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2024年02月10日

【書籍の紹介】森林セルフケアコーディネーター 牛山 真由美

                     森林セルフケアコーディネーター  牛山真由美
《スイッチ・オンの生き方》
   致知出版社 村上和雄(むらかみ かずお)著作
筑波大学応用生物化学系教授だった方で、長年遺伝子の研究をされた方の本です。

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 私たち、人間の体は一人約60兆個の細胞の集まりです。その60兆個の細胞が見事に調和してそれぞれ自律的な生命を営みながら、互いに助け合って組織を作り、臓器を作って個体を生かしています。これは、科学の原理を超えた、生命の奇跡といってもいい出来事です。
なぜそんなことができるのか?それは、それを可能にするための情報が体内に存在しているからです。
 その情報の源が、遺伝子です。私たち人間が持っている遺伝情報は、1ページ千文字で千ページある百科事典3200冊分にも匹敵するとうわれるほど膨大です。
そんな人間の遺伝子ですが猿と人間の遺伝子はほとんど同じで3.9%しか遺伝子の情報は違わないそうです。
 そして人間同士の遺伝情報は99.5%同じなのだそうです。
ノーベル賞をもらう天才と普通の人を比べると、わずか0.5%の差しかない。遺伝情報のレベルで見れば人間は99.5%同じだということです。
 では能力の差はどこからでてくるのでしょうか?
一個の細胞の中の遺伝子は、目覚めていて機能する部分と眠っていて機能しない部分があります。けれど眠っている遺伝子が永久的に眠っているかといえばそうではないし、目覚めて機能している遺伝子が死ぬまで働き続けるかというとそうでもありません。
 遺伝子の機能は、電灯のスイッチのように、つけたり消したりできるのです。
眠っている遺伝子のスイッチをオンにできれば、私たちが「こうあってほしい」と望むようなことは、ほぼ100%可能といっていいと思います、科学的にみた可能性の限界など、全く意味がありません。人間の想像をはるかに超えた情報が、遺伝子には書き込まれているのです。
 能力の差は、心のありようや環境などによって生じます。
人との出会いや環境の変化によって、眠れる遺伝子のスイッチがオンになるとき、人は生きながらにして生まれ変わることができるのです。
 自分にとって好ましい遺伝子のスイッチをオンにして働いてもらい、好ましくない遺伝子はオフにして眠らせる。生活習慣や考え方を意識的に変えて、遺伝子の能力を自分でコントロールすればよいのです。

 遺伝子をONにするには?
@ どんな時も明るく前向きに生きる
A 思い切って今の環境を変えてみる
B 人との出会い、機会との遭遇を大切にする
C 感動する
D 感謝する
E 世のため、人のためを考えていきる
 そして自分を信じて生きる。
遺伝子の暗号でみれば、人間として生まれている限り、頭脳の高低はありません。
それは遺伝子が眠っているか起きているかの違いだけです。
どこまでもやり続ける。
 一旦始めたら、どこまでもやり続けることです。疑いの念を抱いたりせず、愚鈍でも泥臭くてもいいから、一途に思い込んでバカみたいな単純さでやり続ける。
心が幸せな時、遺伝子はオンになっている。
講義と漫才の前後に血糖値を測定し、両者を比較すると
講義の後の血糖値は血液100ミリあたり平均123mgも上昇
漫才で大笑いした後の血糖値は平均77mgしか増えていなかった。
これは、笑いによって血糖値の上昇が抑えられた。という事を
あらわしている。

 成長し続ける人生
人間に生まれたことが奇跡的な事だし、それだけで十分に価値がある。
そして人間の可能性は無限です。
だからどんな人でも、いくつになっても、人間は成長できる(遺伝子のスイッチを
ONにできる)と私は信じています。

 最後に村上和雄先生の思いを掲載させていただきます。
私は、長い研究生活の結論として『思い』が遺伝子の働きを変えると、確信するようになりました。私たちの身体には、多くの遺伝子が眠っております。これらの遺伝子が感動・喜び・笑いなどによっていきいきわくわくすれば目を覚ますと考えられます。
このことが証明できれば、心と身体の関係が遺伝子のオンとオフで説明できる突破口となります。
さらにこの研究で『心の持ち方によって、眠れる良い遺伝子を目覚めさせること』を示せば、この成果は将来の教育や良い生き方に新しい視点を導入できます。今の日本は元気がありません。
それは、良い遺伝子が眠っている状態にあるからだと考えられます。21世紀は日本の出番が来ると私は思っています。

 私も皆さんもそうであるように、様々な試練がありましたが、その試練により
アロマに出会ったり、日本森林療法協会にも出会い、発酵食に出会ったり
いろんな方とのご縁があり、今があります。その試練に今では感謝しております。

 また村上先生の“『思い』が遺伝子の働きを変えること“ は共感できるところです。
もう還暦を迎えていますが、いくつになっても成長ができる(遺伝子がオンになる)
ように自分の可能性を信じて生きていければと思います。

   
posted by 田川 at 14:36| オススメ書籍のご紹介

2021年08月12日

オススメ書籍のご紹介B


「小野有五、自然をみつける物語 全4巻、岩波書店, 1996年」



原田 純子


難しい本格的な文献も自分を深めるために大切ですが、ちょっと息抜きにもなるけど「え?そうなの?知らなかったぁ!」「これって大切な事よね」と気づかせてくれる書籍をご紹介いたします。

今年の夏前にふとしたきっかけで出会った本です。第2巻のタイトルに惹かれたのですが、森林療法とは違いました。1996年4月に第1刷発行とありますので、もう25年も前に発行されている本。北国の自然を舞台に児童向けとして書かれてはいるものの、自然への入門編としてもっと早くに出会っていたかった書籍です。

(1)川との出会い

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(2)森の時間

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(3)山のひみつ

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(4)島への旅

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都市部に暮らしていた小学6年生の少年と5年生の妹が、父親の突然の病死で母親と北国へ移住することになり、そこでの様々な体験を通して身のまわりの自然から環境について知識を深め、地球環境を保護していくことの重要性を学んでいくストーリーです。

地元の営林署に勤めていると言うおじさんが動植物をはじめ自然界のことを何でも分かりやすく説明してくれるので、まるで自然界入門のテキストのようです。子ども向けに書かれているのですが、本を読んでいるのに情景が目に浮かぶのは、実際にカタクリの群生を見に行った経験があることや、以前テレビの映像で見たことのあるサケの産卵風景が蘇り、これは歳を重ねてから読む特権だなと得をした気分です。

読んでいくうちに自分が主人公になって川を上っていく魚を追いかけていたり、人間の利益を優先したために、環境に負担をかけるだけの人工的な構造物に腹を立てていたり、基本に立ち返れる本でもありました。と言ってもまだ全巻読破できていないので、これは夏休みの課題図書として自分への宿題でもあります。

作者の小野有五氏は北大名誉教授であられ、環境科学者、地理学者として数々の成果を上げておられますが、そのご研究を基に自然保護活動をはじめとしてアイヌ文化にも造詣が深く、多方面で現在もご活躍中とのことです。

2021年07月10日

オススメ書籍のご紹介A


「ネイチャー・ピラミッドを森林セルフケアの参考に。」


飯田みゆき



2017年7月、『NATURE FIX自然が最高の脳をつくる』という本がNHK出版から出版されました。この本は、アメリカのジャーナリストであるフローレンス・ウィリアムズ氏が世界中を飛び回り、自然の力の謎を探った内容がまとめてあります。母国アメリカでのキャンプや川下り体験だけでなく、日本、韓国、フィンランド、スコットランド、スウェーデン、シンガポールなど世界各国を訪れ、自身の体験、各国の研究データを紹介しつつ、自然の力を解説してくれます。来日時には宮崎先生とも対談し、森林浴、森林セラピーはpart1で紹介されています。

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これまで森林療法のエビデンスといえば、研究者視点のちょっと難しい文章が多かったと思います。この本の特徴は、ジャーナリストである著者の好奇心そのままに、ときに感動し、ときによくわからないと、素直な疑問、体験が綴られている点です。もちろん、各国で実施された研究結果、注意欠陥多動性障害(ADHD)やストレス心的外傷後ストレス障害(PTSD)の効果検証、森の幼稚園などの試みも参考になります。

特に、エピローグに紹介されているネイチャー・ピラミッドの視点は森林セルフケアに参考になると思いました。ネイチャー・ピラミッドでは、底辺に日常的に触れ合う身近な自然を置き、二段目には週に一度行くべき場所として公園や川、三段目には月に一度出かける静かで心休まる場所、ピラミッドの頂点には年に一度どっぷりと浸る雄大な自然を置いています。このピラミッドを参考にすることで、個々人がどのような自然と触れ合えば良いかを選択することが可能になります。

私たちは森林セルフケアサポーターとして活動するとき、このネイチャー・ピラミッドのどの段階で活動しているのでしょうか。それは、サポーターそれぞれで異なると思います。私が昨年大学の心理実習で復職支援施設の実習指導者の方に与えられたテーマは「目の前の利用者さんに今、何が必要かという視点で見学すること」。森林セルフケアをサポートする立場で、目の前のお客様に何が必要かを意識するときに、このネイチャー・ピラミッドは参考になるはずです。

この本、いろいろと内容が幅広いので、希望者の方と一緒にzoom読書会も楽しそうだなと思っております。


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https://www.facebook.com/TheJapaneseForestTherapySociety

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2021年06月11日

オススメ書籍のご紹介@


オススメ書籍のご紹介@



理事長
原田 純子


最近読んだ森関係の本から2冊ご紹介させて頂こうと思います。

その1
 「北の森漫画」
  漫画で学ぶ森林・林業 木材産業の魅力
  {発行}公益社団法人 北海道森と緑の会


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漫画なので親しみやすいけれど、、細部まできちんと書き込まれていておくが深い。登場人物からは学べるセリフがポンポン出てくるので、子どもだけでなく大人も楽しめると思います。北海道で見られる樹木の説明のページでは、木にまつわるストーリーなど文化や歴史も学べるので、一般的な樹木図鑑類とは趣が異なって面白いと思いました。

オンラインで読むことが出来るので是非チェックしてみてください!
https://www.rinya.maff.go.jp/hokkaido/square/kinoehon/index.html


その2
 アファンの木のアンソロジー
 ---黒姫の赤鬼の木憶---
 {発行}C.W.ニコル・アファンの森財団


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昨年亡くなられたC.W.ニコルさんの遺作とも言うべき書籍として発刊されましたが、アファンの森を協賛している企業さんの社内誌に書かれていたものを1冊にまとめられたものです。ご自身の森の木々を種別に文学的(?)に著している本で、これも樹木図鑑的でもありますが、それぞれにわかりやすい英文の記述もあり、もちろんニコルさんの年表など資料ももあり、読み物としても読みごたえがあります。

定価¥1,100(税込)ですが、アファンの森財団でのみ取り扱っている書籍になります。
https://afan.or.jp/c-w-nicole-a-letter-from-the-forest/4297/

皆さんのお勧めの書籍などもありましたら、ここでご紹介ください♪