の西陣、二条城あたり。今は残っていません。
それでも現在の京都御所は平安時代を彷彿とさせる貴重な場所。清涼殿にて宮内庁の方に、清涼殿の建築に用いた金属金具に鉄は使用せず、銅を使用しているのですが、それは当時まだ鉄が渡来していなかったので、当時の建築様式を再現したためなのですよ、と教えていただきました。
御所をはじめ、古くからの日本の文化を継承することはとても広くて深い者たちを守っていくことにつながることを意味し、今後もどうか繋がっていきますように、と祈念します。
森林療法協会が取り組むテーマとして、「伝統文化の森」と森林セルフケアの融合があります。
社寺林などの他、歴史ある建物の樹木をも含めていけたらいいなと思います。
次回のフォーラムは、ちょうど京都で行われます。今からとても楽しみです!
昔は旧暦でしたので、お正月は今の2月4日ごろになり、一年は二十四節気の立春からの始まりだったので新年イコール初春、新春というのですね。
ナズナなどの七草がゆの若菜達も、2月中旬に採れる貴重なお野菜!
旧暦のこと、少し意識すると納得することが多いのかもしれません。
意識せずとも、旧暦(太陰太陽暦)は明治6年に太陽暦に改められるまで用いていたり、年中行事にも用いられていたりと、私たちにとってはDNAにしみこんでいる暦なのかもしれません。
さて、新年スタートしました、大河ドラマ「光る君へ」。
何を隠そう、私は子供のころから平安時代、特に平安中期が大好きで、「光る君へ」の時代設定(円融天皇から後一条天皇あたり?)は、子供のころから系図を眺めてうっとりしていました。理由は分かりませんが・・
(ですので、今年の楽しみは大河ドラマをじっくり観ることです!)
平安時代中期の貴族の女性は、御簾や几帳の内にいて、めったに人に顔を見せなかったとか。広いお屋敷にいても、外の様子を肌で感じることはあまりできなかったのかな、と思いますが、和歌や、和歌を書く紙、また紙を結ぶ木の枝に季節を先取りしたり、衣装(十二単とか五衣など)の重ねの色目に季節を先取りしたりなど、とても高度な自然への知識、教養を持ち合わせていたようで、いったいどこから学んだのかな、と興味はつきません。
春の衣装の色は「紅梅」ですが、2月以降だとすでに時期外れで、枕草子の「すさまじきもの(興ざめするもの)」に3,4月の紅梅の衣が挙げられています。
おしゃれにも全力投球、だったようですね。
紅梅の重ね
梅は旧暦の正月ころに咲き乱れる、正月のシンボルフラワーです。
平安時代初期まで、御所の紫宸殿前の樹木は左近の梅、右近の橘だったとか。
国風文化に変化するとともに左近の桜、になったのですが、このあたりの変遷も面白いですね。
左近の桜
ちなみに今の京都御所は平安時代の場所とは異なり、平安京の端に位置します。平安時代の御所は今の西陣、二条城あたり。今は残っていません。
それでも現在の京都御所は平安時代を彷彿とさせる貴重な場所。清涼殿にて宮内庁の方に、清涼殿の建築に用いた金属金具に鉄は使用せず、銅を使用しているのですが、それは当時まだ鉄が渡来していなかったので、当時の建築様式を再現したためなのですよ、と教えていただきました。
御所をはじめ、古くからの日本の文化を継承することはとても広くて深い者たちを守っていくことにつながることを意味し、今後もどうか繋がっていきますように、と祈念します。
森林療法協会が取り組むテーマとして、「伝統文化の森」と森林セルフケアの融合があります。
社寺林などの他、歴史ある建物の樹木をも含めていけたらいいなと思います。
次回のフォーラムは、ちょうど京都で行われます。今からとても楽しみです!
posted by 田川 at 05:53| コラム
年頭所感 理事長:原田純子
この度の「令和6年能登半島地震」で被害を受けられた皆さま、また、被災地に所縁の深い皆さまに心よりお見舞い申しあげます。一日も早く復旧の日が来ますように心よりお祈り申しあげます。
新しい年となりました。新年最初のメルマガでは全理事のご挨拶からお届けいたします。
理事長 原田純子
お屠蘇気分に浸っていた元日の夕方、大きな地震に見舞われてスタートした新年でしたが、皆さまはご無事でおられることを願います。私の住まいしている長野県北部の信濃町は震度5弱の揺れが長く続き、13年前の東日本大震災の揺れを思い出しテーブルの下に潜り込みました。
翌日にも驚きのニュースが次々と舞い込み、のんびり屋の私もさすがに不安になりましたが、「こんな時こそ森林療法!」「どんな時でもキーワードは森林セルフケア!」と気を取り直し、改めて新年を迎えた次第です。
さてNPO法人日本森林療法協会では、昨年末より折に触れて、協会は変わります!進歩しますよ!と発信して来たつもりですが、いよいよ年も改まりましたことから具体的にお知らせしていけるようになりました。協会としては2023年度の途中と言うタイミングですが、2024年はリニューアルの年とするべく作業を進めているところです。先ずはこのメルマガから!昨年末のメルマガにて広報担当者より退任の挨拶を申し上げた通り、この今月号がスタイル一新の第1号となります。続く第2弾のリニューアルは…っと、お楽しみは次号に回したいと思います。
このように世の中の流れも人々の考え方や感じ方も、緩やかに、時には大きく動いていることを否が応でも知らされますが、それらの変化を追いながら、協会も変化いえ、進化して参りたいと考えております。私のような古い人は置いて行かれる?いえいえ、古きを尋ねて新しきを知る1年にしたいと言うのが今年の方針です。今年のフォーラムのテーマは「伝統文化の森」を取り上げることとなっております。皆さまのお近くにも伝統に支えられた森がいくつもおありと思います。今年は伝統を掘り下げて、そうした深い森に浸ろうではありませんか?
今年も『森にご一緒しましょう♪』
新しい年となりました。新年最初のメルマガでは全理事のご挨拶からお届けいたします。
理事長 原田純子
お屠蘇気分に浸っていた元日の夕方、大きな地震に見舞われてスタートした新年でしたが、皆さまはご無事でおられることを願います。私の住まいしている長野県北部の信濃町は震度5弱の揺れが長く続き、13年前の東日本大震災の揺れを思い出しテーブルの下に潜り込みました。
翌日にも驚きのニュースが次々と舞い込み、のんびり屋の私もさすがに不安になりましたが、「こんな時こそ森林療法!」「どんな時でもキーワードは森林セルフケア!」と気を取り直し、改めて新年を迎えた次第です。
さてNPO法人日本森林療法協会では、昨年末より折に触れて、協会は変わります!進歩しますよ!と発信して来たつもりですが、いよいよ年も改まりましたことから具体的にお知らせしていけるようになりました。協会としては2023年度の途中と言うタイミングですが、2024年はリニューアルの年とするべく作業を進めているところです。先ずはこのメルマガから!昨年末のメルマガにて広報担当者より退任の挨拶を申し上げた通り、この今月号がスタイル一新の第1号となります。続く第2弾のリニューアルは…っと、お楽しみは次号に回したいと思います。
このように世の中の流れも人々の考え方や感じ方も、緩やかに、時には大きく動いていることを否が応でも知らされますが、それらの変化を追いながら、協会も変化いえ、進化して参りたいと考えております。私のような古い人は置いて行かれる?いえいえ、古きを尋ねて新しきを知る1年にしたいと言うのが今年の方針です。今年のフォーラムのテーマは「伝統文化の森」を取り上げることとなっております。皆さまのお近くにも伝統に支えられた森がいくつもおありと思います。今年は伝統を掘り下げて、そうした深い森に浸ろうではありませんか?
今年も『森にご一緒しましょう♪』
posted by 田川 at 05:39| コラム
新春のご挨拶 理事:赤居実花
皆さま、あけましておめでとうございます。
本年は元旦から、厳しいことが続きました。
地球上の小さな国日本は、昔から自然災害が多い国です。
厳しい自然(災害)に耐えられる人間が「日本に日本人として生まれてきている」という話を聞いたことがあります。
厳しいことを体験するから、いつもの当たり前に感謝する。
そして経験して強く、そして優しくなれる。
この遺伝子を受け継いでいることを信じて、そして、これから未来につなげて行くことを信じて
この自然と仲良くしていきたいと思います。
「楽しい・嬉しい・気持ちいい」だけの仲良くではなく、畏れ、敬い、謙虚になり、
感謝することを忘れないことだと強く思いながら、ふと、人間同士も全く同じだと感じました。
人に対して感じる感情は、相手に向かっていますが、実は「自分が感じている」ことであって、
相手が悪いわけでも、自分を攻撃しているわけでもないのだと。
「仲良くする」は結局は「自分を大切にすること」ですね。
自然に畏敬の念を抱きながら、自分を大切にする。そして、究極は、自分も他人もあらゆる自然も全て、
「主語」がなくなる時が、修行のゴールなのかもしれません。
目の前の自然や森からいただくばかりでなく、じっくりと「自然と自分」をテーマに対話を続けたいと思います。
今年は関西中心に、SMLサイズの時間バージョンで、活動を増やしていく予定をしております。
そして、本年10月のフォーラムも関西です!”関西盛り上げタイ”の隊員として…動いていきたいと思います。
皆さま、今年もよろしくお願いいたします。
森林セルフケアコーディネーター 赤居実花
本年は元旦から、厳しいことが続きました。
地球上の小さな国日本は、昔から自然災害が多い国です。
厳しい自然(災害)に耐えられる人間が「日本に日本人として生まれてきている」という話を聞いたことがあります。
厳しいことを体験するから、いつもの当たり前に感謝する。
そして経験して強く、そして優しくなれる。
この遺伝子を受け継いでいることを信じて、そして、これから未来につなげて行くことを信じて
この自然と仲良くしていきたいと思います。
「楽しい・嬉しい・気持ちいい」だけの仲良くではなく、畏れ、敬い、謙虚になり、
感謝することを忘れないことだと強く思いながら、ふと、人間同士も全く同じだと感じました。
人に対して感じる感情は、相手に向かっていますが、実は「自分が感じている」ことであって、
相手が悪いわけでも、自分を攻撃しているわけでもないのだと。
「仲良くする」は結局は「自分を大切にすること」ですね。
自然に畏敬の念を抱きながら、自分を大切にする。そして、究極は、自分も他人もあらゆる自然も全て、
「主語」がなくなる時が、修行のゴールなのかもしれません。
目の前の自然や森からいただくばかりでなく、じっくりと「自然と自分」をテーマに対話を続けたいと思います。
今年は関西中心に、SMLサイズの時間バージョンで、活動を増やしていく予定をしております。
そして、本年10月のフォーラムも関西です!”関西盛り上げタイ”の隊員として…動いていきたいと思います。
皆さま、今年もよろしくお願いいたします。
森林セルフケアコーディネーター 赤居実花
posted by 田川 at 05:35| コラム
2023年12月10日
「案外身近な伝統文化の森」
森林セルフケアフォーラム2024は「伝統文化の森」がメインテーマです。そこでフォーラムに向けて「伝統文化の森」を身近に感じて頂けるように、普段から森に親しんでいる方々に、「伝統文化の森」と言っても、案外身近な存在ですよということをリレー形式で繋いでもらおうと思います。先陣を切って大役を担って下さるのはご存知、和歌山在住の赤居実花さん。なんと本年度から(ようやく)理事のメンバーにもお迎えいたしました!
「伝統文化の森」の定義って、なんだろう?
このタイトルで書いてくださいと言われて、色々な森が浮かんだ。伝統があり、歴史がある森。歴史的な行事が行われている森。身近なところで思い浮かぶのは、「鎮守の森」だ。森林セルフケアのサポーターになるための講座でも、家の近くの神社やお寺に残る森も、身近に活動できる場所だと例に挙げられている。
じゃあ、「鎮守の森」ってどんな森?
ウィキペディアで調べると、「鎮守の森(ちんじゅのもり)とは、日本において、神社(鎮守神)に付随して境内やその周辺に、神殿や参道、拝所を囲むように設定・維持されている森林である。古神道における神奈備(かむなび・かんなび)という神が鎮座する森のことで、神代・上代(かみしろ)ともいう。」となっている。
神社仏閣を取り囲むように維持された森。そして、その森には、神様も鎮座しておられるのだ。八百万の神を信じる日本人には、どこにでも神様はいるのだろうが、神様の中でも”上の方の偉い方”が、おられる所の周りの森。ということかと、小さな脳みそで想像する。
さて、伝統文化の森と言われる森のほとんどは、「神様や仏様を囲んでいる森」と言えると思う。長い長い歴史がある場所も、また、新しい明治神宮のような人の手で作られた森も。
私は、歴史が古くても新しくても、また、近所の神様も全国的にとても有名な神社仏閣であっても、そこに共通するものは、『守られている』ということだと思う。
宗教がベースなので、心や思想が一番に思いつくが、生態系として、生物学として、人の手が入りすぎず、自然に近い状態で、守られた場所として、豊かな自然が続いている場所というのが共通点ではないかと思う。神様がいて、ずっと守られていて、自然も豊か。そんな場所で、人間が心を落ち着かせ、リラックスさせる時間を持つことは、今の時代とても贅沢でありがといことではないだろうか。
なんと、私の住む地域「紀伊半島」には、有名な歴史ある神社仏閣も多く、全て自然豊かな森に囲まれている。「高野山」の森もお寺や修行者のために1200年以上お寺が森を守り、管理されてきた。「熊野本宮大社」を目指す、熊野古道も。修験道の聖地「吉野山」は修験者が桜を奉納し植えることで、山全体が桜となり、また森も守られてきた。
こんな有名どころじゃなくても、自分の住んでいる身近な神社にも歴史があり、伝統が根付いている。神社の人や、また近所の人に歴史や伝統文化の話を聞き、森を散策する!
森での健康を合わせて、その場所の歴史や文化を知ることは、心のエッセンスとなり、体や心に良い”エキス”がじんわり入ってくる気がする。
あ〜〜、身近な場所から、まだ知らない歴史と文化、そして食べ物を目指して、新しい森に行きたくてワクワクしてきたー!皆さんも自分の身近な鎮守の森から、体験してみてはいかがでしょう?
「案外身近な伝統文化の森」
理事 森林セルフケアコーディネーター 赤居実花
「伝統文化の森」の定義って、なんだろう?
このタイトルで書いてくださいと言われて、色々な森が浮かんだ。伝統があり、歴史がある森。歴史的な行事が行われている森。身近なところで思い浮かぶのは、「鎮守の森」だ。森林セルフケアのサポーターになるための講座でも、家の近くの神社やお寺に残る森も、身近に活動できる場所だと例に挙げられている。
じゃあ、「鎮守の森」ってどんな森?
ウィキペディアで調べると、「鎮守の森(ちんじゅのもり)とは、日本において、神社(鎮守神)に付随して境内やその周辺に、神殿や参道、拝所を囲むように設定・維持されている森林である。古神道における神奈備(かむなび・かんなび)という神が鎮座する森のことで、神代・上代(かみしろ)ともいう。」となっている。
神社仏閣を取り囲むように維持された森。そして、その森には、神様も鎮座しておられるのだ。八百万の神を信じる日本人には、どこにでも神様はいるのだろうが、神様の中でも”上の方の偉い方”が、おられる所の周りの森。ということかと、小さな脳みそで想像する。
さて、伝統文化の森と言われる森のほとんどは、「神様や仏様を囲んでいる森」と言えると思う。長い長い歴史がある場所も、また、新しい明治神宮のような人の手で作られた森も。
私は、歴史が古くても新しくても、また、近所の神様も全国的にとても有名な神社仏閣であっても、そこに共通するものは、『守られている』ということだと思う。
宗教がベースなので、心や思想が一番に思いつくが、生態系として、生物学として、人の手が入りすぎず、自然に近い状態で、守られた場所として、豊かな自然が続いている場所というのが共通点ではないかと思う。神様がいて、ずっと守られていて、自然も豊か。そんな場所で、人間が心を落ち着かせ、リラックスさせる時間を持つことは、今の時代とても贅沢でありがといことではないだろうか。
なんと、私の住む地域「紀伊半島」には、有名な歴史ある神社仏閣も多く、全て自然豊かな森に囲まれている。「高野山」の森もお寺や修行者のために1200年以上お寺が森を守り、管理されてきた。「熊野本宮大社」を目指す、熊野古道も。修験道の聖地「吉野山」は修験者が桜を奉納し植えることで、山全体が桜となり、また森も守られてきた。
こんな有名どころじゃなくても、自分の住んでいる身近な神社にも歴史があり、伝統が根付いている。神社の人や、また近所の人に歴史や伝統文化の話を聞き、森を散策する!
森での健康を合わせて、その場所の歴史や文化を知ることは、心のエッセンスとなり、体や心に良い”エキス”がじんわり入ってくる気がする。
あ〜〜、身近な場所から、まだ知らない歴史と文化、そして食べ物を目指して、新しい森に行きたくてワクワクしてきたー!皆さんも自分の身近な鎮守の森から、体験してみてはいかがでしょう?
2023年10月11日
今こそ“森林ミツバチセラピー”
今こそ“森林ミツバチセラピー”
理事 降矢英成
今年の森林セルフケアフォーラムは「森林ミツバチセラピー」をメインテーマに行います。
基調講演を行っていただくトウヨウミツバチ協会の代表の高安氏は、「養蜂」を主に福祉領域に普及されることに尽力されています。
そこから「ミツバチセラピー」という言葉が生まれてきました。
そこまでは分かるのですが、高安氏は、さらに、ミツバチが生きるための花など、いわゆる「蜜源」を大事に考えていらっしゃいます。
蜜源となる花には、クリ、トチノキ、ニセアカシアなど「樹木」のものも少なくなく、そこから「森林療法」や当協会にも関心を持って下さったのです。
その結果、「森林ミツバチセラピー」という言葉ができてきたのです!
そして、その活動の場所として、高安氏自身が何と東京の中心の銀座のビルの屋上で養蜂をなさっています。
つまり、必ずしも山の奥だけでなく、街路樹や公園の樹木が蜜源となっており、これは私たちが「都市公園で森林セルフケアをしましょう」という姿勢と一致しています。
その上で、地方の自然豊かな福祉施設では、森や果樹園の樹木を蜜源とした、まさに「森林での養蜂」も行っています。
また、ストレスケアとしては、蜜を集めるために、次から次へと花を飛び交うミツバチの姿を眺めることが、意外な癒し感を得られることにも気づきました。
ビビリの私なのに、眺めているとまったく恐くなく、むしろ愛らしい、愛おしいという感覚が湧いてきました。
何でもない風景なのですが、その情景を眺めていましたら「あぁ、平和だな〜」という気持ちが湧いて自然と涙ぐんできたのです・・。
最近では、環境の悪化によって、ニホンミツバチが減ってきていることが危惧され、日本の生態系が変わってしまう危険性も指摘されています。
この時期に、今回「森林ミツバチセラピー」というテーマでフォーラムを行うことは、時宜を得たものだと思っております。
多くの皆さまのご参加をお持ちしております!
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★次回のイベントにご参加されませんか?イベント情報は下記サイトをご参照ください!
https://jfts.peatix.com/view
★NPO法人日本森林療法協会 Facebookページに「いいね!」で最新情報をチェック!
https://www.facebook.com/TheJapaneseForestTherapySociety
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★次回のイベントにご参加されませんか?イベント情報は下記サイトをご参照ください!
https://jfts.peatix.com/view
★NPO法人日本森林療法協会 Facebookページに「いいね!」で最新情報をチェック!
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2023年08月12日
「みつばちの里」づくり/森林療法×ミツバチの可能性
「みつばちの里」づくり
森林療法×ミツバチの可能性
森林療法×ミツバチの可能性
一般社団法人トウヨウミツバチ協会
代表理事 高安和夫
代表理事 高安和夫
前回は、ミツバチはどんな生きものか?というお話をしました。女王蜂の誕生など、ミツバチ特有の生態について解説しました。今回は、そのミツバチがどのように森林療法と関係し、社会課題の解決に役立つ可能性について、皆さんと考えたいと思います。
トウヨウミツバチ協会では、「障がいを持つ皆さんの、心のケアに貢献する養蜂活動」について研究しています。それと同時に、養蜂分野での「GAP(持続可能な生産工程管理)導入」の調査もしています。持続可能な養蜂において最も大事なことは「蜜や花粉を出す樹木や草花を植えることです。」皆さんはミツバチが花蜜を集めることはご存知だと思いますが、受粉した花から花粉を集めて来ることを知っていますか?ミツバチの餌はハチミツと花粉です。ハチミツは炭水化物で活動のエネルギーになります。そして花粉からは蛋白質、脂質、ビタミンやミネラル類を吸収します。ミツバチ達は「8の字ダンス」で仲間に蜜源となる花の場所を効率よく伝え花蜜を集めますが、花粉については個々が自由に飛んで行って好きな花粉を集めて帰ります。なぜかというと多様なビタミンやミネラルを集めて群れの健康を維持するようにプログラムされているからです。
そこでミツバチにとって良い環境は?と言うと、「多様で豊富な花粉にアクセスできる環境」になります。その為に、ミツバチ達が年間を通して蜜や花粉を集められるように樹木や草花を植えることが推奨されています。そして、今、全国の市民活動やニホンミツバチの養蜂グループでは、荒廃した里山を開墾するとか、杉やヒノキを伐採した後の山を利用して、ミツバチのために蜜や花粉源となる樹木を植える「みつばちの里」づくり活動が始まっています。その事例を皆さんにご紹介したいと思います。
仙台駅から車で40分ほどの、宮城県富谷市は仙台のベットタウンとして、57年連続で人口が増え、特に子育て世代の転入者が多く、子育て支援制度も充実しているそうです。そして、それだけではなく「豊かな自然が残っている」ことも特徴です。そうした中で地元のNPO SCR(理事長村上幸枝氏)では、市民ボランティアと一緒に荒廃した里山を開墾し「みつばちの里」づくりを進めています。
かつては、美しい棚田があったと思われる里山も、開墾が始まる前は、竹が生え放題で、背丈ほどもある草に覆われていたそうです。それを少しずつ開墾し、畑を作り、花を植え、ミツバチの巣箱も設置しました。花にはミツバチだけでなく、たくさんの種類の花蜂の仲間や蝶の仲間が集まり、まさに自然の楽園です。そして畑では、ジャガイモや玉ねぎ、枝豆など季節の野菜を育てています。NPOが中心となり、市民の手で癒しの里山を作り、活動日には毎回十数名のボランティアが集まり、畑作業や里山整備、ミツバチのお世話など好きな作業に参加するそうです。
そして紹介したいのは富谷市立富谷中学校西成田教室の活動です。子育て支援が充実している富谷市では文部科学省の指定を受け、不登校の特例校として富谷中学校の分教室を開設しました。カリキュラムでは「総合的な学習の時間」を多く設定し、里山の自然と触れ合い、地域の皆さんとの交流の環境を整えました。生徒たちは月に1回、2時間の授業として「みつばちの里」の活動に参加し、地域のボランティアメンバーと養蜂や野菜作りの他に、竹の伐採など環境整備や薪割りなど体験します。私達は7月の養蜂体験の日に訪問しました。この日は蜜の入った巣枠を巣箱から取り出して、蜜刀で蜜蓋を切り、遠心分離機でハチミツを収穫する採蜜体験をしました。
巣枠を取り出す作業は希望者が担当しますが、蜜蓋切りや遠心分離機を回す作業は全員が体験しました。そして、遠心分離機からハチミツが流れ出る瞬間は全員で歓声をあげました。その後は、お楽しみのハチミツ試食です。養蜂場にはシンボルツリーのような大きな「ケンポナシ」の木があります。ちょうど花期を終えたばかりで、つい先日まではミツバチ達もたくさん集まっていたそうです。その日のハチミツは「ケンポナシ」独特の味と香りがしました。「そうか、この木からハチミツを集めたんだ!」と言って木に触れ、いとおしそうに木の肌を撫でる生徒もいました。そして、生徒たちはニコニコ笑顔で帰路につきました。
生徒たちが帰った後にボランティアの皆さんから話を聞くと「はじめはみんな下を向いて話しかけても反応がなかったけれど、少しずつ打ち解けて、今では冗談を言い、笑顔も見せるようになった。」と、その変化を語ってくれました。自然に囲まれた里山での体験とボランティアの皆さんとの交流が生徒たちの心を明るくしたのだと感じました。「みつばちの里」での活動は、生徒たちを明るくするだけではなく、そこに集まるボランティアの皆さんの心も明るくするのではないかと思います。
いま全国各地で「みつばちの里」や「みつばちの森」づくりがはじまっています。その活動に森林療法の知識を持つ皆さんにも参加いただけると「笑顔が集う里や森」が全国に誕生する気がします。
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受託事業「就労支援施設・リヴの森林セルフケア体験会」のご紹介
受託事業「就労支援施設・リヴの森林セルフケア体験会」のご紹介
担当理事 降矢英成
当協会では、現在、一つの事業を受託しております。それが、主にメンタル疾患で仕事から離れている人の就労支援の施設を運営されている(株)リヴァさんからのものです。
メンタル疾患などで仕事から離れている方が、仕事・社会に再び関わることを目指すのを支援しているのが「就労支援施設」ですが、実は、似たようなものとして、休職している方が復職するのを支援する施設のことを「復職支援施設」といいます。リヴァさんは、この2種類の施設を合わせて5つくらい運営されています。
復職支援の場合は、現在、休職中の方が同じ会社に「復職する」のを支援していますが、「就労支援施設」の場合は、現在退職している方が、新しく次の仕事の場を探す状態となっていますので、強いていえば「転職支援」という感じになります。
形態の違いについてはこのくらいにしておきまして、実際は、どちらの方々も「メンタル不調」であるという共通点があります。そういうメンタル不調の方々に「森林セルフケア」をストレス対処の「リソース」の一つにしていただく目的で行っています。
現在、年間4回、1回2時間半程度、都内の都市公園で行っています。参加者は、以前「就労支援施設」と「復職支援施設」の両方から参加者がいたときは10名以上(20名まで)と多かったのですが、現在は就労支援施設の利用者のみと変わったため5〜10名の間となっています。
しかし、参加された利用者さんは、ほとんどが森慣れしていない方で、多くは初めての体験者ながら、森・自然がストレス対処のリソースの一つになることに気づいていただけますので、やりがいを感じています。
委託元の(株)リヴァさんは、今では、東京での通所施設だけでなく、休職者の滞在型の施設を、奈良県の下北山村という山村で行うようになっており、柔軟な発想をお持ちの事業者さんなので、この受託事業も5年以上継続していただいています。
数年前には、森林セルフケアフォーラムのメインゲストとして、(株)リヴァさんのご担当者の方々にご登壇いただきましたが、とても充実した内容となり、いろいろな学びが多かったフォーラムになったことを記憶しています。
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2023年06月12日
「ミツバチってどんな生きもの?」
「ミツバチってどんな生きもの?」
一般社団法人トウヨウミツバチ協会
代表理事 高安和夫
代表理事 高安和夫
前回は、ミツバチと人との関わりや歴史について紹介しました。今月は「ミツバチの生態」についてお話します。まず始めに、ミツバチの家族について紹介しましょう。皆さんも「女王蜂」や「働き蜂」という言葉は聞いたことがあると思います。さて、ここでクイズです。「働き蜂は、男の子でしょうか?女の子でしょうか?それとも両方いますか?」さあ、どうですか?答えは「働き蜂はすべて女の子です。働き者はミツバチの世界も人間の世界も女性です。」(講演会では、皆さんが笑う場面です!)そうすると、もちろん「雄蜂」もいますね。
ミツバチの家族は初夏の最盛期に、大きい群れだと5万匹以上に増えることもあります。その群れに女王蜂は1匹のみ、約95%が働き蜂で、5%程度が雄蜂です。そう聞くと、1匹の女王蜂が5万匹の働き蜂や雄蜂を従えているようですが、必ずしもそうではありません。女王蜂の仕事は卵を産むことです。むしろ群れの意思決定はベテランの働き蜂達の総意で決まります。その証拠に、女王蜂が卵を産めなくなる、またはケガをすると、働き蜂は新しい女王蜂を育てます。やがて新女王が誕生すると旧女王は群れから追い出されてしまいます。残酷なようですが、これが何万年も種を繋いできたミツバチの知恵です。
そうはいっても女王蜂の寿命は2〜3年です。それに比べてハチミツを集めるシーズンの働き蜂の寿命は1ヵ月(冬の間は3〜5カ月)です。そして女王蜂は4〜7月の流蜜期には、毎日2千個の卵を産むと言われています。かなり重労働ですね。女王蜂の食べ物はローヤルゼリーですが、働き蜂が沢山のローヤルゼリーを女王蜂に食べさせて、どんどん卵を産むように指示を与えているとも言われています。また、働き蜂の一生は、卵で3日、幼虫で6日、蛹(サナギ)で12日、合計約3週間で羽化します。その後、巣房の掃除、幼虫への餌やり係り、ローヤルゼリーを出して女王蜂のお世話係り、お腹から蜜蝋を出して巣を作る係り、働き蜂が集めた花蜜を巣房にハチミツとして蓄える係り、そして入口の見張りや空気を入れ替える係りを経験しながら飛ぶ練習をしていきます。やがて羽化して2週間が過ぎた頃から花蜜や花粉を集める係りになります。その後、2週間ほど外勤の仕事をした後、その一生を終えます。つまり5月〜7月(地域により異なります。)の流蜜期には、毎日2000匹のミツバチが生まれて、死んでいくのです。つまり、もし何かの事故で女王蜂が不在になり、2週間以上産卵が止まると、やがて3万匹以上のミツバチが群れから消えて行くことになります。これは群れ消滅の危機ですね!
そこで、もう1つ不思議な蜜蜂の生態を紹介します。女王蜂の産む働き蜂の卵は、全て女王蜂になれる可能性を持っていることです。もう少しく詳しく説明します。働き蜂の幼虫の期間は約6日間ですが、はじめの3日程度はローヤルゼリーとほぼ同じ成分のミルク状の餌が与えられます。その後、花粉とハチミツを混ぜた花粉団子が餌となり急激に体が成長し、働き蜂の蛹となります。ところが、4日目以降も働き蜂達がローヤルゼリーを与えて、王台という女王蜂の蛹となるように巣房を準備していくと、すべての幼虫は女王蜂へと成長していきます。これも群れの女王蜂が不在にならないようにするため、神様から与えられたミツバチの生態の特徴です。
さて、話題を「雄蜂」に移しましょう。雄蜂の仕事は何でしょうか?ズバリ交尾の仕事です。ある大学の研究グループが雄蜂の生態を解明するために、毎日24時間交代で、1週間以上、同じ雄蜂を観察したそうです。すると雄蜂は、働き蜂の運んでくる餌を食べて、一日の大半を巣の中で休んでいるか、寝て過ごすそうです。そんな雄蜂ですが毎日12時を過ぎると活動をはじめるそうです。やがて1時過ぎには巣を飛び出し15時過ぎには戻るそうです。どこに行ったと思いますか?
雄蜂たちは、太陽が午後の時間に傾くと、近隣の雄蜂が集まる交尾場所へと向かいます。そして、未交尾の女王蜂が飛んで来るのを待つのです。そして、見事、交尾に成功した雄蜂は、交尾後、お腹から性器部分が切れ一生を終えます。また、残念ながら交尾できなかった雄蜂は巣にもどり、次の日の交尾時間までゆっくり休むそうです。
「未交尾の女王蜂」という言葉が出てきましたが、ミツバチの生命を繋ぐ特徴として、「分蜂」(巣分かれ)があります。人間や他の哺乳類は、お母さんが赤ちゃんを産んで、やがて成長して大人となり、また同じように結婚し子供を生み、生命を繋いでいきます。ミツバチの世界は様子が違います。ミツバチの世界では、春から夏にかけて(花蜜が溢れる時期)に、群れでは新しい女王が誕生します。その時、お母さん女王蜂は群れを娘の女王蜂に譲り、約半数の群の働き蜂と共に新しい群れを形成し巣から出て行きます。その時、娘の女王蜂は群れを継ぎ産卵の仕事をするため、交尾飛行に出かけます。処女の女王蜂を未交尾の女王蜂と呼びます。未交尾の女王蜂は1度の交尾飛行で15匹ほどの雄蜂と交尾し、その後、巣にもどり産卵を始め、女王蜂としての役割を果たすのです。
今回は、ミツバチの不思議な生態についてご紹介しました。
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