• もっと見る

2026年05月15日

森林セルフケアを欲していたのは、他ならぬ自分だった

森林セルフケアを欲していたのは、他ならぬ自分だった。
――新天地・奈良での森歩き
                         奈須憲一郎(奈良市月ヶ瀬在住)

 2009年から4年間、この協会の理事長を務めていました。当時の私を知る方には「お久しぶりです」、初めての方には「はじめまして」のご挨拶を。

 さらにさかのぼると、1999年から森林・林業のまち・北海道下川町で役場職員として、2005年にはNPO法人森の生活を起業して、森を活用することなら何にでも取り組んでいました。

 その中で森林療法も研究し、「森林セルフケア」という名前を付けて実践するようになりました。

 その後、仕事では森から少しずつ遠ざかってしまいましたが、私の心象にはいつも森がありました。

 ふと思い立ち、あるいは何かを求めて、自分「だけ」のために森へ行く時間はむしろ増えました。

 特に、いわゆる「中年の危機」をそれとは知らずに迎えた時、私に寄りそってくれたのは、やはり森でした。

 手前味噌になりますが、森林セルフケアという、自ら癒える力を引き出す手立てを言語化しておいて良かったなと。

 この分野に関わろうとする人の多くがそうであるように、これを欲していたのは、ほかならぬ自分だったんだなと。

 そう腑に落ちました。

 昨年から新天地・奈良で働き始めて1年が経過しました。

 単身赴任の淋しさ、「これがやりたくてしかたがない」ということのない虚しさ、そんな心の隙間を「余白」としてそのまま慈しむことを教えてくれたのも、森でした。

 一番のお気に入りは、奈良公園です。奈良公園というと、真っ先に思い浮かぶのは……鹿ですよね。次にインバウンド・修学旅行の観光客でしょうか。

 確かに近鉄奈良駅から東大寺へと続くメインストリートは観光客のにぎわいであふれています。そんな所で森林セルフケア?

 ところが、心のおもむくまま、人波から少しそれるだけで空気の密度が変わり、千年の静寂があります。ただそこを歩いているだけで、自律神経の営みが森のリズムへと近づきます。

image001.jpg
(写真1 道の画像)

 そして、歴史を確かに刻んできた巨樹が、世の喧騒には動じず「ただそこに」ある。そのたたずまいに私も同期しようと一礼、手を当て、深呼吸。

image003.jpg
(写真2 木の画像)

 百聞は一験にしかず。一緒に奈良の森を歩きませんか。6月20日(土)の10時から2時間ぐらいはいかがでしょう。お弁当を持って公園で食べるのもいいですね。

 ご希望の方は https://forms.gle/ScQAKWkKenqNa3V77 へ5月31日(日)までにご連絡ください。
スケジュールなど詳細は、ご希望をお聞きしながらと思っています。

日時:2026年6月20日(土)10:00〜12:00頃
場所:奈良公園(詳細は参加者に通知)
参加費:無料
持ち物:飲み物、必要に応じてお弁当、歩きやすい靴、天気予報によっては雨具
申込先:https://forms.gle/ScQAKWkKenqNa3V77
申込締切: 5月31日(日)まで
posted by 田川 at 12:03| 私のお気に入りの森に自然

熊本・阿蘇 草千里から烏帽子岳へ

熊本・阿蘇 草千里から烏帽子岳へ
           ―歩くたびに広がる、阿蘇の景色―
                          サポーター 川端久美子
こんにちは。
今回は、熊本・阿蘇の草千里ヶ浜から烏帽子岳を歩いてきた様子をお届けします。

■ 草千里ヶ浜からスタート
曇り空の下、広大な草原と池が広がる草千里ヶ浜からスタートしました。
image001.png

馬さんたちが仕事前の朝食を並んで食べてました。
image003.png

■ 歩くたびに、景色が変わる
「曇り時々晴れ」― 空もまた、刻一刻と表情を変えながら。
しばらくは気持ちよく歩いていたのですが、階段が現れたあたりから斜面が急になり、ハアハアと息を切らしながらの登り。でもだからこそ、一段一段のぼるごとに眼下の景色がぐんぐん広がっていく。斜面が急なぶんだけ、景色の変わり方も劇的でした。

image005.png

なお、途中には「滑面注意」の看板も。濡れた地面には十分お気をつけて。
 image007.png

■ 烏帽子岳 1,337m 登頂!
山頂の標柱の前で、思わず「がんばりました!誰か褒めてね勝ち誇り」と叫びたくなりました。
山頂からは、雲の切れ間に阿蘇の火口と草千里を見渡す絶景が。
登ったからこそ見られる景色が、そこにありました。

image009.png
 
image011.png

目の前に広がるのは、かつて大噴火を繰り返してきた阿蘇の火口。
今もなお息づく大地のエネルギーを、ここから感じることができました。

image013.png

■ 山が教えてくれた、自然の力
登山道の脇に咲いていたのは、ミヤマキリシマ。
満開の時期には山全体がピンク色に染まるのだとか。
今回はまだつぼみも多く、次は満開の頃に来たいと思いました。

image015.png

image017.png

自然の中を歩くとき、私たちは知らず知らずのうちに五感を開いています。
風の音、土の匂い、足裏に伝わる地面の感触、そして目に飛び込んでくる色とりどりの植物たち。
それはまさに、森林療法が大切にしている「自然とのつながり」そのものだと感じました。

■ 最後に・・・
山に登らなくても、草千里をぐるっと一周歩くだけでも、風を感じ、広大な自然に包まれる
体験ができます。
自然の中に身を置くこと自体がすでに十分な癒しなのかもしれません。

阿蘇の自然は、訪れるたびに新しい顔を見せてくれます。
ぜひ皆さんも訪れてみてください!
最後までお読みいただきありがとうございました。
posted by 田川 at 11:38| 私のお気に入りの森に自然