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2023年02月11日

特集: 森林セルフケアフォーラム2023 in東京―森林ミツバチセラピー

特集:森林セルフケアフォーラム2023 in東京
―森林ミツバチセラピー



理事長 原田純子



昨年大好評だった森林ホースセラピーの可能性を探ったフォーラムでしたが、今年のフォーラムのテーマは森林ミツバチセラピーにスポットライトを当てる予定です。

あれ?去年は森林ホースセラピーだったけど、今年はミツバチ?

そうなのです。馬と同様、ミツバチも森林ととても親和性がある生き物なのです。と言うより森林の生き物は、みな自然の一部ですので、親和性があるのは当然なのです。人間も含め、陸上の生物はほとんど森に住んでいたのですから。

と言う訳で、メルマガではフォーラムに向けて、少しづつ森林ミツバチセラピーについてお知らせをしていこうと思います。今回は第1弾として、昨年のフォーラムをご協賛の形で支えて頂いた一般社団法人トウヨウミツバチ協会様とミツバチについてお知らせしていこうと思います。
http://honeybee.or.jp/wop/

トウヨウミツバチ協会様はHPで、「私達は、人とミツバチが共生できるサスティナブルな社会を目指しています」と宣言されており、自然環境の保護や地球環境の保全に対する普及・啓発活動をはじめ、障がい者施設での養蜂環境調査研究事業、日本ミツバチ次世代担い手育成調査研究事業、会員向けに勉強会も開催されるなど幅広く事業展開をされておられます。

何よりユニークと思われるのはその拠点でしょう。何と大都会東京のさらにその中心部である、銀座のビルの屋上に巣箱を設置して養蜂を展開されて居られるのです。オフィスも銀座にありますから、正に都会っ子のミツバチですね。そんな都会っ子のミツバチ達が集めてくる都心の花々の蜜で蜂蜜を生産されるなどいくつもの事業展開をなさって居られるのがトウヨウミツバチ協会様です。

そもそも銀座に花なんか咲いているの?と思われるかも知れませんが、代表理事の高安様のお話では、ミツバチは半径2キロが活動エリアとのこと。銀座の直ぐお隣に位置する日比谷公園や、天皇家のお住まいである皇居には豊かな森があるのはご存知の通りですね。どちらもすっぽり都会っ子ミツバチの活動エリア内、絶好の採蜜スポットとなっているとお話してくださいました。ちなみに採集されたハチミツは、銀座の老舗菓子店で菓子に使われるなど商品化もされているとのことです。

蜂と聞くと、ほとんどの人は「刺されるから嫌だ」「顔が怖い」と思われるようですが、蜂でも刺す大型の種類の蜂も居るけれど、小型の蜂はほぼ刺さない種類とのこと。さらに、雌雄でも違うと言う事ですから奥が深いですね。

里山を抱える自然環境が豊かな地域では、巣箱の設置は森の入り口付近などに置かれることが多いそうですが、森の奥まで入ってしまうと、ミツバチを食料としているクマなどの動物たちに狙われやすくなるので、配慮が必要なのだとか。

また1つの群にいるのは1匹の女王バチとその娘たちだそうで、オスは繁殖のためにだけいるのだそうです。やがて次の女王バチが生まれてくると、母親だった今までの女王バチが働きバチを連れて新しい住処を探して巣箱を出行く「分蜂」という現象がある事などのミツバチたちの生態についても教わりました。

ところでミツバチの世界は分業がとてもはっきりしていて、蜜を集めに行く、卵のお世話をする、巣作りをする、巣を狙って来る外敵とも戦う、などの役目を順に代わりながら果たしていくのだそうです。そしてその分業を担っている働きバチ達はみんなメスなのだそう。どんどん蜂の世界に興味が湧いてきます。

そんなミツバチ達がセラピーとどのように繋がっていくのでしょうか?それはミツバチ達の羽音のようですよ。優しくお世話をしていれば襲ってきませんし、しばらくして慣れたら羽音が優しく感じられてくるそうです。そう、羽音と聞いたら1/fの揺らぎですよね。森林療法協会の講座でも五感を開くという項目がありましたが、正に耳から羽音で整う感じになるとのこと。目でも飛び交う可愛い姿に癒され、鼻では甘い密の香りを感じ、懸命に集めて来てくれた蜜を口で味わえたら最高ですね。

ところで1匹のミツバチが約1〜2か月と言われる短い一生の間に集める蜂蜜がどのくらいかご存知でしょうか?なんとティースプーンたった1本程度だそうです。ハチミツを頂く時、そんなこともちょっと思い出して欲しいと高安様は愛おしそうに話されましたよ。

さて今回はここまでとします。また次回をお楽しみにお待ちください。

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2022年11月15日

フォーラム委員会だよりに代えて 森林セルフケアフォーラム2022を終えた委員会メンバーから一言!

フォーラム委員会だよりに代えて
森林セルフケアフォーラム2022を終えた委員会メンバーから一言!


フォーラム委員会一同



・集客が出来て良かった。協賛を頂けたことも良かったと思います。

・疲れましたね。

・とても楽しく充実したフォーラ ムでした。EPOさん、トウヨウミツバチ協会さん、ファーム&ガーデン白岡さんと3団体が参加いただいたことで華やいだフォーラムとなったと思います。

・体験会の各コースの終了後に案内人同士の振り返り会などがあれば、各コースの状況がわかって、今後にもつながると感じました。

・予想以上に、高橋さんのお話し、考えが興味深かったので、自分自身もとても面白かったです。

・EPOの高橋さんの前向きなエネルギーが充満し、参加者の方たちに助けられ、協賛の方々とも触 れ合えて、フォーラム委員メンバーの尽力もあって、全体として素晴らしいフォーラムになったと 思う。

・フォーラム委員は初めてでしたが、皆さんの仲間に入れていただき、とても勉強になり感謝です。

・事前の細かな準備に、集客に、協賛のお声がけにと、皆さんが役割を細かくこなされていることに、感心しっぱなしでした。準備の段階から、皆さんの仲間に入れていただき、とても勉強になり感謝です。

・フォーラム委員も含めて、参加者全員がフォーラムを心から楽しむことができるように修正していく必要を感じた。

・もっと早い段階から多くの人(特に会員さん)を巻き込んでいく雰囲気作りをしたかった。

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森林セルフケアフォーラム2022を終えて =体験会(@駒沢公園)講師への一問一答=

森林セルフケアフォーラム2022を終えて
=体験会(@駒沢公園)講師への一問一答=


午後のプログラムのうち体験会の講師を務めた5名にこんな質問をしました。

<質問項目は次の通り>
@テーマを決めた理由
A人数設定(定員10名)はどうだったか
B当日の参加者の反応(感触)はどんな感じだったか 
C会場(駒沢公園)はどうだったか 
Dザックリ今回の体験会の感想について

Aコース:青木孝一 「五感を開くワークと心身の健康を目指した気功(8段錦)の体験」
@五感を使うワークとともに心身を整えるような気功を広々とした公園でやってみたかった。
A人数設定は指導者ひとりに対して7人程度が良いと思います。
B樹木への感覚が新鮮に感じられた、話が興味深い、普段体験できない事をさせてもらったなど。
C会場は人が多く、静かな環境ではなかったので、もう少し静かな雑木林や針葉樹林帯のスペースがある場所の方が良かったように思う。
Dホースセラピーに興味を持ち、人間と動物の関係を改めて見直す良いきっかけになったと思います。午後の野外体験会は場所に課題はあったにせよ、全体的に充実した内容だったと思います。

Bコース:飯田みゆき 「シュタイナー的な植物瞑想で森林セルフケア」
@ちょうど他のセミナーでシュタイナーの植物瞑想について話をしたタイミングだったので、実践してみようと思いました。
A当日欠席が出て7人でしたが、これ以上は厳しいなと思いました。11人来ていたら、多すぎたと思います。
B最初は瞑想に慣れない方もいましたが、最後は概ね満足してもらえたと感じました。
Cやや人が多いですが、自由に座れたり樹木に触れるのは良い場所だと思いました。 ちなみに、帰り道に立ち寄った都市林も良いところでした。
Dあと10分でも良いので、もう少し時間がほしかったです。が、何よりお天気が良かったので、何をしても気持ち良かったと思います。 ちなみに、シュタイナーというワードで参加が1名、植物瞑想というワードで参加が5名、奥さんに付いてきた夫が1名でした勝ち誇り

Cコース:太田博幸 「樹林気功と呼吸法で健康増進」
@森林のなかで、よりストレス解消や不安軽減、血圧改善などを行うには呼吸法や樹林気功が有効だと考えたためテーマとして決めました。
A参加人数は自分を含めて6名でしたが、6名はちょうどいい人数と感じました。
10名では少し多いのでは?とも思いましたが実際はどうだったのでしょうか。
B世田谷名木100選のコブシやカツラなどの樹木を楽しみ、五感をひらくワークや呼吸法・樹林気功と一緒に楽しくできたと思います。樹林気功で樹木に気をとおすワークで気が繋がった感じがあったとのフィードバックをもらうことができました。
C広々として樹木の種類も多く、良い感じのフィールドでした。
D天気もとてもよく、カツラの木の美しさ甘い香りを嗅ぎながら楽しくワークすることができました。様々な呼吸法と森のなかで行う呼吸法が健康によいとのことを伝えたいとの思いで臨み、それはできたのではと思っています。
もう少し時間があれば、車座になってダイアログをしたかったなと思っています。

Dコース:田川裕則 「駒沢公園で森林セルフケア」
@初めて利用する駒沢公園でしたので、テーマは特に決めずに、静かな場所を探して移動しました。
A妥当だと思います。
B公園はどこに移動しても人が多く、アナウンスやスケボーの音がして、一人になれる場所を探して移動しました。参加者の反応は、この環境では仕方がないといった感じでした。
C森林セルフケアを行うのは難しいと思いました。
D森林安息を行った場所は、蚊が多く参加者は集中できなかったようです。 体験会の時間が短くてコース設定が難しかったです。

Eコース:原田純子 「初めての森林セルフケア」
@今回は会員さん以外の方の参加が多いと見込み、初めての方に森林セルフケアを知って頂きたいと考えて入門編とした。
A当日欠席があり8名となったが、初めての方だけで10人の設定は多かったかも知れない。
B楽しんでいた方も、今一の方もおられたが、慣れない公園で当方も余裕が無く、フォローの声がけも難しかった。
C慣れれば使える場所もあったが、人も多く特にイベントもあり、フォーラムの体験会会場として難易度は高かった。
D駒沢公園への往復に時間が掛かり、その分時間が短かった。不慣れな公園だったので時間のロスは大きく、計画していた体験を充分提供できず、森林セルフケアの良さを伝えられなかった。良い公園、良い季節だったので、何回も下見を重ねた上で、リベンジしてみたい。

以上


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森林セルフケアフォーラム2022を終えて

森林セルフケアフォーラム2022を終えて


理事長 原田 純子


去る10月30日、森林セルフケアフォーラムを盛会のうちに終えることができました。これもご協賛頂きました(一社)トウヨウミツバチ協会様、ファーム&ガーデン白岡様をはじめ、休日にも関わらず会場をご提供下さった駒澤大学の石井清純教授、そして日頃より協会の理念にご賛同下さりご理解ご協力をお寄せ頂いている会員の皆さまのお陰と心より厚くお礼申し上げます。

当日はリアルでもオンラインでも、NPO法人EPOの高橋智様のパワー溢れるご講演をお聞き下さった皆さまは、どなた様もそのままの元気を受け取って頂けたのではないでしょうか?私ども主催した日本森林療法協会のスタッフ一同、それぞれにこれからの活動に向けた自信とパワーを頂くことができました。講師の高橋様にも、この場をお借り致しまして感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。有難うございました。

なお今年のフォーラム委員会は、フォーラムの終了と共にその任を終え解散いたしましたが、来年のフォーラムに向けて、終了後のタイミングで意見や感想、次年度への課題を集め総括といたしました。ここにその一部をご紹介し、ご報告とさせて頂きます。この提言や反省を踏まえ、次年度以降のフォーラム開催に向けて新たな一歩を踏み出していこうと考えております。今後ともNPO法人日本森林療法協会の活動になお一層のご理解とご協力をお願い申し上げます。

<フォーラム委員による総括=一部抜粋>
@当日までの準備について
・オンラインの委員会なので地方からも参加できた。
・フォーラム委員会でミーティングを重ね、方向性や段取りの確認ができた。
・いつもの会場が使えない・協賛団体の参加・チラシ印刷をしての周知と、新たな試みが成功したと思うが、その分チラシの配布などフォーラム委員の負担が増えたように感じた。

A会場設営について
・初めての会場・設備だったが、下見の報告を共有できていたので設営は少ない時間の中、チームワーク良く行うことができた。
・自分の担当としてPCとZOOMの設定ができてホッとした。
・外向きの窓が開けることができなかったので、廊下側のドアを開放し会場の換気に気を配った。
・「女子トイレ」の数を各フロアで確認した。

B受付について
・参加者からのクレーム等はなかった。
・受付用名簿、名札作成をしたことで受付がしやすかった。

C昼食の取り方を含め全体の進行について
・基調講演及びダイアローグの内容については、EPOの活動理念等に感銘を受けている参加者が多かった。
・降矢先生と協会パネリストのやり取りは、パネリストからのコメントが多く、もう少し会場の参加者からの話を聞きたいと感じた。
・昼食の取り方については、黙食等の留意事項をきちんと伝えていたので問題なかった。
・近隣にコンビニ等があり皆さんスムーズにとり、昼からの体験会の集合等も問題なく行われていた。

D 体験会(自分が関わったコース)について
・駒沢公園は人も多く、特に今回は使用するフィールドが限られていることもあり、プログラムも限定されたものになってしまった。
・各コース、使用場所が重なる件を気にしつつも、動きは流れてスムーズにいった。短い時間なので進行が難しかったが、参加者の方の経験や知識も織り込みながら、皆様良い時間を過ごされたようだった。
・思いのほか公園と会場の距離があり、帰りは急ぎ足だったので、少し疲れて歩くのが遅くなっている人がおり、少々気になった。
・駒沢公園は人が多く、一人になる場所を見つけるのに困った。

Eワールドカフェについて
・話し合いのテーマも良く、色々な立場の人の意見や感想を聞けて大変有意義な時間だった。
・参加者の気づき、フォーラムを楽しまれた様子を側で感じることができ、委員会のメンバーとして助けられた思いがした。
・協賛のトウヨウミツバチさんは体験会に参加されず、ワールドカフェには加わられなかったので、急遽協賛団体の方たちには最後にまとめて気づきをシェアして頂く時間を設け、快く応じて頂けた。
 
Fフォーラム全般について特に気になった事、今後に向けての意見等
・EPOの高橋さんの前向きなエネルギーが会場全体に充満し、参加者の方たちにも助けられ、協賛の方々とも触れ合え、フォーラム委員メンバーの尽力もあり、素晴らしいフォーラムになった。
・今回は新しい会場だったが、その為に新しい試みも出来たので、次年度はいつもの会場(Home)に戻るとしても、隔年で新しい会場(Away)があっても良いと感じた。
・森林療法協会の活動にはそれなりのニーズがあると思うので、広報戦略を改めて見直し、SNSや分かりやすいパンフレット作成など、どんな組織でどんな事を行っているのかなどをもっとPRしていく必要性を感じた。

以上

「基調講演」と「ダイアローグ」報告

「基調講演」と「ダイアローグ」報告


理事 降矢 英成


 10月30日の今年のフォーラムの基調講演とその後のダイアローグは、『森林ホースセラピーの可能性 発達障がい児への実践とストレスケアへの取り組み』というテーマでした。このテーマには、「森林」「ホースセラピー」「発達障がい児」「ストレスケア」などいくつかの訴求ポイントがあり、そのどれかからご縁がつながることを目指しました。

 もっとも目を引いたキーワードが「ホースセラピー」だったのですが、これにはちょっと困りました。というのは、私たちは馬の団体ではありませんので、単なるホースセラピーを紹介したいわけではなく、「“森林”の中でホースセラピーを行う」=「森林ホースセラピー」に意義を見出したことが中々伝わらなかったからです。

 この講演をしていただいたのは、富士宮市で実践されているNPO法人EPOさんという団体の理事長の高橋智さんでしたが、本当に素晴らしい内容でした。馬を飼い続けるというのは大変なことなわけですが、その必要性をしっかり認識されて、幾多の困難に対して「智慧」と「勇気」で乗り越えてこられたこと、そして、その基盤には愛と夢があったことがよく分かりました。

 その高橋さんが、われわれ日本森林療法協会に関心を持って下さり、新しく始める「ストレスケア」のプログラムを検討・開発するにあたってお声がけいただいたことから今度の講演に繋がりました。高橋さんは、発達障がい児にホースセラピーを森林のアップダウンのある外乗コースで行うと、ふつうの馬場で行ったときよりも発達障がい児には適度な刺激になることに気がつき、森林療法に関心をお持ちになったのでした。

 「森林ホースセラピー」はフォーラムの中心テーマにするのに相応しいのか、さらにはレベルアップ講座で「森林ホースセラピー体験会」を富士宮というちょっと遠い場所で行う意義があるのかを検討するために、理事で下見を行った上で決めたのですが、改めてその意義があったと感じています。アントニオ猪木の言葉通り「行けばわかるさ」という感じで、すべての理事が納得できたことはいうまでもありません。

 今回の「森林ホースセラピー」は、「森林」×「ホース」×「セラピー」となっています。私たちは今まで「森林」という植物×「療法/セルフケア」を追究してきたのですが、その間に「ホース」という動物も加わった視点に広がることになり、新たな視点、可能性を見つけた感じがしています。

 私は、今まで、植物、中でも花や草よりも森林に関心を寄せていて、動物にはあまり関わってこなかったのですが、今回の経験から、さらに、「人」×「森林」×「動物」を合わせた療法/セルフケアについて、もっと追究してみることに興味を感じており、来年のテーマに活かすことを検討しておりますので、ぜひ、楽しみにしていただければと思います!

*今からその講演とダイアローグを聴講したい方には録画がありますので、協会までお申し込み下されば視聴可能です(会員1,000円、一般2,000円です)


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2022年10月13日

森林セルフケアフォーラムin東京へのご招待

森林セルフケアフォーラムin東京へのご招待


理事長 原田 純子


10月も中旬に入り、日本各地から紅葉の便りが聞かれる頃となりました。いよいよ30日には森林セルフケアフォーラムが開催されます。今年のフォーラムのテーマは「森林ホースセラピーの可能性」です。これまでもしつこい位にお誘いして参りましたので、そろそろ耳にタコができているかも知れませんね。でも森林セルフケアに関心がおありの会員の皆さまならきっと、森を馬で歩いてみたらどんなだろう?と想像するだけでも、もう心が解れてくるのではないかと思うのです。

基調講演を頂くNPO法人EPOの高橋智様は、静岡県富士宮市でホースセラピーを障がいと共に生きている方に展開して居られます。お訪ねしたEPOさんの施設は広大な敷地を持ち、自然豊かな森の中にあり、季節の移ろいのリズムでゆったり時間が流れているかのようでした。

ホースセラピーと聞いて頭の中を疑問符が駆け巡った私自身、EPOさんの馬と触れ合うこと事を通して、その疑問符が一掃されたのでした。馬と言ってもセラピーに登場するのはポニーという種類の小型の馬です。中には馬との触れ合いは初めての方も居られるでしょう。人間だって初めての人と会うのは苦手なのに、動物なんて無理、むり、ムリ!と思う方も居られますよね。自分よりも大きな生き物は怖いな、そんな不安もきっとあるでしょう。

でも、馬はそんな不安や恐怖心を見抜いているように、こちらにそっと寄り添ってくれます。初対面の方といきなり仲良しにはなれないように、ちゃんとステップを踏んで馬と信頼関係を築いていけるように、スタッフさんが導いて下さいます。EPOさんのスタッフは精神保健福祉士、臨床心理士、ボディワーカー…と専門分野の方が揃っておられますので心配はご無用。怖がることは全然ありません。馬との信頼関係が、障がいの有無に関わらず、優しい安心感として伝わるのだろうと思います。そして発達障がいと言われる子ども達も、馬から穏やかな信頼感を得ているようです。ともすると落ち着きがない、話を聞かないなど、とかく特別視されてしまいがちな子ども達だって、馬は差別せず受け入れ大きく包み込んでくれているようです。

このように文字にして読んで頂いても良いのですが、30日のフォーラム会場で、直接お話を伺ってみてはいかがでしょう?そしてお話を伺ってホースセラピーを森で体験してみたいと心が動いたら、11月20日には実際に体験会も開催して頂けることになっております。先ずは10月30日のフォーラムにぜひご参加ください。午後には会場近くの駒沢公園を使った森林セルフケア体験会もご用意しております。体験会のコースは5コースあり、どのコースも申し込み順に埋まっていきますので、ご希望があればお早めにお申し込み下さい。フォーラムの参加申込みは23日までとなっておりますのでお忘れなく!

そうそう、大事なお知らせを忘れておりました。

今回のフォーラムは2つの団体様からご協賛を頂いております。1つ目は「一般社団法人トウヨウミツバチ協会」様。当日会場にて、東京のど真ん中=銀座で採取されたハチミツの販売などもあるようですよ。銀座の蜂蜜は近くの日比谷公園や皇居の自然の森を彩っている花々から蜜蜂が集めてきた蜂蜜だと聞いたことが有ります。2つ目はメンタル疾患を克服した農園オーナーの体験をもとに、”農”による心身の健康改善を図る「農心連携」をコンセプトとした農業体験イベントや援農ボランティアの受け入れなどを行っておられる「ファーム&ガーデン白岡」様です。

それでは当日会場にてお会い致しましょう。会員の皆さまは少し早めに会場にお越しになり、総会にもご出席ください。お待ち申し上げております!

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森林セルフケアフォーラム2022詳細・お申し込みはこちら
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2022年09月13日

フォーラム委員会だより

フォーラム委員会だより
 

森林セルフケアコーディネーター
小川 純子


フォーラム2022.png


8月20日(土)3回目のフォーラム委員会を行いました。私は昨年に続き2回目のフォーラム委員として参加させていただいております。
本年度のフォーラム委員会は「初めて」の試みが2つあります。1つ目は、世田谷区での開催となったこと。2つ目は、印刷されたチラシを使ったご案内もする。ということです。

私は世田谷区民であり会場からは10分ほどのところに住んでおります。チラシが印刷され手元に届いてから、地域で活動をされている方々にお渡ししたり友人、知人に配布をお願いしたり、知り合いのお店に置かせていただいたりしていました。

チラシを配布していて気がついたことがありました。以前フォーラム委員会で降矢先生から「世田谷区民は馬といえば馬事公苑というイメージがあるかもしれませんが、、、」とさらっとお話されていたことがありましたが、確かに、「馬」と聞くと「馬事公苑」に結びつける人が多いのです。本当だ、そう言えば私も馬事公苑のサラブレッドが頭の中に現れたなと思い出しました。

面白いなと感じつつ、世田谷区民がこの機会を使って、サラブレッドでは無い「馬」との関わり方を知り、「森林セルフケア」を知る場となることを願いつつ、当日は、会員の皆様ともお会いできますことを楽しみにしております。

本年度の森林セルフケアフォーラム2022in東京へのご参加、お待ちいたしております。


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特集:森林セルフケアフォーラム2022=体験会の会場となる駒沢公園と駒沢緑泉公園のご案内=

特集:森林セルフケアフォーラム2022
=体験会の会場となる駒沢公園と駒沢緑泉公園のご案内=


NPO法人日本森林療法協会
理事長 原田 純子


フォーラム2022.png


複数の検索サイトから会場の様子が良くわかる記事をピックアップしてまとめています。

駒沢公園 
1964年のオリンピック大会を記念した塔が中央広場にシンボルとしてそびえ、総敷地面積の30%が緑地であり、春には桜、秋は紅葉が見事な都立公園です。

A:駒沢公園のシンボル塔.jpg

B:紅葉の駒沢公園.jpg



ホームページには、東京オリンピックの第2会場としてレスリングやバレーボールなどの競技が行われ、大会終了後は公園として一般に公開され、以降運動公園として多くの方に利用され親しまれているとあります。
もちろんこの東京オリンピックは1964年の初回のオリンピックのことで、2020年(実際に開催されたのは2021年)のオリンピックではありません。歴史は古く「東京ゴルフ倶楽部」というゴルフ場で、昭和天皇がイギリス王太子エドワードと共にプレーしたという記述もありました。
さらに1940年の東京オリンピックではメイン会場となる予定でしたが太平洋戦争で幻のオリンピックとなったものの、戦後1949年の第4回国民体育大会、1958年の第3回アジア競技大会、1959年第14回国民体育大会の会場として施設を整えていき、ついに1964年の東京オリンピックでは第2会場となり、サッカーやレスリング、ハンドボール、ホッケーの競技会場として熱い戦いの舞台となりました。
競技場建設と共に周辺の環境も整えられ、普段は都市公園として一般市民にも開放されています。

<主な植物>
ケヤキ、コブシ、サクラ、スダジイ、モッコク、イヌツゲ、サザンカ、ツツジ類

<所在地>
東京都世田谷区駒沢公園1番1号

<アクセス>
JR「渋谷」から東急バス(田園調布行き)「駒沢公園東口」下車
JR「恵比寿」から東急バス(用賀行き)「駒沢公園」下車
東急田園都市線「駒沢大学駅」下車 徒歩15分

<最寄り駅>
駒沢大学駅、都立大学駅、桜新町駅
https://www.tokyo-park.or.jp/park/format/about040.html  https://www.japanprize.com/?mode=f17

駒沢緑泉公園 
公園のテーマは名称のとおり「緑」と「泉」という緑豊かな区立公園で、近隣住民の憩いの場にもなっています。公園の入り口には広場があり、広場中央に設置された噴水は子どもの水遊び場として親しまれています。広場の奥には落葉樹、常緑樹など様々な木々が生い茂る「樹木園」があり、木々の間をせせらぎが流れ、暑い時期にはここでも水遊びが出来ます。また地域ボランティアが通常の公園ではできない遊びを教える「プレイパーク」のエリアを持つ公園でもあります。水と緑と土で子どもが遊ぶ公園は「せたがや百景」にも選ばれたそうです。

C:緑泉公園@.jpg
D:緑泉公園A.png


<所在地>
東京都世田谷区駒沢3-19

<アクセス>
東急田園都市線「駒沢大学駅」もしくは「桜新町駅」から徒歩約13分下車 徒歩15分
<最寄り駅>

駒沢大学駅、桜新町駅
https://itot.jp/13112/1030
https://iko-yo.net/facilities/130372


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2021年11月16日

森林セルフケアフォーラムを振り返って


森林セルフケアフォーラムを振り返って


太田 博幸



2021年の森林セルフケアフォーラムは「森林療法の可能性」をテーマに、オンラインと会場でのハイブリッド形式で無事終えることができました。

午前中は株式会社リヴァ社の基調講演と降矢理事の教育講演をzoomと会場で行い、奈良県の下北山村とも繋ぎ、自然を活かしたプログラムの可能性の紹介をしていただきました。

午後の体験会とワールドカフェは会場のみの開催でした。みなさんが体験会をしている間は田川さんとしっかり留守番をしました。ワールドカフェではフォーラム委員がテーブルマスターとなりフォーラムに参加しての気づきをみんなで話しあいました。

春先からフォーラム委員会の打ち合わせでは、コロナが拡大しオリセンが使えなかった場合も想定して計画をすすめました。夏には東京の新規陽性者も5000人を超え、当日オリセンが使えるのか、心配されましたが、徐々に新規陽性者も少なくなり、オリセンで開催できよかったです。フォーラム開催10月24日の東京の新規陽性者は19名でした。ちなみに昨年開催の10月25日は124名。2年続けてのコロナ禍でのフォーラム開催でした。来年はコロナの心配がありませんように・・・。

今回のフォーラムで学んだ、リワークにおいての森林療法活用等々、メンタルダウンした方へ森林療法の可能性を深めていきたいと強く思ったものでありました。


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フォーラムを終えて


フォーラムを終えて


鈴木友よ


昨年に引き続きフォーラム委員として、5月よりオンラインでの打ち合わせを重ねました。愛知県在住ですが、自宅にて委員会に参加できたことは、幸いでした。
個性あふれる委員の皆様との打ち合わせの時間も、楽しませていただきました。

今回は潟潟買@様のうつの復職・再就職支援への森林セルフケアをテーマとしたご講演からの組み立てで、森林セルフケアの可能性がより広く深くなっていることを実感しました。変化の激しい社会情勢の中、多方面へのニーズに対して、コラボが可能となる希望を見出しました。
また、参加者の方々の多彩な活動も魅力的でした。

昨年もそうでしたが、ワールドカフェでお互い語り合い、終了後に皆様との名残を惜しむ時間が印象的でした。
今年もフォーラム委員として関わらせていただき感謝し、後ろ髪ひかれながら愛知県へと帰りました。


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